47 / 92
安請け合い
しおりを挟む
ルナの凄まじい距離の詰め方と勢いにはかなり面食らったのだが、どうやら彼女の必死さには深い事情があるようだった。
ルナの一族グレイプドール家は、代々、強い呪いを受けていることは前にも述べた通りだ。そもそもルナがこの学園に来た目的は、自分の呪いを解くこともそうだが、グレイプドール家の呪いを解くことだった。
先日、俺は闇魔法により、ルナの中から呪いを消すことには成功した。しかしそれはあくまでルナの中にある呪いであり、グレイプドール家にかかった呪いは解けないままだったのだ。ルナは俺にグレイプドール家の呪い自体も解いて欲しいと思っていたらしい。
しかし尻の中に呪いが吸い込まれて悶絶している俺の様子を見ているだけに、気を遣って言い出し辛かったようだ。一族の呪いを解くためには先ずルナの故郷まで行かねばならないし、何よりルナ一人の呪いを解いた時とは比べものにならない程の苦痛を強いることになる。
そこでルナは自分の与えられる見返りを考えた。男の好きなものと言えば金! 酒! 女!
その中でルナが与えられるのは自分の身体。つまり結婚しよ? となったらしい。いや発想と実行力がぶっ飛んでるな。
「それ、何か理由をつけて、あんた……ルナがクラウスと結婚したかっただけなんじゃないの?」
ジャンヌのルナに対する口調はどうも刺々しい。しかしルナは笑顔のままかぶりを振る。
「いいえ、私と結婚出来る男性は世界一幸せな方だと思います」
彼女の目には力が漲っている。冗談でもこんな台詞を吐けるものではない。どれほど自分に自信があるんだろうか。彼女の容姿は見る者を虜にする美しさがあるし、付き従うような態度を好ましく思う男もたくさんいるだろうし、エッチなことにも積極的で、夜も、これ以上は止めておこう。
とにかく彼女の圧倒的な自信が、その態度や行動に繋がっているのだろう。
「何その自信……」
これには嫌味を言った側のジャンヌも面食らってしまった。ルナは視線を俺に切り替えた。胸に手を当て、不安げな表情だ。
「最近、私の中の呪いもぶり返して来たのを感じます」
風邪かな?
「お願いします、クラウス様。一族の呪いを解くために、私の故郷まで来てくださいませんでしょうか? もちろん旅費も、宿泊費もこちらで負担します。まとまった報酬も出すことが出来ます」
そう言ってルナは頭を下げた。俺は返答に困った。そう簡単に決めて良いようなことではない気がしたのだ。沈黙が流れる中、ジャンヌが俺に耳打ちした。
「よく考えなよ。ルナ一人の呪いを解くだけでも死にかけたんでしょう? 一族の呪いを解くってなったら、あんたの身体もどうなるか分からないわよ。」
確かにあの時、俺がしっかり尻を鍛えていなければ、事態はどうなっていたか分からない。深刻な切れ痔を負っていたかもしれない。
「それに、私はルナがあんまり信用出来ない。クラウスに対して積極的過ぎるし、何か、異様な執着心みたいなものを感じるわ」
ジャンヌの意見もよく分かる。ルナの言葉の裏に、何か別の意図が無いとは限らない。だが一族の呪いを解こうと必死なルナの姿には、少なくとも嘘がないように俺は思った。普通は出会って間もない異国の男に対して結婚を申し込むなんて出来ないだろう。
恐らく彼女の抱えている悩みはかなり深刻であり、急を要するに違いない。だから半ば強引で捨て身の頼み方をして来たのだと俺は思った。ルナの呪いを解いた時点で乗り掛かった船だ。最後までやるのが筋なのかもしれない。
「よかろう。貴様らの呪い、このクラウス・K・レイヴンフィールドが引き受けた」
俺は右目を左手で隠し、マントを右手ではためかせた。顔を上げたルナの表情がどんどん明るくなっていく。
それとは対照的に、ジャンヌは呆れ顔で俺を見ていた。
「ありがとうございます! ありがとうございます!」
ルナは俺の手を取り、何度も頭を下げた。
俺もこの学園に入ってから順調に強くなってきた。自警団を倒した一件もかなり自信になっていたし、その自信を裏打ちする程度の鍛錬も毎日積んできたつもりだ。まあ流石に一筋縄ではいかないだろうが、何とかなるだろうと思っていた。
この時まではーー。
ルナの故郷でこれから巻き起こる数々の惨事を鑑みるに、この時の俺の考えは死ぬほど甘かったと言わざるをえない。
そう、とんでもない事件の数々が、俺を待ち受けているのだった。
ルナの一族グレイプドール家は、代々、強い呪いを受けていることは前にも述べた通りだ。そもそもルナがこの学園に来た目的は、自分の呪いを解くこともそうだが、グレイプドール家の呪いを解くことだった。
先日、俺は闇魔法により、ルナの中から呪いを消すことには成功した。しかしそれはあくまでルナの中にある呪いであり、グレイプドール家にかかった呪いは解けないままだったのだ。ルナは俺にグレイプドール家の呪い自体も解いて欲しいと思っていたらしい。
しかし尻の中に呪いが吸い込まれて悶絶している俺の様子を見ているだけに、気を遣って言い出し辛かったようだ。一族の呪いを解くためには先ずルナの故郷まで行かねばならないし、何よりルナ一人の呪いを解いた時とは比べものにならない程の苦痛を強いることになる。
そこでルナは自分の与えられる見返りを考えた。男の好きなものと言えば金! 酒! 女!
その中でルナが与えられるのは自分の身体。つまり結婚しよ? となったらしい。いや発想と実行力がぶっ飛んでるな。
「それ、何か理由をつけて、あんた……ルナがクラウスと結婚したかっただけなんじゃないの?」
ジャンヌのルナに対する口調はどうも刺々しい。しかしルナは笑顔のままかぶりを振る。
「いいえ、私と結婚出来る男性は世界一幸せな方だと思います」
彼女の目には力が漲っている。冗談でもこんな台詞を吐けるものではない。どれほど自分に自信があるんだろうか。彼女の容姿は見る者を虜にする美しさがあるし、付き従うような態度を好ましく思う男もたくさんいるだろうし、エッチなことにも積極的で、夜も、これ以上は止めておこう。
とにかく彼女の圧倒的な自信が、その態度や行動に繋がっているのだろう。
「何その自信……」
これには嫌味を言った側のジャンヌも面食らってしまった。ルナは視線を俺に切り替えた。胸に手を当て、不安げな表情だ。
「最近、私の中の呪いもぶり返して来たのを感じます」
風邪かな?
「お願いします、クラウス様。一族の呪いを解くために、私の故郷まで来てくださいませんでしょうか? もちろん旅費も、宿泊費もこちらで負担します。まとまった報酬も出すことが出来ます」
そう言ってルナは頭を下げた。俺は返答に困った。そう簡単に決めて良いようなことではない気がしたのだ。沈黙が流れる中、ジャンヌが俺に耳打ちした。
「よく考えなよ。ルナ一人の呪いを解くだけでも死にかけたんでしょう? 一族の呪いを解くってなったら、あんたの身体もどうなるか分からないわよ。」
確かにあの時、俺がしっかり尻を鍛えていなければ、事態はどうなっていたか分からない。深刻な切れ痔を負っていたかもしれない。
「それに、私はルナがあんまり信用出来ない。クラウスに対して積極的過ぎるし、何か、異様な執着心みたいなものを感じるわ」
ジャンヌの意見もよく分かる。ルナの言葉の裏に、何か別の意図が無いとは限らない。だが一族の呪いを解こうと必死なルナの姿には、少なくとも嘘がないように俺は思った。普通は出会って間もない異国の男に対して結婚を申し込むなんて出来ないだろう。
恐らく彼女の抱えている悩みはかなり深刻であり、急を要するに違いない。だから半ば強引で捨て身の頼み方をして来たのだと俺は思った。ルナの呪いを解いた時点で乗り掛かった船だ。最後までやるのが筋なのかもしれない。
「よかろう。貴様らの呪い、このクラウス・K・レイヴンフィールドが引き受けた」
俺は右目を左手で隠し、マントを右手ではためかせた。顔を上げたルナの表情がどんどん明るくなっていく。
それとは対照的に、ジャンヌは呆れ顔で俺を見ていた。
「ありがとうございます! ありがとうございます!」
ルナは俺の手を取り、何度も頭を下げた。
俺もこの学園に入ってから順調に強くなってきた。自警団を倒した一件もかなり自信になっていたし、その自信を裏打ちする程度の鍛錬も毎日積んできたつもりだ。まあ流石に一筋縄ではいかないだろうが、何とかなるだろうと思っていた。
この時まではーー。
ルナの故郷でこれから巻き起こる数々の惨事を鑑みるに、この時の俺の考えは死ぬほど甘かったと言わざるをえない。
そう、とんでもない事件の数々が、俺を待ち受けているのだった。
0
お気に入りに追加
144
あなたにおすすめの小説
異世界サバイバルセットでダンジョン無双。精霊樹復活に貢献します。
karashima_s
ファンタジー
地球にダンジョンが出来て10年。
その当時は、世界中が混乱したけれど、今ではすでに日常となっていたりする。
ダンジョンに巣くう魔物は、ダンジョン外にでる事はなく、浅い階層であれば、魔物を倒すと、魔石を手に入れる事が出来、その魔石は再生可能エネルギーとして利用できる事が解ると、各国は、こぞってダンジョン探索を行うようになった。
ダンジョンでは魔石だけでなく、傷や病気を癒す貴重なアイテム等をドロップしたり、また、稀に宝箱と呼ばれる箱から、後発的に付与できる様々な魔法やスキルを覚える事が出来る魔法書やスキルオーブと呼ばれる物等も手に入ったりする。
当時は、危険だとして制限されていたダンジョン探索も、今では門戸も広がり、適正があると判断された者は、ある程度の教習を受けた後、試験に合格すると認定を与えられ、探索者(シーカー)として認められるようになっていた。
運転免許のように、学校や教習所ができ、人気の職業の一つになっていたりするのだ。
新田 蓮(あらた れん)もその一人である。
高校を出て、別にやりたい事もなく、他人との関わりが嫌いだった事で会社勤めもきつそうだと判断、高校在学中からシーカー免許教習所に通い、卒業と同時にシーカーデビューをする。そして、浅い階層で、低級モンスターを狩って、安全第一で日々の糧を細々得ては、その収入で気楽に生きる生活を送っていた。
そんなある日、ダンジョン内でスキルオーブをゲットする。手に入れたオーブは『XXXサバイバルセット』。
ほんの0.00001パーセントの確実でユニークスキルがドロップする事がある。今回、それだったら、数億の価値だ。それを売り払えば、悠々自適に生きて行けるんじゃねぇー?と大喜びした蓮だったが、なんと難儀な連中に見られて絡まれてしまった。
必死で逃げる算段を考えていた時、爆音と共に、大きな揺れが襲ってきて、足元が崩れて。
落ちた。
落ちる!と思ったとたん、思わず、持っていたオーブを強く握ってしまったのだ。
落ちながら、蓮の頭の中に声が響く。
「XXXサバイバルセットが使用されました…。」
そして落ちた所が…。
異世界あるある 転生物語 たった一つのスキルで無双する!え?【土魔法】じゃなくって【土】スキル?
よっしぃ
ファンタジー
農民が土魔法を使って何が悪い?異世界あるある?前世の謎知識で無双する!
土砂 剛史(どしゃ つよし)24歳、独身。自宅のパソコンでネットをしていた所、突然轟音がしたと思うと窓が破壊され何かがぶつかってきた。
自宅付近で高所作業車が電線付近を作業中、トラックが高所作業車に突っ込み運悪く剛史の部屋に高所作業車のアームの先端がぶつかり、そのまま窓から剛史に一直線。
『あ、やべ!』
そして・・・・
【あれ?ここは何処だ?】
気が付けば真っ白な世界。
気を失ったのか?だがなんか聞こえた気がしたんだが何だったんだ?
・・・・
・・・
・・
・
【ふう・・・・何とか間に合ったか。たった一つのスキルか・・・・しかもあ奴の元の名からすれば土関連になりそうじゃが。済まぬが異世界あるあるのチートはない。】
こうして剛史は新た生を異世界で受けた。
そして何も思い出す事なく10歳に。
そしてこの世界は10歳でスキルを確認する。
スキルによって一生が決まるからだ。
最低1、最高でも10。平均すると概ね5。
そんな中剛史はたった1しかスキルがなかった。
しかも土木魔法と揶揄される【土魔法】のみ、と思い込んでいたが【土魔法】ですらない【土】スキルと言う謎スキルだった。
そんな中頑張って開拓を手伝っていたらどうやら領主の意に添わなかったようで
ゴウツク領主によって領地を追放されてしまう。
追放先でも土魔法は土木魔法とバカにされる。
だがここで剛史は前世の記憶を徐々に取り戻す。
『土魔法を土木魔法ってバカにすんなよ?異世界あるあるな前世の謎知識で無双する!』
不屈の精神で土魔法を極めていく剛史。
そしてそんな剛史に同じような境遇の人々が集い、やがて大きなうねりとなってこの世界を席巻していく。
その中には同じく一つスキルしか得られず、公爵家や侯爵家を追放された令嬢も。
前世の記憶を活用しつつ、やがて土木魔法と揶揄されていた土魔法を世界一のスキルに押し上げていく。
但し剛史のスキルは【土魔法】ですらない【土】スキル。
転生時にチートはなかったと思われたが、努力の末にチートと言われるほどスキルを活用していく事になる。
これは所持スキルの少なさから世間から見放された人々が集い、ギルド『ワンチャンス』を結成、努力の末に世界一と言われる事となる物語・・・・だよな?
何故か追放された公爵令嬢や他の貴族の令嬢が集まってくるんだが?
俺は農家の4男だぞ?
俺だけステータスが見える件~ゴミスキル【開く】持ちの俺はダンジョンに捨てられたが、【開く】はステータスオープンできるチートスキルでした~
平山和人
ファンタジー
平凡な高校生の新城直人はクラスメイトたちと異世界へ召喚されてしまう。
異世界より召喚された者は神からスキルを授かるが、直人のスキルは『物を開け閉めする』だけのゴミスキルだと判明し、ダンジョンに廃棄されることになった。
途方にくれる直人は偶然、このゴミスキルの真の力に気づく。それは自分や他者のステータスを数値化して表示できるというものだった。
しかもそれだけでなくステータスを再分配することで無限に強くなることが可能で、更にはスキルまで再分配できる能力だと判明する。
その力を使い、ダンジョンから脱出した直人は、自分をバカにした連中を徹底的に蹂躙していくのであった。
異世界でぺったんこさん!〜無限収納5段階活用で無双する〜
KeyBow
ファンタジー
間もなく50歳になる銀行マンのおっさんは、高校生達の異世界召喚に巻き込まれた。
何故か若返り、他の召喚者と同じ高校生位の年齢になっていた。
召喚したのは、魔王を討ち滅ぼす為だと伝えられる。自分で2つのスキルを選ぶ事が出来ると言われ、おっさんが選んだのは無限収納と飛翔!
しかし召喚した者達はスキルを制御する為の装飾品と偽り、隷属の首輪を装着しようとしていた・・・
いち早くその嘘に気が付いたおっさんが1人の少女を連れて逃亡を図る。
その後おっさんは無限収納の5段階活用で無双する!・・・はずだ。
上空に飛び、そこから大きな岩を落として押しつぶす。やがて救った少女は口癖のように言う。
またぺったんこですか?・・・
異世界転移「スキル無!」~授かったユニークスキルは「なし」ではなく触れたモノを「無」に帰す最強スキルだったようです~
夢・風魔
ファンタジー
林間学校の最中に召喚(誘拐?)された鈴村翔は「スキルが無い役立たずはいらない」と金髪縦ロール女に言われ、その場に取り残された。
しかしそのスキル鑑定は間違っていた。スキルが無いのではなく、転移特典で授かったのは『無』というスキルだったのだ。
とにかく生き残るために行動を起こした翔は、モンスターに襲われていた双子のエルフ姉妹を助ける。
エルフの里へと案内された翔は、林間学校で用意したキャンプ用品一式を使って彼らの食生活を改革することに。
スキル『無』で時々無双。双子の美少女エルフや木に宿る幼女精霊に囲まれ、翔の異世界生活冒険譚は始まった。
*小説家になろう・カクヨムでも投稿しております(完結済み
スキル「プロアクションマジリプレイ」が凄すぎて異世界で最強無敵なのにニートやってます。
昆布海胆
ファンタジー
神様が異世界ツクールってゲームで作った世界に行った達也はチートスキル「プロアクションマジリプレイ」を得た。
ありえないとんでもスキルのおかげでニート生活を満喫する。
2017.05.21 完結しました。
異世界の約束:追放者の再興〜外れギフト【光】を授り侯爵家を追い出されたけど本当はチート持ちなので幸せに生きて見返してやります!〜
KeyBow
ファンタジー
主人公の井野口 孝志は交通事故により死亡し、異世界へ転生した。
そこは剣と魔法の王道的なファンタジー世界。
転生した先は侯爵家の子息。
妾の子として家督相続とは無縁のはずだったが、兄の全てが事故により死亡し嫡男に。
女神により魔王討伐を受ける者は記憶を持ったまま転生させる事が出来ると言われ、主人公はゲームで遊んだ世界に転生した。
ゲームと言ってもその世界を模したゲームで、手を打たなければこうなる【if】の世界だった。
理不尽な死を迎えるモブ以下のヒロインを救いたく、転生した先で14歳の時にギフトを得られる信託の儀の後に追放されるが、その時に備えストーリーを変えてしまう。
メイヤと言うゲームでは犯され、絶望から自殺した少女をそのルートから外す事を幼少期より決めていた。
しかしそう簡単な話ではない。
女神の意図とは違う生き様と、ゲームで救えなかった少女を救う。
2人で逃げて何処かで畑でも耕しながら生きようとしていたが、計画が狂い何故か闘技場でハッスルする未来が待ち受けているとは物語がスタートした時はまだ知らない・・・
多くの者と出会い、誤解されたり頼られたり、理不尽な目に遭ったりと、平穏な生活を求める主人公の思いとは裏腹に波乱万丈な未来が待ち受けている。
しかし、主人公補正からかメインストリートから逃げられない予感。
信託の儀の後に侯爵家から追放されるところから物語はスタートする。
いつしか追放した侯爵家にザマアをし、経済的にも見返し謝罪させる事を当面の目標とする事へと、物語の早々に変化していく。
孤児達と出会い自活と脱却を手伝ったりお人好しだ。
また、貴族ではあるが、多くの貴族が好んでするが自分は奴隷を性的に抱かないとのポリシーが行動に規制を掛ける。
果たして幸せを掴む事が出来るのか?魔王討伐から逃げられるのか?・・・
俺だけに効くエリクサー。飲んで戦って気が付けば異世界最強に⁉
まるせい
ファンタジー
異世界に召喚された熱海 湊(あたみ みなと)が得たのは(自分だけにしか効果のない)エリクサーを作り出す能力だった。『外れ異世界人』認定された湊は神殿から追放されてしまう。
貰った手切れ金を元手に装備を整え、湊はこの世界で生きることを決意する。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる