41 / 92
自警団の居場所
しおりを挟む
放課後、俺は生徒会第三倉庫前に立っていた。ここは表向き、生徒会の行事や催しなどで使われる物品が収められる場所であるが、実際は自警団が取り仕切った賭博場になっている。夜な夜な違法な賭博が平然と行われており、また、生徒たちから不当な上納金を集めるのにも使われているのだと狐塚が言っていた。
ここにジャンヌを襲った連中が集まっていると教えてくれたのも狐塚である。
「本当にジャンヌを暴行した連中がこの中にいるのか?」
俺は隣に立つ狐塚に念を押した。
「うーん、僕も中々信用されてないみたいだなあ」
狐塚は肩を竦めて見せた。
「でも心配しないで大丈夫だよ。ちゃんとここに全員集めておいたから」
「集めたとは……?」
俺は返答の意図が分からずに聞き返したが、狐塚は答えない。ただただいつもの笑顔でこちらを見返してくるだけだ。夕日が狐塚の真横から当たっているため、彼の左の顔は血のように染まり、右は闇に塗り潰されている。
この男は恐らく何かを隠している。直感的にそう感じていた。
「ま、重要なのは集める過程よりも集まった結果の方だよね? だってクラウス君の目的は自警団の連中を殺す事だし!」
微動だにしていなかった狐塚が急に戯けた仕草で言った。
「さあ、早くしないと裏から逃げる奴がいるかもしれないよ? 早く早く! 全員皆殺しにするなら今しかないよ!」
相変わらず物騒な単語で捲し立ててくる狐塚。彼の人懐っこい笑顔と裏腹に、言っている言葉の落差がより不気味さを際立たせている。
確かに俺の目的はジャンヌの受けた仕打ちへの報復。そして指輪を取り返す事だ。俺は改めて倉庫のドアを睨みつけた。
中から物音は聞こえてこない。しかし不気味なほど静かな中に、ざわざわと蠢く殺気は肌で感じられる。特に場数を踏んでいるわけでもない俺が気付くくらいなのだから、相当の人数がいるのだろう。
普段の俺なら真っ先に逃げ帰っていただろう。事実、ここまで覚悟を決めて来たにも関わらず、俺の胸は早鐘を打っているし、身体中がぐっしょりと汗で濡れている。だが今の俺は絶対に退かない。俺を助けてくれたジャンヌのために、俺は命を張ると決めたのだ。そのためにこれまで鍛錬をしてきた。尻を叩かれてきた。
俺は一度目を閉じ、大きく息を吸い込む。目を開き、ゆっくり唱える。
「我が意志を伝えよ。【インテンション】」
その瞬間、倉庫の引き戸がくの字に折れ曲がり、鉄の塊がちぎれるかのよう凄まじい音と共に内側へ吹き飛んだ。
静かだ。しかし、水を打った様に静かな中に、殺気が光っている。おびただしい数の白い目が、夕日の逆光でぎょろぎょろと動いていた。やはりいた。
俺はゆっくりと、その中に踏み込んでいった。
「ギラのクソ野郎はノックの仕方も知らねえのか」
倉庫の奥から聞き覚えのある声がした。食堂で怒鳴っていたあの声。正面奥の椅子に座り、足を組んでいる肥満気味の男が視界に入った。
俺は精一杯にそいつを睨みつけ、言った。
「我は深淵に住み、幽暝に潜む者。貴様らの理屈ルールには疎いのだ。第二自警団団長、メスナーよ」
あちこちから気配を感じる。恐らく三十人以上に囲まれているだろう。
「口の利き方もなってねえな。こいつは教育が必要そうだ」
メスナーが右手を上げた。それを合図にするように、じわじわと倉庫内の明度が上がっていく。取り巻き達が呪文の詠唱を始めたのだ。だが俺はそいつらに目もくれなかった。
「指輪を寄越せ」
「あ?」
「とぼけるな。貴様らがジャンヌ・オリオールという女生徒から……」
「ああ、あのクソ女か」
周りの男たちは顔を見合わせ、ニヤニヤしている。
「あのアマ、十人がかりでボコろうとしたのに生意気にも抵抗しやがってな。だから言ってやったのさ。『これ以上楯突くなら、お前と仲良しの闇魔道士をボコって退学に追い込むぞ』ってな」
笑い声が起こった。
「それからは大人しくなったぜ! いくら殴っても踏みつけても抵抗しねえ! あれだけ意地張ってた馬鹿女だったのにな! まあお前がのこのこ自分から来ちまうんだから、あいつも殴られ損だけどなあ!」
笑い声の中、俺は突き上げてくる衝動を必死に堪え、拳を握り締めていた。怒りで視界が歪んでいるかのようにさえ見えた。
「で、あいつが生意気にも指輪をしていやがったから貰ってやろうと思ってな。そしたら『それだけはやめてくれ』だとよ! 腹が立ったから指をへし折ってから取ってやったんだよ!」
「貴様ぁっ!!!!!」
メスナーが嘲る。俺の中で何かが弾けた。こいつらには「痛み」を与える必要がある。
ここにジャンヌを襲った連中が集まっていると教えてくれたのも狐塚である。
「本当にジャンヌを暴行した連中がこの中にいるのか?」
俺は隣に立つ狐塚に念を押した。
「うーん、僕も中々信用されてないみたいだなあ」
狐塚は肩を竦めて見せた。
「でも心配しないで大丈夫だよ。ちゃんとここに全員集めておいたから」
「集めたとは……?」
俺は返答の意図が分からずに聞き返したが、狐塚は答えない。ただただいつもの笑顔でこちらを見返してくるだけだ。夕日が狐塚の真横から当たっているため、彼の左の顔は血のように染まり、右は闇に塗り潰されている。
この男は恐らく何かを隠している。直感的にそう感じていた。
「ま、重要なのは集める過程よりも集まった結果の方だよね? だってクラウス君の目的は自警団の連中を殺す事だし!」
微動だにしていなかった狐塚が急に戯けた仕草で言った。
「さあ、早くしないと裏から逃げる奴がいるかもしれないよ? 早く早く! 全員皆殺しにするなら今しかないよ!」
相変わらず物騒な単語で捲し立ててくる狐塚。彼の人懐っこい笑顔と裏腹に、言っている言葉の落差がより不気味さを際立たせている。
確かに俺の目的はジャンヌの受けた仕打ちへの報復。そして指輪を取り返す事だ。俺は改めて倉庫のドアを睨みつけた。
中から物音は聞こえてこない。しかし不気味なほど静かな中に、ざわざわと蠢く殺気は肌で感じられる。特に場数を踏んでいるわけでもない俺が気付くくらいなのだから、相当の人数がいるのだろう。
普段の俺なら真っ先に逃げ帰っていただろう。事実、ここまで覚悟を決めて来たにも関わらず、俺の胸は早鐘を打っているし、身体中がぐっしょりと汗で濡れている。だが今の俺は絶対に退かない。俺を助けてくれたジャンヌのために、俺は命を張ると決めたのだ。そのためにこれまで鍛錬をしてきた。尻を叩かれてきた。
俺は一度目を閉じ、大きく息を吸い込む。目を開き、ゆっくり唱える。
「我が意志を伝えよ。【インテンション】」
その瞬間、倉庫の引き戸がくの字に折れ曲がり、鉄の塊がちぎれるかのよう凄まじい音と共に内側へ吹き飛んだ。
静かだ。しかし、水を打った様に静かな中に、殺気が光っている。おびただしい数の白い目が、夕日の逆光でぎょろぎょろと動いていた。やはりいた。
俺はゆっくりと、その中に踏み込んでいった。
「ギラのクソ野郎はノックの仕方も知らねえのか」
倉庫の奥から聞き覚えのある声がした。食堂で怒鳴っていたあの声。正面奥の椅子に座り、足を組んでいる肥満気味の男が視界に入った。
俺は精一杯にそいつを睨みつけ、言った。
「我は深淵に住み、幽暝に潜む者。貴様らの理屈ルールには疎いのだ。第二自警団団長、メスナーよ」
あちこちから気配を感じる。恐らく三十人以上に囲まれているだろう。
「口の利き方もなってねえな。こいつは教育が必要そうだ」
メスナーが右手を上げた。それを合図にするように、じわじわと倉庫内の明度が上がっていく。取り巻き達が呪文の詠唱を始めたのだ。だが俺はそいつらに目もくれなかった。
「指輪を寄越せ」
「あ?」
「とぼけるな。貴様らがジャンヌ・オリオールという女生徒から……」
「ああ、あのクソ女か」
周りの男たちは顔を見合わせ、ニヤニヤしている。
「あのアマ、十人がかりでボコろうとしたのに生意気にも抵抗しやがってな。だから言ってやったのさ。『これ以上楯突くなら、お前と仲良しの闇魔道士をボコって退学に追い込むぞ』ってな」
笑い声が起こった。
「それからは大人しくなったぜ! いくら殴っても踏みつけても抵抗しねえ! あれだけ意地張ってた馬鹿女だったのにな! まあお前がのこのこ自分から来ちまうんだから、あいつも殴られ損だけどなあ!」
笑い声の中、俺は突き上げてくる衝動を必死に堪え、拳を握り締めていた。怒りで視界が歪んでいるかのようにさえ見えた。
「で、あいつが生意気にも指輪をしていやがったから貰ってやろうと思ってな。そしたら『それだけはやめてくれ』だとよ! 腹が立ったから指をへし折ってから取ってやったんだよ!」
「貴様ぁっ!!!!!」
メスナーが嘲る。俺の中で何かが弾けた。こいつらには「痛み」を与える必要がある。
0
お気に入りに追加
144
あなたにおすすめの小説
異世界サバイバルセットでダンジョン無双。精霊樹復活に貢献します。
karashima_s
ファンタジー
地球にダンジョンが出来て10年。
その当時は、世界中が混乱したけれど、今ではすでに日常となっていたりする。
ダンジョンに巣くう魔物は、ダンジョン外にでる事はなく、浅い階層であれば、魔物を倒すと、魔石を手に入れる事が出来、その魔石は再生可能エネルギーとして利用できる事が解ると、各国は、こぞってダンジョン探索を行うようになった。
ダンジョンでは魔石だけでなく、傷や病気を癒す貴重なアイテム等をドロップしたり、また、稀に宝箱と呼ばれる箱から、後発的に付与できる様々な魔法やスキルを覚える事が出来る魔法書やスキルオーブと呼ばれる物等も手に入ったりする。
当時は、危険だとして制限されていたダンジョン探索も、今では門戸も広がり、適正があると判断された者は、ある程度の教習を受けた後、試験に合格すると認定を与えられ、探索者(シーカー)として認められるようになっていた。
運転免許のように、学校や教習所ができ、人気の職業の一つになっていたりするのだ。
新田 蓮(あらた れん)もその一人である。
高校を出て、別にやりたい事もなく、他人との関わりが嫌いだった事で会社勤めもきつそうだと判断、高校在学中からシーカー免許教習所に通い、卒業と同時にシーカーデビューをする。そして、浅い階層で、低級モンスターを狩って、安全第一で日々の糧を細々得ては、その収入で気楽に生きる生活を送っていた。
そんなある日、ダンジョン内でスキルオーブをゲットする。手に入れたオーブは『XXXサバイバルセット』。
ほんの0.00001パーセントの確実でユニークスキルがドロップする事がある。今回、それだったら、数億の価値だ。それを売り払えば、悠々自適に生きて行けるんじゃねぇー?と大喜びした蓮だったが、なんと難儀な連中に見られて絡まれてしまった。
必死で逃げる算段を考えていた時、爆音と共に、大きな揺れが襲ってきて、足元が崩れて。
落ちた。
落ちる!と思ったとたん、思わず、持っていたオーブを強く握ってしまったのだ。
落ちながら、蓮の頭の中に声が響く。
「XXXサバイバルセットが使用されました…。」
そして落ちた所が…。
隠して忘れていたギフト『ステータスカスタム』で能力を魔改造 〜自由自在にカスタマイズしたら有り得ないほど最強になった俺〜
桜井正宗
ファンタジー
能力(スキル)を隠して、その事を忘れていた帝国出身の錬金術師スローンは、無能扱いで大手ギルド『クレセントムーン』を追放された。追放後、隠していた能力を思い出しスキルを習得すると『ステータスカスタム』が発現する。これは、自身や相手のステータスを魔改造【カスタム】できる最強の能力だった。
スローンは、偶然出会った『大聖女フィラ』と共にステータスをいじりまくって最強のステータスを手に入れる。その後、超高難易度のクエストを難なくクリア、無双しまくっていく。その噂が広がると元ギルドから戻って来いと頭を下げられるが、もう遅い。
真の仲間と共にスローンは、各地で暴れ回る。究極のスローライフを手に入れる為に。
異世界あるある 転生物語 たった一つのスキルで無双する!え?【土魔法】じゃなくって【土】スキル?
よっしぃ
ファンタジー
農民が土魔法を使って何が悪い?異世界あるある?前世の謎知識で無双する!
土砂 剛史(どしゃ つよし)24歳、独身。自宅のパソコンでネットをしていた所、突然轟音がしたと思うと窓が破壊され何かがぶつかってきた。
自宅付近で高所作業車が電線付近を作業中、トラックが高所作業車に突っ込み運悪く剛史の部屋に高所作業車のアームの先端がぶつかり、そのまま窓から剛史に一直線。
『あ、やべ!』
そして・・・・
【あれ?ここは何処だ?】
気が付けば真っ白な世界。
気を失ったのか?だがなんか聞こえた気がしたんだが何だったんだ?
・・・・
・・・
・・
・
【ふう・・・・何とか間に合ったか。たった一つのスキルか・・・・しかもあ奴の元の名からすれば土関連になりそうじゃが。済まぬが異世界あるあるのチートはない。】
こうして剛史は新た生を異世界で受けた。
そして何も思い出す事なく10歳に。
そしてこの世界は10歳でスキルを確認する。
スキルによって一生が決まるからだ。
最低1、最高でも10。平均すると概ね5。
そんな中剛史はたった1しかスキルがなかった。
しかも土木魔法と揶揄される【土魔法】のみ、と思い込んでいたが【土魔法】ですらない【土】スキルと言う謎スキルだった。
そんな中頑張って開拓を手伝っていたらどうやら領主の意に添わなかったようで
ゴウツク領主によって領地を追放されてしまう。
追放先でも土魔法は土木魔法とバカにされる。
だがここで剛史は前世の記憶を徐々に取り戻す。
『土魔法を土木魔法ってバカにすんなよ?異世界あるあるな前世の謎知識で無双する!』
不屈の精神で土魔法を極めていく剛史。
そしてそんな剛史に同じような境遇の人々が集い、やがて大きなうねりとなってこの世界を席巻していく。
その中には同じく一つスキルしか得られず、公爵家や侯爵家を追放された令嬢も。
前世の記憶を活用しつつ、やがて土木魔法と揶揄されていた土魔法を世界一のスキルに押し上げていく。
但し剛史のスキルは【土魔法】ですらない【土】スキル。
転生時にチートはなかったと思われたが、努力の末にチートと言われるほどスキルを活用していく事になる。
これは所持スキルの少なさから世間から見放された人々が集い、ギルド『ワンチャンス』を結成、努力の末に世界一と言われる事となる物語・・・・だよな?
何故か追放された公爵令嬢や他の貴族の令嬢が集まってくるんだが?
俺は農家の4男だぞ?
俺だけステータスが見える件~ゴミスキル【開く】持ちの俺はダンジョンに捨てられたが、【開く】はステータスオープンできるチートスキルでした~
平山和人
ファンタジー
平凡な高校生の新城直人はクラスメイトたちと異世界へ召喚されてしまう。
異世界より召喚された者は神からスキルを授かるが、直人のスキルは『物を開け閉めする』だけのゴミスキルだと判明し、ダンジョンに廃棄されることになった。
途方にくれる直人は偶然、このゴミスキルの真の力に気づく。それは自分や他者のステータスを数値化して表示できるというものだった。
しかもそれだけでなくステータスを再分配することで無限に強くなることが可能で、更にはスキルまで再分配できる能力だと判明する。
その力を使い、ダンジョンから脱出した直人は、自分をバカにした連中を徹底的に蹂躙していくのであった。
異世界でぺったんこさん!〜無限収納5段階活用で無双する〜
KeyBow
ファンタジー
間もなく50歳になる銀行マンのおっさんは、高校生達の異世界召喚に巻き込まれた。
何故か若返り、他の召喚者と同じ高校生位の年齢になっていた。
召喚したのは、魔王を討ち滅ぼす為だと伝えられる。自分で2つのスキルを選ぶ事が出来ると言われ、おっさんが選んだのは無限収納と飛翔!
しかし召喚した者達はスキルを制御する為の装飾品と偽り、隷属の首輪を装着しようとしていた・・・
いち早くその嘘に気が付いたおっさんが1人の少女を連れて逃亡を図る。
その後おっさんは無限収納の5段階活用で無双する!・・・はずだ。
上空に飛び、そこから大きな岩を落として押しつぶす。やがて救った少女は口癖のように言う。
またぺったんこですか?・・・
異世界転移「スキル無!」~授かったユニークスキルは「なし」ではなく触れたモノを「無」に帰す最強スキルだったようです~
夢・風魔
ファンタジー
林間学校の最中に召喚(誘拐?)された鈴村翔は「スキルが無い役立たずはいらない」と金髪縦ロール女に言われ、その場に取り残された。
しかしそのスキル鑑定は間違っていた。スキルが無いのではなく、転移特典で授かったのは『無』というスキルだったのだ。
とにかく生き残るために行動を起こした翔は、モンスターに襲われていた双子のエルフ姉妹を助ける。
エルフの里へと案内された翔は、林間学校で用意したキャンプ用品一式を使って彼らの食生活を改革することに。
スキル『無』で時々無双。双子の美少女エルフや木に宿る幼女精霊に囲まれ、翔の異世界生活冒険譚は始まった。
*小説家になろう・カクヨムでも投稿しております(完結済み
異世界の約束:追放者の再興〜外れギフト【光】を授り侯爵家を追い出されたけど本当はチート持ちなので幸せに生きて見返してやります!〜
KeyBow
ファンタジー
主人公の井野口 孝志は交通事故により死亡し、異世界へ転生した。
そこは剣と魔法の王道的なファンタジー世界。
転生した先は侯爵家の子息。
妾の子として家督相続とは無縁のはずだったが、兄の全てが事故により死亡し嫡男に。
女神により魔王討伐を受ける者は記憶を持ったまま転生させる事が出来ると言われ、主人公はゲームで遊んだ世界に転生した。
ゲームと言ってもその世界を模したゲームで、手を打たなければこうなる【if】の世界だった。
理不尽な死を迎えるモブ以下のヒロインを救いたく、転生した先で14歳の時にギフトを得られる信託の儀の後に追放されるが、その時に備えストーリーを変えてしまう。
メイヤと言うゲームでは犯され、絶望から自殺した少女をそのルートから外す事を幼少期より決めていた。
しかしそう簡単な話ではない。
女神の意図とは違う生き様と、ゲームで救えなかった少女を救う。
2人で逃げて何処かで畑でも耕しながら生きようとしていたが、計画が狂い何故か闘技場でハッスルする未来が待ち受けているとは物語がスタートした時はまだ知らない・・・
多くの者と出会い、誤解されたり頼られたり、理不尽な目に遭ったりと、平穏な生活を求める主人公の思いとは裏腹に波乱万丈な未来が待ち受けている。
しかし、主人公補正からかメインストリートから逃げられない予感。
信託の儀の後に侯爵家から追放されるところから物語はスタートする。
いつしか追放した侯爵家にザマアをし、経済的にも見返し謝罪させる事を当面の目標とする事へと、物語の早々に変化していく。
孤児達と出会い自活と脱却を手伝ったりお人好しだ。
また、貴族ではあるが、多くの貴族が好んでするが自分は奴隷を性的に抱かないとのポリシーが行動に規制を掛ける。
果たして幸せを掴む事が出来るのか?魔王討伐から逃げられるのか?・・・
俺だけに効くエリクサー。飲んで戦って気が付けば異世界最強に⁉
まるせい
ファンタジー
異世界に召喚された熱海 湊(あたみ みなと)が得たのは(自分だけにしか効果のない)エリクサーを作り出す能力だった。『外れ異世界人』認定された湊は神殿から追放されてしまう。
貰った手切れ金を元手に装備を整え、湊はこの世界で生きることを決意する。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる