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第二章 逃亡編
元英雄の娘②
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そんなエディに対し奴隷商人は、一瞬だけ怪訝そうな顔をしたが、見た目はただの子供に過ぎないエディを見て、社会を教えるつもりでもあるのかのように答える。
「奴隷として買い取ろうとしているところさ。どこかの貴族様に売り渡すことになる。獣姦が好きな変態貴族は多いからな。おかげで俺の仕事が成り立つんだから、文句は言えないが。この獣は容姿はいいし、まだ処女のようだから高く売れるだろう」
そんな奴隷商人に対し、エディは語気を強める。
「獣? どう見ても人じゃないか」
エディの言葉に、奴隷商人だけでなく、周りの村人までもが声を出して笑う。
ただ唯一、項垂れていた獣人の少女のみが顔を上げてエディに視線を向けた。
その視線に込められた感情は、私からは読み取れない。
「おいおい。獣人を人だなんて、お前の親は何を教えてんだ? 獣人は獣。動物だ。そんなのは百年前から決まってるんだよ。王国の法じゃ動物は物扱い。動物をどう売り買いしようと俺たちの勝手だ」
奴隷商人が言うことはもっともだ。
売り買いしているのが人間なら、色々と制約もあるが、獣に過ぎない獣人の売り買いに、口を挟む要素なんて何もない。
エディは馬鹿ではない。
奴隷商人の言葉に、獣人の置かれた状況を理解したようだ。
エディは頭の回転はいいが、奴隷だったこともあり、誰でも知っている世間の常識を知らない部分もあるのだろう。
だが、そこで引き下がらないのもまたエディだった。
「なるほど。この世界のルールの中では、間違っているのは俺ということか……」
エディはそう呟くと、ダインから譲り受けたらしい、少し短めの刀を抜く。
「エディ!」
エディが何をしようとしているか気付いた私は、思わず声を上げる。
目立つわけにはいかない私は、声に魔力を込め、エディにだけ聞こえるように名を呼んだ。
「どうせ国から追われる大犯罪者だ。今更一つくらい罪が増えたところでたいした問題じゃない」
そんな私に、エディは冷静にそう呟く。
「何をごちゃごちゃと。世間知らずのガキだと思ってさっきは容赦してやったが、そいつを抜いたってことは容赦してやれねえぞ」
奴隷商人の言葉に、両脇にいた屈強な男二人が、一歩ずつ前に出る。
たった二人で護衛につくだけあって、それなりの実力はあるようだ。
体に込めた魔力は、並の騎士には負けないほどにはありそうだった。
「容赦はいらない。ただ、その二人を倒したら、その子は俺が連れて行く」
エディの言葉に奴隷商人が舌打ちする。
「……チッ。世間知らずのガキが。死んであの世で後悔するんだな。おい、殺しても構わない。やれ」
奴隷商人の言葉を受けた二人の屈強な男が剣を抜き、見た目はただの子供に過ぎないエディへ襲いかかる。
普通この場面なら、子供が殺されることになるはずで、周りの村人たちは目を背ける。
だが、エディは普通の子供ではない。
魔力で身体強化した男二人の攻撃を、自身は全く魔力を込めることなく、最小限の動きで躱す。
「……なっ」
空を切る二つの剣。
攻撃を避けられたことでバランスを崩した男二人の足を払うエディ。
さらにそれぞれの背中を、刀の峰で強打する。
「……グッ」
「グハッ」
魔力を纏った相手を、魔力なしに叩き伏せるエディ。
はっきり言って、格が違い過ぎる。
男二人がすぐには動けないことを確認して、視線を奴隷商人へ向けるエディ。
自慢の護衛を失ったことで、狼狽える奴隷商人。
「な、何者だ、お前は?」
エディは即答する。
「ただの奴隷だ」
肩書き的には、エディの回答は間違いではない。
刀神が唯一認めた弟子で、小賢者の一番の教え子で、十二貴族家の一子相伝の魔法を受け継ぎ、上位魔族すらその力を認めているということを除けば。
「クソッ、ふざけやがって。奴隷がこんな剣術を使えるか」
奴隷商人はエディの言葉を信用していなかった。
それはそうだろう。
教育など受けられないはずの奴隷が、こんなに強いわけがない。
私だってエディのことを知らなければ、とてもではないが信じられない。
「それではこの子は貰い受ける 。いいな?」
エディは鋭い目で周りを見渡す。
「そ、その獣は俺たちの村の物だ。こういう時に売れるよう、手をつけず、餌を与えて育ててきた。そいつを持っていかれて金にできないとなると、村人は飢えて死ぬしかない」
村人の一人がエディを警戒しながらもそう言った。
その話を聞いたエディは、少し考えた後、呪文を唱え始める。
急に呪文を唱え出したエディに対し、怯える村人たち。
エディを怒らせてしまったと思っているようだった。
エディの体から膨大な魔力が感じられ、空には暗雲が立ち込める。
エディが唱えているのは聞き覚えのある呪文。
私が未だ使いこなせない、リン先生秘伝の最上級魔法。
『火雷(ほのいかずち)』
リン先生に見せてもらった本来のこの魔法は、大雨と雷を起こす魔法だが、今回は雨だけが局地的に発生していた。
そう。
農業用水の溜池の上付近を中心に。
「これで急場はしのげるだろう。ここから先は貴方達の頑張りでどうにかしてほしい」
天候さえ操る驚異の魔法。
しかもエディは、恐らくその魔法式にアレンジを加え、雷は発生させず、一部の効果だけが発動するようにしていた。
並の魔導師、いや、一流と呼ばれる魔導師でもできることではない。
少し前の私なら、その凄さに嫉妬していたかもしれない。
今はそんな凄い少年を、契約魔法によるものとはいえ、自分のものにできていることに嬉しさを感じるだけだ。
それ以上の反論がないことを確認したエディは、少女の元へゆっくりと歩み寄り、刀に魔力を込めると、少女の首に繋がれた鎖を切断する。
エディはそのまま、地面に座り込んでいた少女へ手を伸ばす。
「立てるか?」
「……はい」
少女は、一度差し伸べた手を引っ込めた後、エディの目を見た上で、もう一度伸ばす。
エディはそんな少女の手を優しく握り、そっと微笑みかける。
私はそんな二人を離れた距離から黙って見ていた。
こんなことになる前に、どこかのタイミングで奴隷契約魔法での命令を使い、エディを止めることは簡単にできた。
隠れて逃げながら、お父様を取り戻す手段を講じなければならない私たちとしては、止めることが正しい選択肢だったはずだ。
エディもきっと、後で話せば分かってくれるだろう。
でも、私はそうすることができなかった。
何かを判断して止めなかったわけではない。
……ただ、エディがやることを邪魔して、嫌われたくなかっただけだ。
私は、この時エディを止めなかったことを、二つの意味で後悔することになる。
もちろん、今の私には分かる由もなかったのだが。
しばらくして、獣人の少女を連れたエディが、私の元へ帰ってくる。
戻ってくるなり頭を下げるエディ。
「悪い。隠れて逃げなきゃならないのに、目立つ真似して」
珍しく私に対して素直に謝るエディ。
そんなエディを、今の私には責めることなどできない。
「どれだけ軽率なことをしたか分かっているならいいわ。とりあえず一旦ここを離れましょう」
「分かった」
エディが頷くのを確認した後、獣人の少女へ目を向けると、明らかに敵意を持った目で私を見ているのに気付く。
一瞬、私を狙う刺客かとも思ったが、エディに対しては、全く敵意を感じられなかった。
刺客であれば私だけに敵意を見せるのはおかしいし、そもそも敵意など感じさせないだろう。
これまで散々人間に虐げられてきたのだ。
助けた本人でもない人間の私へ敵対心を抱くのは、やむを得ないだろう。
この時の私はそう捉えていた。
「奴隷として買い取ろうとしているところさ。どこかの貴族様に売り渡すことになる。獣姦が好きな変態貴族は多いからな。おかげで俺の仕事が成り立つんだから、文句は言えないが。この獣は容姿はいいし、まだ処女のようだから高く売れるだろう」
そんな奴隷商人に対し、エディは語気を強める。
「獣? どう見ても人じゃないか」
エディの言葉に、奴隷商人だけでなく、周りの村人までもが声を出して笑う。
ただ唯一、項垂れていた獣人の少女のみが顔を上げてエディに視線を向けた。
その視線に込められた感情は、私からは読み取れない。
「おいおい。獣人を人だなんて、お前の親は何を教えてんだ? 獣人は獣。動物だ。そんなのは百年前から決まってるんだよ。王国の法じゃ動物は物扱い。動物をどう売り買いしようと俺たちの勝手だ」
奴隷商人が言うことはもっともだ。
売り買いしているのが人間なら、色々と制約もあるが、獣に過ぎない獣人の売り買いに、口を挟む要素なんて何もない。
エディは馬鹿ではない。
奴隷商人の言葉に、獣人の置かれた状況を理解したようだ。
エディは頭の回転はいいが、奴隷だったこともあり、誰でも知っている世間の常識を知らない部分もあるのだろう。
だが、そこで引き下がらないのもまたエディだった。
「なるほど。この世界のルールの中では、間違っているのは俺ということか……」
エディはそう呟くと、ダインから譲り受けたらしい、少し短めの刀を抜く。
「エディ!」
エディが何をしようとしているか気付いた私は、思わず声を上げる。
目立つわけにはいかない私は、声に魔力を込め、エディにだけ聞こえるように名を呼んだ。
「どうせ国から追われる大犯罪者だ。今更一つくらい罪が増えたところでたいした問題じゃない」
そんな私に、エディは冷静にそう呟く。
「何をごちゃごちゃと。世間知らずのガキだと思ってさっきは容赦してやったが、そいつを抜いたってことは容赦してやれねえぞ」
奴隷商人の言葉に、両脇にいた屈強な男二人が、一歩ずつ前に出る。
たった二人で護衛につくだけあって、それなりの実力はあるようだ。
体に込めた魔力は、並の騎士には負けないほどにはありそうだった。
「容赦はいらない。ただ、その二人を倒したら、その子は俺が連れて行く」
エディの言葉に奴隷商人が舌打ちする。
「……チッ。世間知らずのガキが。死んであの世で後悔するんだな。おい、殺しても構わない。やれ」
奴隷商人の言葉を受けた二人の屈強な男が剣を抜き、見た目はただの子供に過ぎないエディへ襲いかかる。
普通この場面なら、子供が殺されることになるはずで、周りの村人たちは目を背ける。
だが、エディは普通の子供ではない。
魔力で身体強化した男二人の攻撃を、自身は全く魔力を込めることなく、最小限の動きで躱す。
「……なっ」
空を切る二つの剣。
攻撃を避けられたことでバランスを崩した男二人の足を払うエディ。
さらにそれぞれの背中を、刀の峰で強打する。
「……グッ」
「グハッ」
魔力を纏った相手を、魔力なしに叩き伏せるエディ。
はっきり言って、格が違い過ぎる。
男二人がすぐには動けないことを確認して、視線を奴隷商人へ向けるエディ。
自慢の護衛を失ったことで、狼狽える奴隷商人。
「な、何者だ、お前は?」
エディは即答する。
「ただの奴隷だ」
肩書き的には、エディの回答は間違いではない。
刀神が唯一認めた弟子で、小賢者の一番の教え子で、十二貴族家の一子相伝の魔法を受け継ぎ、上位魔族すらその力を認めているということを除けば。
「クソッ、ふざけやがって。奴隷がこんな剣術を使えるか」
奴隷商人はエディの言葉を信用していなかった。
それはそうだろう。
教育など受けられないはずの奴隷が、こんなに強いわけがない。
私だってエディのことを知らなければ、とてもではないが信じられない。
「それではこの子は貰い受ける 。いいな?」
エディは鋭い目で周りを見渡す。
「そ、その獣は俺たちの村の物だ。こういう時に売れるよう、手をつけず、餌を与えて育ててきた。そいつを持っていかれて金にできないとなると、村人は飢えて死ぬしかない」
村人の一人がエディを警戒しながらもそう言った。
その話を聞いたエディは、少し考えた後、呪文を唱え始める。
急に呪文を唱え出したエディに対し、怯える村人たち。
エディを怒らせてしまったと思っているようだった。
エディの体から膨大な魔力が感じられ、空には暗雲が立ち込める。
エディが唱えているのは聞き覚えのある呪文。
私が未だ使いこなせない、リン先生秘伝の最上級魔法。
『火雷(ほのいかずち)』
リン先生に見せてもらった本来のこの魔法は、大雨と雷を起こす魔法だが、今回は雨だけが局地的に発生していた。
そう。
農業用水の溜池の上付近を中心に。
「これで急場はしのげるだろう。ここから先は貴方達の頑張りでどうにかしてほしい」
天候さえ操る驚異の魔法。
しかもエディは、恐らくその魔法式にアレンジを加え、雷は発生させず、一部の効果だけが発動するようにしていた。
並の魔導師、いや、一流と呼ばれる魔導師でもできることではない。
少し前の私なら、その凄さに嫉妬していたかもしれない。
今はそんな凄い少年を、契約魔法によるものとはいえ、自分のものにできていることに嬉しさを感じるだけだ。
それ以上の反論がないことを確認したエディは、少女の元へゆっくりと歩み寄り、刀に魔力を込めると、少女の首に繋がれた鎖を切断する。
エディはそのまま、地面に座り込んでいた少女へ手を伸ばす。
「立てるか?」
「……はい」
少女は、一度差し伸べた手を引っ込めた後、エディの目を見た上で、もう一度伸ばす。
エディはそんな少女の手を優しく握り、そっと微笑みかける。
私はそんな二人を離れた距離から黙って見ていた。
こんなことになる前に、どこかのタイミングで奴隷契約魔法での命令を使い、エディを止めることは簡単にできた。
隠れて逃げながら、お父様を取り戻す手段を講じなければならない私たちとしては、止めることが正しい選択肢だったはずだ。
エディもきっと、後で話せば分かってくれるだろう。
でも、私はそうすることができなかった。
何かを判断して止めなかったわけではない。
……ただ、エディがやることを邪魔して、嫌われたくなかっただけだ。
私は、この時エディを止めなかったことを、二つの意味で後悔することになる。
もちろん、今の私には分かる由もなかったのだが。
しばらくして、獣人の少女を連れたエディが、私の元へ帰ってくる。
戻ってくるなり頭を下げるエディ。
「悪い。隠れて逃げなきゃならないのに、目立つ真似して」
珍しく私に対して素直に謝るエディ。
そんなエディを、今の私には責めることなどできない。
「どれだけ軽率なことをしたか分かっているならいいわ。とりあえず一旦ここを離れましょう」
「分かった」
エディが頷くのを確認した後、獣人の少女へ目を向けると、明らかに敵意を持った目で私を見ているのに気付く。
一瞬、私を狙う刺客かとも思ったが、エディに対しては、全く敵意を感じられなかった。
刺客であれば私だけに敵意を見せるのはおかしいし、そもそも敵意など感じさせないだろう。
これまで散々人間に虐げられてきたのだ。
助けた本人でもない人間の私へ敵対心を抱くのは、やむを得ないだろう。
この時の私はそう捉えていた。
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