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第5章
11 祈りの歌
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耳をつんざくような歌声に背筋がゾクリとした。乾いたはずの涙が、形を変えて背中を滑り落ちていくのを感じた。大地がうねる。揺れる。歪む。雪はその場に立ち尽くした。
鼓動が高鳴る。危険音が体中に鳴り響いた。
この体の震え、振動、響いてきた歌声。何を示しているかなんて聞かなくても分かる。
マリーだ。
マリーの禁呪が解けたのだ。巻き戻された記憶と体の成長が元に戻ったのだ。記憶と細胞のパーツがどんどん組み換えられていく。元に戻ろうと上書きされていく。
「…なら、次は」
マリーの禁呪が解けたなら次に来るのは、国花の開花だ。それは影付きを消す合図。
雪は覆せない事実に息を飲んだ。どう足掻いても自分に課せられた運命は変わらないのだ。
「私は…」
もう逃げられない。どんなに隠れても見つけられてしまう。
記憶は消され、私は泉原雪でいられなくなる。
恐怖と不安でいっぱいなのに、聴こえてくるマリーの歌声は綺麗だった。
「来て!!」と全力で叫ぶような声は一度だけだった。
私に気づかせるためだけの叫びか。
今はそんなのとは別だ。塔の中で大声を張り上げていた声とも違い、美しく繊細な調べだった。乱された脳波を癒してくれる。そんな声だった。
「マリー。元の姿に戻った姿を見てみたかったけれど、再会は難しいかな。きっと今よりもっと元気な女の子なんだろうな。こんな綺麗な声で歌うなんて反則だよ」
雪はくすりと笑った。禁呪が解けたら私は消える。もう時間の問題だ。散々色々な人に言われて嫌気がさしてきて、最後の方は聞き流していたけれど、やはり現実なんだ。実際に目の当たりにすると辛すぎる。
消される。
私が生きてきた道。積み重ねてきた記憶。経験。思い出も何もかも。
この世界に来た意味も。出会った人達も。無意味な事だとは思いたくないのに。
「会いたい人がいっぱいいるのよ」
順位なんてつけたくないけれど、今思い浮かぶ顔は一人しかいなかった。
きちんと顔を見て、お互いの目を見て話したい。伝えたいことがたくさんある。どの厚意も好意にも、何の礼も返事をしていない。私の愚痴を聞いてくれたり、背中を押してくれた。たくさん励ましてくれた分、返さなければならならない。
どうして私を選んでくれたの?
何の特技も魅力も持ち合わせていないのに。
ただ、自分の居場所が欲しくて、手放したくないから我慢しているだけなんだ。それも努力のうちに入るんだと認めて欲しいから、頑張っているの。呆れるかな?これが私の本性だよ。意地なんて虚勢だ。
物事に対して常に否定的に考えてしまう。メリットばかりじゃなく、デメリットだって知るべきだ。だって、そう簡単にうまい話なんて転がってないもの。
「シャドウさん…」
本当は、弱音ばかり吐いている。意地を張っていても誰かに助けられるのを待っている。私なんてダメダメだ。支えられたくて、寄りかかりたくて、ズルする事ばかり考えてしまう。
なんだこれ、今際の際だから?走馬灯とは違うな。思い出すのは、昔のことよりも今のことばかり。
悪いことも狡いこともポロポロと出てくる。
本音と本性をさらけ出しても尚、私を選んでくれたら奇跡に近い。
これを聞いたらさらにあきられそう。でも何故だか止まらない。ポロポロ、ポロポロと溢れてくる。
雪はふらりと歩き出した。自分だけの通る道が一筋現れたからだ。周りの景色は遮断された。ただただ続く一本の道。
この道の先に待つのは絶望しかないとわかっているのに歩みが止まらなかった。誘われている。
マリーの歌声に手招きされている。
私を滅ぼそうとしているの?
まさかね。
囁くようなウィスパリングボイス。繊細かと思えば、かすかに泣きじゃくって聞こえた。
「…泣かないで。マリー」
今行くから。子どもが泣いてる姿は見ていたくないよ。
涙を止めて。いつものように笑って。
雪は歌声を頼りに歩き出した。その足取りはふらふらとして覚束なかった。一歩踏み出しては草の葉がシュルッと伸び、もう一歩踏み出せばグシャッと枯れる。再生と破壊を繰り返していた。不思議な感覚だとぼんやりと見ながら進んだ。体の痛みも一喜一憂。一歩ずつ前進しては傷が疼いた。消滅までのカウントダウン?
消えるのは恐ろしくて不安だらけなのに、この先にあるものを見てみたい気持ちもある。
満開のリュリュトゥルテはどんな花なのだろう。色は?形は?香りは?
幾千万枚の花吹雪にうっとりしてしまうかもしれない。
花嫁の祝福のフラワーシャワー。幸せになれそうな気分さえ出てくる。無意味な高揚感だ。
不安と期待。相反する気持ちの押し合いへしあいっこ。
不思議だな。怖いはずなのに。まだどこかでどうにかなるかもと期待している。
元の姿に戻ったマリーと、また歌を歌いたいな。田舎の五穀豊穣を願う歌。時には子守唄。膝の取り合いをした弟妹達に。酔いつぶれたシャドウさんに。捧げた歌。
メロディも歌詞も自作。元々はおばあちゃんが畑作業の時に読み上げていた祝詞だ。それをもじって歌にした。思っていることは声に出したほうががいい。花の為にある歌をだが、声に出すことでストレス発散にもなる。歌は気持ちを込めるんだよとマリーに教えたことがある。ただ大声を張り上げてもダメ。相手に届けたいと思うことが大事。
相手に気持ちよく聞いてもらえるように、自分も気持ちよく歌えるように。祈りを捧げるように。呼吸を整える。心も整える。フゥッと一度深呼吸。さぁ歌おうか。
「…さあ 目を閉じて 祈ろうか想いを込めて
手を合わせるの 心も閉じて
感じるのよ 草の息吹を 花の呼吸を
さあ 祈るのよ 願いを込めて」
短いフレーズを呟くように声に乗せた。メロディラインに乗せるには音程がまばら。声も掠れている。大切なのは心だ。上手い下手は二の次。一生懸命に歌えばきっと届く。祖母の言葉に雪は安心していた。いつかシャドウに声がきれいだと褒めてもらったけれど、実はあまり上手くはない。人前で歌うことなどほとんどない。唯一気を許していた美紅とはカラオケに行っていたけれど、あまりの下手さに呆れていたかもしれない。昔のことだ。諦めろ。
雪はから笑いをして誤魔化した。
雪は歌詞の通りに目を閉じた。あーだこーだ言う心の声も一時シャットアウトだ。何も考えずにひたすら無心に歌のためだけに心を持つ。
吹き込んでくる風に身を任せる。溶け込んでしまいそうだ。体の力も入らなくて、簡単に飛ばされてしまった。花の種子のように軽々と、雪の体は上空に舞い上がった。
最期はそうだ。軽くいこうよ。重苦しい荘厳な雰囲気は嫌だ。こんな風に軽く。飛ばされてしまいたい。幾千万枚のリュリュトゥルテと共に飛ばされてしまうのも苦しまなく行けるのかもね。どうせ消えるのなら、いっそのこと華やかに消えたい。
雪の歌声は風に運ばれていった。
マリーの歌声が水面の波紋のように広がるならば、雪の歌声は天空から降ってきて地上に落ちる。晴れた日に舞う風花のように。舞い降りてはすぐに消える。儚い歌。
耳をつんざくような歌声に背筋がゾクリとした。乾いたはずの涙が、形を変えて背中を滑り落ちていくのを感じた。大地がうねる。揺れる。歪む。雪はその場に立ち尽くした。
鼓動が高鳴る。危険音が体中に鳴り響いた。
この体の震え、振動、響いてきた歌声。何を示しているかなんて聞かなくても分かる。
マリーだ。
マリーの禁呪が解けたのだ。巻き戻された記憶と体の成長が元に戻ったのだ。記憶と細胞のパーツがどんどん組み換えられていく。元に戻ろうと上書きされていく。
「…なら、次は」
マリーの禁呪が解けたなら次に来るのは、国花の開花だ。それは影付きを消す合図。
雪は覆せない事実に息を飲んだ。どう足掻いても自分に課せられた運命は変わらないのだ。
「私は…」
もう逃げられない。どんなに隠れても見つけられてしまう。
記憶は消され、私は泉原雪でいられなくなる。
恐怖と不安でいっぱいなのに、聴こえてくるマリーの歌声は綺麗だった。
「来て!!」と全力で叫ぶような声は一度だけだった。
私に気づかせるためだけの叫びか。
今はそんなのとは別だ。塔の中で大声を張り上げていた声とも違い、美しく繊細な調べだった。乱された脳波を癒してくれる。そんな声だった。
「マリー。元の姿に戻った姿を見てみたかったけれど、再会は難しいかな。きっと今よりもっと元気な女の子なんだろうな。こんな綺麗な声で歌うなんて反則だよ」
雪はくすりと笑った。禁呪が解けたら私は消える。もう時間の問題だ。散々色々な人に言われて嫌気がさしてきて、最後の方は聞き流していたけれど、やはり現実なんだ。実際に目の当たりにすると辛すぎる。
消される。
私が生きてきた道。積み重ねてきた記憶。経験。思い出も何もかも。
この世界に来た意味も。出会った人達も。無意味な事だとは思いたくないのに。
「会いたい人がいっぱいいるのよ」
順位なんてつけたくないけれど、今思い浮かぶ顔は一人しかいなかった。
きちんと顔を見て、お互いの目を見て話したい。伝えたいことがたくさんある。どの厚意も好意にも、何の礼も返事をしていない。私の愚痴を聞いてくれたり、背中を押してくれた。たくさん励ましてくれた分、返さなければならならない。
どうして私を選んでくれたの?
何の特技も魅力も持ち合わせていないのに。
ただ、自分の居場所が欲しくて、手放したくないから我慢しているだけなんだ。それも努力のうちに入るんだと認めて欲しいから、頑張っているの。呆れるかな?これが私の本性だよ。意地なんて虚勢だ。
物事に対して常に否定的に考えてしまう。メリットばかりじゃなく、デメリットだって知るべきだ。だって、そう簡単にうまい話なんて転がってないもの。
「シャドウさん…」
本当は、弱音ばかり吐いている。意地を張っていても誰かに助けられるのを待っている。私なんてダメダメだ。支えられたくて、寄りかかりたくて、ズルする事ばかり考えてしまう。
なんだこれ、今際の際だから?走馬灯とは違うな。思い出すのは、昔のことよりも今のことばかり。
悪いことも狡いこともポロポロと出てくる。
本音と本性をさらけ出しても尚、私を選んでくれたら奇跡に近い。
これを聞いたらさらにあきられそう。でも何故だか止まらない。ポロポロ、ポロポロと溢れてくる。
雪はふらりと歩き出した。自分だけの通る道が一筋現れたからだ。周りの景色は遮断された。ただただ続く一本の道。
この道の先に待つのは絶望しかないとわかっているのに歩みが止まらなかった。誘われている。
マリーの歌声に手招きされている。
私を滅ぼそうとしているの?
まさかね。
囁くようなウィスパリングボイス。繊細かと思えば、かすかに泣きじゃくって聞こえた。
「…泣かないで。マリー」
今行くから。子どもが泣いてる姿は見ていたくないよ。
涙を止めて。いつものように笑って。
雪は歌声を頼りに歩き出した。その足取りはふらふらとして覚束なかった。一歩踏み出しては草の葉がシュルッと伸び、もう一歩踏み出せばグシャッと枯れる。再生と破壊を繰り返していた。不思議な感覚だとぼんやりと見ながら進んだ。体の痛みも一喜一憂。一歩ずつ前進しては傷が疼いた。消滅までのカウントダウン?
消えるのは恐ろしくて不安だらけなのに、この先にあるものを見てみたい気持ちもある。
満開のリュリュトゥルテはどんな花なのだろう。色は?形は?香りは?
幾千万枚の花吹雪にうっとりしてしまうかもしれない。
花嫁の祝福のフラワーシャワー。幸せになれそうな気分さえ出てくる。無意味な高揚感だ。
不安と期待。相反する気持ちの押し合いへしあいっこ。
不思議だな。怖いはずなのに。まだどこかでどうにかなるかもと期待している。
元の姿に戻ったマリーと、また歌を歌いたいな。田舎の五穀豊穣を願う歌。時には子守唄。膝の取り合いをした弟妹達に。酔いつぶれたシャドウさんに。捧げた歌。
メロディも歌詞も自作。元々はおばあちゃんが畑作業の時に読み上げていた祝詞だ。それをもじって歌にした。思っていることは声に出したほうががいい。花の為にある歌をだが、声に出すことでストレス発散にもなる。歌は気持ちを込めるんだよとマリーに教えたことがある。ただ大声を張り上げてもダメ。相手に届けたいと思うことが大事。
相手に気持ちよく聞いてもらえるように、自分も気持ちよく歌えるように。祈りを捧げるように。呼吸を整える。心も整える。フゥッと一度深呼吸。さぁ歌おうか。
「…さあ 目を閉じて 祈ろうか想いを込めて
手を合わせるの 心も閉じて
感じるのよ 草の息吹を 花の呼吸を
さあ 祈るのよ 願いを込めて」
短いフレーズを呟くように声に乗せた。メロディラインに乗せるには音程がまばら。声も掠れている。大切なのは心だ。上手い下手は二の次。一生懸命に歌えばきっと届く。祖母の言葉に雪は安心していた。いつかシャドウに声がきれいだと褒めてもらったけれど、実はあまり上手くはない。人前で歌うことなどほとんどない。唯一気を許していた美紅とはカラオケに行っていたけれど、あまりの下手さに呆れていたかもしれない。昔のことだ。諦めろ。
雪はから笑いをして誤魔化した。
雪は歌詞の通りに目を閉じた。あーだこーだ言う心の声も一時シャットアウトだ。何も考えずにひたすら無心に歌のためだけに心を持つ。
吹き込んでくる風に身を任せる。溶け込んでしまいそうだ。体の力も入らなくて、簡単に飛ばされてしまった。花の種子のように軽々と、雪の体は上空に舞い上がった。
最期はそうだ。軽くいこうよ。重苦しい荘厳な雰囲気は嫌だ。こんな風に軽く。飛ばされてしまいたい。幾千万枚のリュリュトゥルテと共に飛ばされてしまうのも苦しまなく行けるのかもね。どうせ消えるのなら、いっそのこと華やかに消えたい。
雪の歌声は風に運ばれていった。
マリーの歌声が水面の波紋のように広がるならば、雪の歌声は天空から降ってきて地上に落ちる。晴れた日に舞う風花のように。舞い降りてはすぐに消える。儚い歌。
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