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第4章
13 わからない
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「今、花を潰すって言いました?冗談じゃないですよ!!」
部屋に入るや否やソインはシャドウに詰め寄った。替えの包帯や薬を入れていた箱が床に落ち、クワァンワァンと甲高い音が部屋中に反響した。中身が散乱した。急に近寄って来た体格の良い男にシャドウは後ずさった。
誰だと問うまでもない。男の指先と服は土で汚れていた。
「僕たちが一生懸命育てて来た花をなんだと思っているんですか!」
花農家か。シャドウは思った。農家には悪いが、今の俺には幸せを感じる花とは到底おもえない代物だ。国花だなんて笑わせる。今や人の生き死にを左右する悪魔のような存在だ。
「シャドウ。そんなに焦らなくてもいいんだよ。もはや花の意味なんかない。開花は合図でしかない」
「合図?」
「影付きを処刑する、もしくはしたという合図だよ。ヴァリウス用のね」
チドリは淡々と答えた。
結婚式では目玉のフラワーシャワーは、遠く離れた場所からでも見えるほどの圧巻さがある。吉兆の表れ。国土を真っ白に染める神聖な儀式だ。
「し、処刑?何を言っているんです?神聖な結婚式を挙げるんでしょう!あなたと巫女様が!」
ソインは声を荒げた。
「あぁ、予定はそうだったけど。花嫁が逃げちゃったから式は中止だよ。悪いね。君ら花卉農家には大変手間暇をかけて、育ててもらったけど無駄足だったようだ」
「そんな!…じゃあ、我々は今まで何のために…」
花が咲くことだけをひたすら祈って色々なものを犠牲にして来た。仕事も家庭もプライベートも。
生まれたばかりの赤ん坊を妻に預けて何日家を空けていることか。妻は慣れない子育てに疲弊と心労が積み重なっているというのに。
「悪かったね」
「酷すぎますよ!」
全く悪びれていないチドリの態度に、普段はほとんど怒らない優しいソインが我慢しきれなくなっていた。わなわなと体を震わせ、拳を握りしめた。
「マリーが逃げたということか?」
シャドウもまた、身を乗り出すようチドリに詰め寄った。
「あっははは。ようやくシャドウの口からマリーの名前が出た。昔のシャドウからは到底考えつかないかったよね」
過保護で心配性。どこへ行くにもマリーの手を引いていた。
「茶化すな。それよりどういうことだ?」
「大事な妹の結婚式に来たかと思えば、他の女の事ばかり考えて。情けない。幼馴染の一人として嘆かわしいよ」
「チドリ!」
駆け寄った勢いでチドリの胸ぐらを掴んだ。心なしか、頬に赤みが入っていた。
「本当のことだろう?全く何なんだろなぁ。どいつもこいつも。影付きばかりを追い求める」
チドリはシャドウの手をさらっとあしらい、窓辺に立った。窓の外を悲しげに見つめた。
親友も妹も。王でさえも。
「ぼくをいらなくするんだね」
見せかけだけのお飾りな神官。空っぽなお人形。
「…ヴァリウスの指示をお前が受けるのか」
シャドウはチドリの後ろに立った。
処刑の執行は、王族と神殿の一部の人間にしか権限はない。ヴァリウス家はさほど位が高いわけではない。チドリを手駒に引き入れて、影付きの処刑を承諾させたということか。
「悔しいけど。ぼくがぼくとして生きていていいと言ってくれたのはヴァリウスだけなんだよ」
たとえそれが、使い捨ての駒だとしても。
「実の親にさえ見捨てられたぼくを拾ってくれたんだよ。言わば恩人だね。そんな人の頼みとあれば聞かないわけにはいかないだろう」
「俺がやめろと言ってもか」
「シャドウの頼みであっても無理かな。第一に人にものを頼む態度じゃないよね。12年前と同じように頭を下げてくれたら、考えてもみてもいいよ」
チドリは窓に映るシャドウを一瞥した。12年前、神殿を追われた時に、自分はどんな罰も受けるからマリーだけは助けてくれと泣き喚いた。その姿を思い出してほくそ笑んだ。またあの滑稽な姿を見せてくれるのかと胸が踊った。チドリは背中を向けたままでシャドウの動きを見ていた。いつ頭を下げるか、いつ膝をつくか。わくわくするのと同時に、やめてくれと訴えている自分もいた。自分のくだらない嫉妬心で親友のプライドをズタズタに引き裂こうとしている。
「…お前には膝はつかない」
「なあんだ。つまらない」
チドリを安堵した。親友の無様な姿を見るには忍びない。こんな偽物の神官の前でする行為ではない。
「影付きの処刑は変わらないよ。遅かれ早かれ必ず執行される。これは国家が決めたことなんだ。シャドウがいくら訴えても覆ることはない。それに処刑と言っても、命を取るわけじゃない。記憶の一部を取るだけだ」
取られた記憶は、この国の一部となり礎になる。
この国はまたひとつ、成長していくのだ。
「それがどんなに苦痛かわからないのか!」
元の世界にいた記憶、この世界にいた記憶。今まで出会って来た人とのやりとりや思い出。家族の温かみ、友情の絆、恋人の縁、仕事の憂鬱さ。未練、しがらみは他人にどうこう言われて消し去るものではない。得るか、切るかは自分が決めていいはずだ。
「影付きとして呼ばれて来たからには、逃れられない。シャドウだって今まで何人も試練の森を通して来たんだから知ってるだろう?好きになった女が影付きだからと言って、結果は変わらない。いっそのこと、まっさらな状態で初めからやり直せばいいんじゃない?」
「まるで他人事だな」
「他人だよ」
影付きなんかに心を奪われたシャドウのことも許せなくなって来ていた。理想の未来がどんどん崩れていく。きみにはマリーと神殿を立て直してもらいたいんだよ。
「そうだ。結婚式はきみとマリーが挙げなよ。相手がシャドウなら、マリーだって機嫌直すさ。
衣装はぼくの裾を拡げればなんとかなるでしょ。満開のリュリュトゥルテに包まれて、盛大な式にすればソインだって満足だろう。祭壇までの長い階段を装飾しなきゃならないね。白い花が映えるよう真紅の絨毯を敷いてさ、一歩ずつ階段を登るんだ。一歩進むごとに花が開くのもいいね。花詩典を持って来なきゃ。マリーは全部暗記しているから問題ないかな」
チドリは突然、流暢に話し出した。頭の中は華やかで晴れやかな結婚式がイメージされていた。
「神聖な儀式とはいえ厳かな雰囲気では花も萎れてしまう。あのマリーが花嫁だよ?静まり過ぎて緊張してしまう。だから、元気いっぱいになった方がいいだろう。羽根草や鈴鳴草なんかもいいね」
蔦を生やして天井から吊るすのもいい。籠や蝋燭などの調度品の数々をチェックしておかなければならないね。
「蜂蜜好きだから、たくさん用意しなきゃだ」
ケーキや飴玉も紅茶も。給水所を設けなきゃだ。一歩進むごとに食べられてたら困るかな。頬袋を膨らませていたら、さすがに神も笑うよね。
仕事が一気に増えたとチドリは笑った。
「…何を言ってる」
シャドウは困惑気味だ。急に話し出したと思えば、自分とマリーの結婚式をやれと言う。
「祭壇まで長いから飽きちゃうかな?飽きが来たら駄々捏ねるよね。まいったなぁ。どうしようか。暴れて泣き叫ぶようならシャドウが抱えてあげて」
場に相応しくお姫さま抱っこなんかいいんじゃないと高らかに笑った。
「…駄々を捏ねるなんて子どもじゃあるまいし。さすがに空気読むだろう?自分の結婚式を飽きるなんているのか?」
「はっ、飽きるだろう!何段あるんだって話じゃないか!6歳児に頂上までは辛い。大人だって途中で根が上がる」
チドリは大手を振ってゼスチャーをした。かつて雪やマリーを閉じ込めていた部屋に通うのさえ面倒で大変だったのだ。だから影だけを飛ばしていた。
「…今、何と」
「え?いやだから、」
「…マリーが6歳とはどういうことだ?」
「…あれ、ぼく、そんなこと言ったかな?」
空気が痺れる。
「わからないな」
禁忌を起こしたというのに、チドリの表情は変わらなかった。
「それよりも早く影付きを探しに行きなよ」
「…何」
「ぼくが先に捕まえたらどうなるかぐらいわかるだろ?」
先程の発言をなかったことにしたいのだろう。顔色こそ変えてないが、するりと話題を変えてくるあたりは失言だったと認めざるを得ない。
踵を返すシャドウの背中に向けて、チドリは不敵な笑みを浮かべた。
「これでシャドウの質は2つになったね」
「今、花を潰すって言いました?冗談じゃないですよ!!」
部屋に入るや否やソインはシャドウに詰め寄った。替えの包帯や薬を入れていた箱が床に落ち、クワァンワァンと甲高い音が部屋中に反響した。中身が散乱した。急に近寄って来た体格の良い男にシャドウは後ずさった。
誰だと問うまでもない。男の指先と服は土で汚れていた。
「僕たちが一生懸命育てて来た花をなんだと思っているんですか!」
花農家か。シャドウは思った。農家には悪いが、今の俺には幸せを感じる花とは到底おもえない代物だ。国花だなんて笑わせる。今や人の生き死にを左右する悪魔のような存在だ。
「シャドウ。そんなに焦らなくてもいいんだよ。もはや花の意味なんかない。開花は合図でしかない」
「合図?」
「影付きを処刑する、もしくはしたという合図だよ。ヴァリウス用のね」
チドリは淡々と答えた。
結婚式では目玉のフラワーシャワーは、遠く離れた場所からでも見えるほどの圧巻さがある。吉兆の表れ。国土を真っ白に染める神聖な儀式だ。
「し、処刑?何を言っているんです?神聖な結婚式を挙げるんでしょう!あなたと巫女様が!」
ソインは声を荒げた。
「あぁ、予定はそうだったけど。花嫁が逃げちゃったから式は中止だよ。悪いね。君ら花卉農家には大変手間暇をかけて、育ててもらったけど無駄足だったようだ」
「そんな!…じゃあ、我々は今まで何のために…」
花が咲くことだけをひたすら祈って色々なものを犠牲にして来た。仕事も家庭もプライベートも。
生まれたばかりの赤ん坊を妻に預けて何日家を空けていることか。妻は慣れない子育てに疲弊と心労が積み重なっているというのに。
「悪かったね」
「酷すぎますよ!」
全く悪びれていないチドリの態度に、普段はほとんど怒らない優しいソインが我慢しきれなくなっていた。わなわなと体を震わせ、拳を握りしめた。
「マリーが逃げたということか?」
シャドウもまた、身を乗り出すようチドリに詰め寄った。
「あっははは。ようやくシャドウの口からマリーの名前が出た。昔のシャドウからは到底考えつかないかったよね」
過保護で心配性。どこへ行くにもマリーの手を引いていた。
「茶化すな。それよりどういうことだ?」
「大事な妹の結婚式に来たかと思えば、他の女の事ばかり考えて。情けない。幼馴染の一人として嘆かわしいよ」
「チドリ!」
駆け寄った勢いでチドリの胸ぐらを掴んだ。心なしか、頬に赤みが入っていた。
「本当のことだろう?全く何なんだろなぁ。どいつもこいつも。影付きばかりを追い求める」
チドリはシャドウの手をさらっとあしらい、窓辺に立った。窓の外を悲しげに見つめた。
親友も妹も。王でさえも。
「ぼくをいらなくするんだね」
見せかけだけのお飾りな神官。空っぽなお人形。
「…ヴァリウスの指示をお前が受けるのか」
シャドウはチドリの後ろに立った。
処刑の執行は、王族と神殿の一部の人間にしか権限はない。ヴァリウス家はさほど位が高いわけではない。チドリを手駒に引き入れて、影付きの処刑を承諾させたということか。
「悔しいけど。ぼくがぼくとして生きていていいと言ってくれたのはヴァリウスだけなんだよ」
たとえそれが、使い捨ての駒だとしても。
「実の親にさえ見捨てられたぼくを拾ってくれたんだよ。言わば恩人だね。そんな人の頼みとあれば聞かないわけにはいかないだろう」
「俺がやめろと言ってもか」
「シャドウの頼みであっても無理かな。第一に人にものを頼む態度じゃないよね。12年前と同じように頭を下げてくれたら、考えてもみてもいいよ」
チドリは窓に映るシャドウを一瞥した。12年前、神殿を追われた時に、自分はどんな罰も受けるからマリーだけは助けてくれと泣き喚いた。その姿を思い出してほくそ笑んだ。またあの滑稽な姿を見せてくれるのかと胸が踊った。チドリは背中を向けたままでシャドウの動きを見ていた。いつ頭を下げるか、いつ膝をつくか。わくわくするのと同時に、やめてくれと訴えている自分もいた。自分のくだらない嫉妬心で親友のプライドをズタズタに引き裂こうとしている。
「…お前には膝はつかない」
「なあんだ。つまらない」
チドリを安堵した。親友の無様な姿を見るには忍びない。こんな偽物の神官の前でする行為ではない。
「影付きの処刑は変わらないよ。遅かれ早かれ必ず執行される。これは国家が決めたことなんだ。シャドウがいくら訴えても覆ることはない。それに処刑と言っても、命を取るわけじゃない。記憶の一部を取るだけだ」
取られた記憶は、この国の一部となり礎になる。
この国はまたひとつ、成長していくのだ。
「それがどんなに苦痛かわからないのか!」
元の世界にいた記憶、この世界にいた記憶。今まで出会って来た人とのやりとりや思い出。家族の温かみ、友情の絆、恋人の縁、仕事の憂鬱さ。未練、しがらみは他人にどうこう言われて消し去るものではない。得るか、切るかは自分が決めていいはずだ。
「影付きとして呼ばれて来たからには、逃れられない。シャドウだって今まで何人も試練の森を通して来たんだから知ってるだろう?好きになった女が影付きだからと言って、結果は変わらない。いっそのこと、まっさらな状態で初めからやり直せばいいんじゃない?」
「まるで他人事だな」
「他人だよ」
影付きなんかに心を奪われたシャドウのことも許せなくなって来ていた。理想の未来がどんどん崩れていく。きみにはマリーと神殿を立て直してもらいたいんだよ。
「そうだ。結婚式はきみとマリーが挙げなよ。相手がシャドウなら、マリーだって機嫌直すさ。
衣装はぼくの裾を拡げればなんとかなるでしょ。満開のリュリュトゥルテに包まれて、盛大な式にすればソインだって満足だろう。祭壇までの長い階段を装飾しなきゃならないね。白い花が映えるよう真紅の絨毯を敷いてさ、一歩ずつ階段を登るんだ。一歩進むごとに花が開くのもいいね。花詩典を持って来なきゃ。マリーは全部暗記しているから問題ないかな」
チドリは突然、流暢に話し出した。頭の中は華やかで晴れやかな結婚式がイメージされていた。
「神聖な儀式とはいえ厳かな雰囲気では花も萎れてしまう。あのマリーが花嫁だよ?静まり過ぎて緊張してしまう。だから、元気いっぱいになった方がいいだろう。羽根草や鈴鳴草なんかもいいね」
蔦を生やして天井から吊るすのもいい。籠や蝋燭などの調度品の数々をチェックしておかなければならないね。
「蜂蜜好きだから、たくさん用意しなきゃだ」
ケーキや飴玉も紅茶も。給水所を設けなきゃだ。一歩進むごとに食べられてたら困るかな。頬袋を膨らませていたら、さすがに神も笑うよね。
仕事が一気に増えたとチドリは笑った。
「…何を言ってる」
シャドウは困惑気味だ。急に話し出したと思えば、自分とマリーの結婚式をやれと言う。
「祭壇まで長いから飽きちゃうかな?飽きが来たら駄々捏ねるよね。まいったなぁ。どうしようか。暴れて泣き叫ぶようならシャドウが抱えてあげて」
場に相応しくお姫さま抱っこなんかいいんじゃないと高らかに笑った。
「…駄々を捏ねるなんて子どもじゃあるまいし。さすがに空気読むだろう?自分の結婚式を飽きるなんているのか?」
「はっ、飽きるだろう!何段あるんだって話じゃないか!6歳児に頂上までは辛い。大人だって途中で根が上がる」
チドリは大手を振ってゼスチャーをした。かつて雪やマリーを閉じ込めていた部屋に通うのさえ面倒で大変だったのだ。だから影だけを飛ばしていた。
「…今、何と」
「え?いやだから、」
「…マリーが6歳とはどういうことだ?」
「…あれ、ぼく、そんなこと言ったかな?」
空気が痺れる。
「わからないな」
禁忌を起こしたというのに、チドリの表情は変わらなかった。
「それよりも早く影付きを探しに行きなよ」
「…何」
「ぼくが先に捕まえたらどうなるかぐらいわかるだろ?」
先程の発言をなかったことにしたいのだろう。顔色こそ変えてないが、するりと話題を変えてくるあたりは失言だったと認めざるを得ない。
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