53 / 203
第4章
12 届かない想い
しおりを挟む
-----------------------------------------------
「馬鹿な話をするな。そんなことあるわけがない。だいたい、その怪我は雪が呼んだ悪鬼にやられたのだろう?」
チドリの体に刻まれた復讐の刃。圧迫された首には今も指の跡が残る。はち切れた血管からは血が溢れ、目の中を海にさせた。
「何だ。やっぱりわかってたんじゃないか。言ってくれないなんて意地悪だな」
チドリは気まずい表情を見せた。虚勢を張っていたのがバレバレだった。自分が手をかけた相手に反撃される間抜けな首謀者に成り下がったのだ。神官のすることではない。無論誰であっても、あってはならないことだ。
「おかしな靄もいた。あれは何だ?あの影付きと顔見知りのようだった。いやに慣れ親しんでいた」
ぼくの首を締め上げてきたのもあの靄の仕業だ。
影付きの中からぼくを睨んでいた。嘲笑うようにも見えた。おまけに顔に印までつけられた。
(…ナイトメアだ。あいつが雪を助けたと言っていたのは本当だったのだ。その助けがあと一歩早かったならよかったと望むのはお門違いだ…)
シャドウは頭を抱えた。髪の毛をぐしゃぐしゃにかき混ぜた。
自分の無力さを痛感せざるを得なかった。情けない。雪を憐れんでいるのは俺自身だった。チドリから真実を引き出す事が目的だったが、事実が明らかになったからと言って、雪が救われるわけじゃない。
「嘘をついたことは謝るよ。あんな若い子に反撃されるなんて思ってなかったからね」
まったく、悪鬼を呼びだすなんて想定外だ。拐かして甘い夢をなんて浅はかだった。今も体中が悲鳴を上げている。軋む骨。裂傷のせいで熱も出てきた。
「軽く言うな!お前は最低なことをしたんだぞ!!」
また胸ぐらを掴み上げた。先の戦闘でのせいで衣服もボロボロになっていて、掴まれた襟ぐりが広く伸びた。
最低なのは俺自身もだ。自分の無力さをチドリのせいにしている。
シャドウは深い溜息をついた。心の底からチドリを憎んでも、雪を救うことにはならない。
「…悪かったよ。シャドウがそんなに大事にしている子だとは知らなかったから、悪ふざけが過ぎた。でも所詮、影付きだ。いずれ影(記憶)を抜かれて放り出される。シャドウとは添い遂げられるわけがないんだよ」
チドリは、肩を落として俯くシャドウにそっと声をかけた。シャドウはその声を振り払うように体を動かした。チドリに言われるまでもない。わかっているのだ。
チドリは心配をよそに口元は緩んでいた。沈着冷静な男が、たった一人の女のことでこうも取り乱すのか。弱点を握れて優位に立った気分になった。
「…同じようなことを前にも何処かで聞いた」
ディルだ。旅に出てすぐに、雪にそんな話をしていた。元の世界に帰ることが前提なのだから、好きな人は作るなと忠告していた。
俺には関係のない話だったからつい流していたが、今は大いに関係がある。
俺が雪を好きになってしまった。いつからそう思ったのかは定かではないが、神殿で再会した時に自覚した。抱きしめた時に、懐かしさに似た温もりを感じ、愛しさを覚えた。
今は傍にいたい。
傍にいて欲しい。手の届く範囲にいて欲しい。声が聞きたい。離したくない。…帰したくない。
こんな風に想いを馳せることなど、自分の中にあるとは考えつかなかった。マリーを思うのとは違う感覚。愛しくて、心配で。
決して添い遂げられるわけがないのに。想いだけが募る。俺に出来ることはただ想うことだけなのか。
シャドウは憤りが隠せずにいた。自分の手を払った雪の姿が拭いきれない。影付きというだけで、元の世界にも帰れず記憶を奪われる。こんなにも悲惨な目に遭わす意味がわからない。
過去との清算。救済を求めてもいないのリスクが高すぎる。
「…何故、影付きの記憶を消す必要があるんだ」
根本的なことをまだ理解してなかった。雪はこの国の基盤になるのだとか言っていたが、真実味がない。
「国家機密を知り過ぎたからだよ」
「そんなの建前だろう」
「ヴァリウスは、対抗勢力は早めに摘んでおかないと心配なんだよ。あの人、態度は人一倍でかいくせにビビりだから。
獣人は抑えがきくけど、影付きはどこの誰かもわからないだろう?どんな知識と経験を持って攻めて来るかわからない。得体の知れない術でもかけられたら太刀打ちできない。だから反撃される前に、武器となる記憶を奪ってしまえばいいいだろうと考えているんだよ」
「滅茶苦茶だな」
何だその考えは。
シャドウは顔をしかめた。
「王様の申入れに大抵は膝をつくけど、あの子は影付きになるのを拒んだんだろう?だからヴァリウスは余計に躍起になっているんだよ」
ヴァリウスは、歯向かう勢力を捻り潰すのが楽しくてたまらない最低のクズ野郎だ。そのクズに頭を垂れたぼくは何者だろう。同じ系統に入るのかな?
シャドウにはぼくはどう映るのかな。同級生に上から見下ろされるのは嫌だな。生まれ育ち、環境の違い、能力の差だとしても、ほんの10年前は一緒に過ごした家族なのだ。
たった10年。されど10年。
月日の流れは人を美化し、汚していくものだ。
理想をかがげてもどこにも引っかからず朽ちていくものもあれば、一歩一歩コツコツと苦労を重ねて、達成していくものもある。
道を違えた10年の時間の中で、ぼくとシャドウの間には深い溝が出来てしまった。それがとても寂しい。
罪人となったシャドウが賞賛され、ぼくは神官には不適格と罵倒された。
シャドウには大事な人ができて、ぼくの周りには誰もいなくなった。ぼくを担ぎ上げていた多くの信者達も、サリエも、マリーも、両親でさえも。誰もがいない。
「…国花はいつ咲くんだ?」
シャドウは唸るような低い声でチドリに問いた。
花の開花で雪の人生が左右する。シャドウにとってはとても重要なことだった。
「さあね」
チドリはまたうそぶいた。焦るシャドウを見て意地悪な心が動く。焦れば焦るほど、クールな顔が苦悩に歪んでいく。その変化を見るのが楽しくなってきた。
苦悩と焦燥で苛まれていく。
「滑稽だね。シャドウ」
「な…に?」
「君みたいなタイプの人間が愛だ、恋だなんてギャップが大きすぎるよ。たかだか一人の女に振り回されて笑えるんだけど」
その姿が、羨ましくも思える。本能のままに悲しみ、嘆く。取り繕うともしないストレートな表現に胸を打たれた。
「…お前にはいないのか?身を案じる相手は」
反論を買う気でいたのに一気にトーンダウンした。シャドウの声に、
「…いたら、何かが変わっていたかな。ぼくも」
チドリは素直に受け答えをした。
振り返っても誰もいない。もう誰の声も聞こえない。ぼくを慕っていたマリーの姿さえ、見えない。
離れて欲しいと願ったサリエの姿もない。願ったのだから、いないのは当然だ。なのに、誰もいない背中はひどく寒い。
「花は潰させてもらうぞ」
シャドウはチドリをきつく睨んだ。
もはや花のことなど関係なくなってきている。ヴァリウスにとって、障害となる影付きは駆逐対象には変わりない。いつ、執行されるかを待っていては遅い。
「好きにしなよ。もうどうでもいい」
チドリは覇気のない返事をした。誰かを想うことも忘れることもできない。ただ、シャドウを羨ましく思うだけだった。
チドリが返事をしたのと、花卉農家のソインが走り込んで来たのはほぼ同時だった。
「馬鹿な話をするな。そんなことあるわけがない。だいたい、その怪我は雪が呼んだ悪鬼にやられたのだろう?」
チドリの体に刻まれた復讐の刃。圧迫された首には今も指の跡が残る。はち切れた血管からは血が溢れ、目の中を海にさせた。
「何だ。やっぱりわかってたんじゃないか。言ってくれないなんて意地悪だな」
チドリは気まずい表情を見せた。虚勢を張っていたのがバレバレだった。自分が手をかけた相手に反撃される間抜けな首謀者に成り下がったのだ。神官のすることではない。無論誰であっても、あってはならないことだ。
「おかしな靄もいた。あれは何だ?あの影付きと顔見知りのようだった。いやに慣れ親しんでいた」
ぼくの首を締め上げてきたのもあの靄の仕業だ。
影付きの中からぼくを睨んでいた。嘲笑うようにも見えた。おまけに顔に印までつけられた。
(…ナイトメアだ。あいつが雪を助けたと言っていたのは本当だったのだ。その助けがあと一歩早かったならよかったと望むのはお門違いだ…)
シャドウは頭を抱えた。髪の毛をぐしゃぐしゃにかき混ぜた。
自分の無力さを痛感せざるを得なかった。情けない。雪を憐れんでいるのは俺自身だった。チドリから真実を引き出す事が目的だったが、事実が明らかになったからと言って、雪が救われるわけじゃない。
「嘘をついたことは謝るよ。あんな若い子に反撃されるなんて思ってなかったからね」
まったく、悪鬼を呼びだすなんて想定外だ。拐かして甘い夢をなんて浅はかだった。今も体中が悲鳴を上げている。軋む骨。裂傷のせいで熱も出てきた。
「軽く言うな!お前は最低なことをしたんだぞ!!」
また胸ぐらを掴み上げた。先の戦闘でのせいで衣服もボロボロになっていて、掴まれた襟ぐりが広く伸びた。
最低なのは俺自身もだ。自分の無力さをチドリのせいにしている。
シャドウは深い溜息をついた。心の底からチドリを憎んでも、雪を救うことにはならない。
「…悪かったよ。シャドウがそんなに大事にしている子だとは知らなかったから、悪ふざけが過ぎた。でも所詮、影付きだ。いずれ影(記憶)を抜かれて放り出される。シャドウとは添い遂げられるわけがないんだよ」
チドリは、肩を落として俯くシャドウにそっと声をかけた。シャドウはその声を振り払うように体を動かした。チドリに言われるまでもない。わかっているのだ。
チドリは心配をよそに口元は緩んでいた。沈着冷静な男が、たった一人の女のことでこうも取り乱すのか。弱点を握れて優位に立った気分になった。
「…同じようなことを前にも何処かで聞いた」
ディルだ。旅に出てすぐに、雪にそんな話をしていた。元の世界に帰ることが前提なのだから、好きな人は作るなと忠告していた。
俺には関係のない話だったからつい流していたが、今は大いに関係がある。
俺が雪を好きになってしまった。いつからそう思ったのかは定かではないが、神殿で再会した時に自覚した。抱きしめた時に、懐かしさに似た温もりを感じ、愛しさを覚えた。
今は傍にいたい。
傍にいて欲しい。手の届く範囲にいて欲しい。声が聞きたい。離したくない。…帰したくない。
こんな風に想いを馳せることなど、自分の中にあるとは考えつかなかった。マリーを思うのとは違う感覚。愛しくて、心配で。
決して添い遂げられるわけがないのに。想いだけが募る。俺に出来ることはただ想うことだけなのか。
シャドウは憤りが隠せずにいた。自分の手を払った雪の姿が拭いきれない。影付きというだけで、元の世界にも帰れず記憶を奪われる。こんなにも悲惨な目に遭わす意味がわからない。
過去との清算。救済を求めてもいないのリスクが高すぎる。
「…何故、影付きの記憶を消す必要があるんだ」
根本的なことをまだ理解してなかった。雪はこの国の基盤になるのだとか言っていたが、真実味がない。
「国家機密を知り過ぎたからだよ」
「そんなの建前だろう」
「ヴァリウスは、対抗勢力は早めに摘んでおかないと心配なんだよ。あの人、態度は人一倍でかいくせにビビりだから。
獣人は抑えがきくけど、影付きはどこの誰かもわからないだろう?どんな知識と経験を持って攻めて来るかわからない。得体の知れない術でもかけられたら太刀打ちできない。だから反撃される前に、武器となる記憶を奪ってしまえばいいいだろうと考えているんだよ」
「滅茶苦茶だな」
何だその考えは。
シャドウは顔をしかめた。
「王様の申入れに大抵は膝をつくけど、あの子は影付きになるのを拒んだんだろう?だからヴァリウスは余計に躍起になっているんだよ」
ヴァリウスは、歯向かう勢力を捻り潰すのが楽しくてたまらない最低のクズ野郎だ。そのクズに頭を垂れたぼくは何者だろう。同じ系統に入るのかな?
シャドウにはぼくはどう映るのかな。同級生に上から見下ろされるのは嫌だな。生まれ育ち、環境の違い、能力の差だとしても、ほんの10年前は一緒に過ごした家族なのだ。
たった10年。されど10年。
月日の流れは人を美化し、汚していくものだ。
理想をかがげてもどこにも引っかからず朽ちていくものもあれば、一歩一歩コツコツと苦労を重ねて、達成していくものもある。
道を違えた10年の時間の中で、ぼくとシャドウの間には深い溝が出来てしまった。それがとても寂しい。
罪人となったシャドウが賞賛され、ぼくは神官には不適格と罵倒された。
シャドウには大事な人ができて、ぼくの周りには誰もいなくなった。ぼくを担ぎ上げていた多くの信者達も、サリエも、マリーも、両親でさえも。誰もがいない。
「…国花はいつ咲くんだ?」
シャドウは唸るような低い声でチドリに問いた。
花の開花で雪の人生が左右する。シャドウにとってはとても重要なことだった。
「さあね」
チドリはまたうそぶいた。焦るシャドウを見て意地悪な心が動く。焦れば焦るほど、クールな顔が苦悩に歪んでいく。その変化を見るのが楽しくなってきた。
苦悩と焦燥で苛まれていく。
「滑稽だね。シャドウ」
「な…に?」
「君みたいなタイプの人間が愛だ、恋だなんてギャップが大きすぎるよ。たかだか一人の女に振り回されて笑えるんだけど」
その姿が、羨ましくも思える。本能のままに悲しみ、嘆く。取り繕うともしないストレートな表現に胸を打たれた。
「…お前にはいないのか?身を案じる相手は」
反論を買う気でいたのに一気にトーンダウンした。シャドウの声に、
「…いたら、何かが変わっていたかな。ぼくも」
チドリは素直に受け答えをした。
振り返っても誰もいない。もう誰の声も聞こえない。ぼくを慕っていたマリーの姿さえ、見えない。
離れて欲しいと願ったサリエの姿もない。願ったのだから、いないのは当然だ。なのに、誰もいない背中はひどく寒い。
「花は潰させてもらうぞ」
シャドウはチドリをきつく睨んだ。
もはや花のことなど関係なくなってきている。ヴァリウスにとって、障害となる影付きは駆逐対象には変わりない。いつ、執行されるかを待っていては遅い。
「好きにしなよ。もうどうでもいい」
チドリは覇気のない返事をした。誰かを想うことも忘れることもできない。ただ、シャドウを羨ましく思うだけだった。
チドリが返事をしたのと、花卉農家のソインが走り込んで来たのはほぼ同時だった。
0
お気に入りに追加
49
あなたにおすすめの小説
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。

冤罪で追放した男の末路
菜花
ファンタジー
ディアークは参っていた。仲間の一人がディアークを嫌ってるのか、回復魔法を絶対にかけないのだ。命にかかわる嫌がらせをする女はいらんと追放したが、その後冤罪だったと判明し……。カクヨムでも同じ話を投稿しています。


おっさんは 勇者なんかにゃならねえよ‼
とめきち
ファンタジー
農業法人に出向していたカズマ(名前だけはカッコいい。)は、しょぼくれた定年間際のおっさんだった。
ある日、トラクターに乗っていると、橋から落ちてしまう。
気がつけば、変な森の中。
カズマの冒険が始まる。
「なろう」で、二年に渡って書いて来ましたが、ちょっとはしょりすぎな気がしましたので、さらに加筆修正してリメイクいたしました。
あらすじではない話にしたかったです。
もっと心の動きとか、書き込みたいと思っています。
気がついたら、なろうの小説が削除されてしまいました。
ただいま、さらなるリメイクを始めました。

我が家に子犬がやって来た!
もも野はち助(旧ハチ助)
ファンタジー
【あらすじ】ラテール伯爵家の令嬢フィリアナは、仕事で帰宅できない父の状況に不満を抱きながら、自身の6歳の誕生日を迎えていた。すると、遅くに帰宅した父が白黒でフワフワな毛をした足の太い子犬を連れ帰る。子犬の飼い主はある高貴な人物らしいが、訳あってラテール家で面倒を見る事になったそうだ。その子犬を自身の誕生日プレゼントだと勘違いしたフィリアナは、兄ロアルドと取り合いながら、可愛がり始める。子犬はすでに名前が決まっており『アルス』といった。
アルスは当初かなり周囲の人間を警戒していたのだが、フィリアナとロアルドが甲斐甲斐しく世話をする事で、すぐに二人と打ち解ける。
だがそんな子犬のアルスには、ある重大な秘密があって……。
この話は、子犬と戯れながら巻き込まれ成長をしていく兄妹の物語。
※全102話で完結済。
★『小説家になろう』でも読めます★

新グライフトゥルム戦記~運命の王子と王国の守護者たち~
愛山雄町
ファンタジー
“最後の地”と呼ばれるエンデラント大陸。その最古の王国、グライフトゥルム王国は危機に瀕していた。
国内では自らの利益のみを追求する大貴族が国政を壟断し、王宮内では毒婦と呼ばれる王妃が我が子を玉座につけようと暗躍する。そんな状況に国王は無力で、心ある家臣たちは国政から排除されていた。
国外に目を向けても絶望的な状況だった。東の軍事大国ゾルダート帝国は歴史ある大国リヒトロット皇国を併呑し、次の標的としてグライフトゥルム王国に目を向けている。南の宗教国家レヒト法国でも、野心家である騎士団長が自らの栄達のため、牙を剥こうとしていた。
小国であるグライフトゥルム王国を守ってきた“微笑みの軍師”、“千里眼《アルヴィスンハイト》のマティアス”は病と暗殺者の襲撃で身体を壊して動きが取れず、彼が信頼する盟友たちも次々と辺境に追いやられている。
そんな風前の灯火と言える状況だったが、第三王子ジークフリートが立ち上がった。彼はマティアスら俊英の力を糾合し、祖国を救うことを決意した……。
■■■
第12回ネット小説大賞入賞作品「グライフトゥルム戦記~微笑みの軍師マティアスの救国戦略~」の続編となりますが、前作を読まなくとも問題なく読めるように書いております。もちろん、読んでいただいた方がより楽しめると思います。
■■■
小説家になろう、カクヨム、ノベルアップ+でも投稿しております。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる