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第4章
4 歌え 集え④
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「…サリ…え」
塔にいた魔女。私を捕まえて塔から落とした張本人。こんな状態で出くわすなんてもう、本当についてない。今度こそダメかもしれない。シャドウさんに助けられた命なのに。今はもう、目もよく見えなくて逃げ出す力もない。
雪はサリエがいる方を睨みつけるも、視界はぼやけていた。不確かな視界の中に白装束の女がこちらを見つめていた。
「…お前。始末したと思っていたのに、まさか生きているとは」
どうやって?とサリエは信じられないと目を丸くして、雪に近づいた。意識が朦朧として動けずにいる雪の頬を軽く叩いた。
「…ぅ」
雪は小さな呻き声を上げ、眉間に皺が寄った。青白い顔はますます色を失っていく。
「お前にはいくつもの加護が付いているようね」
あの高さから落ちて助かるわけがない。
それなのに、塔からこの位置まで動いている。ゆうに千メートルは離れている場所にどうやって来れたのだろうか。これに付いていた夢魔か?それとも別の仲間がいるのか?塔の下に草の根が大量に蔓延っていたのも関係があるのだろうか?
サリエは頭を捻る。不可思議なことが立て続けに起きて、解決まで至らないのだ。
まさか、本当にシャドウが来ているのだろうか?
何年ぶりだろうか?
神殿から追放してから、もうずいぶんと会ってない。だが何の為に?この娘の仲間ということか?
サリエにまた、新たな問題が浮上した。
サリエは雪の体を仰向けに寝かせた。外套のボタンを外し、体の状態を見た。包帯がずれて血が滲んでいた。サリエは器用に包帯を外し、止血のガーゼを当て直した。
「天に在します我らの神よ。彼の者の傷が早く癒えるようお祈りください」
胸の前で指を組ませ、ルオーゴの神に祈りを捧げた。
「…不肖の弟達が迷惑かけたわね」
サリエは雪の乱れた髪の毛を撫でてやった。それは幼子をあやすかのように優しい手付きだった。
「…お前には不思議な縁があるのね。何の特徴も見受けられないのに。それとも、何の魅力もない者の方が男受けはいいのかしら?」
(…おとうと…達?)
雪は朦朧としながら、閉じかけた目を開こうと必死になっていた。
それに何だか罵倒されているような…
サリエの言葉が耳の奥に静かに落ちた。
つい先刻まで自分に向けられた悪意が優しさに包まれていて、妙な気分だった。
「…昔はチドリもシャドウも私に懐いていたのよ。姉のように慕ってくれて」
サリエは、自分が着ていた白装束を一枚脱ぎ、雪の上に被せた。水と光と花を象る印が中央に座する。手のひらを掲げ、短い詠唱を口ずさむ。
”風の音に乗せ 歌え言の葉 光の波に 身を委ねて 眠れ”
印から時計回りに光りが流れる。小さな円を描き、徐々に大きくなり雪の体を囲んだ。
「これは治癒の呪文。効き目がくるまでじっとしてなさい」
サリエは印の上に手を乗せ、目を閉じた。呪文の効力が出たのか、手の周りから柔らかな光が波をうっていた。
雪はお腹のあたりがほわっと温かくなってきているのを感じ、緊張の糸がほぐれてきているのもわかった。一本一本弛んで緩む。
他者に対して無防備すぎるとディルさんあたりに怒られそうだけど、何だか心地が良い。強張っていた体から力が抜けてふにゃふにゃだ。
(ディルさん、今はどうしてますか?
市場で別れたきりだけど、怪我はしてないですか?)
雪はまぶたが重すぎて、開けていられなくなってしまった。ぱたんとディルの姿がかき消された。
代わりにサリエの意識が流れ込んできた。
サリエのことは、しかめた怒り顔しか見て来なかったけれど、きちんと見ると相当出来上がっていた。スラリと伸びた背筋に、目鼻立ちがくっきりとした顔。一口に形容するなら美人。それしか言いようがない。長い髪が余計に美を際立たせる。
そんな人を魔女とか言ってたのか。ちょっと反省する。が、塔で見た彼女は悪鬼と言ってもいいくらい恐ろしかった。
白装束は神殿のしきたりか。白磁の肌と同じ色の服は髪の色と唇の色が浮き出て、神秘感が増す。
美しさとは反面、苦労も多そう。
雪の中にサリエの過去の映像が流れて来た。男性の上官に嫌味を言われ、貶され、差別を受けた。女は駄目だと除け者にもされた。女の武器を使い神官に言い寄っただの、神の妻の座を狙い、他の女官を追い払っただの。
女のくせに、女のわりには、女なのにねと女性であれば一度は耳にする単語だ。現代社会にもある女性蔑視の罵詈雑言が耳にこびりついた。どこの世界にも、女性の社会進出は両手を広げて歓迎されることはまだ少ないのだろう。この人も苦しんでいたのだろう。
「すべては神殿の為!何故、誰も理解しないのか!」
女性だから駄目とか女性の立場を軽んじて見られることは、雪にも経験がある。社会に出ると嫌でも一度は遭遇してしまう。
女性の成功は歓迎されないのが世の常である。古い慣習だと跳ね除けるほどの度胸もないから、言われ続けるだけだ。妬まれ嫉まれ、あることないこと叩かれる。
軽視されるのは癪だけど、体を使うのは理解できない。
傷付くのは自分でしょう?
「チドリの傷付いた心を癒しているのよ」
あなたの価値が下がるよ?
「神殿の為になるなら、どうってことない」
混沌としている意識の中で、雪とサリエは会話をしているようだった。
体だけの関係だと思われるわよ?
「チドリが望むなら」
チドリさんは望んでいるの?
「… あの子はまだ子どもだからわからないだけよ」
体で繫ぎ止める関係は長くは続かないと思う。どちらかが重荷になる。
「…」
雪は職場の同僚の金原美紅を思い出した。部長と手を組んで私を貶めて奪った地位についても、末路は破滅だった。部長は異動だけで済んだようだけど。利益共存は必ずどちらかに傾く。
「わかったような口をきくな。お前にはわかるまい」
サリエはぴしゃりと言い放ち、雪を黙らせた。
「チドリは心根が優しいのだ。優しさゆえに物事を深く捉える。神殿の為になるなら自らの命を削ってでも、体を張るのだ。繊細で傷つきやすい子なのよ。その傷付いた心と体を癒してあげたいと思うのが何が悪いというのじゃ」
突き出した豊満な胸と括れた腰には、癒しというより、セクシャルな匂いしかしなかった。悪いけれど俗っぽい見方しかできない。傷つきやすい繊細な人が、そういう癒しを求めているとは到底思えない。
塔で見たチドリは、決して「傷つきやすい繊細な人」では全くなかった。雪を拘束する為に、家畜用の呪いをかけたり足枷を付けたり、力ずくで雪を襲いかかった異常者だ。自らも異常者と認めていたフシがある。シャドウとマリーの裏切りに心が壊れてしまったのだろう。
「…チドリは、お前に」
サリエの意識の中に、雪がチドリに対する怒りと恐怖心を背負わされた情景が溶け込んできた。無力な女性をねじ伏せて、自らの手前勝手な感情をぶつけてくる。最も許しがたい行為だ。
サリエは真実を目の当たりにして言葉を失った。チドリが雪に跨る姿は、自分がチドリにしている行為と全く同じだった。
癒しと称して、己れの欲望を満たしたかっただけに過ぎなかったのだ。うるさい上官に、使えない後輩に、自分に振り向かないチドリに、体を張ることしか手立てがない自分を慰めていただけなのだ。
「…哀れなものね」
雪に問われる前に、とうの昔からわかっていたことだったけれど、目の当たりにするとダメージも大きい。
「チドリがしたことは許されることではないわ。一番側にいる者として謝罪する」
サリエは雪に頭を下げた。
治癒の呪文が雪の中に浸透していく。
蜂蜜色の光が消えていくのを見計らい、雪にかけた装束に手をかけた。
と、同時に雪の手が伸びた。サリエの手首をぎゅっと掴んだ。
「お前!?」
「あなたが謝るのはおかしいでしょう?あなたに頭を下げられても私の怒りはおさまらないよ」
治癒の呪文が効いたようだ。勢いよく飛び起きたが体は痛くなかった。
「…助けてくれてありがとうございます」
この大怪我の大元に治療を受けるなんて思いもしなかった。変な気分だ。炎上商法か?
「身内のしでかしたことを私が謝罪してもおかしいことではない」
サリエは雪を見つめた。が、すぐに逸らされた。気不味さは理解してくれているようだ。
「…それより教えて欲しいことがある」
当人から得られない謝罪には何の意味も効果もない。私の痛みはまだ消えない。
でも今は、それよりも、
「禁呪の解き方を教えて欲しい」
助けたい子がいるのだ。
「…サリ…え」
塔にいた魔女。私を捕まえて塔から落とした張本人。こんな状態で出くわすなんてもう、本当についてない。今度こそダメかもしれない。シャドウさんに助けられた命なのに。今はもう、目もよく見えなくて逃げ出す力もない。
雪はサリエがいる方を睨みつけるも、視界はぼやけていた。不確かな視界の中に白装束の女がこちらを見つめていた。
「…お前。始末したと思っていたのに、まさか生きているとは」
どうやって?とサリエは信じられないと目を丸くして、雪に近づいた。意識が朦朧として動けずにいる雪の頬を軽く叩いた。
「…ぅ」
雪は小さな呻き声を上げ、眉間に皺が寄った。青白い顔はますます色を失っていく。
「お前にはいくつもの加護が付いているようね」
あの高さから落ちて助かるわけがない。
それなのに、塔からこの位置まで動いている。ゆうに千メートルは離れている場所にどうやって来れたのだろうか。これに付いていた夢魔か?それとも別の仲間がいるのか?塔の下に草の根が大量に蔓延っていたのも関係があるのだろうか?
サリエは頭を捻る。不可思議なことが立て続けに起きて、解決まで至らないのだ。
まさか、本当にシャドウが来ているのだろうか?
何年ぶりだろうか?
神殿から追放してから、もうずいぶんと会ってない。だが何の為に?この娘の仲間ということか?
サリエにまた、新たな問題が浮上した。
サリエは雪の体を仰向けに寝かせた。外套のボタンを外し、体の状態を見た。包帯がずれて血が滲んでいた。サリエは器用に包帯を外し、止血のガーゼを当て直した。
「天に在します我らの神よ。彼の者の傷が早く癒えるようお祈りください」
胸の前で指を組ませ、ルオーゴの神に祈りを捧げた。
「…不肖の弟達が迷惑かけたわね」
サリエは雪の乱れた髪の毛を撫でてやった。それは幼子をあやすかのように優しい手付きだった。
「…お前には不思議な縁があるのね。何の特徴も見受けられないのに。それとも、何の魅力もない者の方が男受けはいいのかしら?」
(…おとうと…達?)
雪は朦朧としながら、閉じかけた目を開こうと必死になっていた。
それに何だか罵倒されているような…
サリエの言葉が耳の奥に静かに落ちた。
つい先刻まで自分に向けられた悪意が優しさに包まれていて、妙な気分だった。
「…昔はチドリもシャドウも私に懐いていたのよ。姉のように慕ってくれて」
サリエは、自分が着ていた白装束を一枚脱ぎ、雪の上に被せた。水と光と花を象る印が中央に座する。手のひらを掲げ、短い詠唱を口ずさむ。
”風の音に乗せ 歌え言の葉 光の波に 身を委ねて 眠れ”
印から時計回りに光りが流れる。小さな円を描き、徐々に大きくなり雪の体を囲んだ。
「これは治癒の呪文。効き目がくるまでじっとしてなさい」
サリエは印の上に手を乗せ、目を閉じた。呪文の効力が出たのか、手の周りから柔らかな光が波をうっていた。
雪はお腹のあたりがほわっと温かくなってきているのを感じ、緊張の糸がほぐれてきているのもわかった。一本一本弛んで緩む。
他者に対して無防備すぎるとディルさんあたりに怒られそうだけど、何だか心地が良い。強張っていた体から力が抜けてふにゃふにゃだ。
(ディルさん、今はどうしてますか?
市場で別れたきりだけど、怪我はしてないですか?)
雪はまぶたが重すぎて、開けていられなくなってしまった。ぱたんとディルの姿がかき消された。
代わりにサリエの意識が流れ込んできた。
サリエのことは、しかめた怒り顔しか見て来なかったけれど、きちんと見ると相当出来上がっていた。スラリと伸びた背筋に、目鼻立ちがくっきりとした顔。一口に形容するなら美人。それしか言いようがない。長い髪が余計に美を際立たせる。
そんな人を魔女とか言ってたのか。ちょっと反省する。が、塔で見た彼女は悪鬼と言ってもいいくらい恐ろしかった。
白装束は神殿のしきたりか。白磁の肌と同じ色の服は髪の色と唇の色が浮き出て、神秘感が増す。
美しさとは反面、苦労も多そう。
雪の中にサリエの過去の映像が流れて来た。男性の上官に嫌味を言われ、貶され、差別を受けた。女は駄目だと除け者にもされた。女の武器を使い神官に言い寄っただの、神の妻の座を狙い、他の女官を追い払っただの。
女のくせに、女のわりには、女なのにねと女性であれば一度は耳にする単語だ。現代社会にもある女性蔑視の罵詈雑言が耳にこびりついた。どこの世界にも、女性の社会進出は両手を広げて歓迎されることはまだ少ないのだろう。この人も苦しんでいたのだろう。
「すべては神殿の為!何故、誰も理解しないのか!」
女性だから駄目とか女性の立場を軽んじて見られることは、雪にも経験がある。社会に出ると嫌でも一度は遭遇してしまう。
女性の成功は歓迎されないのが世の常である。古い慣習だと跳ね除けるほどの度胸もないから、言われ続けるだけだ。妬まれ嫉まれ、あることないこと叩かれる。
軽視されるのは癪だけど、体を使うのは理解できない。
傷付くのは自分でしょう?
「チドリの傷付いた心を癒しているのよ」
あなたの価値が下がるよ?
「神殿の為になるなら、どうってことない」
混沌としている意識の中で、雪とサリエは会話をしているようだった。
体だけの関係だと思われるわよ?
「チドリが望むなら」
チドリさんは望んでいるの?
「… あの子はまだ子どもだからわからないだけよ」
体で繫ぎ止める関係は長くは続かないと思う。どちらかが重荷になる。
「…」
雪は職場の同僚の金原美紅を思い出した。部長と手を組んで私を貶めて奪った地位についても、末路は破滅だった。部長は異動だけで済んだようだけど。利益共存は必ずどちらかに傾く。
「わかったような口をきくな。お前にはわかるまい」
サリエはぴしゃりと言い放ち、雪を黙らせた。
「チドリは心根が優しいのだ。優しさゆえに物事を深く捉える。神殿の為になるなら自らの命を削ってでも、体を張るのだ。繊細で傷つきやすい子なのよ。その傷付いた心と体を癒してあげたいと思うのが何が悪いというのじゃ」
突き出した豊満な胸と括れた腰には、癒しというより、セクシャルな匂いしかしなかった。悪いけれど俗っぽい見方しかできない。傷つきやすい繊細な人が、そういう癒しを求めているとは到底思えない。
塔で見たチドリは、決して「傷つきやすい繊細な人」では全くなかった。雪を拘束する為に、家畜用の呪いをかけたり足枷を付けたり、力ずくで雪を襲いかかった異常者だ。自らも異常者と認めていたフシがある。シャドウとマリーの裏切りに心が壊れてしまったのだろう。
「…チドリは、お前に」
サリエの意識の中に、雪がチドリに対する怒りと恐怖心を背負わされた情景が溶け込んできた。無力な女性をねじ伏せて、自らの手前勝手な感情をぶつけてくる。最も許しがたい行為だ。
サリエは真実を目の当たりにして言葉を失った。チドリが雪に跨る姿は、自分がチドリにしている行為と全く同じだった。
癒しと称して、己れの欲望を満たしたかっただけに過ぎなかったのだ。うるさい上官に、使えない後輩に、自分に振り向かないチドリに、体を張ることしか手立てがない自分を慰めていただけなのだ。
「…哀れなものね」
雪に問われる前に、とうの昔からわかっていたことだったけれど、目の当たりにするとダメージも大きい。
「チドリがしたことは許されることではないわ。一番側にいる者として謝罪する」
サリエは雪に頭を下げた。
治癒の呪文が雪の中に浸透していく。
蜂蜜色の光が消えていくのを見計らい、雪にかけた装束に手をかけた。
と、同時に雪の手が伸びた。サリエの手首をぎゅっと掴んだ。
「お前!?」
「あなたが謝るのはおかしいでしょう?あなたに頭を下げられても私の怒りはおさまらないよ」
治癒の呪文が効いたようだ。勢いよく飛び起きたが体は痛くなかった。
「…助けてくれてありがとうございます」
この大怪我の大元に治療を受けるなんて思いもしなかった。変な気分だ。炎上商法か?
「身内のしでかしたことを私が謝罪してもおかしいことではない」
サリエは雪を見つめた。が、すぐに逸らされた。気不味さは理解してくれているようだ。
「…それより教えて欲しいことがある」
当人から得られない謝罪には何の意味も効果もない。私の痛みはまだ消えない。
でも今は、それよりも、
「禁呪の解き方を教えて欲しい」
助けたい子がいるのだ。
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