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第3章
11 裏切りの禁呪
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「これはどういう事ですか!あの悪鬼は一体?巫女様は何故あのような幼子なのですか!!」
「何故このような場所にいらっしゃったのですか?それに先ほどの娘は何なのです?」
「こんな高さから飛び降りられては無事なはずがない」
「巫女様のお力で、この神殿に光と水と花を呼び戻すとお約束していただいたじゃないですか!」
「神官様は我々を謀ったのですか?」
「結婚の儀はどなたと行う気ですか?まさか、サリエ様…?」
止めることなく信者達がざわざわと集まり、口々に言いたいことを言い放った。大半は怒りと嘆き。
蜂蜜色の髪をなびかせ、美しく成長したマリーは、今は幼い子どもに逆戻り。マリーの美貌に惹かれ入信した者も少なくないというのに、その姿は見る影もない。
今は禊も明けて、結婚式の準備をしている最中だと信じて疑わなかった。それなのに、ちんくしゃに縮んだ幼子からは美しさのかけらもなかった。鳥の巣みたいに絡まった髪とひょろひょろの体。これはどういうことだと黙っていられる方がおかしい。
チドリは矢継ぎ早に浴びせられる質問のどれにも答えずに、窓の外ばかり眺めていた。眺めているというより、窓の桟に体を預けてだらりと頭を下向きにしたままでいた。
「ええい静まれ!やかましい!散れ散れ!」
サリエは信者達を薙ぎ払うように体や手を振り、追い払った。信者達はぶつぶつ文句を言いながら仕方なく部屋の外に出た。サリエは無理矢理に扉を閉めた。閉ざした扉に息を吐きながら寄りかかると、外にはたくさんの人の気配があった。他の信者達も集まり始めていた。
扉の向こう側から、「神官様、ご説明を!」と呼びかける声が多々起こった。
ドンドンと抗議する怒声が、扉を打ち破りそうだった。
「チドリ!どういうことか説明して!」
サリエはひしめき合う扉の前に椅子やテーブルを運び、バリケードがわりに置いた。それでも信者達の猛追は止むことはなかった。
「チドリ!!」
嘆いても怒鳴り立てても返事はない。吹き込んでくる風と砂が部屋中に飛散した。
「…どういうことかなんて君が一番知っているだろう?」
うなだれていた体はそのままで声だけが返ってきた。
「…わからないわ。どういうこと?」
質問を質問で返されてサリエは戸惑った。
「…シャドウとマリーを二人いっぺんに失くした僕が、正気でいられるわけがないとか考えなかった?」
うなだれていた頭はゆっくりと正面を向いた。目は窪み、白目は神経が切れたのか血の池のように真っ赤だった。
「…確かにあの二人を失ったのは神殿的に痛手だったけれど。それでもあなたは大神官の子どもだもの。立ち止まることは許されないわ」
「神殿的にじゃなくて、僕自身の痛みだよ!傷付いてるのは!」
「…何を今更。子どもみたいなことを言わないで」
サリエの表情は次第に怪訝な顔つきに変わった。
「そうだよ、僕は子どもだ!友達二人から裏切られた悲しみで溢れ返っている子どもだ!そんなことも理解してくれないんだな君は。口を開けば神殿の為、神官の為って。僕自身の心配は微塵もしてくれない。それでよくもまあ、僕の妻になろうだなんて言うもんだ!君が心配してるのは大神官の妻である席だけだろ?
昔の君は聡明で慈愛に満ちた優しい人だったのに、何故今は、そんな肉欲に塗れた卑しい女になってしまったんだ」
さめざめと涙を流すチドリにサリエの顔つきは一段と厳しくなった。口元には呆れと笑みさえ浮かび上がる。
「…何を言い出すかと思えば。事の真相には触れずに逆ギレ?大神官様となろうというお方がそんな些細なことに拗ねていては困るわ。それに私を淫魔か何かだと思っているの?あなたの傷付いた心と体を癒してあげていると言うのに」
口元のホクロが妖しい笑みをより惹き立てる。
「君が勝手に」
しているだけだとチドリは呟く。快楽を求めたことなど一度もない。その最中は何故かいつも体の自由は無い。拘束されているわけでも薬を盛られているわけでもないのに。ねっとりした香水の香りが充満する部屋で、一方的にのしかかられては生気を奪われていく。
「…あなたには失望したわ。あの二人がいなくなって気落ちしているのは自分だけだと思っている。誰のおかげでこの神殿がここまで大きくなったと思うの?神殿の為に長年尽くしてきた私の失意を分かろうともしないくせに」
サリエはチドリの胸ぐらを掴み、窓の外に押し出した。
「おいっ、何をする!気でも狂ったか!」
チドリは風に煽られた。力が入らない体は今にも落ちそうだ。
「今まで親身になって支えて来た私に何という仕打ちをするの?何とも嘆かわしい」
「ぐ…」
「神官としての能力はあなたよりシャドウの方が上だった。あなたは大神官の子どもだからその席に座れているようなものよ。身の程を知りなさい」
ピシャリと切りつけたサリエの言葉にチドリは、反論はできなかった。サリエのチドリの見つめる瞳は酷く冷酷で、悪しき者と並ぶかのような鋭さがあった。
「ソイン」
サリエが呼びかけると奥の部屋から屈強な体躯の男が現れた。そこはいつもマリーが歌う場所だ。そこにも扉はないようにまやかしがかけられていたが、扉は見つけられ簡単に開けられた。
「チドリ様は悪鬼に襲われて重傷だ。医務室に運んでおくれ。今後の指揮は私が執る」
サリエはチドリをやすやすと室内に戻し床に叩きつけた。
「ぐぅ…、勝手なことをするな!」
「勝手なものですか。そのような体で何ができると言うの?それに禁呪を使っても平然としている者に神殿を任せられると思う?」
サリエの口から出た「禁呪」という単語に、チドリの動きは止まった。
「あの少女はマリーよね?少女だった頃を思い出したわ。手のかかる子だったわよねぇ。
お転婆で泣き虫のいたずらっ子。私もずいぶんと手を焼いたわ。あなたとシャドウとマリーはいつも一緒にいて、見ているこっちも微笑ましくなるようだった。…幸せだったわね」
サリエの表情が柔らかくなる。目尻が下がり、遠く昔を思い出したかのように優しく微笑んだ。
「…まさか、あなたが昔を懐かしむという理由だけで禁呪を使うとは思えないけど」
言い終える間に表情は硬くなっていた。笑顔の裏に潜む先ほどと変わらない氷の目。
「時間の逆戻し。マリーの成長を止めたのね」
支配者の誰もが一度は考えたであろう「不老不死」。禁呪のひとつとして、神殿で封印されていた。
「何が目的?まさか、私への腹いせ?ひとりぼっちになって悲しさのあまりに使ったとかじゃないわよねぇ」
サリエはテーブルに腰を下ろし、足を組んだ。結わずにいた長い髪をかき上げると、ラヴェンの花の香水の香りがふわりと揺れた。ラヴェンは十年に一度花を付ける。大変貴重な花で、ユリに似た形状だ。花は美しいが香りは独特だ。嗅ぎ過ぎると喉が乾いてくる。形容し難い妖艶な香りは、好き嫌いが分かれる。蝋燭やサシェなど、直接肌に触れないよう加工したりするのが一般的だが、サリエは香水として愛用していた。鼻をつく香りに何度顔をしかめたことか。子どもにはわからないとからかわれていたが、大人になった今も良さは一向にわからなかった。
「君の香りは嫌いだ」
チドリは呟く。
「…馬鹿なことをしたわね」
サリエは呟く。神官とはいえ禁呪に手を出したら追放は免れない。
隅で控えていたソインが動いた。無口な大男はチドリをやすやすと抱え、階下へと続く階段をゆっくりと下って行った。
「…禁呪などに手を染めずとも、あなたには私がいるのに」
サリエはソインの足音が聞こえなくなるまでその場に立ち尽くした。頬を伝う涙は彼女しか知らない。
「これはどういう事ですか!あの悪鬼は一体?巫女様は何故あのような幼子なのですか!!」
「何故このような場所にいらっしゃったのですか?それに先ほどの娘は何なのです?」
「こんな高さから飛び降りられては無事なはずがない」
「巫女様のお力で、この神殿に光と水と花を呼び戻すとお約束していただいたじゃないですか!」
「神官様は我々を謀ったのですか?」
「結婚の儀はどなたと行う気ですか?まさか、サリエ様…?」
止めることなく信者達がざわざわと集まり、口々に言いたいことを言い放った。大半は怒りと嘆き。
蜂蜜色の髪をなびかせ、美しく成長したマリーは、今は幼い子どもに逆戻り。マリーの美貌に惹かれ入信した者も少なくないというのに、その姿は見る影もない。
今は禊も明けて、結婚式の準備をしている最中だと信じて疑わなかった。それなのに、ちんくしゃに縮んだ幼子からは美しさのかけらもなかった。鳥の巣みたいに絡まった髪とひょろひょろの体。これはどういうことだと黙っていられる方がおかしい。
チドリは矢継ぎ早に浴びせられる質問のどれにも答えずに、窓の外ばかり眺めていた。眺めているというより、窓の桟に体を預けてだらりと頭を下向きにしたままでいた。
「ええい静まれ!やかましい!散れ散れ!」
サリエは信者達を薙ぎ払うように体や手を振り、追い払った。信者達はぶつぶつ文句を言いながら仕方なく部屋の外に出た。サリエは無理矢理に扉を閉めた。閉ざした扉に息を吐きながら寄りかかると、外にはたくさんの人の気配があった。他の信者達も集まり始めていた。
扉の向こう側から、「神官様、ご説明を!」と呼びかける声が多々起こった。
ドンドンと抗議する怒声が、扉を打ち破りそうだった。
「チドリ!どういうことか説明して!」
サリエはひしめき合う扉の前に椅子やテーブルを運び、バリケードがわりに置いた。それでも信者達の猛追は止むことはなかった。
「チドリ!!」
嘆いても怒鳴り立てても返事はない。吹き込んでくる風と砂が部屋中に飛散した。
「…どういうことかなんて君が一番知っているだろう?」
うなだれていた体はそのままで声だけが返ってきた。
「…わからないわ。どういうこと?」
質問を質問で返されてサリエは戸惑った。
「…シャドウとマリーを二人いっぺんに失くした僕が、正気でいられるわけがないとか考えなかった?」
うなだれていた頭はゆっくりと正面を向いた。目は窪み、白目は神経が切れたのか血の池のように真っ赤だった。
「…確かにあの二人を失ったのは神殿的に痛手だったけれど。それでもあなたは大神官の子どもだもの。立ち止まることは許されないわ」
「神殿的にじゃなくて、僕自身の痛みだよ!傷付いてるのは!」
「…何を今更。子どもみたいなことを言わないで」
サリエの表情は次第に怪訝な顔つきに変わった。
「そうだよ、僕は子どもだ!友達二人から裏切られた悲しみで溢れ返っている子どもだ!そんなことも理解してくれないんだな君は。口を開けば神殿の為、神官の為って。僕自身の心配は微塵もしてくれない。それでよくもまあ、僕の妻になろうだなんて言うもんだ!君が心配してるのは大神官の妻である席だけだろ?
昔の君は聡明で慈愛に満ちた優しい人だったのに、何故今は、そんな肉欲に塗れた卑しい女になってしまったんだ」
さめざめと涙を流すチドリにサリエの顔つきは一段と厳しくなった。口元には呆れと笑みさえ浮かび上がる。
「…何を言い出すかと思えば。事の真相には触れずに逆ギレ?大神官様となろうというお方がそんな些細なことに拗ねていては困るわ。それに私を淫魔か何かだと思っているの?あなたの傷付いた心と体を癒してあげていると言うのに」
口元のホクロが妖しい笑みをより惹き立てる。
「君が勝手に」
しているだけだとチドリは呟く。快楽を求めたことなど一度もない。その最中は何故かいつも体の自由は無い。拘束されているわけでも薬を盛られているわけでもないのに。ねっとりした香水の香りが充満する部屋で、一方的にのしかかられては生気を奪われていく。
「…あなたには失望したわ。あの二人がいなくなって気落ちしているのは自分だけだと思っている。誰のおかげでこの神殿がここまで大きくなったと思うの?神殿の為に長年尽くしてきた私の失意を分かろうともしないくせに」
サリエはチドリの胸ぐらを掴み、窓の外に押し出した。
「おいっ、何をする!気でも狂ったか!」
チドリは風に煽られた。力が入らない体は今にも落ちそうだ。
「今まで親身になって支えて来た私に何という仕打ちをするの?何とも嘆かわしい」
「ぐ…」
「神官としての能力はあなたよりシャドウの方が上だった。あなたは大神官の子どもだからその席に座れているようなものよ。身の程を知りなさい」
ピシャリと切りつけたサリエの言葉にチドリは、反論はできなかった。サリエのチドリの見つめる瞳は酷く冷酷で、悪しき者と並ぶかのような鋭さがあった。
「ソイン」
サリエが呼びかけると奥の部屋から屈強な体躯の男が現れた。そこはいつもマリーが歌う場所だ。そこにも扉はないようにまやかしがかけられていたが、扉は見つけられ簡単に開けられた。
「チドリ様は悪鬼に襲われて重傷だ。医務室に運んでおくれ。今後の指揮は私が執る」
サリエはチドリをやすやすと室内に戻し床に叩きつけた。
「ぐぅ…、勝手なことをするな!」
「勝手なものですか。そのような体で何ができると言うの?それに禁呪を使っても平然としている者に神殿を任せられると思う?」
サリエの口から出た「禁呪」という単語に、チドリの動きは止まった。
「あの少女はマリーよね?少女だった頃を思い出したわ。手のかかる子だったわよねぇ。
お転婆で泣き虫のいたずらっ子。私もずいぶんと手を焼いたわ。あなたとシャドウとマリーはいつも一緒にいて、見ているこっちも微笑ましくなるようだった。…幸せだったわね」
サリエの表情が柔らかくなる。目尻が下がり、遠く昔を思い出したかのように優しく微笑んだ。
「…まさか、あなたが昔を懐かしむという理由だけで禁呪を使うとは思えないけど」
言い終える間に表情は硬くなっていた。笑顔の裏に潜む先ほどと変わらない氷の目。
「時間の逆戻し。マリーの成長を止めたのね」
支配者の誰もが一度は考えたであろう「不老不死」。禁呪のひとつとして、神殿で封印されていた。
「何が目的?まさか、私への腹いせ?ひとりぼっちになって悲しさのあまりに使ったとかじゃないわよねぇ」
サリエはテーブルに腰を下ろし、足を組んだ。結わずにいた長い髪をかき上げると、ラヴェンの花の香水の香りがふわりと揺れた。ラヴェンは十年に一度花を付ける。大変貴重な花で、ユリに似た形状だ。花は美しいが香りは独特だ。嗅ぎ過ぎると喉が乾いてくる。形容し難い妖艶な香りは、好き嫌いが分かれる。蝋燭やサシェなど、直接肌に触れないよう加工したりするのが一般的だが、サリエは香水として愛用していた。鼻をつく香りに何度顔をしかめたことか。子どもにはわからないとからかわれていたが、大人になった今も良さは一向にわからなかった。
「君の香りは嫌いだ」
チドリは呟く。
「…馬鹿なことをしたわね」
サリエは呟く。神官とはいえ禁呪に手を出したら追放は免れない。
隅で控えていたソインが動いた。無口な大男はチドリをやすやすと抱え、階下へと続く階段をゆっくりと下って行った。
「…禁呪などに手を染めずとも、あなたには私がいるのに」
サリエはソインの足音が聞こえなくなるまでその場に立ち尽くした。頬を伝う涙は彼女しか知らない。
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