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第3章
5 迷走
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「神殿から連絡はまだか?」
執務室の机の前でヴァリウスは苛立ちを抑えきれずにいた。右に左に行ったり来たり。肉厚な足跡が絨毯に跡をつけていく。
「未だ何も」
レアシスはドアの前で言葉少なめに答えた。
シャドウ達が城を出発してから七日目が経とうとしていた。砂漠を越えて、神殿に着くまでは大人の足なら五日ないし六日といったところか。たった一、二日のズレも許せないほどヴァリウスは腹を立てていた。
「シャドウ達とも連絡は取れておりません。砂嵐等で電波が届きにくいのでしょう」
この国には離れた場所にいても通話ができるシステムがある。ただ基地局と言える電波塔が一つしかないので、砂嵐や強風では使えなくなる事が多い。それ故に神殿や王からの重要書簡は使者に届けさせることが多かった。
「くだらぬ前人類のガラクタだ」
これは前王テレサの時代に導入されたものだと歴史書に書かれていた。ただ回線回路が貧弱ですぐにノイズが入る。直そうにも文献には詳しく明記はされてないので、手のつけようがなかった。
ヴァリウスは自分の目で見るものしか信じないアナログ派だ。耳で聴き、手に触れないと満足しない。
「お前の目で見えんのか?神殿の様子と、あの娘の動向を」
リュリュトゥルテの開花情報も婚礼の儀式の進捗状況も何も入って来ない。花が咲かなければ儀式は行えない。即ち、影付きの献上もなければ、自身のステータスも上がらず誠の王という証明にならないのだ。
「…ご自分の目で確認できないことを私にしろと言うのですか?」
レアシスは目にかかりそうな前髪を指先で横に流す。
「は!生意気な。口答えをするとはな」
ヴァリウスはレアシスに詰め寄り、白衣の襟を掴みあげた。勢いで第二関節が顎を抉り、口の中で歯が当たり皮膚が破けた。
「…申し訳ございません。口が過ぎました」
鉄の錆びた味が口内に広がる。
「ただの獣人を城に引き上げてやった恩を忘れたか?お前こそ千里眼が出来るだけのガラクタにすぎないのだからな!」
レアシスを扉の外に叩き出し、書きかけの書類の束を頭上から降らせた。
「今日中に千里眼で神殿の動向を探れ。その書類もやっておけよ!」
「…承知いたしました」
書類の束に埋もれた両手を上げた。指先から鋭利な爪が現れていた。
「ああ、ヤバイヤバイ。書類に傷が」
血の匂いに反応して獣の本能が出てしまったようだ。風に舞う紙への執着心も疼いてくる。
「横暴な上司だなぁ。…してやろうか」
黒目が大きく開いた。血の匂いと鋭利な爪が獣の気分を高揚させる。が、一呼吸してレアシスは爪をしまい込み、書類を拾い集めファイルに挟んだ。執務室のすぐ隣に仕事場があるが、そこには行かずに城の最上階へと向かった。
吹き荒ぶ風を一身に浴びた。手足も髪の毛も抜け殻のように何処ぞに飛ばされたくなる気分だ。
「いっそのことどこか遠くに」
風の向くまま気の向くまま。ただの獣になって飛び出して行きたい。
「…おばあさま。また貴女の膝の上で眠りたい」
レアシスは昔の情景を思い出しながら小さく呟いた。眼鏡を外し、大きく息を吸い込んだ。吸い込み終えた時点で息を止め、見開いた瞳に力を込めた。虹彩色の瞳には神殿の映像が映し出された。霧の中の白壁の要塞、白亜の塔、神官や巫女の姿、礼拝者の列。いつもの風景に見えるが、どこか寂れているような気がした。婚礼の儀式が間も無くというのに、装飾などは一切ない。リュリュトゥルテの花も神殿の周りに植樹してあるはずなのに、全くといっていいほど咲いていなかった。霧のせいで発色が良くない。白を基調としている場所だから他の色が混じらないのはいつものことだが、礼拝者の中には何人か色付きの服を着るものもいるがそれにしても無色すぎた。これは何か問題が生じたのではないかとレアシスは感じた。
レアシスは人々から視点をずらした。双眼鏡のように角度を上げたりズームも出来る。神殿の周りをぐるっと回ってみると白亜の塔の上層階に人気を感じた。ここは確か祭壇だ。レアシスはググッと近づいてみた。体温をサーチした。形として大人1人と子ども1人。あとわずかだがもう1人の気配も感じた。姿は確認できないが気配だけは見えた。子どもの巫女は祭事には参加しないと聞いたことがある。それにしてもあの気配はなんだ?大人1人がいることは確かだか、もう1人分は影だけを飛ばしているのか?
「どういうことだ?」
レアシスが目頭を押さえて何度か瞬きをした瞬間に、眼前に一陣の風が飛び込んできた。弧を描くように滑らかに。かつ鋭く。
咄嗟のことで避けきれずに胸を斬り裂かれた。
「ぐあっ!!」
血の飛沫が顔や城の壁に飛散した。
レアシスは衝撃で後ろに倒れ込んだ。白衣がどんどん色を変えていった。
「…しまっ…た」
「覗き見とは品がないな」
チドリは水平に振った腕を静かに下ろした。どうせヴァリウスの刺客がやったのだろうと踏んでいた。きっと連絡が途絶えて右往左往しているのだろう。ろくに仕事もしないくせに結果だけを求めてくる。ダメな上司に振り回されている可哀想な部下の仕業だろう。
「しかし、ぼくの影にまで気がつくとは大した者だ。獣人かな。きみの知ってるひと?」
チドリは膝に眠っているマリーを乗せたまま、雪に尋ねた。おそらくレアシスのことだと雪は確信した。
レアシスを攻撃した腕で、マリーの髪の毛を優しく梳く。
「どうして同じ手でそんなことができるのよ!」
「え?何を怒ってるんだい?ぼくの利き腕が右手だからに決まってるだろう」
「そうじゃなくて!」
「城まで結構距離があるから威力はそれほどない。死にはしないよ」
チドリは悪びれもなく淡々と語る。獣人なら尚更、回復も早いとあっけらかんだ。
「ま、打ちどころが悪ければどうなるかはわからないけど。ヴァリウスのことだ。どうせ代わりの獣人なんかいっぱいいるだろう」
叫びより先に腕が伸びた。チドリの体は肉体はなくとも掴むことができた。渾身の力を込めたつもりだが、あっと言う間に形勢は逆転した。足を払われ、雪は床に倒れ込んだ。
「せっかちな子だね。マリーが起きちゃうじゃないか」
チドリはマリーを抱き抱えて奥の部屋に運んだ。
「きみはおもしろいな。他人の痛みにばかり反応して自分のことは後回しのままだ。ぼくを怒らせたりしたら損だって事がわからないのかい?」
チドリは雪の上に跨り両腕を絡め取った。
「離してよ!」
「きみは優しいけど愚かな子だね。優しさだけではこの世は渡ってはいけないよ」
「うるさい!あんな簡単に人を傷付ける奴に言われたくない!」
レアシスを攻撃された場面を見たわけではないけれど、目の前で仲間を傷つけられたのは雪にとっては我慢ならなかった。先に逃げろと背中を押したディルを思い出したからだ。あの後も今までも何度も、ディルの安否を気にかけていた。シャドウとも何日離れているだろうか。
「あなたには人の痛みなんかわからないんでしょうね。死とか簡単に言える人だものね…」
「本当につまらない子だね。こんな状況でも他人の心配をするなんて」
側から見ればチドリが雪に迫っている図だ。
「こんな時ぐらい泣き叫んで、ぼくに助けてと乞うもんだよ」
チドリは雪の顎を掴み、唇を塞いできた。重ね合う唇に差し込まれる湿った舌。肉体はないのに質感はやけにリアルで、自分の唇が濡れていくのを感じた。
「あ、しまった。腕がもう一本足りない。きみの目を見てるのは辛いから隠しておきたかったけどな。仕方ないな」
右手は雪の両腕を押さえつけ、左手は顎を掴んだままだ。
「口だけでできるほど器用じゃないから今日はやめておいてあげるよ」
チドリは雪から離れて衣服を正した。
「それに子どもの前ですることでもないか。失敗失敗。次はそうだな、ぼくの部屋にでもしようか。それとも」
チドリは壁に寄りかかりコツコツと扉をノックするように叩いた。
「神の前で」
チドリの一語一句に雪は震えた。
「神殿から連絡はまだか?」
執務室の机の前でヴァリウスは苛立ちを抑えきれずにいた。右に左に行ったり来たり。肉厚な足跡が絨毯に跡をつけていく。
「未だ何も」
レアシスはドアの前で言葉少なめに答えた。
シャドウ達が城を出発してから七日目が経とうとしていた。砂漠を越えて、神殿に着くまでは大人の足なら五日ないし六日といったところか。たった一、二日のズレも許せないほどヴァリウスは腹を立てていた。
「シャドウ達とも連絡は取れておりません。砂嵐等で電波が届きにくいのでしょう」
この国には離れた場所にいても通話ができるシステムがある。ただ基地局と言える電波塔が一つしかないので、砂嵐や強風では使えなくなる事が多い。それ故に神殿や王からの重要書簡は使者に届けさせることが多かった。
「くだらぬ前人類のガラクタだ」
これは前王テレサの時代に導入されたものだと歴史書に書かれていた。ただ回線回路が貧弱ですぐにノイズが入る。直そうにも文献には詳しく明記はされてないので、手のつけようがなかった。
ヴァリウスは自分の目で見るものしか信じないアナログ派だ。耳で聴き、手に触れないと満足しない。
「お前の目で見えんのか?神殿の様子と、あの娘の動向を」
リュリュトゥルテの開花情報も婚礼の儀式の進捗状況も何も入って来ない。花が咲かなければ儀式は行えない。即ち、影付きの献上もなければ、自身のステータスも上がらず誠の王という証明にならないのだ。
「…ご自分の目で確認できないことを私にしろと言うのですか?」
レアシスは目にかかりそうな前髪を指先で横に流す。
「は!生意気な。口答えをするとはな」
ヴァリウスはレアシスに詰め寄り、白衣の襟を掴みあげた。勢いで第二関節が顎を抉り、口の中で歯が当たり皮膚が破けた。
「…申し訳ございません。口が過ぎました」
鉄の錆びた味が口内に広がる。
「ただの獣人を城に引き上げてやった恩を忘れたか?お前こそ千里眼が出来るだけのガラクタにすぎないのだからな!」
レアシスを扉の外に叩き出し、書きかけの書類の束を頭上から降らせた。
「今日中に千里眼で神殿の動向を探れ。その書類もやっておけよ!」
「…承知いたしました」
書類の束に埋もれた両手を上げた。指先から鋭利な爪が現れていた。
「ああ、ヤバイヤバイ。書類に傷が」
血の匂いに反応して獣の本能が出てしまったようだ。風に舞う紙への執着心も疼いてくる。
「横暴な上司だなぁ。…してやろうか」
黒目が大きく開いた。血の匂いと鋭利な爪が獣の気分を高揚させる。が、一呼吸してレアシスは爪をしまい込み、書類を拾い集めファイルに挟んだ。執務室のすぐ隣に仕事場があるが、そこには行かずに城の最上階へと向かった。
吹き荒ぶ風を一身に浴びた。手足も髪の毛も抜け殻のように何処ぞに飛ばされたくなる気分だ。
「いっそのことどこか遠くに」
風の向くまま気の向くまま。ただの獣になって飛び出して行きたい。
「…おばあさま。また貴女の膝の上で眠りたい」
レアシスは昔の情景を思い出しながら小さく呟いた。眼鏡を外し、大きく息を吸い込んだ。吸い込み終えた時点で息を止め、見開いた瞳に力を込めた。虹彩色の瞳には神殿の映像が映し出された。霧の中の白壁の要塞、白亜の塔、神官や巫女の姿、礼拝者の列。いつもの風景に見えるが、どこか寂れているような気がした。婚礼の儀式が間も無くというのに、装飾などは一切ない。リュリュトゥルテの花も神殿の周りに植樹してあるはずなのに、全くといっていいほど咲いていなかった。霧のせいで発色が良くない。白を基調としている場所だから他の色が混じらないのはいつものことだが、礼拝者の中には何人か色付きの服を着るものもいるがそれにしても無色すぎた。これは何か問題が生じたのではないかとレアシスは感じた。
レアシスは人々から視点をずらした。双眼鏡のように角度を上げたりズームも出来る。神殿の周りをぐるっと回ってみると白亜の塔の上層階に人気を感じた。ここは確か祭壇だ。レアシスはググッと近づいてみた。体温をサーチした。形として大人1人と子ども1人。あとわずかだがもう1人の気配も感じた。姿は確認できないが気配だけは見えた。子どもの巫女は祭事には参加しないと聞いたことがある。それにしてもあの気配はなんだ?大人1人がいることは確かだか、もう1人分は影だけを飛ばしているのか?
「どういうことだ?」
レアシスが目頭を押さえて何度か瞬きをした瞬間に、眼前に一陣の風が飛び込んできた。弧を描くように滑らかに。かつ鋭く。
咄嗟のことで避けきれずに胸を斬り裂かれた。
「ぐあっ!!」
血の飛沫が顔や城の壁に飛散した。
レアシスは衝撃で後ろに倒れ込んだ。白衣がどんどん色を変えていった。
「…しまっ…た」
「覗き見とは品がないな」
チドリは水平に振った腕を静かに下ろした。どうせヴァリウスの刺客がやったのだろうと踏んでいた。きっと連絡が途絶えて右往左往しているのだろう。ろくに仕事もしないくせに結果だけを求めてくる。ダメな上司に振り回されている可哀想な部下の仕業だろう。
「しかし、ぼくの影にまで気がつくとは大した者だ。獣人かな。きみの知ってるひと?」
チドリは膝に眠っているマリーを乗せたまま、雪に尋ねた。おそらくレアシスのことだと雪は確信した。
レアシスを攻撃した腕で、マリーの髪の毛を優しく梳く。
「どうして同じ手でそんなことができるのよ!」
「え?何を怒ってるんだい?ぼくの利き腕が右手だからに決まってるだろう」
「そうじゃなくて!」
「城まで結構距離があるから威力はそれほどない。死にはしないよ」
チドリは悪びれもなく淡々と語る。獣人なら尚更、回復も早いとあっけらかんだ。
「ま、打ちどころが悪ければどうなるかはわからないけど。ヴァリウスのことだ。どうせ代わりの獣人なんかいっぱいいるだろう」
叫びより先に腕が伸びた。チドリの体は肉体はなくとも掴むことができた。渾身の力を込めたつもりだが、あっと言う間に形勢は逆転した。足を払われ、雪は床に倒れ込んだ。
「せっかちな子だね。マリーが起きちゃうじゃないか」
チドリはマリーを抱き抱えて奥の部屋に運んだ。
「きみはおもしろいな。他人の痛みにばかり反応して自分のことは後回しのままだ。ぼくを怒らせたりしたら損だって事がわからないのかい?」
チドリは雪の上に跨り両腕を絡め取った。
「離してよ!」
「きみは優しいけど愚かな子だね。優しさだけではこの世は渡ってはいけないよ」
「うるさい!あんな簡単に人を傷付ける奴に言われたくない!」
レアシスを攻撃された場面を見たわけではないけれど、目の前で仲間を傷つけられたのは雪にとっては我慢ならなかった。先に逃げろと背中を押したディルを思い出したからだ。あの後も今までも何度も、ディルの安否を気にかけていた。シャドウとも何日離れているだろうか。
「あなたには人の痛みなんかわからないんでしょうね。死とか簡単に言える人だものね…」
「本当につまらない子だね。こんな状況でも他人の心配をするなんて」
側から見ればチドリが雪に迫っている図だ。
「こんな時ぐらい泣き叫んで、ぼくに助けてと乞うもんだよ」
チドリは雪の顎を掴み、唇を塞いできた。重ね合う唇に差し込まれる湿った舌。肉体はないのに質感はやけにリアルで、自分の唇が濡れていくのを感じた。
「あ、しまった。腕がもう一本足りない。きみの目を見てるのは辛いから隠しておきたかったけどな。仕方ないな」
右手は雪の両腕を押さえつけ、左手は顎を掴んだままだ。
「口だけでできるほど器用じゃないから今日はやめておいてあげるよ」
チドリは雪から離れて衣服を正した。
「それに子どもの前ですることでもないか。失敗失敗。次はそうだな、ぼくの部屋にでもしようか。それとも」
チドリは壁に寄りかかりコツコツと扉をノックするように叩いた。
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