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第2部 第1章
10 不穏なピクニック(4)
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「昼ごはんは何ですか?」
昼まで待ちきれない様子のアドルは、ナユタの返事を待たずに弁当が入っているバスケットの蓋を開けた。
グリーンサラダとローストチキンのサンドイッチ
新芽と根菜のソテー
焼ききのこのチーズ乗せ
肉団子の甘酢あん
甘芋の煮っころがし
厚焼き玉子
彩とりどりの野菜が目に付いた。ひとくちサイズにカットされた甘芋には可愛らしい楊枝が挿してある。
「えー…。俺、甘いおかず苦手なんです…」
くちびるはとんがり、眉毛がへの字に曲がった。
「それは知らなかったな。悪い悪い」
「いや、これもうまそうですよ!でも、俺としてはもっと、こう、分厚い肉とか。肉とか。よかったなぁ…」
野菜中心の新メニューはアドルには物足りないようだ。
「今日はアーシャもシダルばあさんもいるから、噛み切りやすくて消化に良いものにしたんだ。アドルには今度お弁当を作ってやるよ」
「本当ですか?肉ですよ!分厚いの!!」
アドルは親指と人差し指で厚みを表現した。
「はいはい。若者はよく食べるねえ」
「若いっすから!」
アドルは自分の胸を張り出して、ドーンと打ち鳴らした。ころころ変わる表情の豊かさに、ナユタもつられて可笑しくなってしまった。
「じゃあ、その若い体を駆使して私に合う杖の木を探して来ておくれよ。黒樹なんて素敵じゃないか?」
二人の会話にお構いなしに割り込み、シダルばあさんは我が物顔でアドルに声をかけた。
「…ばあさん。さっきも言ったけど、黒樹は、白樹の次に高価な代物だぞ!ばあさんだって知ってるだろ?しかも植わってる場所は谷底だ。装備もなしにそうほいほい行けるわけないだろう!」
あり得ない無理難題を、ちょっとそこまでおつかい行ってきてのノリで頼まれても、うんとは首を縦には振れなかった。
「なんだい。だらしないねぇ。若いってだけで体力が有り余っているだろう?肉を食いたきゃ働きなよ。何もしないでタダ飯食いなんて良いご身分だ」
「それとこれとは関係ないだろう!宿の仕事はたくさんやってる!」
アドルの形勢はやや不利だ。反論をしてもすぐにシダルばあさんが畳み掛けてくる。年の功には勝てないか。水も甘いも経験し、積み重ねられた人生経験には二十歳の若造には勝てるわけがなかった。つい昨年には、実の息子でさえも叩きのめした実績がある。
「宿屋はアンタの親の代から受け継いだだけだろ。親が基盤をきちんと整備したんだ。だからアンタみたいな、ただ若いっていうだけでも若頭になれた。良いご身分だねぇ。その若頭がババア一人の頼みも聞けないとは、情けないったらないね」
シダルばあさんは大げさに、はぁぁぁぁと溜息をついた。
見え透いた芝居だが、アドルには的確過ぎた。痛いところを突かれてぐうの音も出ない。反論したくて仕方がないが、歯向かうだけの語彙も足りない。百戦錬磨の嫌味ババアを打ちのめす引き出しが何もないのだ。
「まあ、まあ、まあ。落ち着いて。待てって。そう急くなって。アドルも。シダルばあさんも」
落ち着けよとナユタは二人の間に入った。
「ばあさん。黒樹は確かに一等品だ。しなやかで耐久性も強い。新しい杖には合うかもしれない。ただ、谷底まで行くには例え装備があったとしても、そう易々と取って行くには困難だ」
一人で行かせるなんて以ての外だ。
「どうしてだい?若いんだろ?」
シダルばあさんは聞く耳を持たない。
「…ばあさん。そんなに言葉イジリをするなよ」
相変わらず性格がひん曲がっている。自分より若い者には、男女問わず容赦がない。
どうしてこう次から次へと、人を貶める言葉が出て行くのか。
ナユタは頭を悩ませた。
「若いってだけで、そう体力があるわけじゃないんだぜ。ばあさんの息子だってひょろっとして弱々しかったじゃないか」
アドルは吐き捨てるようにぼやいた。
「あー…それはNGワード…」
開けてはいけない引き出しだ。
ナユタの制止もきかずに、アドルは身を乗り出した。
自分を貶されてばかりいると、身近な他者と比較したくなるのは仕方ないのかもしれない。しかし身内の前でやるのはかなりリスクが高すぎる。怖いもの知らずのアドルは、勢いに任せてべらべらと囃し立てた。
「息子さん、サディカさんだっけ?学者って聞いていたけど、全然役に立たない本ばかり読んで、わけわかんない研究ばかりして部屋に引きこもってばかりじゃないか!俺のことバカにしてるけど、自分の息子のことは棚上げかよ!」
「なんだって?アンタにうちの子の何がわかると言うんだ!親のスネをかじるしか脳のない奴に言われたかないよ!」
「なんだと!」
「ああもう、やめろって!」
もう~言わんこっちゃない!
矢継ぎ早に投げつけてくる二人の言い争いに、ナユタは頭を抱えた。予想はしていたが、展開の早さに四苦八苦だ。
シダルばあさんとアドルの一触即発は時間の問題だった。
噛み付く寸前まで威嚇している若犬を宥めるのも精一杯だ。老犬は微動だにせずに、ただ鋭い眼光を光らせていた。ナユタはどうにか二人を引き離そうと頭を悩ませた。
「アドル!ほら、アンジェとアーシャが門所で待ってるから、先に昼ごはんを持って行ってくれ。アーシャはきっとお腹空かせて待ってるからさ!先に食べてていいよ」
押し合いへしあい。ナユタに二十歳の腕力を捩じ伏せる体力はない。
「なんなんすか!あの人!」
「はいはいどうどう、落ち着け落ち着け」
ナユタは爆発寸前のアドルの背中を押して、バスケットを渡した。
ばあさんはちょっと待っててなと声をかけ、ナユタはアドルと数メートル先に進んだ。
背後から、ナユタは甘やかし過ぎだとばあさんがぼやいた。
少し歩いた先に、紫色の蔓が巻かれた木があった。それを背にして、ナユタはひと息をついた。
「…アドルの気持ちもわかるけど、ちょっと言い過ぎだな」
「なんでですか?」
アドルはまだ頭に血が上ったままだ。好青年の顔ではない。険しい。
「サディカは今はどうしてるか知ってるか?」
「さあ?自室に引きこもってるんじゃないんですか?」
声にも怒気がこもる。
ナユタはちらりと後ろを見る。シダルばあさんの杖の先だけが見えた。あまり聞かせたくない内容だ。
「表向きはそうなっているけど、ずいぶん前に家を出て行ったんだよ」
「へえ。さすがのばあさんもキレたんですか?」
「違う。その逆。サディカの方がばあさんを捨てたんだ」
「へ?」
「サディカは研究者だからね。他人には理解されないことでも、真理を突き詰めたいという信念は曲げられなかったのだろう。他人というのは、ばあさんから見た他人な。他人の目から見て自分の息子はどう映るのか焦っていたんだろうな。立派な研究者と自負があった分、結果を求めすぎた。それは息子をも苦しめた。自分の功績は自分だけのものであって、母さんのものじゃない。そう一言残してサディカは消えた」
「…今はどこに?」
「国境沿いの研究所にいるんだけど、ばあさんには伝えてない」
「なんで?」
「言わなくても、もう知ってるよ。ばあさんも意固地になっちゃって、自分から出て行ったのだから放っておけばいいって一点張り。本当は今すぐにでも会いに行きたいはずなのに、足が悪いから行けないって誤魔化してる。まあ俺たちにお願いするなんて癪だろうから、いつまでたっても会いに行けないんだよ」
「だから杖が必要だったのか…」
アドルは一気にトークダウンになった。
「とはいえ黒樹はないだろう。一体いくらするんだと思ってるんだ…」
ただの木とは桁が違う。
自然界のものとはいえ、木の扱いは専門家に任せた方がいい。杖に必要な分だけ切り出してもらうのだ。その費用でさえも結構かかる。
「…そうか。それはすごい悪いことしたな。俺、すごい嫌なこと言った…」
アドルは眉間に皺を寄せて俯いた。
「知らなかったんだから仕方ないさ。アドルも散々な言われ方をしたんだ。ばあさんも言いすぎだ。怒っていいんだぞ?」
ナユタはやれやれと深いため息を吐いた。
「俺のことは、ばあさんの言う通りだから反論はないよ。ただ、サディカさんのことは別だ。知らなかったとはいえ、酷いことを言った。俺、ばあさんに謝ってくる!」
踵を返して、アドルは駆け出した。
「おお…!なんて素直な」
切り返しの早さは柔軟だ。頭の固い老人にはできない芸当だ。
ナユタはうんうんと頷いた。すれてないアドルの性格の良さに感服した。
「ついでに黒樹を探してくる!」
アドルは振り返り、ナユタに手を振った。抱えていたお弁当が入ったバスケットが大きく揺れた。
「っておいこら!自由過ぎるぞ!アドル!!弁当置いていけ!」
ナユタは叫ぶが、その声に反応はなかった。
その頃のアンジェはアーシャと共に国境の門所に来ていた。門所では、入国の手続きがある。名前と職業と出身地などの書かれた身分証明書の提示が必要になる。あとは旅の目的など、簡単な質問をされ、ボディチェックを受ける。宿に泊まるなら、迎えが来るまで待っていなければならない。アンジェは、門所の兵士達や旅人達に調合薬を販売していた。
「これはカクソギ。腹痛や頭痛の鎮静効果がある。手のひらで実をすり潰して、中の粉末を水と一緒に飲むといい」
ひとつひとつ薬の用法を説明しながら接客をした。アンジェの薬は評判が良く、あっという間に人だかりができた。
「ナグの実は、体の疲労やストレスを和らげるもの。口に含んで舐めながら溶かしていく。種の中に痛みを和らげる成分が入っている」
ただ、説明の仕方は至って簡素だ。素っ気なさを感じて離れてしまう客も多かった。
「…それをひとつもらおうか」
人だかりの中の一際目立つ背の高い男が、ナグの実を所望した。
「400ギルだ」
「…手持ちが少ない。すまないが、いくらか下げてはくれないか」
「…打ち身、切り傷、火傷にも効く万能塗り薬をつけよう。これで400ならいいだろう」
「…」
「足りないか?チックルスもいるか?入眠作用があるから眠れない時などに枕元に置いておくといいぞ。あとは、そうだな。ドルダム。肩こりや関節痛に効くぞ。貼り薬に塗り込んで患部に貼るんだ。二、三日経てば痛みは緩和されるだろう」
アンジェは、次から次へと薬を出しては布の上に広げた。気分はもう露天商だ。
まだまだあるぞとバッグの中を探る。
「わかった、もういい!400ギル支払う!」
男は次から次へとわんさか出てくるアンジェの荷物に引き気味だった。
「…そうか。ナグの実だったな。おまけに万能薬も付けとく。あと、デチールの葉もサービスだ」
デチールの葉は虫除け対策に効果がある。葉をすり潰して皮膚に塗りつけるか、茎を燃やして煙を焚く。
「…ずいぶん付けてくれたな。これではあなたの方が損をしてないか」
男は困惑気味だ。
「構わない。あなたははじめての客だ。顔を覚えてもらうよりは、薬の効能で確かめてもらった方がいい」
アンジェは薬をまとめてひとつの袋に入れた。
「変わった人だな。ここの人間はみんなそうなのか」
「は?」
「門所でも何も言われなかった。誰も私を区別しないのだな」
他の国では考えられないと、男は頭から被っていたコートのフードを取り払った。フードの下にはフサフサなアッシュグレーの毛が出てきた。左右に獣の耳がぴんっと立ち上がる。口元を覆っていたマスクも取ると、狼の顔が出てきた。鋭い牙を口元から覗かせていた。
「…獣人か?」
アンジェは顔色を変えずに問う。男は、しばらく返事に詰まり押し黙ってしまった。が、数分後にそうだと小さく答えた。
「そうか」
アンジェは淡々と返した。
「…それだけか?恐ろしいとか不気味だとか思わないのか?異質者と呼ばないのか?人間は普通、そう呼ぶだろう…」
男は自分で言った言葉に心苦しそうだ。
「ふむ。中にはそう呼ぶ者もいるかもな。だが、ここは国境だ。毎日色んな人種が来る。人も獣もさして変わらんよ。宿屋の主人達はどんな客でもとるしな」
「…そういうものか」
「特にここはな。主神が蛟なんだ」
「みずち…大蛇か?」
「そう。私はここの生まれで、子どもの頃からずっと人ではないものに守られて暮らしている。それが私の普通だ。姿が人と違うだけで区別をつけることはない」
アンジェは薬の代金を受け取ると、薬をまとめた袋を差し出した。
代金は、また薬を調合する材料を買うために使う。門所に来たのは、行商人から材料を買うためでもあった。
「…今まで出会ってきた人間にそんなことを言われたことがない。本当に変な人だな。あなたは」
そうか?とアンジェは首を傾げた。
「皆、視野が狭いのだろう。獣人は恐ろしいという固定概念に縛り付けられている。そうではないと理解し合えばいいのに歩み寄らない。人間こそ、頑固で扱いづらい生き物だ」
「…歩み寄らないというのは我々も同じだ。わかり合いたいと望んでいても、受け入れられはしないと決めつけてしまう」
男は肩を落とした。大きな体が、ひとまわり小さく見えた。
「難しいところだよな。人も獣も、自分の意思だけではままならない」
どうしたって壁が立ちはだかる。共存にはまだまだ先が長い。
「ただ私は、ひとに優しくがモットーなのでな。人でも獣人でも優しくする」
アンジェは、私は無表情であまり感情が表に出ない。心情が読みにくいとよく言われるので、態度で示そうとしていると男に説明をした。
「そんなことはない。あなたはとても親切だ」
「今日は泊まりか?泊まるなら良い宿を紹介するぞ」
ナユタの宿を紹介してやろうと思った。ナユタも、妻のナノハもきっと受け入れてくれる筈だ。
「いや。この 姿では他の客に迷惑がかかる。野宿で済ます」
「気にすることないぞ。宿屋の主人は部屋が埋まることは大いに気にするが、客の顔はろくに見ない」
「…それはまた、ずいぶんな言われようだ」
本当のことだとアンジェは皮肉る。男もつられて笑い出した。
「…あなたのような人と出会えてよかった。この旅もいささか悪くないとも言える」
男は遠い目をして前方の森を見つめた。
「何か目的があるのかい?」
「…ああ。…仲間を探しに」
散り散りに別れた仲間を見つけに国中を旅している。王城が襲われた際に行方不明になってしまった。
「そうか。早く仲間が見つかるように祈っているよ」
「ありがとう。あなたには世話になった。何かお礼をしたいんだが」
何かないか?と男は尋ねた。
アンジェは首を傾げた。これといったことが思いつかない。
「特にないが…。まあ、ひとに優しく、かな。あなたもそうあってほしい」
差別に負けずに、前向きに生きてほしい。
男は目を細めはにかみ、アンジェに手を振って別れた。
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