1 / 1
20万出して得たものはゲームより素敵な出来事だった
しおりを挟む
「お、このゲーミングPC買おうかな」
俺は吉田康太、22歳の社会人だ。 趣味はゲームでPCを買いにPCショップに来ている。
「うーん、PCのスペックってどう見るの? すとれーじ? ふれーむれーと?なにそれ?」
機械音痴らしき女性発見
「すいません、もしかしてパソコン初心者ですか?」
「えっ!? あ、はい……」
「じゃあ教えますね!まずはスペックの説明からですが……」
こうして彼女パソコン選びが始まった。
店員さんには申し訳ないが、これはこれで楽しい時間だった。
「ありがとうございます! おにいさんもゲーム好きなんですね」
「まぁ、ゲームが好きですし仕事でも使ってるんで詳しいですよ!」
「ふふっ……そうなんですね! 私もゲーム好きでして」
「へぇ~どんなゲームするんですか?」
「主にRPGやFPSをしますよ!」
「へぇ~僕と同じですね!ちなみに何のゲームをするんですか?」
「私は『ファンタジー・ワールド』というオンラインゲームをよくやりますよ!」
「あ!俺もそれやってます。 このゲーム面白いですよね~」
まさかこんなところでゲームの話が合う人がいるとは思わなかった。
それから色々と話をした。お互いゲームが好きということもありとても盛り上がった。
そして気がつけば夕方になっていた。
「今日はとても楽しかったです。また機会があれば一緒に話しましょう!」
「こちらこそありがとうございました。是非ともお願いします!」
そう言って彼女と別れた。
ゲームの中で会えたりしてな
その夜、ゲームにログインしていた俺は気になるキャラがいて話しかけた。
「あなた、もしかして昼間の……」
「え?……あ! あなたはあの時の!」
「やっぱりそうだ!名前教えてください」
「わ、私は『アテナ』って言います。お兄さんのお名前は?」
「僕は『タケル』と言います。よろしくお願いします!」
もちろんお互いアバターの名前だ
「はい!よろしくお願いします。ところで今から時間ありますか?」
「大丈夫ですよ。何か用事ですか?」
「もし良かったらこれから一緒にパーティーを組みませんか?」
「いいんですか!?是非お願いします!!」
そして俺達は二人で冒険を始めた。
それからというもの毎日のように俺はアテナと狩りやダンジョン攻略をし続けた。
そしてあっという間に1ヶ月が過ぎた頃だった。
「ねえ、タケルくん……実は私ね……もうすぐこのゲームを辞めるんだ」
「そっかぁ……寂しいな」
「海外への留学が決まってるんだ」
「凄いな……頑張ってくださいね」
「ありがとう。それでさ、最後に一つだけお願いがあるんだけど聞いてくれるかな?」
「何でしょうか?」
「その……一度だけリアルでタケルくんと遊びに行きたい」
「それくらい全然構いませんよ。いつにしましょうか?」
「じゃあさ……明日とかどう?待ち合わせは駅前」
「分かりました。楽しみにしてますね」
俺達はゲーム内ではなく現実で会う約束をした。
次の日になり、俺は少し早めに待ち合わせ場所の駅に向かった。
「ごめんなさい。待ったよね……」
「いえ、今来たところですから」
彼女の本名は
「佐藤花音です。よろしくね」
「俺は吉田康太、それじゃ行こうか、今日限りの思い出作りに」
「うんっ!」
花音さんとは色んな所に行った。
映画を見て、食事をして、ゲームセンターに行って遊んで……。
本当に楽しい時間だった。 俺は我慢できずとうとう聞いてしまった。
「何年でも待つから、帰ったらまた出かけようよ、今度はゲーム仲間としてじゃなく恋人として」
彼女は優しい笑顔で言った
「同じ事思ってた。待ってくれますか? 帰国するまで」
「もちろんだよ!絶対帰るって信じてるから」
「私も信じてます。絶対に帰って来ます」
俺達は互いの気持ちを確かめ合った後、別れた。
それから5年後
ゲーム画面にそのメッセージは入っていた
「ただいま、タケルくん」
「ああ、ただいま..明日は空いてる?」
久しぶりに花音さんに会いに行こう。 タケルではなく康太として
俺は吉田康太、22歳の社会人だ。 趣味はゲームでPCを買いにPCショップに来ている。
「うーん、PCのスペックってどう見るの? すとれーじ? ふれーむれーと?なにそれ?」
機械音痴らしき女性発見
「すいません、もしかしてパソコン初心者ですか?」
「えっ!? あ、はい……」
「じゃあ教えますね!まずはスペックの説明からですが……」
こうして彼女パソコン選びが始まった。
店員さんには申し訳ないが、これはこれで楽しい時間だった。
「ありがとうございます! おにいさんもゲーム好きなんですね」
「まぁ、ゲームが好きですし仕事でも使ってるんで詳しいですよ!」
「ふふっ……そうなんですね! 私もゲーム好きでして」
「へぇ~どんなゲームするんですか?」
「主にRPGやFPSをしますよ!」
「へぇ~僕と同じですね!ちなみに何のゲームをするんですか?」
「私は『ファンタジー・ワールド』というオンラインゲームをよくやりますよ!」
「あ!俺もそれやってます。 このゲーム面白いですよね~」
まさかこんなところでゲームの話が合う人がいるとは思わなかった。
それから色々と話をした。お互いゲームが好きということもありとても盛り上がった。
そして気がつけば夕方になっていた。
「今日はとても楽しかったです。また機会があれば一緒に話しましょう!」
「こちらこそありがとうございました。是非ともお願いします!」
そう言って彼女と別れた。
ゲームの中で会えたりしてな
その夜、ゲームにログインしていた俺は気になるキャラがいて話しかけた。
「あなた、もしかして昼間の……」
「え?……あ! あなたはあの時の!」
「やっぱりそうだ!名前教えてください」
「わ、私は『アテナ』って言います。お兄さんのお名前は?」
「僕は『タケル』と言います。よろしくお願いします!」
もちろんお互いアバターの名前だ
「はい!よろしくお願いします。ところで今から時間ありますか?」
「大丈夫ですよ。何か用事ですか?」
「もし良かったらこれから一緒にパーティーを組みませんか?」
「いいんですか!?是非お願いします!!」
そして俺達は二人で冒険を始めた。
それからというもの毎日のように俺はアテナと狩りやダンジョン攻略をし続けた。
そしてあっという間に1ヶ月が過ぎた頃だった。
「ねえ、タケルくん……実は私ね……もうすぐこのゲームを辞めるんだ」
「そっかぁ……寂しいな」
「海外への留学が決まってるんだ」
「凄いな……頑張ってくださいね」
「ありがとう。それでさ、最後に一つだけお願いがあるんだけど聞いてくれるかな?」
「何でしょうか?」
「その……一度だけリアルでタケルくんと遊びに行きたい」
「それくらい全然構いませんよ。いつにしましょうか?」
「じゃあさ……明日とかどう?待ち合わせは駅前」
「分かりました。楽しみにしてますね」
俺達はゲーム内ではなく現実で会う約束をした。
次の日になり、俺は少し早めに待ち合わせ場所の駅に向かった。
「ごめんなさい。待ったよね……」
「いえ、今来たところですから」
彼女の本名は
「佐藤花音です。よろしくね」
「俺は吉田康太、それじゃ行こうか、今日限りの思い出作りに」
「うんっ!」
花音さんとは色んな所に行った。
映画を見て、食事をして、ゲームセンターに行って遊んで……。
本当に楽しい時間だった。 俺は我慢できずとうとう聞いてしまった。
「何年でも待つから、帰ったらまた出かけようよ、今度はゲーム仲間としてじゃなく恋人として」
彼女は優しい笑顔で言った
「同じ事思ってた。待ってくれますか? 帰国するまで」
「もちろんだよ!絶対帰るって信じてるから」
「私も信じてます。絶対に帰って来ます」
俺達は互いの気持ちを確かめ合った後、別れた。
それから5年後
ゲーム画面にそのメッセージは入っていた
「ただいま、タケルくん」
「ああ、ただいま..明日は空いてる?」
久しぶりに花音さんに会いに行こう。 タケルではなく康太として
0
お気に入りに追加
0
この作品の感想を投稿する
あなたにおすすめの小説
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。


黒狐さまと創作狂の高校生
フゥル
青春
これは、執筆に行き詰まったコミュ症高校生が、妖狐との異文化交流を通して自分の殻を破り、人間的にも作家的にもちょっぴり大人になる物語。
――
脳を創作で支配された高校生『ツキ』。
小説執筆で頭をおかしくしたツキは、神社へ参拝。
「面白い小説を書けますように」
「その願い、叶えよう」
願いを聞き届けたのは、千年妖狐の『黒狐さま』。黒髪ロングの美女である黒狐さまに対し、ツキは言った。
「いやです。だって、願い事叶う系の短編小説のオチって、大抵ろくな事ないじゃないですか」
「では、投稿サイトと、アカウント名を教えておくれ。ただの助言であれば、文句はあるまい」
翌朝、ツキのクラスに、黒狐さまが転入してきた。
こうして始まった、創作狂ツキと黒狐さまの奇妙な妖狐ミュニケーション。種族も年齢も価値観も違う交流。すれ違わないはずもなく……。
弁当 in the『マ゛ンバ』
とは
青春
「第6回ほっこり・じんわり大賞」奨励賞をいただきました!
『マ゛ンバ』
それは一人の女子中学生に訪れた試練。
言葉の意味が分からない?
そうでしょうそうでしょう!
読んで下さい。
必ず納得させてみせます。
これはうっかりな母親としっかりな娘のおかしくて、いとおしい時間を過ごした日々のお話。
優しくあったかな表紙は楠木結衣様作です!


彗星と遭う
皆川大輔
青春
【✨青春カテゴリ最高4位✨】
中学野球世界大会で〝世界一〟という称号を手にした。
その時、投手だった空野彗は中学生ながら152キロを記録し、怪物と呼ばれた。
その時、捕手だった武山一星は全試合でマスクを被ってリードを、打っては四番とマルチの才能を発揮し、天才と呼ばれた。
突出した実力を持っていながら世界一という実績をも手に入れた二人は、瞬く間にお茶の間を賑わせる存在となった。
もちろん、新しいスターを常に欲している強豪校がその卵たる二人を放っておく訳もなく。
二人の元には、多数の高校からオファーが届いた――しかし二人が選んだのは、地元埼玉の県立高校、彩星高校だった。
部員数は70名弱だが、その実は三年連続一回戦負けの弱小校一歩手前な崖っぷち中堅高校。
怪物は、ある困難を乗り越えるためにその高校へ。
天才は、ある理由で野球を諦めるためにその高校へ入学した。
各々の別の意思を持って選んだ高校で、本来会うはずのなかった運命が交差する。
衝突もしながら協力もし、共に高校野球の頂へ挑む二人。
圧倒的な実績と衝撃的な結果で、二人は〝彗星バッテリー〟と呼ばれるようになり、高校野球だけではなく野球界を賑わせることとなる。
彗星――怪しげな尾と共に現れるそれは、ある人には願いを叶える吉兆となり、ある人には夢を奪う凶兆となる。
この物語は、そんな彗星と呼ばれた二人の少年と、人を惑わす光と遭ってしまった人達の物語。
☆
第一部表紙絵制作者様→紫苑*Shion様《https://pixiv.net/users/43889070》
第二部表紙絵制作者様→和輝こころ様《https://twitter.com/honeybanana1》
第三部表紙絵制作者様→NYAZU様《https://skima.jp/profile?id=156412》
登場人物集です→https://jiechuandazhu.webnode.jp/%e5%bd%97%e6%98%9f%e3%81%a8%e9%81%ad%e3%81%86%e3%80%90%e7%99%bb%e5%a0%b4%e4%ba%ba%e7%89%a9%e3%80%91/
乙男女じぇねれーしょん
ムラハチ
青春
見知らぬ街でセーラー服を着るはめになったほぼニートのおじさんが、『乙男女《おつとめ》じぇねれーしょん』というアイドルグループに加入し、神戸を舞台に事件に巻き込まれながらトップアイドルを目指す青春群像劇! 怪しいおじさん達の周りで巻き起こる少女誘拐事件、そして消えた3億円の行方は……。
小説家になろうは現在休止中。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる