レスキューサイキッカーMUSASHI

モッフン

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アウトロー街に住む人助けのサイキッカーMUSASHI

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「お姉さん! 大丈夫ですか、今岩どかしますからね!」

 俺の名はMUSASHI、もと機動隊の25歳らしい、サイキックが発現したのと同時に機動隊の頃の記憶が喪失しちまったからな、元の家族構成や本名も覚えていない。

「ありがとうございます、助かりました..あなたは命の恩人です」

「いえいえそんな、たまたまそこにいたから最善を尽くしたまでですよ」

「あの、よければこれ、私の連絡先です」

「..ありがとう..受け取っておくよ」

もちろん受け取るのは気持ちだけに留めてくが、俺は本来はアウトローな街に身を置く立場、市街の人と付き合うなんて迷惑がかかる。

「しかしMUSASHI、お前せっかくのサイキックなのに俺たちみたいなスラムのやつ助けるために能力を使うなんて....勿体なくないか?」

「いいんだ上田、俺は賞金稼ぎなんて人殺しまがいなことは嫌いだし、ここスラムの人々を助けることで市街に出入りする許可も得られる」

「そっか、元々機動隊にいた頃の記憶が気持ちの根底にあるのかもしれないな」

「そうだな..これはまずい! 上田、誘拐事件が発生した! 俺は今から仕事に行く」

「気をつけろよ..つっても空間転移のサイキック(持つお前がやられることはないだろうがな」


 こうして俺は気を集中して被害者の場所まで転移した。

「お嬢ちゃん大丈夫かい! 今縄をほどいて..」

「おいおい..テメェなにしてくれてんだせっかくの金の成る木をよ」

「あんたか、そのかわい子ちゃんをかっさらったのは....君は一旦市街へお行き」

 俺は被害に遭ったお嬢ちゃんを転移術で市街に送った。

「答えろ、なんでこんな非力な者を盾に取るような事をすんの?」

「簡単な話しさ、楽に稼げるからに決まってんだろ おめぇら、やっちまえ!」

 銃弾の雨が降ってくる....だが転移術を持つ俺にはそんなものは関係ない。

「弾..それで全部? んじゃ割り当てでお返しするわ」

 俺は放たれた弾丸を悪党全員割り当てで両脛に向けて弾き返した、殺しはしない..それだけが俺の信条だからな。

「な..なんだ、弾がこっちに..ぎゃああああ」

「....ヒール」

「くっ..歩けないが..傷が治った?」

「俺の目的はお前らの悪事を無力化すること、どんな悪党でも殺すのは嫌だからな....これに懲りたら今度は真面目に働けよ? 嫌だっつうんならこの場で全員腕も無力化するけど......どうする?」

 俺は氷のような殺気を向けると、奴らは全員首を縦に振り出した。

「じゃあな....もちろんもう悪さすんなよ」



 俺はMUSASHIサムライの魂を胸に、人を助けるために殺さずして悪を封ずるサイキッカーだ。
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