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第1部
えれこっちゃ、宮崎へ(墓参り編)
しおりを挟むゴォーッという身体全体に響く轟音と、ぐっと背側へ押しつけられるようなGの感覚、次いで訪れるふわっとした浮遊感。
小さな窓から見える景色は、あっという間に眼下へ小さくなってしまう。
五月最終水曜日、葵と二人の兄弟が共に乗った飛行機は、宮崎へ向けて定刻通りに飛び立った。
――ポン、という音とともに頭上のシートベルトランプが消えて、客室乗務員が機内を行き来し始める。葵は両隣の、無遠慮にはみ出す腕や足にうんざりしながら、あふ、と欠伸を噛みしめた。
ざっと見たところ、機内の客席はほとんど埋まっている。
祝日というわけでもないのにな……などと思いつつ、一応暇つぶしにと買ってある雑誌を手に取るが、午前の便に乗るために朝早く起きたせいもあり、欠伸が止まらない。
以前から三人で行こうと計画していた宮崎行きは、かなり前……それこそ年明けから調整していたにもかかわらず、なかなか三人の休みが合わなくて、結局五月も終わりのこの時期になってしまった。
弟の萩は専門学生のため基本土日休み、葵は水曜日定休と残りは不定休(土日祝日はまず出勤)、そして大手スポーツメーカーに勤務する兄の蓮は、平日休日関係なしに超多忙な毎日を送っている。
そんな三人が休みを合わせるのは至難の業だ。融通の利く萩はともかくとして、葵が取れた連休に無理して蓮が合わせたという形で、ようやく宮崎行きが決行された。きっと、葵以上に兄の蓮の方が仕事の調整に苦心したのだろうと思うが、葵だって頑張ったのだ。
連休明けのあの半休から、葵は月末までほとんど働き詰めであった。
ゴールデンウィーク中の繁忙がずっと後を引いていたため、事務仕事も溜まっていた。しかも宮崎行きの連休を月末に取ったため、月締め関係の仕事を全部終わらせておかなければならなかった。やり切った感はあるが、ちょっとやり過ぎたかもなー……とも思う。おかげで慢性寝不足状態だ。
ふわぁふ、と何度目かの大きな欠伸をかますと、通路側に座る兄の蓮が「まだ眠いのか」と咎めるような視線を送ってくる。
実は羽田に向かう蓮の車の中で、すでに葵は爆睡してきたのだ。
「あのね、ここ一週間帰りが遅かったの。昨日は寝たの二時。で、五時に萩からの電話で起こされたの。眠いに決まってるでしょ」
「葵にモーニングコールしてやるって、あいつ昨日は十時前に寝たからな」
と、蓮は窓側に座る弟、萩を葵越しに見やった。
「嫌がらせじゃん……しかも就寝十時って……修学旅行の前夜じゃなひんかはわ……ふ」
最後は大欠伸混じりでぼやき、窓際の人物に恨みがましく視線を向けるが、当の本人はデカイ身体を窮屈そうに折り曲げ、アッシュブラウンに染めた頭を窓にくっつけて完全に目を閉じている。
……いつの間に寝やがったコノヤロー。
背だけは一丁前にずんずん伸び続け、今や兄も越してしまった萩だが、やることなすことはまだまだ大人げない。彼と同じ年頃の、しっかりとしたアルバイトたちをいつも間近に見ているせいか、弟に対する嘆息は毎度のことだ。
「あ、そーだ……ねぇ、蓮兄の高校時代さ、慧徳学園って競泳強かった?」
腕を組み、どこか難しそうな顔をしている蓮に問いかけると、しかめた表情そのままに視線を向けられる。
「慧徳……? ああ……、確かに俺らの学年あたりに速いのは揃ってたかもしれないな。……何でだ?」
「うちのお店、担当マネージャーが代わったんだけどね、新しいマネージャーが慧徳高校出身で競泳やってたっていうから。しかもバタフライ。蓮兄のことも知ってるっていうし、もしかしたら面識あったのかなーと思って」
「へぇ、世間は狭いな。なんていうやつ?」
「黒河さん。黒河侑司って名前で今年三十歳らしいから、たぶん蓮兄と同い年」
「黒河、侑司……慧徳の黒河侑司、か……?」
目を見開き只ならぬ驚きを見せる蓮に、ただ名前を知っているだけではない気がして、葵は半身を捻って身を乗り出す。
「知ってるの!?」
「……ああ……知ってる……黒河、侑司……あいつが、お前んとこのマネージャー……」
腕組みしたまま指先で茫然と口元をさすりながら、蓮はぶつぶつと呟き考え込んだ。そしておもむろに口を開く。
「おい……お前んとこの会社の……『櫻華亭』の創始者は確か黒河某氏だったよな……まさか」
「そう、黒河龍太郎氏の曾孫さんらしいよ。先代黒河正治さんのお孫さん。現社長兼総料理長の息子さん」
葵がそう言うと、蓮は頷きながらゆっくりと背を座席に預けた。
「なるほど……慧徳出身なわけだな。……飲食業界きっての一級ブランド、クロカワフーズのご令息ってことか……そうか……あいつがな……あれから気になってはいたんだよな……」
「え? ……あれから?」
「あ、いや……何でもない……あいつ、今は? やっぱりもう泳いでいないって?」
「やっぱり……?」
言葉の端々に少々奇妙な響きを感じて葵は首を傾げたが、とりあえず上司の姿を思い浮かべてみる。
「んー……どうだろう……はっきり聞いたわけじゃないけど、たぶんあの身体のラインはやめてないと思うよ。蓮兄と変わんない筋肉量じゃないかな……いや、もしかしたら黒河さんの方がイケてるかも。蓮兄、最近泳いでないでしょ? 筋肉落ちてきたんじゃない?」
現上司のすらりとした上背を思い出しながら、何の気なしに言えば、蓮はムッとした表情で「忙しくて行く暇ないんだよ」と返してくる。
「お前さ……まさかそれ、本人に言ってないだろうな……『良い身体してますね』とか何とか……」
「良い身体、なんて言ってないと思うけど……『兄と体型が似ています』とは言ったかな。だって、ホント良く似てるんだよ? 背も同じくらい……182だっけ、3だっけ?」
「……そういうことをどこでもかしこでも無邪気に言うなよ……誤解されるぞ」
呆れ顔で溜息を吐かれて、訳が分からず「誤解って何よ」と、葵は口を尖らせる。
「黒河……侑司、か……」
しばらく蓮は何かを考え込んでいたが、ふと我に返ったように「そんなことより」と、突然その雰囲気をガラリと変えた。
「……お前、夜中二時まで仕事してんのか」
一段階下がった声音と、僅かに顎を上げて眇めるような目つき……葵の脳内警報ランプが点滅し始める。
こういう顔をした時の兄はヤバい、すぐさま逃げるに限る、のだが……今、逃げ場はない。
「あ……いや、昨日はたまたま、だよ? たまたま。それに終わったのは一時過ぎで、帰って寝たのが、二時……くらい?」
あはは……と笑ってごまかせるほど、この兄は甘くない。
「ここ一週間遅かった、とさっき言ったよな」
「え? あ、……まあ、少し遅くなっただけだって。それにアパート近いし自転車だし、心配いらないよ?」
「でも一人で帰るんだろ? 年頃の女が日付変わった夜中に一人で帰宅ってなんだよ。送ってくれるやつはいないのか」
「い、いないよ……大体、私が最後だもん。それに、自転車で五分の距離なんだから送ってもらうまでもない」
「お前な……今どき自転車だって襲われるんだぞ。何かあったらどうすんだよ。いくら仕事と言っても、そこまで遅くなることはないだろ? もっと早く帰れるように調整しろ。それが無理なら、部署替えしてもらえ」
「部署替えって……そんなの無いって知ってるでしょ、 “店” なんだから」
うんざり感を前面に押し出し、葵は唸るように抗議する。
蓮の間髪入れずに詰め寄る説教は、久しぶりとはいえ相変わらずだ。理詰めで懇々と諭してくるし、とにかく話が長くなる。昔から妹弟への面倒見は良かった兄だけれど、父が亡くなってからより一層、過保護性心配症に拍車がかかった気がする。
「葵……お前は昔っからそういうことに無頓着だけどな、女が夜中一人で――」
「はわ……ふ……あ、すごい。今、欠伸したら耳がボフッて鳴った」
「聞いてないなお前」
「蓮兄、耳抜き得意でしょ。鼻摘ままなくてもできる?」
「俺のエウスタキオ管は伸縮自在だからな」
「え、意味わかんない」
こんなことではぐらかされる兄ではないが、とりあえず今は逸らされてくれたようだ。
心配してくれているのはわかっている……でも過剰な気づかいはしてほしくない。いずれまた蒸し返されるかもな、と片隅で思う。
兄が滔々と語る “飛行機の中で起きる耳詰りのメカニズム” なるものを聞きながら、葵は、ちょっとだけ嘘をついてしまったな、と内心舌を出した。
――送ってくれる人、いないわけじゃないんだけど、ね……
* * * * *
久しぶりに会った母、朋美は、満面の笑みで葵たち三人を出迎えた。空港の到着ロビーで、人目憚らず葵たちを抱きしめようとする無邪気さは相変わらずだ。
この日は曇っていて、六月目前にして早くも宮崎は梅雨入り宣言秒読み段階らしい。
むわっとする南国特有の湿気の中、ブラウンパールに艶光りする可愛らしいフォルムの軽自動車に、ぎゅうぎゅうと三人プラス荷物を詰め込むと、朋美は清武にある寺墓地に向かった。
葵たちの父、水奈瀬響介の生まれ育ったのは、宮崎市の北部にある佐土原という町である。
父の両親はすでに他界しており、兄弟親戚も福岡や熊本などに散らばっていて、父方の親戚は宮崎にいない。それでも、母は宮崎に父の墓を構え納骨した。
納骨した清武の地は宮崎より南西に位置する、母の実家がある町だ。
父、響介が亡くなったのは、葵が高校三年、萩は中学三年の時だ。蓮はすでに就職し、実家を離れて都心にある単身者用マンションで一人暮らしをしていた。
十月の長雨が降り続くある晩、勤め先の病院の誰もいないロッカールームで、父は倒れた――くも膜下出血、だった。
悪い運が重なって発見が遅くなり……葵たちが病院へ駆けつけてからも意識が戻ることはなく、そのまま逝ってしまった。
突然の出来事に唖然とし、泣くことさえできなかった子供たち三人の傍らで、母はただ淡々と葬儀の手配や親族知人への連絡をこなした。
通夜と葬儀では気丈に喪主を務め、疲れた様子で目も赤く潤んでいたが声を上げて泣くことはなく……そんな母を、強いな、とその時の葵は、思った。
初七日、四十九日を経て、うんざりするような諸々の手続きや、喪失感でやりきれない遺品整理を済ませ、葵たちが虚しさに似た憂愁を感じていたときでさえ、母はただ粛々と、そして時には葵たちをいたわり慰めながら、日々を淡々と過ごしていたように見えた。
とてつもなく大きな、絶対不可欠な存在が消えてしまっても、世は変わらず時は進む。
翌年、葵は短大へ合格し、萩も希望の高校へ進むことができた。母も年明けから以前勤めていた花屋のパート勤めを再開し、蓮は父亡き後少しでも家計を助けるためにと一人暮らしのマンションを引き払い実家に戻った。
みんなが心機一転、新しい生活が始まる、と前向きな気持ちを持ち始めたその矢先――、
――母の顔の右片側が、動かなくなった。
診断結果は顔面神経麻痺――アレルギーやウイルス感染によるものではないと言われたが、原因は不明、しばらくは通院して薬投与で様子を見ることとなる。
麻痺の程度は軽いものでしばらくすれば元に戻るみたいよ、と最初のうちは麻痺した顔で歪んだ笑みを見せていた母だが、一か月がたち二か月が過ぎてもなかなか回復しない症状に、口数は減り塞ぎこむようになった。
右口角は垂れさがり、水も上手く飲むことができず、眼は辛うじて開閉していたが乾燥しがちで、時おり耳鳴りも起こる。
何より、せっかく復帰したパートにも出られず、外出することもはばかられ、ずっと家に閉じこもる生活が、次第に母の精神も弱くしていった。
相変わらず通院し薬も出してもらっていたが、精神的なストレスが原因ではないか、と医者に言われてしまえば、葵たちにできることは他になく、ただ努めて明るく振る舞うことしかできない。食欲も落ち、葵たちの前にさえ滅多に顔を見せなくなった母を、三人はどうすることもできなかった。
そんな陰鬱な雰囲気で日々が過ぎていったある日……まだ梅雨が明けきらない七月初旬、バイトから帰ってきた葵に、母はぽつりと言う。
「……お母さん、宮崎に帰ろうと思うの」
不均衡な両の瞳から、ほろりと涙を流した母の憔悴しきった顔を、葵は未だによく覚えている。
「ごめんね……」と何度も呟きながら顔を両手で覆い、肩を震わせて泣く母の華奢な背をさすりながら、葵も泣いた。
最愛の伴侶を亡くしても気丈に振る舞い、三人の子供たちを守るべく必死に立ち振る舞っていた母が、実はここまで疲弊し打ちひしがれていた……そのことに改めて気づかされた瞬間であり、そんな母の秘めた苦しさや悲しさに気づけなかった自分を、責めた瞬間でもあった。
そうして、ようやく梅雨が明けた七月の終わり、蝉がわんわんと鳴き盛る中、息子娘三人を東京に残し、母は宮崎に住む伯父(母の兄)夫婦の元へ住みかを移したのだ。
* * * * *
寺墓地に到着した頃、空に散らばっていた大小の雲の塊が遠くに移動し、南国の太陽が顔を見せていた。
東京とは格段に違う日射量に辟易しながらも、葵たちは墓石を清め、仏花を供えて線香を上げる。墓石周りは、母が時々訪れるためかとても綺麗だ。
細く立ち昇る線香の香りは、不思議な郷愁を思い起こさせる。
……ここへ来るといつもそうだ……葵自身が生まれ育った土地ではないのに、と思うのだけれど。
蓮が芋焼酎の小瓶、萩が缶ビールをおもむろに取り出し、墓に供えたので、朋美はくすくす笑ってゆっくりと手を合わせ、目を閉じる。
色白で年の割に若く見える母の横顔は、すっかり元通りで麻痺の後遺症もまったく残っていない。宮崎に移っておよそ二週間もたたないうちに、母の顔面は呆気なく元通り動くようになったのだ。
治っても、そのまま宮崎に留まることを決めた母だったが、葵たち兄妹弟は反対しなかった。
離れて暮らせばたまにしか会えないが、こうして表情豊かに笑ってくれる母を見るたびに、葵は心底良かった、と安堵する。
幼い頃から、「葵ちゃんのお母さんって綺麗だよねー」と周りに言われてきたが、大人になった今の葵の目線で改めて見ても、母は綺麗だ、と思う。
パッとした派手さはないが、清楚で可憐な顔立ち、とでも言おうか……如何せん身内で同じDNAを受け継ぐ身としてはどうも客観的に判断しかねるのだが、贔屓目なしに見ても成人した息子娘が三人もいる、とは見えないはずだ。
ふっと瞳を上げた母は、葵の視線に気づき「ん?」と首を傾げる。葵はううん、と微笑んで、手を合わせ目を閉じた。
――父さん、ずいぶんご無沙汰しちゃったね……私は元気だよ……これからも母さんをよろしくね……。
脳裏に甦る父の笑顔に、語りかけた。
「さぁて、お昼食べに行こうかぁ。何食べたい?」
桶や柄杓を片付けて駐車場に戻る途中、朋美の問いかけに、三人が待ってましたとばかりに即答する。
「チキン南蛮!」
「またかよ。俺、レタス巻き食いたい」
「もも焼き行こうぜ、地鶏もも炭火焼き」
「えぇー、昼間っから? 地鶏じゃビール飲みたくなるでしょー」
「俺、レタス巻き食いたい」
「いいじゃん飲めよ。飲もーぜビール。どうせ母さんの運転なんだから」
「レタス巻き」
「蓮兄、しつこい」
くすくす笑う母の傍らで、ギャイギャイと騒ぐ三兄妹弟。
風に揺すられた木々のざわめきに交じって、父の笑い声が聞こえてきそうだ。
葵はここへ来るたびに思う。
父は、この愛すべき地に、愛すべき母を呼んだのだ……と。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
※ エウスタキオ管……耳の中の耳管のこと。外界と耳の中の圧力を等しく保とうとする役割があるそうです。
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