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高嶺の花
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君を初めて見た時
心臓を凧糸でギューっと締め付けられるような
鼓動の息苦しさを感じた
苦しい、苦しい
でも嫌じゃない
こんな感覚は初めてだろうか?
いや、久方だろうか?
僕は勇気を振り絞り尋ねた
「はじめまして、お名前伺ってもよろしいですか?」
君は少し困った顔で
でも微笑みながら
「はじめまして」と
自己紹介をしてくれた
僕は締め付けられる心臓と
どこか熱くなる
おかしくなっていく
自身の変調を
楽しんでいたんだ
君はまた
僕を見つめ
やさしさと
少し困った顔で
微笑みを僕に向けた
-----------------
次にあったのは
君の仕事先だった
君は保育士だった
天使に囲まれる中で女神が舞う
そんな姿を目に焼き付けた
目頭に伝う感情
また心臓が凧糸で締め付けられる感覚
君はやさしい
無邪気な天使達のイタズラに微笑みながら
君はイタズラをすべて許していた
天使達は時に小悪魔になる
君はイタズラをすべて許していた
僕はそんな君をみながら
どこか熱くなる
おかしくなっていく
自身の変調を
楽しんでいたんだ
君はまた
僕を見つめ
やさしさと
少し困った顔で
微笑みを僕に向けた
-----------------
次にあったのは
バスの中だった
君は今日も綺麗だ
この花に名前がないのなら
君の名前が花ではないのかな?
また心臓が凧糸で締め付けられる感覚
でも
そんな綺麗な花に
蜜を吸いにきた害虫
僕はまた会えた喜びもそこそこに
君に訴えた
ダメだよ
危ないよって
でも言葉は届かなかった
僕は逃げることもできず
助けることもできず
自分の視界を手で覆った
僕は小さく呟く
「ごめんなさい」
僕の鼓膜に君の苦しそうな息遣いが響く
僕は小さく呟く
「ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい」
停留所に着いたバスは
先ほどまでの非日常を
日常にもどす
覆った手をどける
限られた視界を解放する
本当は見ていたんだ
僕はそんな君をみながら
どこか熱くなる
おかしくなっていく
体の変調を
楽しんでいたんだ
君はまた
僕を見つめ
やさしさと
少し困った顔で
微笑みを僕に向けた
-----------------
次にあったのは
二人きりの部屋だった
僕は「ありがとう」と言った
君はまた少し困った顔で
微笑みを僕に向けた
噛み合わない会話が続く
でも君のやさしさが伝わる
凧糸は切れ
溜め込んだ血液が沸騰し
心臓の鼓動が足から頭皮まで
全身から脳に伝わる
熱くなる
バカになった
体の変調が
僕を完全に蝕んだ
謝罪と欲望
僕は君のやさしさに
すべてぶつけた
君はまた
僕を見つめ
やさしさと
少し困った顔で
微笑みを僕に向けた
「また会えるかな?」
僕の問いに
君はまた
僕を見つめ
やさしさと
少し困った顔で
微笑みを僕に向けた
-----------------
時は経ち
また君にあえた
心臓を凧糸でギューっと締め付けられるような
鼓動の息苦しさを感じた
苦しい、苦しい
でも嫌じゃない
こんな感覚は初めてだろうか?
いや、久方ぶりだ
僕は勇気を振り絞り尋ねた
「久しぶり、元気にしてましたか?」
君は少し困った顔で
でも微笑みながら
「はじめまして」と
自己紹介をしてくれた
やさしさと
少し困った顔で
微笑みを僕に向けた
心臓を凧糸でギューっと締め付けられるような
鼓動の息苦しさを感じた
苦しい、苦しい
でも嫌じゃない
こんな感覚は初めてだろうか?
いや、久方だろうか?
僕は勇気を振り絞り尋ねた
「はじめまして、お名前伺ってもよろしいですか?」
君は少し困った顔で
でも微笑みながら
「はじめまして」と
自己紹介をしてくれた
僕は締め付けられる心臓と
どこか熱くなる
おかしくなっていく
自身の変調を
楽しんでいたんだ
君はまた
僕を見つめ
やさしさと
少し困った顔で
微笑みを僕に向けた
-----------------
次にあったのは
君の仕事先だった
君は保育士だった
天使に囲まれる中で女神が舞う
そんな姿を目に焼き付けた
目頭に伝う感情
また心臓が凧糸で締め付けられる感覚
君はやさしい
無邪気な天使達のイタズラに微笑みながら
君はイタズラをすべて許していた
天使達は時に小悪魔になる
君はイタズラをすべて許していた
僕はそんな君をみながら
どこか熱くなる
おかしくなっていく
自身の変調を
楽しんでいたんだ
君はまた
僕を見つめ
やさしさと
少し困った顔で
微笑みを僕に向けた
-----------------
次にあったのは
バスの中だった
君は今日も綺麗だ
この花に名前がないのなら
君の名前が花ではないのかな?
また心臓が凧糸で締め付けられる感覚
でも
そんな綺麗な花に
蜜を吸いにきた害虫
僕はまた会えた喜びもそこそこに
君に訴えた
ダメだよ
危ないよって
でも言葉は届かなかった
僕は逃げることもできず
助けることもできず
自分の視界を手で覆った
僕は小さく呟く
「ごめんなさい」
僕の鼓膜に君の苦しそうな息遣いが響く
僕は小さく呟く
「ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい」
停留所に着いたバスは
先ほどまでの非日常を
日常にもどす
覆った手をどける
限られた視界を解放する
本当は見ていたんだ
僕はそんな君をみながら
どこか熱くなる
おかしくなっていく
体の変調を
楽しんでいたんだ
君はまた
僕を見つめ
やさしさと
少し困った顔で
微笑みを僕に向けた
-----------------
次にあったのは
二人きりの部屋だった
僕は「ありがとう」と言った
君はまた少し困った顔で
微笑みを僕に向けた
噛み合わない会話が続く
でも君のやさしさが伝わる
凧糸は切れ
溜め込んだ血液が沸騰し
心臓の鼓動が足から頭皮まで
全身から脳に伝わる
熱くなる
バカになった
体の変調が
僕を完全に蝕んだ
謝罪と欲望
僕は君のやさしさに
すべてぶつけた
君はまた
僕を見つめ
やさしさと
少し困った顔で
微笑みを僕に向けた
「また会えるかな?」
僕の問いに
君はまた
僕を見つめ
やさしさと
少し困った顔で
微笑みを僕に向けた
-----------------
時は経ち
また君にあえた
心臓を凧糸でギューっと締め付けられるような
鼓動の息苦しさを感じた
苦しい、苦しい
でも嫌じゃない
こんな感覚は初めてだろうか?
いや、久方ぶりだ
僕は勇気を振り絞り尋ねた
「久しぶり、元気にしてましたか?」
君は少し困った顔で
でも微笑みながら
「はじめまして」と
自己紹介をしてくれた
やさしさと
少し困った顔で
微笑みを僕に向けた
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