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え?そんなに売れるの?

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「じゃあ、ビジュ!何か鍛冶に使える鉱石とかないかな?もちろん、ミスリルとか高価な物以外でね」
「鉱石ですか?そうですね…こちらはいかがでしょうか?」
そう言って、ビジュが出したのは鉄鉱石が1キロぐらいだった。
「おおお!これはいいな!フレイ、これで出来るか?」
『鉄鉱石か…それなら、剣ぐらいしか出来ないぜ?短剣ぐらいなら、柄も鉄鉱石になってしまうがいいか?』
おおお?なんか言葉が変わったんだけど…。
鍛冶場ってなるとこうなるのかね?
「それもそうか…じゃあ、この鉄鉱石で鍛冶のスキルをレベルアップさせてみるか。なんでも作ってみてくれ」
『了解だぜ!じゃあ、スキルが上がったらまた報告するぜ!』
おいおい、急に人間味が出てきたな。
俺は、鉄鉱石をフレイのそばに置いてログハウスを出る。
やはり、もう一つ欲しいよなぁ。
しかし、もう釜のせいでお金ないしなぁ…。
このミスリルを売るしかないか…。
「ビジュ、このミスリル売ってもいいか?」
「もちろんですよ?私は、ケンジ様の命令は絶対ですので大丈夫です」
その言い方は誤解を生むけど、綺麗な顔をしているなぁ。
こんなん、ずっと眺めることが出来るわ。
じゃあ、これ売りに行くか。
鍛治ギルドかな?



俺とビジュは鍛治ギルドに行くことにした。
「いらっしゃい!」
出迎えてくれたのはドワーフだ。
NPCだった。
「これを売ることはできるか?」
「うーむ…?おおおお!これはミスリルじゃないか!珍しいな!これを売ってくれるのか?」
「あぁ、売るつもりで来たんだがいくらになるかわかるか?」
「そうだなぁ…純度100%は珍しいからなぁ、1000万ルーペでどうだ?」
「い、1000万!?そ、そんなに!?」
すごいな、ミスリルっていうのは高価な物とはわかっていたがそれはすごい。
そんなもんポンポンと売っていいものか迷うがこれは売った方がいいな。
「わかった、それで売る」
「毎度あり!」
俺は一気に金持ちになったのだった。
意外な儲けが出たな。これからはあまり売らないようにしないとな…。



次は、ログハウスを見るために土木ギルドにやってきた。
今度買うログハウスは少し大きめのものにしようかな。
釜をそちらの方に移すか元々の方に移すか検討中だ。
そして、その道中にいろんな人に見られているが、情報を売ったおかげかジロジロとみる人はいなかった。
これだけでも一安心だな。
売った甲斐があったかもしれない。
さて、どんなログハウスにしようかな?
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