妖刀

ritkun

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妖刀

7(R18)

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 とにかくまずはシャワーを浴びたい。この子はどうすればいいんだろう。
「お風呂っていつもはどうしてるの?」
 バク宙して人間になる。
「服脱げないから元の姿で」
「今入る?シャンプーとかはどうしてるの?」
「入りたい!水だけで!」

 それは泡を付けないという意味なのか温度のことも言っているのか確認する間もなく、すぐにバク宙して狼になった。
 俺は両手を狼の前に出して「水?お湯?」と言葉に合わせて右、左と手を動かしてみる。
 狼は右手にお手をした。

 俺はスーツと靴下を脱いでTシャツを着てお風呂場のドアを開けた。狼が嬉しそうに入る。
 詰まり防止のシールを排水溝に貼って水を掛けると、気持ち良さそうにしていたのに急に落ち着かなく遠慮がちに俺を見た。
「飛ばす?いいよ」
 両腕で顔を覆って目を閉じると全身に水しぶきが掛かった。
「もういいの?」

 狼が外に出たそうにするからドアを開けて、俺も出ようとしたらバク宙をして人間になった。お風呂上がりの人間と変わらない見た目。髪はシャンプーした直後ほどではなく湿ってる。

「ありがとー!すんげースッキリしたー!」
 バク宙って脱衣所のスペースでできるんだ。
「あ、ああ。じゃあ部屋で待ってて」
「はーい!」

 シャワーを済ませてバスタオルを腰に巻いて寝室に行こうとしたら男の子が落ち着かない様子で正座をしていた。寝室に向かいながら声を掛ける。
「楽にしてて」
「どこ行くの?」
「寝室だよ。服を着てくるからもうちょっと待ってて」

 まずは名前を決めて、その後スーパーに行く予定だからジーンズとTシャツにしようって考えながらドアノブに手を掛けたら後ろから抱きつかれた。やっぱり建物の中は不安なのかな。

 振り向いて正面から受け止めると更にくっついてきて背中がドアに押し付けられる。
 さえの意外そうな声が響いた。
〈受け入れるのか〉
 それから楽しそうな声に変わる。
〈劣情だと気付いてないのか?〉

〈れつじょうって?〉
庸平ようへいに欲情しているということだ〉
「ええ!?」

 男の子が膝をついて俺のタオルを取ろうとする。
「ちょ、ちょっと!」
 さえが後ろからいきなり挿れてきた。
「んああ!……っさえ!」
 さえがそのまま床に座って、その上に俺が座っている状態になる。足を絡めて閉じられなくされた場所に男の子が顔を埋める。

「え!?どうなってるの?ねえっ、んっ、いっ、ぃまっ」
「後ろは夢、前は現実だ。大変だな。夢でも現実でも責められて」
 演技だと分かる憐れむような声。

「くっ、こんな子供に、ん何させてるの!やめさせっ……てよ!」
「私のせいではない。分かっているくせに逃げるな。楽しんでいないのは庸平ようへいだけだぞ?」

 頬に添えられた手で顔の向きを変えさせられてキスをされる。こんな状態で息までし辛くなったら……!
「ん……んん~!」
 なんとかさえの口から逃れて男の子のおでこに手を当てる。
「ダメだよ離れて!」
 両胸の先端を弄られながら引き戻された。後ろから耳たぶを唇で挟まれて、さえの右手が俺の口の中を撫で回して涎が溢れる。

 涎と連動するように溢れ出した物を男の子が口の中で舐めとって飲み込んだ。
「っ」
 出して!って叫びたい俺の気持ちを察したように男の子がバッと口を離してくれたけど、俺の楽観的な予想はだいたい外れる。
「おいしい!なにこれ、メチャクチャおいしい!!」
 先端に触れるか触れないかの距離で喋らないで。
 持ち方を変えながら色んな方向から眺めないで。

「色んな人のを舐めさせられてきたけど、そのどれとも全っ然違う!形、舌触り、出される物の味、全部最っ高!」
 とんでもないことを言い終わると同時に、一気に根元まで口に含まれた。

 その刺激に後ろがヒクついて、息を詰まらせたさえも動き出す。俺にとってはとんでもない悪循環だ。男の子への供給が止まらない。ああでも、男の子は俺のそのものを気に入ったみたいだから、我慢しても意味無いのかな。

 それでも流石に全部出すのは抵抗がある。
「で、でひゃっ……うっ……んっ……ん……」
 男の子は一旦口を離して飲み込んで、すぐに根元まで含んで残さず絞り取った。

 さえの機嫌が良いのが伝わってくる。
「私はああいったことをしてやる趣味は微塵も無い。なかなかの名刀なのに勿体ないと思っていた。
 これからはこれでいこう」

 眠りに落ちるような感覚で目を開けると、俺の足の間で横向きに寝て足の付け根辺りを枕にして、俺のを大切そうに右手に乗せて眺めている男の子。
「すご~い、すごいよ~」
 そんなにうっとりされても。
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