1 / 3
とある退魔師の3年間
しおりを挟む
3年前、高校を卒業して退魔師になった。
もうすぐ研修が終わるという時に全員が引かされたクジは俺の紙だけ金色だった。箱から出した瞬間から分かる。教官と血筋がしっかりしてる研修生は知っていた。それが貧乏くじだと。
源頼光と安倍晴明の血を引いているという人がいて、凄い能力を持ってるんだけどメチャクチャ世話が焼けるらしい。しかも何故か父親は犬猿の仲である警察側の人間で色々気を使うというか対応が難しい局面もあるそうだ。
そんな人の相棒を新人に任せるなよ。
でも一年乗り切れば同期に先駆けての昇進と希望の部署への転属が約束されている。
犬猿の仲である権力者の間で動くというのもスリルがありそうで楽しみだった。
コンビを組んで一週間でスリルも楽しみも無いことが分かった。噂のサラブレットは眠そうか寝てるか目が覚め切っていないかのどれかだった。
5時起き12時就寝の研修はなんだったんだ。
その人は毎日午後出社というか時間が決められていなかった。会議なんてその人に合わせて午後に予定を組む。
それでも来るか心配だと、地区長に合鍵を渡された。
チャイムを鳴らしても反応が無いから入ってみるとモデルルームみたいな部屋で、絵や花が飾られてるのに先輩の好みじゃない気がした。
じゃあ誰の好みの部屋なのかと言われても、広告を見ているようで住んでる人の個性が見えてこない。そんな部屋だった。
寝室のドアをノックしても返事はない。
呆れと苛立ちでドアを開けて激しく後悔した。
よかったんだろうか。会って一週間の俺が合鍵で上がって寝室にまで入るなんて。
別人のような思考になるほど不思議な色気のある寝顔だった。
閉められたカーテンとほのかな照明も手伝ってなんかエロい。
気配に気付いたのか身じろぎしながら目を開けてぼんやりと俺を見上げる。
なんか誘われてる気がするけど気のせいだ。寝ぼけてるだけなんだ。落ち着け俺。
「お早うございます。
地区長命令でお迎えに上がりました。本日の会議は必ず定刻通りに始めたいとのことです」
「ん~~」
ごろんとうつ伏せになってから、返事ともあくびとも伸びともとれる声で起き上がる。腹筋を使って起き上がることができないんだろうか。その後も正座の状態でぼーっとしている。
さっきまでの俺なら苛立って着替えさせていた。年の離れた弟の朝の支度は俺がしていたからそれと同じ感じで。弟には優しくしていた。手順の話。
「着替えましょうか」
「うん……」
返事はするけど動かない。
い、いいよな? 変じゃないよな?
「て、手伝いましょうか?」
「うん……」
足をベッドから降ろして目を閉じて頭が傾いている。
いんだよな? いいって言ったもん。身を任せるようにこっちを向いて座ってるもん。
パジャマのボタンを上から外していく。なんでこんなに緊張してるんだよ俺は。相手は目も開けずに半分夢の中なのに。
全部外して見えた腹は意外と筋肉質だった。パジャマを開いて見える鎖骨になぜかグラビアの谷間を見た時よりも興奮する。肩は細いけど二の腕は少し筋肉があるんだな。っていうかこのはだけた感じエッロ!
袖から手を抜こうとしたら俺の前髪が先輩の胸をかすめた。
「ん~、くすぐったい」
悩ましい声を出すなよ。寝るのを邪魔された赤ん坊と同じ気持ちで出した声だって頭では分かってても、気持ちっていうか体の一部っていうか……。
俺はぽっちゃり系が好きなんだ。こんな薄っぺらい肩とつまめそうもない二の腕にどうしちゃったんだよ、俺。
見えてるからいけないんだ。早くシャツを着せよう。
「クローゼット開けますよ」
「うん……」
シャツを着せてネクタイを……。
「ん」
そんな顔で上を向くな!
いや、どっからどう見ても男なんだよ。本人は絶対にキス待ち顔を作ってるつもりは無いんだよ。分かってる。俺は分かってるよ。ネクタイを結ぶだけですよ。
よし。危機は脱した。
って思ったけど、むしろここからじゃね?
「あの、下くらいは自分で着替えて下さいよ?」
「うん……」
動かない。
やるしかないのか?
むしろ男だという証拠を目の当たりにした方が俺も落ち着くかもしれない。
「間に合わないんで失礼します」
「うん……」
右手で左肩をそっと押しただけで倒れて、自分でパジャマのゴムを少しずらした。一応着替えようという意思はあるらしい。
足を手の届くところまで上げる気力は無いようだから俺が脱がせる。
ベッドに普通に寝る向きと垂直に横たわってるだけで非日常な感じがするのはどうしてだろう。ダルそうな寝顔とシャツからのぞく素足がヤッた後みたいだ。
俺は手をパーにして押し付けたら指と指の間に肉がムニってなる腿が好きだ。こんな細くて硬そうな足に反応するな!
ん? ダルそうな寝顔?
ただの低血圧にしてはおかしくないか?
「あの、今って何か、術を使ってませんか?」
「うん……」
答えを待つと、目を開けないまま教えてくれた。
「結界っていうか……センサーみたいな?
かんかつの全体にはりめぐらせてるから……しんど……」
やっぱりとんでもない人だった。
俺はコンビを組まされてから今日まで、ただの怠け者のお坊ちゃんだと思っていた。
お詫びとして優しくスーツを履かせてリクエストを訊く。
「朝食は何がいいですか?」
もう「あーん」とかしてあげたいくらいの気持ちだった。
玄関に鍵が差し込まれる音がした。
ドアが開くと同時に元気な声。
「起きろー! 朝だぞー!」
足音が最短距離で寝室に向かってきてドアが開く。
「お! 起きてるのか。
頑張ったな新人。まだ一週間なのに凄いじゃないか。
地区長がお前に丸投げしたって聞いて様子を見に来たんだよ」
できればもう少し早くか遅くに来てほしかった。
ぞんざいに扱ったことへの後悔と甘やかしたい欲求が俺の中で渋滞している。
「後は朝食です」
だから俺に任せてくれないかな。俺が責任を持って「あーん」して食べさせるので。
「それなら持って来た」
小さな買い物袋を渡されて中を覗き込んだ先輩の「ありがと」という言い方で分かる。そんなに嬉しくなかっただろ。
チルドカップを小さくしたような容器に付属のストローを差して飲み始める先輩。
持ってきた人に訊いてみる。
「あれってなんですか?」
「カロリー補給飲料だ」
いつも元気な人が俺の耳元で囁いた。
「介護用の」
そんなことは多分気にしませんよ。テンションが上がらなかったのは二つとも同じ味だったから。
分かってませんね。俺は一週間ですでに理解していますよ。
はっ。
何を競っているんだ。いかん。このままではいかん。
そんな葛藤を繰り返す日々が始まった。
俺が配属される前から先輩と一緒にいる人たちに嫉妬し、かといって俺が甘やかしきれるかというとそうでもない。
勤務中に眠くなった先輩に肩を貸すことならできる。でも膝枕になりたそうに倒れてくると甘えないで下さいと言ってしまう。もちろん本心じゃない。反応したらどうすんだ。バレたら恥ずか死ぬ。布越しでも先輩の頭に当たったら切腹ものだ。
苦しい一年間をなんとか乗り切り、最初の約束通りに転属先を選べると言われて俺はこう答えた。
「休職して修行をし直そうと思います。この一年間で、俺は能力も精神もまだまだだと思い知りました。
そしてできれば、ここに戻って来たいです」
あの人の側にいても揺るがない精神、あの人が頼れるだけの力、それを身に付けて戻って来る。
なんて意気込んだはいいけれど、半年で貯金が底をつき復職した。先輩には新しい相棒がいて、少し距離のある関係がリハビリにもなり、俺がいた場所に微笑む先輩を見るのが苦しくもありという半年を過ごした。
今年の相棒は面倒見が良い割に先輩とはドライな関係で安心している。
ん?なんで俺いま「安心」なんてしたんだ?
まだまだ修行が足りないようだ。
もうすぐ研修が終わるという時に全員が引かされたクジは俺の紙だけ金色だった。箱から出した瞬間から分かる。教官と血筋がしっかりしてる研修生は知っていた。それが貧乏くじだと。
源頼光と安倍晴明の血を引いているという人がいて、凄い能力を持ってるんだけどメチャクチャ世話が焼けるらしい。しかも何故か父親は犬猿の仲である警察側の人間で色々気を使うというか対応が難しい局面もあるそうだ。
そんな人の相棒を新人に任せるなよ。
でも一年乗り切れば同期に先駆けての昇進と希望の部署への転属が約束されている。
犬猿の仲である権力者の間で動くというのもスリルがありそうで楽しみだった。
コンビを組んで一週間でスリルも楽しみも無いことが分かった。噂のサラブレットは眠そうか寝てるか目が覚め切っていないかのどれかだった。
5時起き12時就寝の研修はなんだったんだ。
その人は毎日午後出社というか時間が決められていなかった。会議なんてその人に合わせて午後に予定を組む。
それでも来るか心配だと、地区長に合鍵を渡された。
チャイムを鳴らしても反応が無いから入ってみるとモデルルームみたいな部屋で、絵や花が飾られてるのに先輩の好みじゃない気がした。
じゃあ誰の好みの部屋なのかと言われても、広告を見ているようで住んでる人の個性が見えてこない。そんな部屋だった。
寝室のドアをノックしても返事はない。
呆れと苛立ちでドアを開けて激しく後悔した。
よかったんだろうか。会って一週間の俺が合鍵で上がって寝室にまで入るなんて。
別人のような思考になるほど不思議な色気のある寝顔だった。
閉められたカーテンとほのかな照明も手伝ってなんかエロい。
気配に気付いたのか身じろぎしながら目を開けてぼんやりと俺を見上げる。
なんか誘われてる気がするけど気のせいだ。寝ぼけてるだけなんだ。落ち着け俺。
「お早うございます。
地区長命令でお迎えに上がりました。本日の会議は必ず定刻通りに始めたいとのことです」
「ん~~」
ごろんとうつ伏せになってから、返事ともあくびとも伸びともとれる声で起き上がる。腹筋を使って起き上がることができないんだろうか。その後も正座の状態でぼーっとしている。
さっきまでの俺なら苛立って着替えさせていた。年の離れた弟の朝の支度は俺がしていたからそれと同じ感じで。弟には優しくしていた。手順の話。
「着替えましょうか」
「うん……」
返事はするけど動かない。
い、いいよな? 変じゃないよな?
「て、手伝いましょうか?」
「うん……」
足をベッドから降ろして目を閉じて頭が傾いている。
いんだよな? いいって言ったもん。身を任せるようにこっちを向いて座ってるもん。
パジャマのボタンを上から外していく。なんでこんなに緊張してるんだよ俺は。相手は目も開けずに半分夢の中なのに。
全部外して見えた腹は意外と筋肉質だった。パジャマを開いて見える鎖骨になぜかグラビアの谷間を見た時よりも興奮する。肩は細いけど二の腕は少し筋肉があるんだな。っていうかこのはだけた感じエッロ!
袖から手を抜こうとしたら俺の前髪が先輩の胸をかすめた。
「ん~、くすぐったい」
悩ましい声を出すなよ。寝るのを邪魔された赤ん坊と同じ気持ちで出した声だって頭では分かってても、気持ちっていうか体の一部っていうか……。
俺はぽっちゃり系が好きなんだ。こんな薄っぺらい肩とつまめそうもない二の腕にどうしちゃったんだよ、俺。
見えてるからいけないんだ。早くシャツを着せよう。
「クローゼット開けますよ」
「うん……」
シャツを着せてネクタイを……。
「ん」
そんな顔で上を向くな!
いや、どっからどう見ても男なんだよ。本人は絶対にキス待ち顔を作ってるつもりは無いんだよ。分かってる。俺は分かってるよ。ネクタイを結ぶだけですよ。
よし。危機は脱した。
って思ったけど、むしろここからじゃね?
「あの、下くらいは自分で着替えて下さいよ?」
「うん……」
動かない。
やるしかないのか?
むしろ男だという証拠を目の当たりにした方が俺も落ち着くかもしれない。
「間に合わないんで失礼します」
「うん……」
右手で左肩をそっと押しただけで倒れて、自分でパジャマのゴムを少しずらした。一応着替えようという意思はあるらしい。
足を手の届くところまで上げる気力は無いようだから俺が脱がせる。
ベッドに普通に寝る向きと垂直に横たわってるだけで非日常な感じがするのはどうしてだろう。ダルそうな寝顔とシャツからのぞく素足がヤッた後みたいだ。
俺は手をパーにして押し付けたら指と指の間に肉がムニってなる腿が好きだ。こんな細くて硬そうな足に反応するな!
ん? ダルそうな寝顔?
ただの低血圧にしてはおかしくないか?
「あの、今って何か、術を使ってませんか?」
「うん……」
答えを待つと、目を開けないまま教えてくれた。
「結界っていうか……センサーみたいな?
かんかつの全体にはりめぐらせてるから……しんど……」
やっぱりとんでもない人だった。
俺はコンビを組まされてから今日まで、ただの怠け者のお坊ちゃんだと思っていた。
お詫びとして優しくスーツを履かせてリクエストを訊く。
「朝食は何がいいですか?」
もう「あーん」とかしてあげたいくらいの気持ちだった。
玄関に鍵が差し込まれる音がした。
ドアが開くと同時に元気な声。
「起きろー! 朝だぞー!」
足音が最短距離で寝室に向かってきてドアが開く。
「お! 起きてるのか。
頑張ったな新人。まだ一週間なのに凄いじゃないか。
地区長がお前に丸投げしたって聞いて様子を見に来たんだよ」
できればもう少し早くか遅くに来てほしかった。
ぞんざいに扱ったことへの後悔と甘やかしたい欲求が俺の中で渋滞している。
「後は朝食です」
だから俺に任せてくれないかな。俺が責任を持って「あーん」して食べさせるので。
「それなら持って来た」
小さな買い物袋を渡されて中を覗き込んだ先輩の「ありがと」という言い方で分かる。そんなに嬉しくなかっただろ。
チルドカップを小さくしたような容器に付属のストローを差して飲み始める先輩。
持ってきた人に訊いてみる。
「あれってなんですか?」
「カロリー補給飲料だ」
いつも元気な人が俺の耳元で囁いた。
「介護用の」
そんなことは多分気にしませんよ。テンションが上がらなかったのは二つとも同じ味だったから。
分かってませんね。俺は一週間ですでに理解していますよ。
はっ。
何を競っているんだ。いかん。このままではいかん。
そんな葛藤を繰り返す日々が始まった。
俺が配属される前から先輩と一緒にいる人たちに嫉妬し、かといって俺が甘やかしきれるかというとそうでもない。
勤務中に眠くなった先輩に肩を貸すことならできる。でも膝枕になりたそうに倒れてくると甘えないで下さいと言ってしまう。もちろん本心じゃない。反応したらどうすんだ。バレたら恥ずか死ぬ。布越しでも先輩の頭に当たったら切腹ものだ。
苦しい一年間をなんとか乗り切り、最初の約束通りに転属先を選べると言われて俺はこう答えた。
「休職して修行をし直そうと思います。この一年間で、俺は能力も精神もまだまだだと思い知りました。
そしてできれば、ここに戻って来たいです」
あの人の側にいても揺るがない精神、あの人が頼れるだけの力、それを身に付けて戻って来る。
なんて意気込んだはいいけれど、半年で貯金が底をつき復職した。先輩には新しい相棒がいて、少し距離のある関係がリハビリにもなり、俺がいた場所に微笑む先輩を見るのが苦しくもありという半年を過ごした。
今年の相棒は面倒見が良い割に先輩とはドライな関係で安心している。
ん?なんで俺いま「安心」なんてしたんだ?
まだまだ修行が足りないようだ。
0
お気に入りに追加
10
あなたにおすすめの小説
美人に告白されたがまたいつもの嫌がらせかと思ったので適当にOKした
亜桜黄身
BL
俺の学校では俺に付き合ってほしいと言う罰ゲームが流行ってる。
カースト底辺の卑屈くんがカースト頂点の強気ド美人敬語攻めと付き合う話。
(悪役モブ♀が出てきます)
(他サイトに2021年〜掲載済)
ダンス練習中トイレを言い出せなかったアイドル
こじらせた処女
BL
とある2人組アイドルグループの鮎(アユ)(16)には悩みがあった。それは、グループの中のリーダーである玖宮(クミヤ)(19)と2人きりになるとうまく話せないこと。
若干の尿意を抱えてレッスン室に入ってしまったアユは、開始20分で我慢が苦しくなってしまい…?
咳が苦しくておしっこが言えなかった同居人
こじらせた処女
BL
過労が祟った菖(あやめ)は、風邪をひいてしまった。症状の中で咳が最もひどく、夜も寝苦しくて起きてしまうほど。
それなのに、元々がリモートワークだったこともあってか、休むことはせず、ベッドの上でパソコンを叩いていた。それに怒った同居人の楓(かえで)はその日一日有給を取り、菖を監視する。咳が止まらない菖にホットレモンを作ったり、背中をさすったりと献身的な世話のお陰で一度長い眠りにつくことができた。
しかし、1時間ほどで目を覚ましてしまう。それは水分をたくさんとったことによる尿意なのだが、咳のせいでなかなか言うことが出来ず、限界に近づいていき…?
彼はオレを推しているらしい
まと
BL
クラスのイケメン男子が、なぜか平凡男子のオレに視線を向けてくる。
どうせ絶対に嫌われているのだと思っていたんだけど...?
きっかけは突然の雨。
ほのぼのした世界観が書きたくて。
4話で完結です(執筆済み)
需要がありそうでしたら続編も書いていこうかなと思っておいます(*^^*)
もし良ければコメントお待ちしております。
⚠️趣味で書いておりますので、誤字脱字のご報告や、世界観に対する批判コメントはご遠慮します。そういったコメントにはお返しできませんので宜しくお願いします。
怒られるのが怖くて体調不良を言えない大人
こじらせた処女
BL
幼少期、風邪を引いて学校を休むと母親に怒られていた経験から、体調不良を誰かに伝えることが苦手になってしまった佐倉憂(さくらうい)。
しんどいことを訴えると仕事に行けないとヒステリックを起こされ怒られていたため、次第に我慢して学校に行くようになった。
「風邪をひくことは悪いこと」
社会人になって1人暮らしを始めてもその認識は治らないまま。多少の熱や頭痛があっても怒られることを危惧して出勤している。
とある日、いつものように会社に行って業務をこなしていた時。午前では無視できていただるけが無視できないものになっていた。
それでも、自己管理がなっていない、日頃ちゃんと体調管理が出来てない、そう怒られるのが怖くて、言えずにいると…?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる