生まれる世界を間違えた俺は女神様に異世界召喚されました【リメイク版】

雪乃カナ

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第275話 帰路5

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 食事を終え、後片付けをすると、腹が満腹になったせいもあってか、一気に眠気がやってきた。

「本っ当に美味しかったです! ご馳走さまでした」
「お粗末様、喜んでくれて嬉しいよ」

 本当にフォルタニアは〝大猪おおししの肉を〟を気に入ってくれたらしく、食事の終始しゅうしご機嫌であった。

「ちょっと早いが寝るか、フォルタニアはどうだ?」
「私もお腹がいっぱいになったせいか、少し睡魔がやってきてますね。ユキマサ様と折角一緒なのに早く寝てしまうのは少し勿体ない気もしますが──私はユキマサ様が寝るのであれば私も寝ますし、起きてるのであれば起きていますよ」

「ならまあ、布団敷いて軽くダベるか。折角の夜だ。確かに簡単に寝ちまうのも勿体ない気もするしな」
「布団があるのですか?」

 キョトンとするフォルタニア。

「無いと思ったか?」

 ふふふ、と、俺は〝アイテムストレージ〟から布団を二組取り出す。

「しかも二組ですか?」
「元々、いずれは旅に出ながら魔王を追うつもりだったからな? ある程度の生活用品は予備を含めて、全部〝アイテムストレージ〟に入ってるぜ」

 なるほど。と、納得するフォルタニアと共に隣同士に並んだ布団に俺達は入り、寝る準備をする。

「快適……ですね」
「何でそんな不思議そうなんだよ?」

「ふふ、失礼しました。私は今凄く楽しいのです。自分でも不思議なくらいに、この何気ない時間が愛おしく感じてまない、何とも不思議な気持ちです」

 溢れそうなぐらいの笑顔で笑うフォルタニア。

「つーか、何か随分と砕けたな。フォルタニア? 最初に会った時とはイメージが結構ちがうぜ?」
「そ、そうですね。自分でも驚いてます──ちなみにですが最初の私はユキマサ様の目にどんな風に映りましたか?」

「そうだな。良い言い方をすればもっとクールな、悪い言い方をすればもっと無感情な奴かと思ってた」
「む。私だって、仕事とプライベートの分別は付けますよ?」

「悪い悪い、だからこんなに笑うフォルタニアは何か新鮮でな? あ、勿論、良い意味でだぞ?」
「そうですね。私の記憶でも、こんなに笑ったのは何時いつぶりでしょうか? 感覚は少し違いますが、昔、ロキと旅をして回った時以来かもしれませんね」

「ロキか。そーいや、随分と心配してた……どころか最早パニクってたぞ? 早く会ってやんなきゃだな」
「ロキが……それは早く会いたいものですね」

「このまま行けば、明日には〝エルクステン〟に着くのか?」
「いえ、後2日はかかるでしょう。早くとも明後日ですね。到着は──すいません。私のせいで、ユキマサ様お一人でしたらもっと早く着けた筈ですのに」

 ショボンとフォルタニアが謝ってくる。

「謝るなよ、そんなことで。俺だってんだぜ? ここ数日はバタバタしてたからゆっくり休息にもなるしな?」
「……/// そう言って貰えますと助かります」

 顔を赤らめるフォルタニア。
 えーと、何でだ?

「ユキマサ様、まだ起きてらっしゃいますか?」
「まあ、もう少しはな」

「本当ですか、でしたら、迷惑でなければこのままお話を続けてもいいですか?」
「話なら大歓迎だ」

 と、俺とフォルタニアは、あーでもないこーでもない話しをしてると盛り上がり、2時間近くも話した。
 気づいたら寝落ちをしていて、寝落ちに気づく頃はもう朝になってることだろう。

 ……つーか、何か、前にも同じようなことがあった気がする。
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