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第229話 花嫁泥棒2
しおりを挟むアルタイルの放った、王宮の床から天井まで届きそうな程のバカみたいにデカい〝魔法陣〟を見て、俺は軽く舌打ちをする。
(チッ、これは少し不味いな……)
まあ、でも悩んでる時間もない。
ここで俺は魔法を使う。
以前に使った事がある電撃系の魔法だ──
右手を上に翳し、魔力を込め、技名を唱える!
「──〝四鬼雷来〟!!」
ピカッ! と、雷のような光と轟音を放ち、アルタイルの〝魔法陣〟へと、雷撃が走る。
「討ち滅ぼせ──〝王星〟!!」
魔法の展開の早さでは、俺の方が早いが、直ぐにアルタイルの〝魔法陣〟から、魔法が放たれる。
魔法と魔法がぶつかり合う──
威力は殆ど互角。だが、向こうは、ベガとロゼが時間を稼いでる間にたっぷりと魔力を込めていたようで、魔法の放出時間が長い。
ドカドカドカドカーン!!!!
祭壇を木っ端微塵に破壊し、背後の分厚い壁までも破壊していく。俺とフォルタニアはというと、爆発の余波で少し吹き飛ばされる。
「──ったく、こちとらお気に入りの一張羅とウェディングドレスなんだぜ? 破けたらどうしてくれる」
俺は皮肉を含んだ言葉を放つ。
つーか、フォルタニアもいるんだぞ! 真っ正面から魔法ぶっ放しやがって、一体、どういう了見だ!!
バッ!!
「!?」
今度は俺が驚く番だった。魔法の余韻が消えない間にアルタイルが突っ込んできたのだ。
それにどっから持ってきたのか、その手にはさっきまでは無かった大きい〝両刃斧〟を携えている。
「俺たちが生き残る前提で行動してやがるのか」
アルタイルが〝両刃斧〟を振りかざす──俺は最低限の動きのバックステップでそれを避ける。
外れた両刃斧が地面に当たると、ドガンッと地面が割れ、その後、地面が爆発する。
(何だ、この武器は? 当たった場所が爆発したぞ!?)
「驚いてる暇は無いぞ? ──変態?」
アルタイルが追撃してくる。
「《星の息吹よ・降り注げ》──〝星屑〟!!」
ヒュンヒュンヒュンヒュン!! と、ドッチボールぐらいのサイズの、小さい隕石のような弾が降り注ぐ広範囲で威力も強い魔法だ。
──速い!!
ミニ隕石のスピードが尋常じゃない。俺はフォルタニアを抱えながら、それを避けつつ──避けられない分も〝月夜〟で弾き飛ばす。
(あまり時間もかけてられないか……)
ゆっくりと俺は一歩前に出る。
「〝星艦〟アルタイル、悪いが、早々に幕を引こう──こっからは少しばかり本気で行くぞ?」
低い声で俺はそう告げる。
その瞬間、辺りの空気が変わる。
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