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第112話 ミリア・ハイルデートはミリアである33
しおりを挟む──ヒュン! パッ!
「はい、到着! ミリア、大丈夫?」
「ほ、本当に一瞬で移動するんですね!」
驚くミリアだが、パッと見開いてキラキラした目を見るに、とても嬉しそうな様子だ。
「〝瞬間移動〟のスキルを獲得したばかりの頃の移動先のズレも無くなってきたし、凄いわクレハ!」
「うん、お陰で慣れてきたよ。エメレアちゃん、練習の時とかいつも付き合ってくれてありがとね!」
満面な笑顔のクレハに御礼を言われたエメレアは、体勢をクラっとさせながらも「大丈夫よ。いつでも、どこでも付き合うわ!」と、ご機嫌に笑う。
「く、クレハ、エメレア、まだ時間有りますか?」
少し緊張したミリアだが、あまり言葉を噛まずに言えている。これは先程の〝瞬間移動〟で気分が高揚していたのと、相手がクレハとエメレアだからである。
「うん、大丈夫だよ」
「勿論、私もよ」
「少しこっちの森に入りませんか? こっちは果物が豊富なんです。よければ採りに行きませんか?」
「いいの? こっちもミリアの家の森なの?」
「はい、ここも家の敷地内です。さっきの湖を囲む境界線の所までは家の私有地ですから、果物も山菜も遠慮せずに好きに採っていってください」
そして『こっちです』と森を指差すミリア。
食べられる物、食べられない物、今が一番美味しい時期の物、もうちょっと待った方が美味しい物、珍しい植物の名前、お魚が取れやすい場所、湖が綺麗によく見える場所、湧水の場所、タケシの寝床。
ミリアは両親に教わった、自分の家の所有する、湖や森のお勧めのスポットを2人に案内した。
走って、登って、また走って。
採って、見て、飲んで、驚いて。
気づくと3人は時間を忘れて、大きな音を立てる滝が流れ込む湖や、心地の良い木漏れ日が差す森の中を何時間も、無邪気に楽しそうに飛び回っていた。
ミリアは母が亡くなってから、初めて笑えた。
それが嬉しくて、ミリアはまた笑う。
──日が傾きかけた頃、3人は思い出したかのように休憩を取る。
「もうこんな時間なんだ。早いね」
「そうね。お昼を食べるとかの話しじゃ無かったわね」
森で採れた沢山の果物を抱えている、クレハとエメレアが、透き通る湖の水面を見ながら話をしている。
「お昼?」
頭に〝?〟を浮かべるミリア。
「あ、実はね、私達はこの湖でお昼を食べようって話で来たんだ」
「そ、そうだったんだ……!」
少しずつミリアも話す言葉を敬語から、敬語無しで普通に喋れるようになってきている。
「あれ? クレハ……そういえば、お弁当は?」
「……え? どこだろ? お、落としたかも!?」
エメレアの言葉で、クレハもお弁当の行方をクレハも探し始めるが、何処にも見当たらない。
「確か湖に着いた時はあった記憶があるから……」
「じゃあ、最初に会った、あの青い竜──タケシだったかしら? に襲われた時に落としたんじゃない?」
「ちょ、ちょっと私見てくるね!」
幸い、タケシに乗ったり、瞬間移動したりで、ぐるりと湖を一周近く回って来たので、二人がこの湖に最初に下りた場所も直ぐ近くだ。
そんな二人の会話を聞いて、顔を真っ青にしたミリアが、慌てふためきながら口を開く。
「ごごごごゴメンください! う、家のタコシが!」
身内の誤りに気づいて、ミリアはガタガタと身体を震わせて必死に謝るが、パニクり過ぎて言葉を盛大に噛んでしまい、ハチャメチャな台詞になってしまう。
「大丈夫よ、謝らないで、タケシも悪くないわ!」
通じるエメレア。
(あ、あれ、つ、通じた!?)
それでも、何か間違って伝わってしまってるんじゃないかと思い……
「──た、多分、ちくわなんです! 私、神だったんですから!」
と、訂正を試みるミリアだが……その訂正文も、また壮大に噛んでしまい、大敗に終わっている。
「『多分違うんです。私、噛んじゃったんですから』ね、分かってるわ! さっきの『ゴメンなさい。家のタケシが!』も、ちゃんと通じてるから大丈夫よ!」
ミリアの目を真っ直ぐに見つめ、しっかりと話を聞くエメレアの解読能力は、最早無敵であった。
「──!! !? ? !!」
話が通じてビビるミリアは、鳩が豆鉄砲を食ったような表情で、目を真ん丸と見開いて驚愕している。
ちなみに、エメレアの持つスキル──〝精神疎通〟は、今の一連の解読には一切の関係がない。
「さ、流石、エメレアちゃん……」
そんな様子をクレハは苦笑いで見ている。
「……あ、じゃあ、私はちょっと、さっきの場所でお弁当探してくるね。すぐ戻ってくるから待ってて!」
そう言うと、クレハは……
──ヒュン! パッ!
と〝空間移動〟で、移動して行く。
ミリアは『だ、大丈夫かな?』と心配そうな顔をしていたが、クレハは物の30秒程で戻ってきた。
──ヒュン! パッ!
「──あったよ! やっぱ、あの時に落としちゃってたみたい。でも、近くの植物がクッションになってくれたみたいで、お弁当も無事だったよ!」
しっかりと、お弁当の入った竹籠を両手に抱えたクレハが、ホッとした表情で駆け寄って来る。
「よかったわ。お昼って時間じゃないけど、食べちゃいましょ? あ、勿論、ミリアも一緒によ?」
「わ、私もですか!?」
エメレアに話を振られたミリアは目をパチクリさせる。
「うん、一緒に食べよ。あ、でも──もしかして、ミリアは、お腹は空いてない感じだったりとか?」
笑って返事を返すクレハが『あ、勿論、無理にじゃないよ』と、わたわたしているミリアを気遣う。
「お腹……あ、あの……私……実は……」
ご飯の味が感じないんです。
──と、伝えようとした、その時……
ぐぅぅぅぅ~
ミリアのお腹が鳴る。
「──ッ///」
少し遅れて顔を赤くするミリア。
「ふふ♪ お腹は空いてそうだね。食事にしよっか、ミリアのくれた果物も食べきれないぐらいあるし」
草の地面に薄いシートを敷き、その上にお弁当と果物を広げながら、クレハが楽しそうに微笑む。
「さ、ミリア、こっち座りなさい。クレハとクレハのお婆ちゃんの作ってくれた、サンドウィッチと唐揚げは、スッゴく美味しいのよ!」
ご機嫌なエメレアは、自分の隣にミリアを座らせる。
「わ、私、お父さんとお母さん以外の人と、こんな風に一緒に、ごはん食べるの、初めてです……」
「そうなの? じゃあ、これからは私達とも一緒に食べましょ? せっかく、友達になったんだから──」
「……と、友達!? わ、わわ、私が、クレハとエメレアとですか?」
『えっ……』と、ミリアは心底不思議そうな表情をする。
「あ、あれ……ち、違った……ダメだった……?」
ガーンとかなりショックな様子のエメレア。これについては、水筒からコップにお茶を注いでいたクレハも、手を止めて「あ……あはは……」と苦笑いを浮かべながら、その表情はションボリとしている。
「ち、違うんです! 私、友達いたことが無いから、び、ビックリしちゃって……」
泣きそうな声のミリア。
「わ、私と、友達になってくれるんですか? 私、泣き虫だし、人見知りだし、言葉もよく噛むし、ごはんも人に驚かれるぐらい沢山食べちゃうんですよ?」
──私も、この人達と友達になりたい。
でも、私はこの人達に比べてヘッポコ過ぎだ。
「うん、私はミリアと友達になりたいな!」
「私も! 私もなるわ!」
クレハとエメレアは互いの目を見合わせると、優しく笑って深く頷き、ミリアへと肯定の言葉をかける。
「……ひぐっ……ふぇぇ……」
そんな二人の言葉が嬉しくて、ミリアは自分の服をぎゅっと握りしめながら、ポロポロと泣き出してしまう。
「み、ミリア、だ、大丈夫!?」
「わ、私、また何かしちゃったかしら!?」
泣き出すミリアを二人は慌てて宥める。
「……悲しいんじゃないんです……嬉しくて……私も、クレハとエメレアと友達になりたいです……よ、よろしくお願いします……!」
必死に思いを伝えようと、言葉を紡ぐミリアの言葉を聞いて、二人は優しく微笑み、ミリアを左右から、ぎゅっと抱き締める。
「「──うん! よろしくお願いします!」」
私に、はじめて友達ができた。
優しくて、温かくて、一緒にいるだけで楽しい、私の大切な、大切な友人達が。
その後、私達は皆でごはんを食べた。
「──ッ!! 美味しい!」
昼間、私が気晴らしにと──自棄食いをした時には、どうしても感じられなかった、味覚を感じる。
「本当! よかった! あ、唐揚げもあるよ!」
パク、パクと、私は一口、また一口とサンドウィッチを食べ、クレハから渡された唐揚げも口に運ぶ。
「はい、ミリア、お茶もあるわよ!」
美味しそうに、食べ物を口に運ぶミリアを見て、クレハも嬉しくなり、エメレアはその様子を「かわいい! いっぱい、食べなさい!」と、お茶を渡しながら、自分の分の食事までミリアに食べさせている。
エメレアは自分の食べかけのサンドウィッチまで、ミリアに渡そうとしたが、それは流石にクレハに「エメレアちゃん、ストップ」と、止められた。
気づくとミリアは、また泣いてしまった。
だけど、それも嬉しくて、楽しくて、更に泣いた。
クレハとエメレアは、森で採れた果物を美味しいそうに、喜んで食べてくれた。
それが私はとっても嬉しくて自然に笑みが溢れた。
「ミリア、午後になっちゃうけど、明日も遊べる?」
「はーい、はーい! 私も、私も!」
食事を取り終え、片付けをした後、今は〝ルスサルペの街〟に泊まっているという、クレハとエメレアが帰り支度をしながら、私にそんな事を聞いてくれる。
「うん! 私も明日も遊びたい!」
『じゃあ、また明日ね』と約束をすると、クレハとエメレアは「じゃあ、また明日ね」「今日はありがとう」と手を振って帰っていく。
私もぶんぶんと手を振り返す。帰っちゃう二人を見て、なんだか少し寂しくなってきちゃったけど『また明日ね』という言葉を思い出すと、何だか元気がでてきて、嬉しくて自然と頬が緩み、ニヤけてしまった。
今日は久しぶりによく寝れる気がする。
すっかり日が沈み始めた、夕焼け空の下、私は少し浮き立つ心で足を進め、家への帰路に就くのだった。
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