生まれる世界を間違えた俺は女神様に異世界召喚されました【リメイク版】

雪乃カナ

文字の大きさ
上 下
38 / 378

第37話 ありがとう

しおりを挟む


「──え、エメレアちゃん!?」
「クレハだって気になるでしょ? それとも、もう聞いてるの?」

「う……気になる……! それとそれは聞いてないよ。私が聞いたのは、ユキマサ君の〝出身〟や〝目的〟とか〝フルネーム〟だよ」

 軽く説明するクレハだが、しっかりと伏せるべき所は伏せてくれている。

「分かった〝ユニークスキル〟だな? でも、あんま口外はすんなよ? 能力とか、戦い方の情報ってのは、知られてるのと知られてないのじゃ、天と地の差があるんだからな?」

 まあ、これは〝元いた世界〟で、牧野に聞いた話の受け売りなんだがな……
『情報は時に矛にも盾にもなる。人は情報を武器に、あらゆる物事に対処し不可能を可能にして来た──』
 とか、何とか……朝っぱらから、孤児院の様子を見に来た牧野が、理沙に淹れて貰ったコーヒー片手に〝六法全書〟を読みながら、そんな事を言ってた。

 後、六法全書を読んでる牧野に話しかけた理沙が、
『──悪い。今いい所なんだ。すまないが、火急でなければ後にしてくれ』……って言われたって……
 真剣に悩んだような様子で『私、もしかしなくても牧野さんに嫌われてる……?』とか、俺に割りと本気で相談して来たこともあったな。

 まあ、それはそうと、牧野は『だが、情報を得たからと言って過信は良くない』とも言ってた。

 どっちだよ。って、言いたくもなるが……
 まあ、牧野の言う通りだ。そりゃそうだ、そこら辺は、臨機応変に対応しなきゃいけない難しい所だ。

「──は? 嘘ッ!? 話すの?」

 聞いた本人のエメレアがビックリしている。

(こいつダメ元で聞いてきてたのか?)

「わ、私も聞いててもいい……?」
「今さらこの状況で、クレハには教えないだとか、そんな嫌がらせ染みた事はしないから安心しろ」

「うん、ありがとう」

 というか。今現在もクレハは俺の左腕に抱きついてる形なので、嫌でも聞こえるだろうしな。 

「話すなら早く話なさいよ。じれったいじゃない……」

 既にご立腹の様子のエメレアだが、先程から『クレハと間接ハグ……』だとか言って、俺の右腕に抱きついている形の状況になってから、何となく、いつもよりエメレアの言葉にあまりトゲを感じない。

「──俺の〝ユニークスキル〟に〝異能〟ってやつがある。色々と効果はあるが、その1つに魔法とかを使った時に独自のが発動されるらしい。俺の〝回復魔法〟でが治ったのもそれのせいだな。まあ、俺の〝回復魔法〟でも死人は生き返らないし、生まれつきの病気や、何故か風邪は治せないけどな?」

 これは俺のスキルの〝天眼〟で自分で調べた。
 
 もう1つのユニークスキルの〝不明unknown〟も調べたが、こっちは〝天眼〟で調べても分からなかった。
 
「あ、だからお婆ちゃんの『病気は生まれつきか?』って聞いたんだね?」
「そういうことだ」

「〝異能〟ね……というか、追加効果って……しかも只の追加効果じゃなくて、あり得ないレベルの追加効果が追加されてるじゃない……つくづく、あり得ない事ばかりね……後、その〝魔力量〟は何なの?」

「さあな。聞いた話だと、俺の〝魔力量〟は結構高めらしいな」

(確かアルテナには『トップクラスで高いですよ♪』って言われたっけな?)

「た……高めってレベルじゃないわよ? ハッキリ言って格が違うわ。私は一度〝聖教会〟の〝大聖女〟を遠目に見たことがあるけど、恐らく貴方はその〝大聖女〟よりも高いわ……」

(何だ、珍しくエメレアが随分と誉めてくれるな? また酔っぱらってるんじゃないだろうな……?)

「エメレアちゃんもだけど、エルフの人達は種族的にも〝魔力感知〟とか得意なんだよ」

 俺が知らないだろうと思っての事か、クレハが分かりやすく、少し補足をしてくれる。

「そんなのあるんだな?」

 それに個人的なイメージだったが……エルフは〝魔力〟とかに博識なイメージは、正しかったみたいだ。

「というか『聞いた話だと』って、貴方の魔力量の話は誰に聞いたのよ? フォルタニアさん? ギルドマスター? それとも、クレハかしら?」

「いや、違う」
「じゃあ誰よ……?」

 ……仕方ない。遠回しに言うか。

「〝あまり聞かない職業〟をやってる奴だ」

 アルテナは『職業は神様です♪』とか言ってたからな。どう考えても、あまり聞かない職業だ。

「……ユキマサ君……スゴい誤魔化し方したね……」

 俺はクレハに、この世界からみて〝異世界〟から来た事とかの話しをした時に、チラッとそのアルテナの『職業は神様です♪』の話をしてたので……

 ──〝あまり聞かない職業〟=〝神様〟で、それがアルテナの事を指しているのを、理解した様子のクレハが「うー……まあ……間違っては無いけど……」と可愛く首を捻っている。

「……ユキマサのことだから、どうせ女でしょ? このキザの女たらしの黒い変態は……」

 男か女の二択の回答なのだが、普通に当てられてしまった。それとエメレアの中で、俺は女誑しで確定しているらしい……いや、今更か。

「そういえば、昨日は聞かなかったけど……その〝あまり聞かない職業〟の方もどうせ美人だったんでしょ?」
 
 じーっと、目を細めて俺を見ながら、質問してくるクレハは、少し不機嫌だ。

「……どうせって何だよ? 確かに美人だったけどさ」
「……ふーん……ふーん……まあ、そうだよね……」

 最初はムスり顔だったが、はぁ……。と、息を吐き、クレハは何処か納得するような様子になる。

「クレハ、こんな〝スカした変態〟は放っておいて、もう寝ましょ?」

 少し上体を起こしながら、エメレアは優しくクレハの顔を見ながら話す。

「お前の俺への呼び名はいくつあるんだよ?」
「自分の胸に手を当てて考えてみなさい」

 この……分かるわけねぇだろ……?

「だから二人とも喧嘩しないの、それに夜は静かにしなきゃダメだよ? ミリア達だって寝てるんだから」
「う……ごめんなさい」

 普通に正論で怒られ、ションボリと謝ると、再び横になるエメレアは、再び俺の右腕に抱きついてくる。つーか、まだ続けるんだな? 間接ハグ……

 いや正直、エメレア程の美少女に抱きつかれれば、嬉しいけどさ。それに、超が付くほどの美少女の、クレハまで抱き付いて来てくれてるし……

(それに何度も思うが、何か色々と柔らかいし、めちゃくちゃイイ匂いがする……てか、色々とやばい、落ち着け……まあ、勿論、クレハの信用を裏切るようなことは絶対しないが……)

「じゃあ、そろそろ、私たちも寝よっか?」

「……そ、そうだな」
「ええ、お休みなさい」

「後……ユキマサ君……寝る時……このままの体制でもいい…? ほ、ほら、やっぱ3人だと少し狭いし……!」

 あいからわず、俺の左腕に抱きつく形のクレハが、少しそわそわとした感じで聞いてくる。

「俺は構わない。というか大歓迎だ」

 もうここまで来てダメ何て言うわけがない。

「うん、ありがとう……/// 大歓迎……よかった……」

 と、言いながら、ぎゅっと腕を掴む力がまた少し強くなる。

「じゃあ、エメレアちゃん。ユキマサ君。お休みなさい」

 と、クレハが言うと、

「……お休みなさい。クレハ、ゆっくり休むのよ?」
「ああ、お休み」

 エメレアと俺もお休みの返事をする。

「エメレアもな。お休み」

 俺はエメレアにもお休みを言っておく。

「ユキマサ……クレハをもし悲しませたら、本気で許さないから、それだけは覚悟しておきなさい。いいわね?」

 エメレアは俺の耳元でいつもより、少し低いトーンで、尚且つ、クレハには聞こえないぐらいの声で囁く。

「……分かってるよ」

 そもそも、俺はクレハを悲しませる気なんて毛ほども無い……てか、やっぱり、俺はエメレアからは、あまり信頼無いみたいだな。

 エメレアが俺のこの腕を掴んで寝てるのも……〝俺の見張り〟と〝クレハへの間接ハグ〟とかいう、クレハ大好き100%の行動だからな。

「そ、ならいいわ。お休み……」

 と、言い目を閉じるエメレアは、数秒後には、すやすやと寝息を立て始める。

(お前寝るの早いな!?)

 まあ、何はともあれ、クレハと俺とエメレアの3人は、月明かりが射し込む、どこか心地のよい夜の静けさの中で、ゆっくりと眠り落ちていくのだった。



 ──パタン……

 と、優しく扉を開ける音が聞こえる。

(んッ……エメレアか? それにまだ夜中だな……)

 少し目が覚めると、右腕を掴んで寝ていたエメレアの姿がない──恐らくは、トイレか、喉が乾いて水でも飲みに行ったのだろう。

 数分立つと……

 パタン……

 優しく扉を開けたエメレアが入ってくる。

「……!!」

 帰ってきたエメレアは、寝ていた筈の俺と目が合い、ビクッと身体を震わせる。

「な、何よ……起きるなら、起きるって言ってから起きなさい。ビックリするじゃない……」

 時間も時間だし。クレハもぐっすりと寝ているので、かなり小さめの声で言ってくる。
 つーか、起きるって言ってから起きなさいって、実現したらシュールを越えて軽いホラーだぞ、それ。

「まあ、丁度いいわ……」 

 と、そのまま歩いて来て、ベッドに腰をかける。

「どうした? 寝れないのか?」

 俺も、熟睡中のクレハを起こさないように、小さめの声で話す。

「別に……そうじゃないわ。う、でも、やっぱ無理かも……」

 むむむ……と何かを少し悩んだ後にエメレアは、すすっとベッドに入って来て。

 そして寝転がり、また俺の右腕に抱きついてくる。

(クレハとの間接ハグとか言うやつ…… 取り敢えず、それは、まだ継続なのな?)

 そして更にもぞもぞと移動し、エメレアは互いの吐いた息が、かかってしまいそうなぐらいの距離まで近づいてくる。

「黙って聞きなさい……」
「……」

「そ、その……ユキマサ……ありがとう……。私の大切な人達を助けてくれて……救ってくれて……!」

「──ッ……!?」

 いつもの、俺への態度らしく無い感じの表情と、声で、エメレアが俺に礼を言ってくる。
 だが、やはり少し恥ずかしがっているのか、全身をそわそわとし、月明かりで見えたエメレアの顔は、赤く赤面しているが、その目は真剣だ。

「ヒュドラの時も貴方がいなければ……クレハもシスティアさんも……そして助けに入った私やミリアも多分……死んでいたと思う……」

 すると……エメレアは、今度は俺の腕に顔を埋めるような形になり話すので、表情は見えなくなるが、その声と身体がブルブルと震えている。

「……それに、もし撤退が成功していても、システィアさんは毒も喰らってたし、かなり危なかったと思う」

 確かにあの中で、一番に重体な奴は誰かと聞かれたら、即答でシスティアだったな。怪我も酷かった。

「お婆ちゃんの病気の件も……クレハは凄く凄く辛そうに心配してたの。私にとっても凄く大切な人で〝本当の家族のような存在のお婆ちゃん〟だけど……」

 エメレアは少し唇を噛み締める。

「……でも、クレハは、生まれてからずっとお婆ちゃんと一緒にいたから。その分、私達よりもずっと『もうお婆ちゃんの病気の完治は難しい』って診断された時は、本当に、本当にショックだったと思う……」

 エメレアの声が少しずつ小さくなっていく。 

「……だから……だから……」

 そしてその声がだんだんと涙声へと変わる。

「……ユキマサ……本当に……本当にありがとう……!」

 白く綺麗な顔を赤く泣き腫らし、エメレアは嗚咽をらしながら、普段の俺へのエメレアの態度からは想像ができないような、優しい声でお礼を言って来る。

「どういたしまして。よかったな、エメレア」
「うん……よかった……後……本当に怖かった……」

 エメレアは年相応の、一人の女の子といった感じで『怖かった……』と何度も何度も繰り返し、俺の服の裾を強く握る。

 そして、これがエメレアの本心なのだろう……
『また、私の大切な人が居なくなるかと思った……本当に……本当に怖かった……』とエメレアは俺の腕にしがみ付き、嗚咽を漏らしながら、今まで我慢していた物を、全て吐き出すかのように泣いている。
 
「ったく、いつもこれぐらい素直ならいいのにな?」
「う、うるさい……後、クレハの事をで泣かせたら、本当に許さないから覚えておきなさい!」

「分かった。覚えとくよ」

 そう返すとエメレアは、こくんと頷き……
 その後に、また一頻ひとしきり泣くと、そのまま泣き疲れて寝てしまい、今は可愛らしく寝息を立てている。


「──で、どこから聞いてたんだ?」


「……う、やっぱ気づいてた?」

 何も言わずに聞いていたが……
 実は途中からクレハは起きていた。

(まあ、最初は小さい声で話していたとはいえ……最後はあれだけ大泣きすればそりゃ起きるか)

「この距離で気づかれてないと思ったか?」
「……あはは。だよね? エメレアちゃんがベッドに座った辺りかな?」

「全部聞いてたんじゃねぇか……!」

「う……出るに出れなくて」
 
(まあ、確かに。クレハが起きてたらエメレアはどう考えても、あんな話をしなかっただろうからな……)

「それにしても……ユキマサ君……毎日、女の子を泣かせてるね?」
「人聞きの悪いことを言うなよ……」

「そうだね……それにありがとう。ヒュドラの時もお婆ちゃんの事も……ユキマサ君……本当にありがとう……あと……大好きだよ……!」

「──……ッ……ど、どういたしまして……」

 最後の『大好きだよ』に不意を突かれ、言葉が少し詰まってしまった……多分、ヒュドラの時の話や、婆さんの話の後の、今の流れだと、多分としてとか、そういう意味だろうが、流石に少し驚いたな。

「……///……私……も、もう少し……ね、寝るね……」
 
 耳まで真っ赤にした顔を俺の左腕に埋める。

「……あっ……やっぱ温かい……お休みなさい……」

 クレハは優しい声で呟き、ゆっくりと目を閉じる。

「お休み」

 俺は小さく返事を返すと、俺も目を閉じる。

(ん、本当だ、温かいな……)

 それと……少しだけ……懐かしい感じがする……

 そのと言う感覚が、何に対して俺は懐かしいと感じたのかと、少し頭の中で考えてる内に、俺はいつの間にか眠ってしまった。

 いつの間にか、自分が眠ってしまっていた事に俺が気づく頃には……もうこの〝異世界〟の広い空を〝元いた世界〟と同じく、明るく大地を照らす、真っ赤な〝異世界の太陽〟が空に昇った朝の事だろう──。
しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

異世界転生~チート魔法でスローライフ

玲央
ファンタジー
【あらすじ⠀】都会で産まれ育ち、学生時代を過ごし 社会人になって早20年。 43歳になった主人公。趣味はアニメや漫画、スポーツ等 多岐に渡る。 その中でも最近嵌ってるのは「ソロキャンプ」 大型連休を利用して、 穴場スポットへやってきた! テントを建て、BBQコンロに テーブル等用意して……。 近くの川まで散歩しに来たら、 何やら動物か?の気配が…… 木の影からこっそり覗くとそこには…… キラキラと光注ぐように発光した 「え!オオカミ!」 3メートルはありそうな巨大なオオカミが!! 急いでテントまで戻ってくると 「え!ここどこだ??」 都会の生活に疲れた主人公が、 異世界へ転生して 冒険者になって 魔物を倒したり、現代知識で商売したり…… 。 恋愛は多分ありません。 基本スローライフを目指してます(笑) ※挿絵有りますが、自作です。 無断転載はしてません。 イラストは、あくまで私のイメージです ※当初恋愛無しで進めようと書いていましたが 少し趣向を変えて、 若干ですが恋愛有りになります。 ※カクヨム、なろうでも公開しています

最強の職業は解体屋です! ゴミだと思っていたエクストラスキル『解体』が実は超有能でした

服田 晃和
ファンタジー
旧題:最強の職業は『解体屋』です!〜ゴミスキルだと思ってたエクストラスキル『解体』が実は最強のスキルでした〜 大学を卒業後建築会社に就職した普通の男。しかし待っていたのは設計や現場監督なんてカッコいい職業ではなく「解体作業」だった。来る日も来る日も使わなくなった廃ビルや、人が居なくなった廃屋を解体する日々。そんなある日いつものように廃屋を解体していた男は、大量のゴミに押しつぶされてしまい突然の死を迎える。  目が覚めるとそこには自称神様の金髪美少女が立っていた。その神様からは自分の世界に戻り輪廻転生を繰り返すか、できれば剣と魔法の世界に転生して欲しいとお願いされた俺。だったら、せめてサービスしてくれないとな。それと『魔法』は絶対に使えるようにしてくれよ!なんたってファンタジーの世界なんだから!  そうして俺が転生した世界は『職業』が全ての世界。それなのに俺の職業はよく分からない『解体屋』だって?貴族の子に生まれたのに、『魔導士』じゃなきゃ追放らしい。優秀な兄は勿論『魔導士』だってさ。  まぁでもそんな俺にだって、魔法が使えるんだ!えっ?神様の不手際で魔法が使えない?嘘だろ?家族に見放され悲しい人生が待っていると思った矢先。まさかの魔法も剣も極められる最強のチート職業でした!!  魔法を使えると思って転生したのに魔法を使う為にはモンスター討伐が必須!まずはスライムから行ってみよう!そんな男の楽しい冒険ファンタジー!

『収納』は異世界最強です 正直すまんかったと思ってる

農民ヤズ―
ファンタジー
「ようこそおいでくださいました。勇者さま」 そんな言葉から始まった異世界召喚。 呼び出された他の勇者は複数の<スキル>を持っているはずなのに俺は収納スキル一つだけ!? そんなふざけた事になったうえ俺たちを呼び出した国はなんだか色々とヤバそう! このままじゃ俺は殺されてしまう。そうなる前にこの国から逃げ出さないといけない。 勇者なら全員が使える収納スキルのみしか使うことのできない勇者の出来損ないと呼ばれた男が収納スキルで無双して世界を旅する物語(予定 私のメンタルは金魚掬いのポイと同じ脆さなので感想を送っていただける際は語調が強くないと嬉しく思います。 ただそれでも初心者故、度々間違えることがあるとは思いますので感想にて教えていただけるとありがたいです。 他にも今後の進展や投稿済みの箇所でこうしたほうがいいと思われた方がいらっしゃったら感想にて待ってます。 なお、書籍化に伴い内容の齟齬がありますがご了承ください。

誰一人帰らない『奈落』に落とされたおっさん、うっかり暗号を解読したら、未知の遺物の使い手になりました!

ミポリオン
ファンタジー
旧題:巻き込まれ召喚されたおっさん、無能で誰一人帰らない場所に追放されるも、超古代文明の暗号を解いて力を手にいれ、楽しく生きていく  高校生達が勇者として召喚される中、1人のただのサラリーマンのおっさんである福菅健吾が巻き込まれて異世界に召喚された。  高校生達は強力なステータスとスキルを獲得したが、おっさんは一般人未満のステータスしかない上に、異世界人の誰もが持っている言語理解しかなかったため、転移装置で誰一人帰ってこない『奈落』に追放されてしまう。  しかし、そこに刻まれた見たこともない文字を、健吾には全て理解する事ができ、強大な超古代文明のアイテムを手に入れる。  召喚者達は気づかなかった。健吾以外の高校生達の通常スキル欄に言語スキルがあり、健吾だけは固有スキルの欄に言語スキルがあった事を。そしてそのスキルが恐るべき力を秘めていることを。 ※カクヨムでも連載しています

【改稿版】休憩スキルで異世界無双!チートを得た俺は異世界で無双し、王女と魔女を嫁にする。

ゆう
ファンタジー
剣と魔法の異世界に転生したクリス・レガード。 剣聖を輩出したことのあるレガード家において剣術スキルは必要不可欠だが12歳の儀式で手に入れたスキルは【休憩】だった。 しかしこのスキル、想像していた以上にチートだ。 休憩を使いスキルを強化、更に新しいスキルを獲得できてしまう… そして強敵と相対する中、クリスは伝説のスキルである覇王を取得する。 ルミナス初代国王が有したスキルである覇王。 その覇王発現は王国の長い歴史の中で悲願だった。 それ以降、クリスを取り巻く環境は目まぐるしく変化していく…… ※アルファポリスに投稿した作品の改稿版です。 ホットランキング最高位2位でした。 カクヨムにも別シナリオで掲載。

転生したら脳筋魔法使い男爵の子供だった。見渡す限り荒野の領地でスローライフを目指します。

克全
ファンタジー
「第3回次世代ファンタジーカップ」参加作。面白いと感じましたらお気に入り登録と感想をくださると作者の励みになります! 辺境も辺境、水一滴手に入れるのも大変なマクネイア男爵家生まれた待望の男子には、誰にも言えない秘密があった。それは前世の記憶がある事だった。姉四人に続いてようやく生まれた嫡男フェルディナンドは、この世界の常識だった『魔法の才能は遺伝しない』を覆す存在だった。だが、五〇年戦争で大活躍したマクネイア男爵インマヌエルは、敵対していた旧教徒から怨敵扱いされ、味方だった新教徒達からも畏れられ、炎竜が砂漠にしてしまったと言う伝説がある地に押し込められたいた。そんな父親達を救うべく、前世の知識と魔法を駆使するのだった。

大工スキルを授かった貧乏貴族の養子の四男だけど、どうやら大工スキルは伝説の全能スキルだったようです

飼猫タマ
ファンタジー
田舎貴族の四男のヨナン・グラスホッパーは、貧乏貴族の養子。義理の兄弟達は、全員戦闘系のレアスキル持ちなのに、ヨナンだけ貴族では有り得ない生産スキルの大工スキル。まあ、養子だから仕方が無いんだけど。 だがしかし、タダの生産スキルだと思ってた大工スキルは、じつは超絶物凄いスキルだったのだ。その物凄スキルで、生産しまくって超絶金持ちに。そして、婚約者も出来て幸せ絶頂の時に嵌められて、人生ドン底に。だが、ヨナンは、有り得ない逆転の一手を持っていたのだ。しかも、その有り得ない一手を、本人が全く覚えてなかったのはお約束。 勿論、ヨナンを嵌めた奴らは、全員、ザマー百裂拳で100倍返し! そんなお話です。

うっかり『野良犬』を手懐けてしまった底辺男の逆転人生

野良 乃人
ファンタジー
辺境の田舎街に住むエリオは落ちこぼれの底辺冒険者。 普段から無能だの底辺だのと馬鹿にされ、薬草拾いと揶揄されている。 そんなエリオだが、ふとした事がきっかけで『野良犬』を手懐けてしまう。 そこから始まる底辺落ちこぼれエリオの成り上がりストーリー。 そしてこの世界に存在する宝玉がエリオに力を与えてくれる。 うっかり野良犬を手懐けた底辺男。冒険者という枠を超え乱世での逆転人生が始まります。 いずれは王となるのも夢ではないかも!? ◇世界観的に命の価値は軽いです◇ カクヨムでも同タイトルで掲載しています。

処理中です...