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第32話 臨時収入
しおりを挟むクレハ、エメレア、ミリアと共に異世界の料理屋〝ハラゴシラエ〟へ向かっていると──何やら見覚えのある金髪ショートのウェイトレス姿の少女を見つけた。
すると、向こうもこちらに気づいたらしく……
「み、見つけましたぁ~~! 会いたかったです!」
──スタタタタタッ! ビュン! ハギュッ!
と、見つけるな否や、猛ダッシュで駆け寄って来て、金髪のウェイトレスはクレハに抱きついて来る。
「わッ! アトラさん、どうしたんですか!?」
抱きついてきたのは、今まさに俺達が向かっていた、料理屋の従業員のアトラだ。しかも、何故だか、その右手には新品の男性用の靴を持っている。
「探しました~~~~!!」
「ちょっと、アトラさん! クレハが困ってるから離れなさい!」
エメレアがクレハからアトラを引き剥がす。
そして引き剥がされたアトラはというと……
「──っと、見つけました! 噂のユキマサさん!」
ボフッ! と、今度は俺に抱きついてくる。
「よう……昨日ぶりだな?」
中々のテンションに俺は少し戸惑い気味に返す。
「あ、何か良い匂いですね……私、ユキマサさんの匂い結構好きかもです!」
と、アトラはクンカクンカとしてくる。
(そういや、天然だったなコイツ?)
「この誑し……いつの間にアトラさんまで……この男は出会った女は誑さなきゃ気がすまないのかしら? ──って、あ、ちょっと、クレハ!?」
──ヒュン! パッ!!
と、クレハは自身のユニークスキル〝空間移動〟を使い。アトラの背後を取る。
そしてアトラの首に触れると……
──ヒュン! パッ!!
と、更に〝空間移動〟を発動させてクレハは俺からアトラを引き剥がす。
「アトラさん? ユキマサ君が困ってるので離れてもらえますか?」
するとクレハは何やら迫力のある笑みで「あれ? あれ?」と空間移動の状況に理解が追い付かず、辺りをきょろきょろとしているアトラに、先程のエメレアと同じような台詞を言っている。
「は、はぃぃッ~~!!」
クレハの気迫に、思わずビシリと敬礼するアトラ。
「……それでどうしたんですか?」
「あ、あの………それがですね。大変厚かましいお願いでお探しをしていたのですが……もし、先日の〝大猪の肉〟をまだお持ちでしたら私達のお店に売っては貰えませんか? も、もちろん、そこらで売るよりは、色を付けて買い取らせても貰います!」
「別に色は付けなくて良いから、昨日みたいにまた俺達の分を調理してくれないか?」
『昨日? 大猪?』と話を聞いているエメレアとミリアは頭に〝?〟を浮かべている。
「そ、そんなことでいいんですか!? これで私も女将さんに怒られずに済みます! 後、今日こそ私の晩御飯に〝大猪の肉〟が転がり込んでくるかもしれません!」
目をキラキラとさせながら『やったー! わーい!』とアトラは喜んでいる。
「というか、俺達は、今からお前の店に行くつもりだったんだがな?」
「そ、そうだったんですか!」
「はい。皆で晩御飯をと思ってまして」
「そうでしたか! クレハさん達なら私の〝親戚権限〟ですぐにご案内しますよ! さあ、向かいましょう!!」
今日もすこぶると元気なアトラ。
ただ、目的地のお店が、既に視覚内にある為、居酒屋の呼び込み感が半端無いのは、言わないでおこう。
*
店の前に着くと──店の前に見知ったポニーテール……というか、システィアがいた。
「失礼〝大猪の肉〟はもう売り切れだろうか? もし可能であれば、5人分を持ち帰りでお願いしたいのですが?」
と、システィアが女将さんと何やら話している。
「──システィアお姉ちゃん!」
そのシスティアに真っ先に声をかけたのは、意外にもミリアだった。
「み、ミリア!? 皆もどうしてここに? あ、食事か!」
システィアは自分の問いに自分で答えて、自己完結なさった……システィアも天然な所があるんだよな。
「システィア隊長!」
「システィアさん!」
「あ、いらっしゃいませー!」
「よう、アーデルハイト王国の件は済んだのか?」
俺達はそれぞれシスティアに声をかける。
「おお、ユキマサも一緒だったか! ああ、王女様方は無事に〝エルクステン〟に到着したぞ。それに、彼の〝千撃〟殿や〝桃色の鬼〟殿も居るからな。都市に入れば、私の出る幕は無いだろう」
(〝千撃〟に〝桃色の鬼〟?)
勿論、俺はよく知らないが。システィアがこうまで言うのなら十分な実力者達なのだろう。
「そうか。お疲れさん。それと俺が誘うのも何なんだが? どうだ? 一緒に夕飯でも──?」
「本っ当に何よね! ユキマサに言われなくても、システィアさんは私達と一緒にごはんを食べるに決まってるじゃない! バカじゃないの!? それとも貴方もしかして酔っ払ってるのかしら?」
〝火は水で消え、太陽は大地を照らす〟と言わんばかりに、その物事が然も当然であるかのような言い方で、エメレアは俺のシスティアへの食事の誘いに対し『何を当り前のこと言ってるのよ? バカなの?』と深い溜め息混じりに文句を言って来る。
確かに、もしこの状況で別々に食事となれば、間違いなく〝何かこの4人に亀裂が走ったのでは?〟と誰もが考えるだろう。
(つーか、酔っぱらってたのはお前だろうが!!)
「システィアお姉ちゃん。もうごはん食べちゃった?」
と、聞きながら、タッタッタとシスティアに向かって走るミリアを、ボフっとシスティアは受け止める。
「いや、まだ食べてない……というか、むしろ私も君達と食事をと考えていたんだが?」
「じゃあ、決まりだな? それと女将さん。アトラの話だと〝大猪の肉〟を買い取ってくれるらしいな? ……というか、また昨日みたいに俺達の分を料理してくれれば、残りの肉は持ってってくれていいんだが?」
「今回はちゃんと買い取らせてほしいわ。昨日だけで随分と儲けさせて貰ったもの──今回も、お兄さんやクレハちゃん達の食事代くらいは、いくら食べてもサービスさせてもらうわよ?」
昨日同様に気前のいい女将さん。
この様子だと、本当に結構儲けたみたいだな?
「気前がいいな。いいのか? 5人いるんだぞ?」
「それはお兄さんには言われたくないわね。こっちが言うのも何だけど〝大猪の肉〟の相場知ってるの? しかも、あんなに保存状態も良い高品質なのは見たこと無いわよ?」
「ユキマサだ。まあ、兄さんでも呼び方は何でも良いが──それに大猪の具体的な相場は知らんが、かなり珍しい物だとはクレハに聞いている」
別に、たまたま取れただけだしな……
「失礼したわね。私はこの〝料理屋ハラゴシラエ〟の女将のメリッサよ。旦那は店主をやってるわ。それと、そこの給仕をしているのが姪のアトラよ。騒がしい子だけど仲良くしてあげてちょうだいね」
「改めてアトラです! 素敵な恋人募集中です! よろしくお願いします!」
グッとアトラは両手でガッツポーズをする。
確かに賑やかな奴だな?
(あーあ。早速アトラは『少し静かになさい!』と女将さんに軽いチョップを頭に喰らってるよ)
「こちらこそ。あと、昨日のデカイ鍋はあるか?」
「申し訳ないわね。買い取りのお金も用意するから取り敢えず店に入ってもらえるかしら?」
と、女将さんに案内され店に入り、俺達はテーブルに着く。
「──お待たせしました! お冷やです!」
すると、元気な声でアトラがお冷やを5つ運んでくる。
「ユキマサさん。昨日と同じ奴でいいかしら?」
続いて女将さんが、昨日と同じのラーメン屋の寸胴のような、でかい鍋を持ってくる。
「ああ」
軽く返事をし、俺は〝アイテムストレージ〟からブロック状に切った〝大猪の肉〟を、ズドドドッと寸胴いっぱいに、昨日より多めに取り出す。
「あ、アイテムストレージ……」
この世界では〝スキル〟扱いの〝アイテムストレージ〟は珍しいらしく、システィアは驚いた様子で見ている。
「取り敢えず、こんなもんでいいか?」
「た……助かるわ。これ何キロぐらいあるのかしら? しかも冷凍したわけでも無いのに昨日と変わらない品質って……これはどういう理屈なの? これなら仕入れ値でも1キロで小金貨4枚~5枚。店によっては小金貨6枚~7枚ぐらいは出すわよ?」
「〝アイテムストレージ〟に入れとけば、どうやら食料は腐らないらしくてな? 大猪を倒して、直ぐに解体して、ついでに殺菌もしといたから、そのまんまの鮮度なんじゃないか?」
(てか、高いな。小金貨4~5って事は仕入れ値で日本円だと4万~5万すんのか……!?)
つーか、異世界に来て、いきなり金銭感覚が分からなくなって来たぞ。
「「「「「!?」」」」」
「凄いですね! 〝アイテムストレージ〟って!」
一斉に皆が俺の顔を見てくる。
それと、何か一人だけマイペースな様子のアトラ。
「ユキマサ君……〝アイテムストレージ〟に、そんな効果は無いはずだよ?」
皆を代表してクレハが理由を話してくれる。
「……そうなのか? でも、できたぞ?」
「まあ〝あり得ない代表〟のユキマサだしね。あり得ないがあり得ても……もう深く考えるのはやめたわ」
呆れ気味のエメレアは、そんな事を呟きながら、ミリアに近づいて行きミリアの頭を撫で始める。
(お前、暇さえあればミリアの頭撫でてるな?)
まあ、ミリアも嬉しそうだからいいけどさ。
「──ユキマサさん少し待ってもらっていいかしら? 少し旦那と相談して来るわ」
「予算はどんなもんだったんだ?」
「一応、主人とは昨日と同じ品質なら、1㎏で小金貨7枚で50kgまでは買いたいと考えていたわ。……でも、これそれ以上あるわよね? 〝大猪の肉〟なんて、お店としてはあればある程ありがたいけど……」
1kg小金貨7枚で50kgってことは
小金貨7枚×50kgで合計小金貨350枚。
小金貨10枚で金貨1枚だから金貨35枚って事か。
これ、日本円計算だと……
50㎏で350万、1㎏7万、100gで7000円
とかいう高価格だ。しかも仕入れ値でだぞ?
女将さんの話を信じるとして。
本当にかなり高値で買い取ってくれたみたいだ。
でも、これ100㎏近くはあるだろうな?
──予想の倍だったってことか?
「金貨10枚でいい。100㎏近くあるだろうが……まあ、元々は棚ぼたみたいな物だからな」
「──いいの!? って、いやいや、流石に悪いわ。昨日もかなり貰っちゃってるのよ?」
最初は反射的に乗りかけたが、そこは大人としての対応で直ぐに落ち着く女将さん。
「金はあって困ることはまず無いが。あぶく銭はあまり好きじゃないんだ……ましてやクレハの知り合いだし、そこまで金を取る気は無い」
「ほ、ほんとにいいの!?」
「元々が棚ぼただって言っただろ? 俺の気が変わらない内に買い取るのがお勧めだぞ?」
「分かったわ、ありがとう。じゃあ、それで買い取らせてもらうわ」
というか。この異世界の飲食事情は知らないが、この店の規模でしかもこの仕入れ値段で生肉を買い取って捌けるのか?
(それでも喜んでるんだからそれなりに利益はあるんだろうけどさ……)
「毎度あり……で、図々しい確認だが、今回も晩飯はいくら食べても本当に無料でいいのか?」
「もちろんだよ。好きなだけ食べて行っておくれ。それと、すまないけど、金貨10枚は帰りに渡す感じでもいいかしら?」
「ああ、別にそれは構わない」
「すまないね。お腹いっぱい食べてっておくれ。勿論、ミリアちゃんもね!」
と、近くに座っていたミリアの頭を軽く撫でてから、寸胴みたいな鍋に入った肉をひょいと持ち上げ、厨房へ運んでいく女将さん。
それにしてもミリアは大人気だな?
「流石は元レベル40越えの冒険者ですね。100㎏ぐらいなら軽々と運んできますね」
アトラはその様子を感心しながら見てる。
「あ、皆さんご注文お決まりですか?」
厨房に女将さんが見えなくなると、アトラはさっそく注文を聞き始める。
「本当に私もいいのか……?」
真面目なシスティアが、遠慮気味に確認する。
「女将さんもその方が喜ぶと思うぞ? それにここでシスティアに帰られるとエメレアが本気でキレるからむしろ居てくれ……」
今も、エメレアは俺を絶賛睨み中だしな。
「す、すまない、ありがとう。それに私がいると、ユキマサ的にはどうなのかと思ってな? ……その、迷惑では無いか?」
「何の話だ? 俺はシスティアみたいな、美人と食事ならいつでも大歓迎だぞ?」
「び、美人!? わ、私がか!? そ、そうか……そう言われると照れるな。なら、ご一緒させて貰うとするか──それにユキマサはお世辞も上手いのだな!」
慌てながらも、世辞と流す大人な対応のシスティア。
「これはキザッ誑っしなだけよ! システィアさん気をつけて!!」
と、エメレアはシスティアに注意を促す。
「アトラ、俺は昨日と同じく、少し大きめの肉にサラダにスープと後単品で白米を頼めるか?」
俺はシスティアに注意を促すエメレアをスルーし、さっそくアトラに食事の注文する。
「はい! もちろんですよ! 白米も覚えました! クレハさん達はどうしますか?」
「ほ、本当に私達もいいんですか? 私に至っては二日連続ですよ……?」
「はい! お肉も好きなだけ食べてください! それに女将さんからの伝言で『遠慮したらむしろ怒る!』……だそうです。……ひぇぇ」
アトラは女将さんの伝言を自分で伝えて自分でビビる。だからどんだけ怖いんだよ、女将さん……
「じゃ、じゃあ……私もお肉は少し大きめでお願いできますか? あと私もサラダと白米をお願いします」
隣に座るクレハも肉とサラダにそれと白米を頼む。
……何か嬉しいな。
「はい、お任せください!!」
「お米を頼むの……? お肉に……?」
やはり、この世界では肉と米を一緒に食べる習慣が無いらしく、思った通りそんな疑問があがる。
「ユキマサ君に昨日教えてもらったんだけど、お肉に合って凄く美味しいんだよ! ミリアもどう?」
「い、いいのかな? お肉だけでも凄く高いのに……」
クレハ達と同じく遠慮気味のミリア。
「全然大丈夫ですよ!」
「う、あ、あ、じゃあ……」
チラっと俺を見て恥ずかしがる素振りのミリア。
(……? どうした……?)
「私も……お肉を……い、いつもの感じで……お願いします……」
と、肉を頼むミリアは、右手の人差し指と中指を立てて〝Vサイン〟の形にし『2つください』とやっている。
へぇ、意外と食うんだな?
しかも『いつもの感じで』と言ってるって事は、いつも2つずつ頼んでるのか?
にしても『いつもの感じで』と、同じ物をダブル注文とは中々の通だな。カッコいいじゃねぇか……!
──昔、元の世界で、まだ親父が生きてる頃に、母さんと俺と理沙を昔ながらの〝屋台の焼き鳥屋〟に連れてってくれた事がある。
ドラマとかでよくある、おでんの屋台みたいなやつの焼き鳥屋版だ。ほら、あの屋台に椅子があるやつ。
で、連れてってくれたのはいいのだが……
『よ、女将ッ! いつもの頼むぜ!』と意気揚々に暖簾をくぐり、注文すると『ごめんなさい。今日は売り切れだよ』と見事に出鼻を挫かれ、撃沈した親父とは大違いだな。
まあ、母さんと理沙は爆笑していたが──『おいおい、大将に女将さんよ……そりゃねぇだろ……ちったぁ、俺にも嫁と息子と娘に、父親の粋でカッコいい所を見させてくれよ……』と項垂れる、親父の後ろ姿を、俺はきっと生涯忘れはしないだろう。
まあ、親父オススメのいつものとやらは、食べれなかったが、他にもメニューも豊富で、母さんも理沙も料理に大満足な様子だった。
ちなみに、そのあと親父は酔い潰れてしまい、俺が担いで帰る事になり──翌日『あなた、飲みすぎです!』と母さんに怒られてた親父は、最後までカッコがつかなかった。
──さっき、ミリアが俺を見て恥ずかしがってたのは〝たくさん食べる子〟っていうのが、俺にどう思われるのか恥ずかしかったんだろう。
クレハは勿論、エメレアやシスティア。それに行き付けの店の、仲の良い店員であるアトラは、ミリアが沢山食べることは知っていた筈だしな。
「そ、それとサラダと私もお米をお願いします……!」
と、ミリアもサラダと白米を頼む。
すると、またチラりとミリアが恥ずかしそうに俺を見てくるので……
「お、ミリアも白米いくか? 通だな。それと肉も残すなよ? 女将さんに怒られても知らねぇぞ?」
女将さんには悪いが、タイムリーなので、少し冗談目かしに、女将さんでミリアを怖がらせてみる。
だが、ミリアは怖がるどころか、
「だ、大丈夫です! お、お腹すいてますから!」
と、逆に気合いが入る様子のミリア。
すると隣に座るクレハが『ありがとね』と俺に耳打ちをして来る──本当に姉妹みたいな奴等だな。
その後、エメレアはサラダを多めと肉を頼み、システィアは少し多めで肉とサラダを注文した。
「かしこまりました! お任せください! それでは少しお待ちくださいね!!」
注文を取り終わったアトラは厨房に向かう。
すると、例のごとく厨房からは──
「よーしッ! 任せろぉぉ!!」
昨日も聞いた店主の熱い声が聞こえて来る。
「あ、それと。店主、靴買ってきたので履いてくださいね。もう料理中に靴無くしちゃダメですよ!」
と、珍しくアトラが人を叱る声が聞こえる。
(料理中に靴ってどうやったら無くすんだろうな?)
……いや、聞かなかったことにしよう。
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