15 / 378
第14話 お泊まり2
しおりを挟む「……そ、それで……? ユキマサ……君……なんで……お婆ちゃんの病気……治せた……の……?」
先程まで大泣きしていたクレハは「ヒック!」としゃっくりをしながら、鼻をかみつつ質問してくる。
「何でって聞かれてもな……? 昔から、生まれつきの病気と風邪以外は治せる」
異世界に来てからは尚更だ。前いた世界では病気を治したらかなり疲労したりもしたが、異世界に来たからだろうか? 今回は、ほとんど疲れてすらいない。
あとは異世界に来てからは〝回復魔法〟を使うと、ボワッと緑色の光がでるようになった事ぐらいか。
少なくとも〝元いた世界〟だと、こんな如何にも〝回復魔法です!〟みたいな緑の光は出なかった。
「な……何それ……そんなの聞いたことないよ……?」
唖然とした顔のクレハ。テーブルを挟んで、クレハの向かいに座る婆さんも、ビックリした表情でいる。
「普通は魔法じゃ病気は治せない筈でしょ?」
(──まじか!? この異世界なら、大なり小なり幅があるとしても、基本可能だと思ってたぞ?)
こっちでは病気になったらどうするんだろうな?
まあ、話を聞くには薬はあるみたいだが。
「いや、そう言われてもな……」
どうするか……この際、クレハには〝異世界から来た〟って打ち明けてみるか?
何となく、クレハになら話してもいい気がする。
「別に私は感謝しかないからいいけどさ。何か、ユキマサ君がつくづく規格外なのは分かってきたよ……」
さっきから時々クレハと目が合うのだが……
大泣きしたのを見られたのが恥ずかしかったのか、目が合うと、すぐに目を逸らされる。
「ユキマサさんとおっしゃいましたね? この度はこんな老いぼれの病気を治していただき何と感謝すればいいのやら……本当に、本当にありがとうございます」
深々と俺にクレハの婆さんが頭を下げてくる。
「どういたしまして。頭あげてくれ、俺が勝手にやった事だから気にしなくていい、治ってよかったな」
「またそうやって……本当に無欲だよね……」
「だから、俺はそんな酔狂な人間じゃない」
それにヒュドラの件も結局は何だかんだで、礼としてエルルカから剣も受けとっちまったしな。
本当に無欲な人間ならあれも受け取らないだろう。
「それとユキマサさん。クレハから話はお聞いおります、今晩はゆっくり泊まっていってくださいな」
クレハの向かいに座り、俺とクレハの会話を二コニコと聞いていた婆さんは、病気の話しで逸れてしまってたが、俺が泊まらせてもらうという最初の話しに戻る。
「ありがとう。でも、本当にいいのか?」
「クレハの表情を見て、声を聞けば、ユキマサさんがどんな人かは直ぐ分かります。人を見る目は確かな子ですから」
婆さんは優しい表情を向けてくれる。それを聞くクレハは顔を赤くし、照れ臭さそうな様子でいる。
「それにクレハが見込んだ男性なら何も問題はありますまい。この老いぼれも、確かに貴方のお人柄等色々と、この目で拝見させてもらいました。貴方は貴方が思うよりも、ずっと素敵な人ですよ」
「……ッ……そりゃ、好印象で良かったよ──後、お言葉に甘えて、お邪魔させて貰います」
俺は世話になるクレハの婆さんに頭を下げる。
「狭いところですが、ユキマサさんならいくらでも泊まっていってくださいな」
そう言いながら、クレハの婆さんは「お茶を煎れてくる」と立ち上がり台所へと向かう。
てか、俺、今日色々お言葉に甘えすぎじゃないか?
おにぎりの時といい、エルルカの時といい。
……それにエルルカには色々と驚かされたな。
じーッ……
何やら左隣からクレハの視線を感じる。
「何だ?」
「ユキマサ君、エルルカさんの事考えてたでしょ?」
「な……?」
──!? 何でわかった? 魔法か!?
まだ鼻が少し赤いクレハは、ジトッとした目で俺を見ながら、不機嫌そうに俺の心を読んでくる(?)
「おや? エルルカというと、もしかして〝アルカディア〟の六魔導士の〝剣斉〟かい?」
ちょうど、そのタイミングで3人分のお茶を持ってきた婆さんが、俺達にお茶を配り、席につきながら話を聞き返す。
六魔導士? ああ……確かエルルカはクレハが言うには『たった六人の精鋭部隊──王国魔導士団』だったか? で、それを略して六魔導士ってわけか。
確かに強かったな。少なくとも今まで生きてきて、戦った中では間違いなく一番強い相手だった。
でも、あれは戦ったと言うわけでもないのか……
エルルカは意識を狩り取る気ぐらいの攻撃はしてきたが、実際は試したわけで、殺意も無かったからな。
「うん、武器屋のレノンさんの所であったんだ」
「そうかい? クレハにはもう強力なライバルまでいるんだねぇ」
婆さんは、楽しそうにクレハをからかう。
「だから、ユキマサ君と私はまだそんな関係じゃないから!」
クレハが顔を赤くし抗議するが、婆さんは二コ二コと相変わらず楽しそうに笑っている。
クレハは婆さんに抗議した後……
「もぉ……」
と、言いながら婆さんが煎れたお茶を飲み始める。
「あ、それとユキマサ君、シャワー浴びる?」
──え、シャワーあるのか?
唐突な質問と、異世界にシャワーがあるのに驚く。
(そういや。家の中も普通に明るいし、どうなってるんだ?)
「あ、ああ……頼めるなら頼みたい」
俺は取り敢えずシャワーを頼んでおく。人の家に泊まるのに、砂や汗まみれってのは流石に失礼だろうしな。
「うん、じゃあこっち来て!」
と、案内されながら……
「少し変なこと聞いて良いか?」
この部屋の明かりとか、そのシャワーとかが気になった俺は、クレハに聞いてみる事にする。
「どうしたの?」
「この明かりとかはどういう理屈だ? 魔法か?」
「えーっと……」
あー、うん。この反応は分かってた……
質問の意味が分からないっていう表情だ。
「ユキマサ君、一応聞くけどさ……〝ウィータクリュスタル〟は分かるよね?」
クレハは『まさかね』といった感じで聞いてくる。
「……悪い。何だ、それは?」
ウィータクリュスタル? 聞いたことないな。少なくとも異世界独自の品だろう。
「ユキマサ君……本当に今までいったいどこでどういう生活してたの? まあ、話したくなければ別にいいけど……」
可哀想な人を見る目でクレハが俺を見てくる。
まあ、そう思われても仕方ないだろうな。
……もう、クレハになら話してもいいか。
別に特別隠す必要があるもんでもないしな。
「分かった……後で俺の事は色々話す」
と、俺はクレハには異世界から来た事を打ち明ける事を決める。
信じてくれるかは分からないけど──別にアルテナにも、口止めされてるわけでも無いしな。
「──ほ、本当!? や、約束だよ?」
予想外の反応だったのかクレハは目を大きく開けて『えッ? 話してくれるの?』とビックリしている。
(いや、そんな期待されても困るんだが……?)
「ああ。信じてもらえるかは分からないが……」
「……? 信じるけど、嘘は絶対無しだからね?」
しっかり、俺はクレハに念を押される。
「ああ、約束する。それで〝ウィータクリュスタル〟って……何か聞いても良いか?」
「あ、うん。えっとね……実物を見て貰った方が分かりやすいかな? あれだよ──」
クレハが指を指す先には先程から謎だった部屋を明るく灯す──〝壁掛けのランタン〟のような物の中に〝菱形のクリスタル〟のような物があり、それが日本で言う電球のように光り部屋を明るく照らしている。
「これが〝ウィータクリュスタル〟だよ。正確にはこの黄色の結晶は──光の〝ウィータクリュスタル〟で正式名称は〝光の結晶〟かな? これはこうやって、部屋とかを明るく照らすのに使うのが一般的だよ」
「これも魔力で動いてるのか?」
「そうだよ。試しに一回灯りを消してみるね」
と、言いクレハがクリュスタルに触れると──ヒュンと灯りが消えて、それまで部屋を明るく灯していた〝クリュスタル〟がただの黄色い菱形の物体になる。
「灯りをつける時はもう一度魔力を少し込めれば光って、逆に消したい時は、点いてるクリュスタルに流れてる魔力を止めれば消えるって感じだよ?」
(……便利なもんだな? 普通にもう電気だな。違うとすれば科学か魔法かの違いぐらいだろうか?)
「後は他にも種類があって基本は4種類で──
料理の火とか寒い時とかシャワーを温めるのに使う
赤色は──火の結晶 〝イグ・クリュスタル〟
これもシャワーに使ったり、後は飲み水にもなる
青色は──水の結晶 〝アクア・クリュスタル〟
後はトイレに使ったり、洗濯にとかにも使う
緑色は──浄化の結晶〝ラヴェ・クリュスタル〟
それとさっき説明した部屋とかを明るく灯す
黄色は──光の結晶 〝ルメン・クリュスタル〟
の4種類が基本かな。使い方は色々あるけど? 他にも珍しいクリュスタルはちょこちょこあるよ」
(凄いな、文明に必要な火水光そしてトイレまでこのシリーズで賄えるのか……)
「これは何からできてるんだ?」
俺はふと思った率直な疑問を投げる
「〝魔力結晶〟だよ。魔物とか倒すとドロップするやつ。人工的なのもあるけど、基本は魔物のドロップ品かな? ドロップした時は黒色なんだけど、それに〝付与魔法〟を使うと色も変わってそれぞれの〝クリュスタル〟になるんだよ」
「ああ、あの(+1)とか(+2)とかのあれか?」
俺はワイバーンとかからドロップした何に使うんだこれ? と思ってた黒い菱形の〝魔力結晶〟を思い出す。そうやって使うんだな。何かと思ってた。
「色によっても違うけど(+1)の〝魔力結晶〟だと大体〝黄色の光の結晶〟は発光時間で1年ぐらいは持つよ? 〝赤の火の結晶〟だと燃焼時間で50時間ぐらいかな?」
「結構持つんだな?」
「それと元々の〝魔力結晶〟の魔力が消えて使い終わると割れて消えちゃうから注意だよ。まあ、消費してくと色がどんどん薄くなって、最終的には白く透明になって割れるから直ぐわかるけどね」
使い終わると割れて消えるのか? 環境にも優しそうだな? というか、割れて消えるって事は魔物みたいにラグみたいなのが走って消える感じか?
「何となくだが分かった。助かるよ、ありがとう」
「どういたしまして。シャワーの使い方も教えるね」
そして、シャワー室へ案内されると──
天井から四角いシャワーが固定され吊るされており。その上には先ほど説明された──〝火の結晶〟と〝水の結晶〟が設置されている。
このシャワーは雨や滝みたいな感じで上から降ってくる水を浴びる系の、所謂、オーバーヘッドシャワータイプのシャワーだ。
「〝水の結晶〟で水を出して、温度は〝火の結晶〟で調整してね? あとそっちの左のボトルが洗髪剤で髪の毛洗うやつ。右は洗身剤だよ。洗身剤はそこのザラザラした布に付けて身体を洗ってね? ──って、ここまで説明しちゃったけどよかったかな?」
懇切丁寧にクレハが説明してくれる。
──てか、見た感じ洗髪剤は普通にシャンプーで、洗身剤はそのまんま石鹸だな。
これもこの世界にもあるんだな。漫画などである異世界だと、風呂は水浴びみたいなイメージだったが。
「……助かる。これは故郷でも似たようなのを使ってた。ちなみにこれは何からできてるんだ?」
俺は興味本意で洗髪剤の材料を聞いてみる。
「これは〝エルフの国〟で取れる〝妖精の花〟って植物から作られるものだよ」
シャンプーには違い無さそうだが、作られる素材は全然違うみたいだ。
「〝エルフの国〟か──勝手なイメージだが、植物とか何か凄く品質が良さそうだな?」
「うん〝エルフの国〟の植物は珍しい物や〝エルフの国〟にしかない物も多いんだよ」
そこはイメージどおりみたいだな。
「色々説明助かった。じゃあ、シャワー借りるぞ?」
「全然気にしないで、あと着替えとかはあるの?」
聞かれて思い出したが、俺は元いた世界で着てた寝巻きが〝アイテムストレージ〟にあった筈なので……
「ああ〝アイテムストレージ〟に仕舞ってある」
と、答える。
ちなみにあるのは旅館のような和風の黒い寝巻きだ。それにこれは、孤児院のチビ達が、俺の誕生日にと皆で買ってプレゼントしてくれたやつだ。
俺よく考えたら寝巻きで異世界来たんだよな……
アルテナが着替えを用意してくれて助かったよ。
「なるほど、便利だね。あ、それとさっき約束したユキマサ君の話は、後でちゃんと聞かせてもらうからね!」
俺は『絶対だよ!』とクレハに更に念を押される。
「分かってる、嘘も言わない」
今更クレハに嘘なんて吐かない。
「うん! あとタオル出しておくから使ってね」
「悪いな、助かる」
「うん、じゃあ、また後で」
と、クレハが脱衣所から出ていく。
俺は服を脱ぎ、脱いだ服を〝アイテムストレージ〟にしまう──確かに便利だよな……これ?
早速、教えて貰った通り少し魔力を込め〝水の結晶〟を起動させてみると……
シャーっと水が雨のようにシャワーから出てくる。
次に〝火の結晶〟を起動してみると……
すると水が〝火の結晶〟で温められお湯になっていく。
(まるで湯沸し器だな……)
次にエルフの国の〝妖精の花〟で作られた洗髪剤を使い、シャカシャカと髪を洗う。
うん、シャンプーだ。しかも品質は高い。
個人的な話だが、このシャンプーの香りは、元いた世界で使っていた物よりも好きかもしれない。
続いて身体を洗うが……これは普通に石鹸だな?
こちらは品質も匂いも元いた世界と殆ど一緒だ。
それにしても異世界に来てからは色んな意味で驚かされる。
異世界で最初の食事はおにぎりだったしな。
あれ、美味かったな。また作ってくれないかな?
「──ユキマサ君、タオルここ置いとくね!」
扉越しにクレハに声をかけられる
「ああ、助かる」
……てか、普通漫画とかだと男女が逆じゃないか?
何で俺がシャワー浴びて、クレハがタオル持ってきてるんだ……いや、勿論タオル嬉しいけどさ?
まあ、漫画の読みすぎか。
(馬鹿な事考えてないで早くでよう……)
と、そんな事を思いながら、俺はさっさと頭と身体を流して、シャワー室を出るのだった。
121
お気に入りに追加
539
あなたにおすすめの小説
異世界転生~チート魔法でスローライフ
玲央
ファンタジー
【あらすじ⠀】都会で産まれ育ち、学生時代を過ごし 社会人になって早20年。
43歳になった主人公。趣味はアニメや漫画、スポーツ等 多岐に渡る。
その中でも最近嵌ってるのは「ソロキャンプ」
大型連休を利用して、
穴場スポットへやってきた!
テントを建て、BBQコンロに
テーブル等用意して……。
近くの川まで散歩しに来たら、
何やら動物か?の気配が……
木の影からこっそり覗くとそこには……
キラキラと光注ぐように発光した
「え!オオカミ!」
3メートルはありそうな巨大なオオカミが!!
急いでテントまで戻ってくると
「え!ここどこだ??」
都会の生活に疲れた主人公が、
異世界へ転生して 冒険者になって
魔物を倒したり、現代知識で商売したり…… 。
恋愛は多分ありません。
基本スローライフを目指してます(笑)
※挿絵有りますが、自作です。
無断転載はしてません。
イラストは、あくまで私のイメージです
※当初恋愛無しで進めようと書いていましたが
少し趣向を変えて、
若干ですが恋愛有りになります。
※カクヨム、なろうでも公開しています
最強の職業は解体屋です! ゴミだと思っていたエクストラスキル『解体』が実は超有能でした
服田 晃和
ファンタジー
旧題:最強の職業は『解体屋』です!〜ゴミスキルだと思ってたエクストラスキル『解体』が実は最強のスキルでした〜
大学を卒業後建築会社に就職した普通の男。しかし待っていたのは設計や現場監督なんてカッコいい職業ではなく「解体作業」だった。来る日も来る日も使わなくなった廃ビルや、人が居なくなった廃屋を解体する日々。そんなある日いつものように廃屋を解体していた男は、大量のゴミに押しつぶされてしまい突然の死を迎える。
目が覚めるとそこには自称神様の金髪美少女が立っていた。その神様からは自分の世界に戻り輪廻転生を繰り返すか、できれば剣と魔法の世界に転生して欲しいとお願いされた俺。だったら、せめてサービスしてくれないとな。それと『魔法』は絶対に使えるようにしてくれよ!なんたってファンタジーの世界なんだから!
そうして俺が転生した世界は『職業』が全ての世界。それなのに俺の職業はよく分からない『解体屋』だって?貴族の子に生まれたのに、『魔導士』じゃなきゃ追放らしい。優秀な兄は勿論『魔導士』だってさ。
まぁでもそんな俺にだって、魔法が使えるんだ!えっ?神様の不手際で魔法が使えない?嘘だろ?家族に見放され悲しい人生が待っていると思った矢先。まさかの魔法も剣も極められる最強のチート職業でした!!
魔法を使えると思って転生したのに魔法を使う為にはモンスター討伐が必須!まずはスライムから行ってみよう!そんな男の楽しい冒険ファンタジー!
『収納』は異世界最強です 正直すまんかったと思ってる
農民ヤズ―
ファンタジー
「ようこそおいでくださいました。勇者さま」
そんな言葉から始まった異世界召喚。
呼び出された他の勇者は複数の<スキル>を持っているはずなのに俺は収納スキル一つだけ!?
そんなふざけた事になったうえ俺たちを呼び出した国はなんだか色々とヤバそう!
このままじゃ俺は殺されてしまう。そうなる前にこの国から逃げ出さないといけない。
勇者なら全員が使える収納スキルのみしか使うことのできない勇者の出来損ないと呼ばれた男が収納スキルで無双して世界を旅する物語(予定
私のメンタルは金魚掬いのポイと同じ脆さなので感想を送っていただける際は語調が強くないと嬉しく思います。
ただそれでも初心者故、度々間違えることがあるとは思いますので感想にて教えていただけるとありがたいです。
他にも今後の進展や投稿済みの箇所でこうしたほうがいいと思われた方がいらっしゃったら感想にて待ってます。
なお、書籍化に伴い内容の齟齬がありますがご了承ください。
誰一人帰らない『奈落』に落とされたおっさん、うっかり暗号を解読したら、未知の遺物の使い手になりました!
ミポリオン
ファンタジー
旧題:巻き込まれ召喚されたおっさん、無能で誰一人帰らない場所に追放されるも、超古代文明の暗号を解いて力を手にいれ、楽しく生きていく
高校生達が勇者として召喚される中、1人のただのサラリーマンのおっさんである福菅健吾が巻き込まれて異世界に召喚された。
高校生達は強力なステータスとスキルを獲得したが、おっさんは一般人未満のステータスしかない上に、異世界人の誰もが持っている言語理解しかなかったため、転移装置で誰一人帰ってこない『奈落』に追放されてしまう。
しかし、そこに刻まれた見たこともない文字を、健吾には全て理解する事ができ、強大な超古代文明のアイテムを手に入れる。
召喚者達は気づかなかった。健吾以外の高校生達の通常スキル欄に言語スキルがあり、健吾だけは固有スキルの欄に言語スキルがあった事を。そしてそのスキルが恐るべき力を秘めていることを。
※カクヨムでも連載しています
【改稿版】休憩スキルで異世界無双!チートを得た俺は異世界で無双し、王女と魔女を嫁にする。
ゆう
ファンタジー
剣と魔法の異世界に転生したクリス・レガード。
剣聖を輩出したことのあるレガード家において剣術スキルは必要不可欠だが12歳の儀式で手に入れたスキルは【休憩】だった。
しかしこのスキル、想像していた以上にチートだ。
休憩を使いスキルを強化、更に新しいスキルを獲得できてしまう…
そして強敵と相対する中、クリスは伝説のスキルである覇王を取得する。
ルミナス初代国王が有したスキルである覇王。
その覇王発現は王国の長い歴史の中で悲願だった。
それ以降、クリスを取り巻く環境は目まぐるしく変化していく……
※アルファポリスに投稿した作品の改稿版です。
ホットランキング最高位2位でした。
カクヨムにも別シナリオで掲載。
転生したら脳筋魔法使い男爵の子供だった。見渡す限り荒野の領地でスローライフを目指します。
克全
ファンタジー
「第3回次世代ファンタジーカップ」参加作。面白いと感じましたらお気に入り登録と感想をくださると作者の励みになります!
辺境も辺境、水一滴手に入れるのも大変なマクネイア男爵家生まれた待望の男子には、誰にも言えない秘密があった。それは前世の記憶がある事だった。姉四人に続いてようやく生まれた嫡男フェルディナンドは、この世界の常識だった『魔法の才能は遺伝しない』を覆す存在だった。だが、五〇年戦争で大活躍したマクネイア男爵インマヌエルは、敵対していた旧教徒から怨敵扱いされ、味方だった新教徒達からも畏れられ、炎竜が砂漠にしてしまったと言う伝説がある地に押し込められたいた。そんな父親達を救うべく、前世の知識と魔法を駆使するのだった。
大工スキルを授かった貧乏貴族の養子の四男だけど、どうやら大工スキルは伝説の全能スキルだったようです
飼猫タマ
ファンタジー
田舎貴族の四男のヨナン・グラスホッパーは、貧乏貴族の養子。義理の兄弟達は、全員戦闘系のレアスキル持ちなのに、ヨナンだけ貴族では有り得ない生産スキルの大工スキル。まあ、養子だから仕方が無いんだけど。
だがしかし、タダの生産スキルだと思ってた大工スキルは、じつは超絶物凄いスキルだったのだ。その物凄スキルで、生産しまくって超絶金持ちに。そして、婚約者も出来て幸せ絶頂の時に嵌められて、人生ドン底に。だが、ヨナンは、有り得ない逆転の一手を持っていたのだ。しかも、その有り得ない一手を、本人が全く覚えてなかったのはお約束。
勿論、ヨナンを嵌めた奴らは、全員、ザマー百裂拳で100倍返し!
そんなお話です。

うっかり『野良犬』を手懐けてしまった底辺男の逆転人生
野良 乃人
ファンタジー
辺境の田舎街に住むエリオは落ちこぼれの底辺冒険者。
普段から無能だの底辺だのと馬鹿にされ、薬草拾いと揶揄されている。
そんなエリオだが、ふとした事がきっかけで『野良犬』を手懐けてしまう。
そこから始まる底辺落ちこぼれエリオの成り上がりストーリー。
そしてこの世界に存在する宝玉がエリオに力を与えてくれる。
うっかり野良犬を手懐けた底辺男。冒険者という枠を超え乱世での逆転人生が始まります。
いずれは王となるのも夢ではないかも!?
◇世界観的に命の価値は軽いです◇
カクヨムでも同タイトルで掲載しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる