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第一章 全日本魔法剣技大会
第18話 vs巫女姫 ①
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次はついに俺の番だ。
俺は待機室をて、入場門へと階層を降りながら情報を整理してみる
柊《ひいらぎ》 夜空《よぞら》 高校一年生 女性
若いながらも世界遺産に登録されている出雲大社の元筆頭巫女であり、チャクラムを用いた戦闘スタイルが特徴である。国立魔法第三高校主席であり、その強さと可憐さで圧倒的支持を得て、同高校内では彼女のことを『姫君ひめぎみ』と呼ぶ者も多い。チャクラムに付与した魔法陣を操作することによって自由自在に操ることができ、また、幻惑系魔法によって相手を錯乱させることも可能である。
この情報とさっきの試合から見てみると、何やら幻惑系の魔法をかけた状態でチャクラムを使用して相手を攻撃しているみたいだ。だが、一ノ瀬 翼の体中にあった傷跡はどうにも説明がつかない。
まぁ。試合中にわかるだろう。
入場門に着いた。担当アイドルの日向坂が、すでにそこにいた。
ポンポンをもって、チアリーダー的な魅力的な衣装で総勢20人が待機していた。
俺の姿を見つけると、一斉に全員がお辞儀をしてきた。
少し困惑したが、俺もそれに返すように会釈をする。
「今回もよろしくお願いします。絶対に勝ちますから。」
俺がそう言うと、三者三葉の激励の言葉を贈ってくれた。やはり、とても元気がよくて晴れ晴れしい気分になる。
そして、俺は何となく白川さんを見てみた。
目が合う。が、すぐに逸らされた。その動作に、俺はどこか哀愁のような懐かしさを覚えた。
入場が始まる。
「さぁ!ついに、注目の準決勝第一試合です!」
「クライストを圧倒したその力を、見せてもらいましょう。」
琴原と、めずらしくスカルノが口を挟む。
クライストの試合後、ずっと黙っていた彼が口を開いたのだ。
「ではでは、選手入場!まずは東コーナー!!最強に打ち勝った男、彼も最強となるのか!?新条 輝選手です!」
俺は入場する。すると、会場内は大歓声が木霊していた。
やはり、日本最強の高校生を倒した、ということはかなり凄いことなようだ。
これまで見た試合を振り返ってもクライストより強い奴は間違いなくいなかった。
文字通り、俺がいなければ最強だったというわけだ。
第一試合で錬達桜ケ丘高校のみんながいた場所を覚えていた俺は、そっちのほうに手を振った。
そして、日向坂も入場。
「続いて、西コーナー!!元出雲大社筆頭巫女の名は伊達じゃない!柊 夜空選手です!」
こちらも大歓声に包まれる。観客のボルテージが、かなり高まっているように感じた。
柊の担当アイドルも入場が終わり、ついに始まろうとしていた。
しかし、琴原は違うアナウンスを入れた。
「準決勝からは、フィールドを変えます。選手はそのまま動かないでください。」
すると、各地の警備等をしている衛術協会の刺客たちは、なにやら魔法を発動しようとしていた。
戦闘場が光る、いつのまにかさっきは謎の硬いコンクリート的な物質だった戦闘場の表面が、いつの間にか地面になっていた。そして、周りをみてみると、戦闘場の周りを囲むように、低い柵のようなものが出現した。
いままでの試合を鑑みた協会側の配慮だろう。
実際、さっきの九條の試合ではもう少しで担当アイドルに魔法が直撃していたかもしれない場面があった。まぁ、そういうことだろう。
「これで完成です!さぁ、そろそろ始めますよ!!」
「それでは、準決勝第一試合、新条 輝vs柊 夜空の開始です!!」
試合が始まった。
俺は待機室をて、入場門へと階層を降りながら情報を整理してみる
柊《ひいらぎ》 夜空《よぞら》 高校一年生 女性
若いながらも世界遺産に登録されている出雲大社の元筆頭巫女であり、チャクラムを用いた戦闘スタイルが特徴である。国立魔法第三高校主席であり、その強さと可憐さで圧倒的支持を得て、同高校内では彼女のことを『姫君ひめぎみ』と呼ぶ者も多い。チャクラムに付与した魔法陣を操作することによって自由自在に操ることができ、また、幻惑系魔法によって相手を錯乱させることも可能である。
この情報とさっきの試合から見てみると、何やら幻惑系の魔法をかけた状態でチャクラムを使用して相手を攻撃しているみたいだ。だが、一ノ瀬 翼の体中にあった傷跡はどうにも説明がつかない。
まぁ。試合中にわかるだろう。
入場門に着いた。担当アイドルの日向坂が、すでにそこにいた。
ポンポンをもって、チアリーダー的な魅力的な衣装で総勢20人が待機していた。
俺の姿を見つけると、一斉に全員がお辞儀をしてきた。
少し困惑したが、俺もそれに返すように会釈をする。
「今回もよろしくお願いします。絶対に勝ちますから。」
俺がそう言うと、三者三葉の激励の言葉を贈ってくれた。やはり、とても元気がよくて晴れ晴れしい気分になる。
そして、俺は何となく白川さんを見てみた。
目が合う。が、すぐに逸らされた。その動作に、俺はどこか哀愁のような懐かしさを覚えた。
入場が始まる。
「さぁ!ついに、注目の準決勝第一試合です!」
「クライストを圧倒したその力を、見せてもらいましょう。」
琴原と、めずらしくスカルノが口を挟む。
クライストの試合後、ずっと黙っていた彼が口を開いたのだ。
「ではでは、選手入場!まずは東コーナー!!最強に打ち勝った男、彼も最強となるのか!?新条 輝選手です!」
俺は入場する。すると、会場内は大歓声が木霊していた。
やはり、日本最強の高校生を倒した、ということはかなり凄いことなようだ。
これまで見た試合を振り返ってもクライストより強い奴は間違いなくいなかった。
文字通り、俺がいなければ最強だったというわけだ。
第一試合で錬達桜ケ丘高校のみんながいた場所を覚えていた俺は、そっちのほうに手を振った。
そして、日向坂も入場。
「続いて、西コーナー!!元出雲大社筆頭巫女の名は伊達じゃない!柊 夜空選手です!」
こちらも大歓声に包まれる。観客のボルテージが、かなり高まっているように感じた。
柊の担当アイドルも入場が終わり、ついに始まろうとしていた。
しかし、琴原は違うアナウンスを入れた。
「準決勝からは、フィールドを変えます。選手はそのまま動かないでください。」
すると、各地の警備等をしている衛術協会の刺客たちは、なにやら魔法を発動しようとしていた。
戦闘場が光る、いつのまにかさっきは謎の硬いコンクリート的な物質だった戦闘場の表面が、いつの間にか地面になっていた。そして、周りをみてみると、戦闘場の周りを囲むように、低い柵のようなものが出現した。
いままでの試合を鑑みた協会側の配慮だろう。
実際、さっきの九條の試合ではもう少しで担当アイドルに魔法が直撃していたかもしれない場面があった。まぁ、そういうことだろう。
「これで完成です!さぁ、そろそろ始めますよ!!」
「それでは、準決勝第一試合、新条 輝vs柊 夜空の開始です!!」
試合が始まった。
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