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第5章 森の魔女と託宣の誓い

第1部最終話 新しい日々

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【前回のあらすじ】
 夫婦となってから数日、旅の帰りの道中で、ジークヴァルトに翻弄されてしまうリーゼロッテ。その暴走を止めようと先手を打とうとするも、突拍子もない行動はリーゼロッテの予想の上を突いてきて……。
 そんなときに立ち寄った辺境の砦。義両親となったジークフリートたちに、リーゼロッテはいきなり挨拶をすることになります。緊張しつつ対面を果たすも、ジークヴァルトの母ディートリンデが、マナー教師のロッテンマイヤーさんだったことを知るのでした。






 通された一室で、ディートリンデは早々に自分の夫と息子を追い出した。何をどう話せばいいのだろう。ふたりきりにされたリーゼロッテは、動揺したままソファへと腰を下ろした。

(ヴァルト様のお母様がロッテンマイヤーさんだったなんて……。フーゴお義父様たちも知っていたはずよね。どうして本当のことを教えてくれなかったのかしら)

 旅立つ直前に、夫人の名はアルブレヒツベルガーだと教えてもらったばかりだ。しかし先ほどロッテンマイヤーさんと口に出して呼んでしまった。

 ジークヴァルトの母親は、怒らせると怖い人だと聞いていた。思えばロッテンマイヤーさんも、ものすごく厳しい人だった。一度目の失敗には寛容でも、二度三度と同じことを繰り返すと、震えあがるくらいの剣幕で叱られたことを思い出す。

 そんなとき、向かいに座るディートリンデと目が合った。

「立派な淑女になったわね、リーゼロッテ」
「ディートリンデ様……」

 やさしく目を細められ、怒っていないことに安堵した。よく見なくても綺麗な女性だ。アデライーデがもっと歳を経たら、きっとこんな感じになるのだろう。

「ディートリンデ様がアルブレヒツベルガー夫人だったのですね。わたくし小さくてよく覚えていなくて……」
「あら、言えるようになったの。でもロッテンマイヤーでかまわないのよ」
「えっ!? わたくし、その名を口に出していたのですか?」
「どうしても発音できないから、あなたがそう呼ばせてくれって言ったんじゃない。わたしのあの姿が知り合いの女性に似ていたのでしょう?」
「知り合いと言いますかなんと申しますか……」

 子どものころの自分、恐るべしだ。ロッテンマイヤーさんがアルプスに住む某少女の友人令嬢の教育係だなどと、今さら説明できるはずもない。

「わたしの方こそ黙っていて悪かったわ。ダーミッシュ伯爵に口止めしたのもわたしよ。龍から制限を受けて、あの時わたしにできることは限られていたから……」
「制限を……?」
「龍に目隠しされることは知っているでしょう? 伯爵夫妻は龍の存在を知らないし、あなたは異形の者が視えなくなっていたし」
「視えなくなっていた?」
「ええ、視えていた頃の記憶も含めて、マルグリット様はあなたの力を封印されたから」
「母様が……」

 マルグリットの力は幾度も自分を守ってくれた。いまだこの身をマントのように覆っていて、それを感じるたびに温かい気持ちになるリーゼロッテだ。

「ああ、今も駄目ね。真実は伝えられそうにないわ」

 龍に目隠しをされたのだろう。何かを言いかけて、ディートリンデは苛立つように息を吐いた。

「でもこれだけは知っておいて。マルグリット様はあなたのことを、誰よりも愛していらっしゃったわ」
「はい、ディートリンデ様……ありがとうございます」

 実母との思い出はほんのわずかだ。それでもあたたかな記憶はちゃんと胸にあって、リーゼロッテは涙ぐみながら小さく頷いた。

「今のあなたの姿を見たら、マルグリット様もおよろこびになるわ。本当に立派な淑女になったわね」

 ディートリンデは慈しむように目を細めた。厳しいがやさしいひとなのだろう。リーゼロッテはそんなふうに思った。

「ロッテンマイヤーさんはやっぱり異形の者が視えていたのですね」
「幼いあなたときたら、びっくりするくらい異形を背負っているんだもの。こっそり様子を見に行ったときは本当に驚いたわ」

 大仰に手を広げて、ディートリンデはくすりと笑った。

「眠っている間にいた異形を浄化しているようだったけれど、昼の間に何度も転ばされているし、見るに見かねて伯爵に頼んでマナー教師を買って出たのよ」
「そうだったのですね。アルブレヒツベルガーの家名は侯爵家と伺ったのですが……」
「アルブレヒツベルガー侯爵家はわたしの実家よ。そのくらいはきちんと調べれば、すぐに分かったのではなくて? アーデルハイド」
「ごめんなさいっ、ロッテンマイヤーさん!」

 条件反射のようにリーゼロッテは背筋を正した。こんなやりとりを、子どものころに何度もしていたように思う。見つめ合って、ふたり同時に吹き出した。

「そういえばわたくし、アーデルハイドでしたわね」
「これもあなたがそう呼べと言ったんじゃない。変わった娘だと思ったけれど、素直で優秀な生徒だったわ」
「わたくし、ロッテンマイヤーさんには本当に感謝しております」
「幼いあなたにしてみれば、厳しすぎたでしょうね。あまり時間がなかったの。許してちょうだい」
「いいえ、わたくしが今、社交界で恥をかかずにいられるのも、ディートリンデ様のおかげです」
「あなたは昔と変わらず本当にいい子ね……」

 口元にやわらかな笑みを作ると、ディートリンデはふっと真顔になった。

「ジークヴァルトのこと、よろしく頼むわね。不愛想で分かりにくい子だけれど……あの子にはあなたしかいないの」
「はい、ディートリンデ様。わたくしにもジークヴァルト様しかおりませんから」
「そう……ありがとう、リーゼロッテ」

 挨拶に行くまでの緊張が嘘のようだ。ディートリンデとほほ笑み合って、しばらくの間、談笑を続けた。

「最後に大事なことを伝えておくわ。龍に目隠しされて、わたしたちはあなたに多くを語れない。でもね、同じ託宣を受けた者には、一度だけ龍は目隠しを取ることを許すのよ」
「同じ託宣を受けた者……?」
「あなたはわたしと同じ、龍の盾の伴侶となる託宣を受けた。だから一度だけなら制限を受けることなく、わたしの口からあなたに伝えることができるの。何を話すのかわたしが選び取るよりも、あなたが知りたいことを伝えたいと思って」
「わたくしが知りたいこと……」
「ええ、龍の託宣にまつわること。マルグリット様に関することでもいいし、ジークヴァルトのことでもいいわ。わたしが知り得ることなら話せるから」

 少し考えてみたが、今のところ何も思いつかない。慌てて聞くよりも、時間をかけて吟味したほうがよさそうだ。

「……今すぐは思い浮かびませんので、知りたいことができたらその時はお願いできますか?」
「もちろんよ。いつでも言ってちょうだい」
「ディートリンデ! そろそろもういいんじゃないか!? オレはリンデがいなくてさみしいぞぉ!」

 そんな話をしているときに、焦れた様子でジークフリートが部屋に飛び込んできた。便乗するようにジークヴァルトもやってくる。

「……もうひとつ言い忘れていたわ。いいこと、リーゼロッテ。もしもジークヴァルトがしつこい時は、容赦なく部屋から叩き出しなさい。対の託宣を受けた男どもは、野放しにすると手がつけられないほど増長していくわ。腹にすえかねたら一年くらい口をきかなければ、それで聞き分けよくなるから。よぉく覚えておくといいわ」

 一年はさすがに長いのでは。そう思ったものの、今までロッテンマイヤーさんの言うことに間違いはなかった。この教えをしかと胸に刻んでおこうと、リーゼロッテは神妙に頷いた。

     ◇
 大きな寝台の上、ヘッドボードに寄りかかったジークヴァルトに背を預ける。ここでも夫婦用の客間に通された。義実家でこの扱いは、なんだか気恥ずかしいものがある。

 足の間に座らされ、後ろから腹に腕が巻きつけられた。最大限に延ばしても、ジークヴァルトの足の方がなお長い。筋張った足の甲も指の長さも、自分のものとは全然違う。白いネグリジェの先から覗く素足と見比べて、リーゼロッテはくすぐったい気分になった。

「なんだかうれしそうだな」
「ふふ、ディートリンデ様とお話しできて、とてもたのしかったものですから」
「そうか」

 言いながらジークヴァルトは、不満そうにリーゼロッテをさらに抱き寄せた。後頭部に口づけが降りてくる。

「ん……ヴァルト様、くすぐったいですわ」

 身をよじっても大きな手が抱え込んできた。夜も更けて眠る準備も万端なときに、なんだか雲行きが怪しげだ。

「あ……ヴァルト様、今夜は……」
「嫌か?」
「だってここにはジークフリート様たちがいらっしゃいますし……」

 むっとした様子で、ジークヴァルトは髪に顔をうずめた。頭のてっぺんから、手加減なしに青の力を吹き込んでくる。

「ふひあっ」

 腕の中、リーゼロッテの体が飛び跳ねた。

「もう! いきなりそれはやめてくださいませ」
「父上たちは関係ないだろう?」
「だって……ここでそんなこと……」
「オレとお前はもう夫婦となった。恥ずかしいことなど何もないだろう?」
「ですが……」

 もじもじしながら唇を尖らせる。いくら新婚でも、節度は守った方がいいではないか。

「そんなに嫌か?」

 絶対引こうとしないジークヴァルトを呆れ半分振り返った。こういうときはリーゼロッテが折れるしかない。すぐほだされてしまう自分にも呆れつつ、リーゼロッテは頬を朱に染めささやいた。

「……せめて明かりを消してくださいませ」
「この前も暗くしただろう? 次はちゃんと消してやる」
「そんな……あっ!」

 言ったが最後、あとはジークヴァルトの独壇場だ。翻弄されるまま、甘やかな夜は更けていく。 

 いつ終わったかも分からないまま意識は遠のき、やがて空は白んでいった。

     ◇
 ぷるぷると小鹿のように足を震わせ、リーゼロッテは前へ進もうとした。へたり込みそうになるところを、すかさず抱え上げられる。

「無理はするな。オレが抱く」
「ですが最後にきちんとご挨拶を……」

 あれから数日、辺境の砦に滞在している間ずっと、夫婦の契りを拒むことができなかった。ほだされるまま流されないようにしなくては。そうは思うのに、ちっともうまくいかないリーゼロッテだ。

 横抱きにされたままエントランスへと向かう。相変わらず生温かい目のエッカルト夫妻と、ジークフリートに抱きかかえられたディートリンデが待っていた。
 心なしかディートリンデもやつれているような気がする。目が合って、同じタイミングで遠い目になってしまった。

「おおっと、ヴァルト。言い忘れていたことがある。リンデ、リーゼロッテも悪いが、ちょっとふたりきりで話させてくれ」

 ディートリンデを下に降ろすと、ジークフリートはジークヴァルトに手招きしてくる。しぶしぶリーゼロッテを降ろしてから、ジークヴァルトは父親の元へと向かった。
 ジークヴァルトの肩に手をかけて、ジークフリートは小声で耳打ちしてくる。ジークヴァルトも頭を傾け、その言葉に聞き入った。

「龍の盾としてオレと同じ託宣を受けたお前に、目隠しされずに一度だけ伝えられることがある。いいか、ヴァルト、よく聞くんだぞぉ? 対の託宣を受けた者同士は、肌を合わせると互いの感覚を分かち合う。それはもうお前も体感済みだろう?」
「はい、父上」
「そこで、大事なことだ。調子に乗って続けると、相手を傷つけることになりかねん。女性は繊細で、オレたちのように体力はないんだ。だからリーゼロッテが眠っているときだけは、絶対に手を出すんじゃあない」
「眠っているときだけは……」
「そうだ。どんなに寝顔が可愛いくってもだな、その一線だけは越えたら駄目だ。身もだえるくらいに寝言が可愛くってもだぞ? そこだけは絶対に耐えろ。分かったか? ジークヴァルト」
「肝に銘じます」
「よぉし、いい返事だ。さすがは我が息子!」

 ジークヴァルトの背中をばんと叩いて、はっはっはっとジークフリートは豪快に笑った。

「目隠しされない一度きりの助言をしろと言ったのに……。あれは、ろくなことは吹き込まれてないわね」

 吐き捨てるように言ったディートリンデに、引きつった笑みを向けるしかないリーゼロッテだった。

 そんなディートリンデたちに見送られて、迎えの馬車へと乗り込んだ。新たな家族との別れに、一抹のさみしさを感じてしまう。

「ここからはまた馬車での移動なのですね」
「今のお前の状態で、馬に乗るのはつらいだろう?」

 平然と言われて顔を赤らめた。本当に誰のせいだと思っているのだ。

 いつものように抱き上げられた膝の上、リーゼロッテはすかさず先制攻撃を繰り出した。

「ヴァルト様。馬車の中では髪はいくらでも梳いてよろしいですけれど、口づけは唇にだけ、回数も乗るごとに一回だけにしてくださいませ」

 同じてつは踏むものか。絶対に引かない覚悟で、きっぱりと言い切った。ジークヴァルトは宣言した通りに、帰りの道中でまるで書類仕事をしない。隙あらばリーゼロッテに手を出してこようとする勢いだ。

「乗るごとに一回は少なすぎるだろう。せめて一時間に一度だ」
「……分かりましたわ。ですが、絶対に口以外は駄目ですわよ?」

 律儀に交渉してくるジークヴァルトに呆れつつ、そのくらいならとリーゼロッテは妥協した。

(それにしてもジークフリート様って、あんな感じの方だったのね……)

 走り出した馬車の中、遠ざかる砦に目を向ける。記憶の中のジークフリートは、もっとダンディなイケおじだった。初恋の思い出は、思い出のままの方がしあわせなのかもしれない。脳筋を感じさせるジークフリートを頭に浮かべて、リーゼロッテはそんなことを考えてしまった。

「何を考えている?」

 不機嫌そうな声に思考を遮られる。どうやらジークヴァルトは、リーゼロッテの注意が自分に向いてないのが許せないらしい。そんなことが分かってきて、本当に愛されているのだとリーゼロッテは自然と笑顔になった。

「わたくしが考えているのは、いつだってヴァルト様のことですわ」

 はにかんで見上げると、絶句したようにジークヴァルトは固まった。次いで呆れたように息をつく。

「お前……そんなに可愛いことを言うと、我慢できなくなるだろう」
「え……?」

 いきなり荒く口づけられた。手首を取られ、うなじをホールドされる。

「んっふ、ぅん、ふむぅ、うぅん」

 苦しくて懸命に肩を押した。それなのにいつまでたってもジークヴァルトはキスをやめようとしない。唇をくっつけたまま、どうにかこうにか抗議する。

「い、一時間に一度だけだって……!」
「離さなければ全部で一度だ」
「えっあっそん、なっ」

 ブーイングは熱い舌に絡み取られ、結局は次の宿に着くまで、唇を離してもらえなかったリーゼロッテだった。

     ◇
 馬車の中では甘い口づけが続き、宿に着けば着いたで体を求められてしまう。そんな日が続いて、ようやく王都の街並みが見えてきた。
 だんだん見覚えのある風景が多くなってきて、リーゼロッテは帰ってきたという安心感で、胸がいっぱいになった。

「もうすぐフーゲンベルク領ですわね」
「ああ」

 帰り着く日くらいはゆっくり馬車に乗せてくれ。そう懇願した甲斐があって、旅の最終日は平和そのものだ。

(ぐったりして帰ったりしたら、エラやみなに心配かけてしまうもの)

 そんなことを思ってふと笑みがこぼれた。公爵家のお屋敷を思い浮かべると、とてもこころがあたたかい。

 しばらく行くと、老若男女問わず街中のひとが、馬車を見つけては手を振ってくるようになった。

「ヴァルト様、見てくださいませ、みなが手を……!」

 帰ってきた領主に向けて、みながよろこびの声を上げている。そう思ったリーゼロッテの耳に、馬車を追いかける子どもたちの祝いの言葉が届けられた。

「りょうしゅさまー、おくさまー、ごけっこん、おめでとうございますー!!」

 気のせいでなければそう聞こえた。思わず振り返ると、見上げた先ジークヴァルトに唇を塞がれた。

「んんんっ、んわぁるとふま、きゅうはどぅわめっていっふぁのにぃ……っ!」

 抗議の声は口づけに飲まれていく。その間も領地中が、ふたりの結婚に沸き返っていた。何も知らなかったのは、やはり自分ひとりだけなのだ。

 顔を真っ赤にしたまま屋敷に到着した。ジークヴァルトに抱えられて降りた先で、みなに出迎えられる。出発した時と同じように、使用人一同が整然と並び立っていた。

「お帰りなさいませ、旦那様、リーゼロッテ奥様」

 マテアスがきっちりと腰を折ると、使用人たちも一斉に頭を下げる。

「ただいま、マテアス。エラも、みんなも……」

 安堵のあまり、思わず涙ぐんだ。自分が帰りつくのは、これから先ずっとフーゲンベルク家なのだ。ジークヴァルトがいるこの場所が。

 腕の中、青い瞳と見つめ合う。リーゼロッテは上目遣いではにかんだ。

「わたくし、ヴァルト様の妻として、これから精一杯頑張りますわ」

 言い終わる前に、唇を塞がれた。使用人から歓声が上がる中、盛大に公爵家の呪いが発動する。

「さぁ! みなさん、出番ですよ!」

 想定済みの展開に、家令となったマテアスがすかさず号令をかけた。フォーメンションを組みながら、使用人たちが家具一式を押さえにかかる。

 きゅるるん小鬼を引き連れて、呪いを発動させたままのジークヴァルトが屋敷の中を闊歩かっぽする。その腕に包まれて、リーゼロッテはしあわせを噛みしめた。

 フーゲンベルク公爵夫人として過ごす日々が、これから新たにはじまるのだった。



       ふたつ名の令嬢と龍の託宣
            第1部令嬢編  終
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