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第2章 氷の王子と消えた託宣
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「いいいえぇ、これはただの仕事ですのでぇ。給金を得るために必要なだけですぅ」
「そうよね、ベッティは自分の力で生きているのだものね。わたくしもベッティを見習って、誰に頼ることなく立派に独り立ちして見せるわ!」
「えええぇ? そんなことになったらわたしの命が危うくなりますぅ」
リーゼロッテに何を吹き込んだのだと、公爵に血祭りにあげられそうだ。ベッティは慌てて話をそらすことにした。
「それにしても湯あみの技をおほめ頂いてうれしいですぅ。このベッティがまたいつでもやってさしあげますよぅ。仕える方がいてこそのわたしなんですぅ。お願いですからリーゼロッテ様は大人しく伯爵令嬢に専念なさってくださいぃ」
懇願というより平謝りの勢いだ。そんな様子のベッティに、リーゼロッテは満面の笑みを返した。
「そうね、あれは本当に気持ちがよかったわ。思わず眠ってしまいそうなくらいよ」
「わぁ! そんなふうに言っていただけてうれしいですぅ。アンネマリー様はあまりお好きではなかったようですのでなおさらですよぅ」
「え? アンネマリーが?」
あのゴールデンフィンガーに屈しないなどあり得るのだろうか? リーゼロッテが不思議そうな顔をすると、ベッティは自らの胸を両手で持ち上げる仕草をした。
「アンネマリー様はあのたわわなお胸のせいでぇ、仰向けになるのがお辛かったようなんですぅ」
そう言うベッティの胸もそれなりにたわわだ。背丈はほぼベッティとかわらないリーゼロッテは、思わず自分の胸に視線を落とした。
以前よりも育ってきたとはいえ、自分が仰向けになると、このふくらみは悲しいくらいに平らになってしまう。あるはずの脂肪は一体どこへ行ってしまうのか。七不思議レベルで疑問に思う話だ。
リーゼロッテは今にも泣きそうな顔をして、ベッティに向けて小さく唇をかんだ。
「ねえ、ベッティ。笑わないで聞いてほしいのだけれど……どうしたら、その、む、胸を大きくできるのかしら……?」
その言葉にベッティはぽかんと口を開けた。
「そんなもの……公爵様に揉んでもらえばよろしいのではぁ……」
「だ、だめよ! だってジークヴァルト様は、最近コルセットと詰め物で盛りに盛った偽の胸を見ているのよ! それを今さら本当は小さいんですだなんて言えないじゃない! 気づかれる前に大きくしたいの! おぉきく、したぃ、の……」
だんだんと語尾が小さくなっていく。我に返った様子のリーゼロッテは、赤くなって可愛らしくうなだれている。
(そんな事とっくに公爵様はお見通しなのにいぃ……天使、天使がいますよ! カイ坊ちゃまぁ……!)
ベッティはその可愛さに思わず屈しそうになってしまった。いや、もう屈してしまったのかもしれない。そう思うのも悔しいが、この令嬢はカイが言うように、ただ者ではないのかもしれない。
「わかりましたぁ! リーゼロッテ様のそのお心、察して余りありますぅ! このベッティが必ずやそのお胸、大きくして差し上げますよぅっ」
「ひゃっ何? ベッティっ」
ベッティは背後から手を回して、いきなりリーゼロッテの胸を揉みしだき始めた。いきなりのことにリーゼロッテは身をよじる。
「逃げたらダメですよぅ。お胸は揉むのがいちばんですぅ! ベッティのこの手で毎日、揉んで揉んで揉みまくって差し上げますよぅっ」
「ひゃ、あ、いや、あ、んベッティっ」
リーゼロッテの口からなんとも言えない声が漏れ出た直後、ごすっと何かが床に落ちる音がした。くんずほぐれつな体勢で絡み合ったまま、ふたりは同時にそちらの方へと顔を向けた。
「ジークヴァルト様!?」
そこにはラフな格好をしたジークヴァルトが、呆然とした様子で立っていた。取り落とした箱を手にしていた形そのままに、固まったまま動かないでいる。
「……どうしてここに?」
この部屋は王妃の離宮の一室だ。離宮は王以外の男性は、基本、立ち入ることが許されない場所である。何よりそれなりに夜も遅いこの時間に、ジークヴァルトが目の前にいる。そのことにリーゼロッテはただぽかんと口を開けた。
「公爵様は今、王子殿下の自室にお泊りになっていますからねぇ。この星読みの間はもともと王太子妃用の部屋ですのでぇ、王子殿下のお部屋と隠し通路でつながっているんですよぅ」
その言葉をベッティは、いまだリーゼロッテの胸を揉みしだきながら言った。しかし、ジークヴァルトの殺気に気づくと、さっと遠くの扉へと逃げていく。
「ではわたしは隣の部屋で控えておりますのでぇ。リーゼロッテ様ぁ、どうしてもな時は大声でお呼びくださいましねぇ」
早口でそう言うと、ベッティはぴゅっと隣の部屋に消えてしまった。一応、扉は開けたままにしていったようだ。
(どうしてもな時? まあ、こんな時間にふたりきりというのも外聞がよくないものね)
貴族の世界のよくわからないルールだ。扉を少しでも開けておけば、他者が確認できるし疚しいことは何もないということらしい。
しかし、夜も更けてきたこの時間に、実際はジークヴァルトとふたりきりだ。以前、王城でも似たような場面があったが、成人した今では随分と意味合いが違ってくるだろう。
気づいてみれば自分の格好も夜着にガウンを羽織っただけの無防備なものだ。しかも先ほどベッティに揉みしだかれて、襟元がかなり乱れている。
(ま、まあ、ヴァルト様の子供扱いの前では、このくらい問題にならないのだろうけど)
そう思いつつも、あわてて襟元を整えた。ついでに小胸を悟られないように、おろした髪を胸の前にそっと集めておく。
「あ、あの、ヴァルト様。こんな格好で申し訳ありません。とにかくこちらにおかけくださいませ」
ジークヴァルトを突っ立ったままにしておくわけにもいかないだろう。ほかに世話をする人間もいないのであれば、自分がお茶くらい用意すべきだ。
「いい、これを届けに来ただけだ」
取り落とした箱を拾い上げながら、ジークヴァルトは中身を取り出した。差し出されたのは守り石のペンダントだった。
「あ……わざわざ持ってきていただけたのですね」
守り石を受け取って、ぎゅっと両手で握りしめる。ジークヴァルトの波動が伝わってくる。そのなじんだ青を見つめて、リーゼロッテは心から安心したように頬を緩めた。
不意に腕を引かれてジークヴァルトに抱き寄せられた。ぎゅうと抱きすくめられて、守り石を握りしめたまま、リーゼロッテは身動きが取れなくなる。
無言のまま続く長い抱擁に、リーゼロッテはただ狼狽した。苦しくはないが、ここからどうしていいのかがわからない。薄い夜着からジークヴァルトの熱が伝わってきて、自然と頬が熱くなる。
「あ、あの、ヴァルト様……」
それ以上は何もせず、何も言ってこないジークヴァルトに、リーゼロッテはやっとの思いで声をかけた。
「絶対にオレが守る」
絞り出すような声で言われ、リーゼロッテははっと上を見上げた。昼間の続きなのだと思うと心が痛む。自分がしっかりしなくては、これからもジークヴァルトは、こうやって心をすり減らしていくのだろう。
「ヴァルト様、わたくしは……」
そう言いかけたとき、ジークヴァルトはリーゼロッテをその身から引きはがした。両肩に手を置いたまま、じっと見つめてくる。
「明日、朝にまた来る」
それだけ言って、ジークヴァルトは奥の書斎らしき部屋へと踵を返した。何か大きな物が動く音がして、その後にジークヴァルトの気配は消えた。
「……ねえ、ベッティ。わたくし、ジークヴァルト様のためにも、はやく独り立ちしないとだめなのよね。おんぶにだっこの子供扱いに、このまま甘んじているわけにはいかないもの」
戻ってきたベッティに向けてそうもらす。その決意に満ちたリーゼロッテを見やって、ベッティはぽつりと言った。
「それ、方向性、絶対に間違ってますよぅ」
ベッティはそのとき、心よりジークヴァルトに同情したのであった。
【次回予告】
はーい、わたしリーゼロッテ。王妃様の離宮で過ごすことになったわたしは、王子殿下にあるお願いをしに行くことに。そんな時に起こったアクシデントがきっかけで、アデライーデ様との関係を知らされて……。アンネマリーの手を取ることができないハインリヒ王子の理由とは!?
次回、2章第19話「氷の王子」 あわれなわたしに、チート、プリーズ!!
「そうよね、ベッティは自分の力で生きているのだものね。わたくしもベッティを見習って、誰に頼ることなく立派に独り立ちして見せるわ!」
「えええぇ? そんなことになったらわたしの命が危うくなりますぅ」
リーゼロッテに何を吹き込んだのだと、公爵に血祭りにあげられそうだ。ベッティは慌てて話をそらすことにした。
「それにしても湯あみの技をおほめ頂いてうれしいですぅ。このベッティがまたいつでもやってさしあげますよぅ。仕える方がいてこそのわたしなんですぅ。お願いですからリーゼロッテ様は大人しく伯爵令嬢に専念なさってくださいぃ」
懇願というより平謝りの勢いだ。そんな様子のベッティに、リーゼロッテは満面の笑みを返した。
「そうね、あれは本当に気持ちがよかったわ。思わず眠ってしまいそうなくらいよ」
「わぁ! そんなふうに言っていただけてうれしいですぅ。アンネマリー様はあまりお好きではなかったようですのでなおさらですよぅ」
「え? アンネマリーが?」
あのゴールデンフィンガーに屈しないなどあり得るのだろうか? リーゼロッテが不思議そうな顔をすると、ベッティは自らの胸を両手で持ち上げる仕草をした。
「アンネマリー様はあのたわわなお胸のせいでぇ、仰向けになるのがお辛かったようなんですぅ」
そう言うベッティの胸もそれなりにたわわだ。背丈はほぼベッティとかわらないリーゼロッテは、思わず自分の胸に視線を落とした。
以前よりも育ってきたとはいえ、自分が仰向けになると、このふくらみは悲しいくらいに平らになってしまう。あるはずの脂肪は一体どこへ行ってしまうのか。七不思議レベルで疑問に思う話だ。
リーゼロッテは今にも泣きそうな顔をして、ベッティに向けて小さく唇をかんだ。
「ねえ、ベッティ。笑わないで聞いてほしいのだけれど……どうしたら、その、む、胸を大きくできるのかしら……?」
その言葉にベッティはぽかんと口を開けた。
「そんなもの……公爵様に揉んでもらえばよろしいのではぁ……」
「だ、だめよ! だってジークヴァルト様は、最近コルセットと詰め物で盛りに盛った偽の胸を見ているのよ! それを今さら本当は小さいんですだなんて言えないじゃない! 気づかれる前に大きくしたいの! おぉきく、したぃ、の……」
だんだんと語尾が小さくなっていく。我に返った様子のリーゼロッテは、赤くなって可愛らしくうなだれている。
(そんな事とっくに公爵様はお見通しなのにいぃ……天使、天使がいますよ! カイ坊ちゃまぁ……!)
ベッティはその可愛さに思わず屈しそうになってしまった。いや、もう屈してしまったのかもしれない。そう思うのも悔しいが、この令嬢はカイが言うように、ただ者ではないのかもしれない。
「わかりましたぁ! リーゼロッテ様のそのお心、察して余りありますぅ! このベッティが必ずやそのお胸、大きくして差し上げますよぅっ」
「ひゃっ何? ベッティっ」
ベッティは背後から手を回して、いきなりリーゼロッテの胸を揉みしだき始めた。いきなりのことにリーゼロッテは身をよじる。
「逃げたらダメですよぅ。お胸は揉むのがいちばんですぅ! ベッティのこの手で毎日、揉んで揉んで揉みまくって差し上げますよぅっ」
「ひゃ、あ、いや、あ、んベッティっ」
リーゼロッテの口からなんとも言えない声が漏れ出た直後、ごすっと何かが床に落ちる音がした。くんずほぐれつな体勢で絡み合ったまま、ふたりは同時にそちらの方へと顔を向けた。
「ジークヴァルト様!?」
そこにはラフな格好をしたジークヴァルトが、呆然とした様子で立っていた。取り落とした箱を手にしていた形そのままに、固まったまま動かないでいる。
「……どうしてここに?」
この部屋は王妃の離宮の一室だ。離宮は王以外の男性は、基本、立ち入ることが許されない場所である。何よりそれなりに夜も遅いこの時間に、ジークヴァルトが目の前にいる。そのことにリーゼロッテはただぽかんと口を開けた。
「公爵様は今、王子殿下の自室にお泊りになっていますからねぇ。この星読みの間はもともと王太子妃用の部屋ですのでぇ、王子殿下のお部屋と隠し通路でつながっているんですよぅ」
その言葉をベッティは、いまだリーゼロッテの胸を揉みしだきながら言った。しかし、ジークヴァルトの殺気に気づくと、さっと遠くの扉へと逃げていく。
「ではわたしは隣の部屋で控えておりますのでぇ。リーゼロッテ様ぁ、どうしてもな時は大声でお呼びくださいましねぇ」
早口でそう言うと、ベッティはぴゅっと隣の部屋に消えてしまった。一応、扉は開けたままにしていったようだ。
(どうしてもな時? まあ、こんな時間にふたりきりというのも外聞がよくないものね)
貴族の世界のよくわからないルールだ。扉を少しでも開けておけば、他者が確認できるし疚しいことは何もないということらしい。
しかし、夜も更けてきたこの時間に、実際はジークヴァルトとふたりきりだ。以前、王城でも似たような場面があったが、成人した今では随分と意味合いが違ってくるだろう。
気づいてみれば自分の格好も夜着にガウンを羽織っただけの無防備なものだ。しかも先ほどベッティに揉みしだかれて、襟元がかなり乱れている。
(ま、まあ、ヴァルト様の子供扱いの前では、このくらい問題にならないのだろうけど)
そう思いつつも、あわてて襟元を整えた。ついでに小胸を悟られないように、おろした髪を胸の前にそっと集めておく。
「あ、あの、ヴァルト様。こんな格好で申し訳ありません。とにかくこちらにおかけくださいませ」
ジークヴァルトを突っ立ったままにしておくわけにもいかないだろう。ほかに世話をする人間もいないのであれば、自分がお茶くらい用意すべきだ。
「いい、これを届けに来ただけだ」
取り落とした箱を拾い上げながら、ジークヴァルトは中身を取り出した。差し出されたのは守り石のペンダントだった。
「あ……わざわざ持ってきていただけたのですね」
守り石を受け取って、ぎゅっと両手で握りしめる。ジークヴァルトの波動が伝わってくる。そのなじんだ青を見つめて、リーゼロッテは心から安心したように頬を緩めた。
不意に腕を引かれてジークヴァルトに抱き寄せられた。ぎゅうと抱きすくめられて、守り石を握りしめたまま、リーゼロッテは身動きが取れなくなる。
無言のまま続く長い抱擁に、リーゼロッテはただ狼狽した。苦しくはないが、ここからどうしていいのかがわからない。薄い夜着からジークヴァルトの熱が伝わってきて、自然と頬が熱くなる。
「あ、あの、ヴァルト様……」
それ以上は何もせず、何も言ってこないジークヴァルトに、リーゼロッテはやっとの思いで声をかけた。
「絶対にオレが守る」
絞り出すような声で言われ、リーゼロッテははっと上を見上げた。昼間の続きなのだと思うと心が痛む。自分がしっかりしなくては、これからもジークヴァルトは、こうやって心をすり減らしていくのだろう。
「ヴァルト様、わたくしは……」
そう言いかけたとき、ジークヴァルトはリーゼロッテをその身から引きはがした。両肩に手を置いたまま、じっと見つめてくる。
「明日、朝にまた来る」
それだけ言って、ジークヴァルトは奥の書斎らしき部屋へと踵を返した。何か大きな物が動く音がして、その後にジークヴァルトの気配は消えた。
「……ねえ、ベッティ。わたくし、ジークヴァルト様のためにも、はやく独り立ちしないとだめなのよね。おんぶにだっこの子供扱いに、このまま甘んじているわけにはいかないもの」
戻ってきたベッティに向けてそうもらす。その決意に満ちたリーゼロッテを見やって、ベッティはぽつりと言った。
「それ、方向性、絶対に間違ってますよぅ」
ベッティはそのとき、心よりジークヴァルトに同情したのであった。
【次回予告】
はーい、わたしリーゼロッテ。王妃様の離宮で過ごすことになったわたしは、王子殿下にあるお願いをしに行くことに。そんな時に起こったアクシデントがきっかけで、アデライーデ様との関係を知らされて……。アンネマリーの手を取ることができないハインリヒ王子の理由とは!?
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