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終章
桜散る散る卒業イベント2
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そんな未希たちと別れて学園の庭を歩いていたら。
「あ、ハナコ様ぁ!」
今度はユイナが息を切らして駆け寄ってきた。
ってか、わたくし公爵令嬢よ?
いくら彼ぴのお姉様だからって、トモダチみたいに手を振ってくるんじゃないっつうの。
「ユイナ、ケンタは一緒じゃないの?」
「ケンタ様なんて知りませんっ。ユイナのこと、ちっとも信用してくれないんですもん」
ゆいながおこなんて珍しいな。
いつもの演技じゃなくて、本気で気分を害してるって感じだし。
「待てよ、ユイナ!」
うおっ、今度は健太っ。
びっくりするからいきなり転移魔法で現れないでっ。
「まだ話は終わってないだろ?」
「アレはユイナのせいじゃないって言ったでしょ? これ以上話すことなんてない」
健太がゆいなの腕つかんで、そのゆいながそっぽを向いて。
「あなたたち、こんな場所でみっともないわね。一体なにを揉めていると言うの?」
「ユイナがさ、マサト先輩相手にいまだイベントこなしてたから」
「しょうがないじゃん、まだゲームの時間軸なんだよ? イベントに突入したら強制参加でわたしにも止められないんだもん!」
おお、ゲームのことなんてすっかり忘れてた。
しかし強制力ってまだ残ってたんだな。
そのとき学園のチャイムが鳴り響いて。
「あ、エンディング・ベルだ……」
「エンディング・ベル?」
「ゲームのラストシーンで鳴らされるんです。このあと名場面スチルと一緒に、スタッフロールが流れ始めるんですけど……」
そこまで言って、ゆいなはポロポロと涙をこぼし始めた。
いつもなら演技おつって思うトコだけど。
なんだかマジ泣きしてるみたいで、わたしもちょっと面食らっちゃった。
「ゆ、ユイナ!? ごめん、俺が言い過ぎた!」
あわてた健太がゆいなのことを抱き寄せる。
否定するように、ゆいなは小さく首を横に振った。
「違う。いつもならここでゲームのオープニングに戻っちゃってたから……」
「え……ってことは」
「うん。わたし、ゲームのループから抜け出せたみたい」
涙の残る顔で、ゆいなはとびっきりの笑顔を見せた。
「ゆいな……!」
「健太くん……!」
さっきまでの険悪なムードはどこへやら、今度はいちゃこらタイムに突入だよ。
ま、ゆいなも健太もよかったね。これからはケンカするのはほどほどに、手を取り合ってしあわせになってよ。
「はいはい、分かったから。いちゃつくなら人目のないところでやってちょうだい」
「華子先輩……華子先輩がゲーム展開無視していっぱいやらかしてくれたから……ゆいな、無事にゲームを卒業できました」
「俺からも礼を言うよ。姉ちゃん、ポンコツな悪役令嬢でいてくれてホントありがとう」
それのどこが礼なんだっつうの!
ま、わたしも晴れてエンディング迎えたんだし?
ここは大目にみてやるとしますか。
「ともかく外で素を出すのはおよしなさい。ゲームは終わったのだから、これからはユイナもきちんと貴族として生きて行かなくてはね?」
「はぁい、ハナコお姉様」
「……ユイナは無事解決としてもさ、姉上の方はゲーム延長なんじゃないの?」
「は? 延長? ケンタ、あなた何を言って……」
「だってそうだろ。シュン王子が留年になって婚約者指名のイベントも延期になったんだから。もしかしたらこのままゲーム続行かもしれないじゃん」
ふぉっ!? そんなのってアリ!?
「え~、ハナコ様なら大丈夫だよ。シュン王子、ハナコ様にメロメロだもん」
「ま、それもそうだな。今さら姉上がギロチンエンド迎えるはずもないか」
「そんなことよりケンタさま、はやくふたりきりになれるトコ、いこ?」
「ゆ、ユイナ……」
「やん♡」
抱き合ったまま、ふたりは転移魔法でぱっとかき消えた。
くっそぉうっ、ひとをいたずらに不安におとしいれといてっ。
やっぱ別れろっ。
ドロドロの泥沼の果てに、最高の愛憎劇をもってその幕を閉じてしまえっ。
「よぉ、ハナコ」
ろ、ロレンツォ!
と、リュシアン様もいるし。
危ない危ない、いまのゲームの会話、ふたりに聞かれるところだったよ。
「ロレンツォ様、この度はご卒業おめでとうございます」
「ああ、これでようやく人質卒業だ。それにしてもハナコ、思ったより元気そうだな」
「かっかっか、若者の回復力は目を見張るものがありますのぅ」
わたしが大使に撃たれたってこともあり、イタリーノ旅行をドタキャンしたことは特に問題にはならなかったんだ。
リュシアン様なんかは、むしろ笑って許してくれたって感じ。
ロレンツォが文句を言ってこなかったのは、ちょっと意外だったけど。
「先生、先日はお見舞いの品をありがとうございました」
「本当は直接見舞いに行くつもりでおりましたがのう。シュン王子に止められてしまいましてな」
これも嫉妬のなせる技ですかの、なんてリュシアン様は笑ってる。
「ハナコは留年したそうだな」
「ええ、成り行きで。好きでそうなったわけはありませんけれど」
「まぁそう言うな。今度は弟がフランク学園に入学する。俺の代わりに可愛がってやってくれ」
ロレンツォの弟だったら、何気に美少年なんじゃない?
どんな子か会えるのがちょっとたのしみかも。
「そう言うことでしたら、懇意にして差し上げましてよ」
「ああ、頼む。俺はイタリーノでやることが山ほどある。シュンなどに負けていられないからな」
先日のテロ騒ぎは、イタリーノ国のマフィアが裏で暗躍してたらしくて。
本国に戻ったあとロレンツォは、王子としてそいつらと戦うことを決めてるみたい。
「で、だ。ハナコ、まだイタリーノに来る気が残っているなら、俺はいつでも待っているからな」
「よろしいんですの?」
「もちろんだ。観光でも留学でも、気が向いたらいつでも言ってくれ」
「ダメだ……!」
「しゅ、シュン様!?」
いきなり背後に現れた山田。
そのままぎゅっと抱き寄せられて。
「ダメだ、ハナコ。イタリーノへ行くなど、そんな危険な真似はさせられない」
「危険だなんて。冬にリュシアン様がイタリーノに行かれて、安全面は確認済みでございますでしょう?」
「それでもダメだ! ハナコが目の届かない遠くへ行くなど、わたしの気が狂いそうだ……!」
「ちっ、最後まで邪魔をしやがって」
「かっかっか、青春まっさかりじゃのう」
あきれ顔のロレンツォと、ニコニコ笑ってるリュシアン様を置いたまま、山田とわたしは一瞬でどこかへ転移した。
「あ、ハナコ様ぁ!」
今度はユイナが息を切らして駆け寄ってきた。
ってか、わたくし公爵令嬢よ?
いくら彼ぴのお姉様だからって、トモダチみたいに手を振ってくるんじゃないっつうの。
「ユイナ、ケンタは一緒じゃないの?」
「ケンタ様なんて知りませんっ。ユイナのこと、ちっとも信用してくれないんですもん」
ゆいながおこなんて珍しいな。
いつもの演技じゃなくて、本気で気分を害してるって感じだし。
「待てよ、ユイナ!」
うおっ、今度は健太っ。
びっくりするからいきなり転移魔法で現れないでっ。
「まだ話は終わってないだろ?」
「アレはユイナのせいじゃないって言ったでしょ? これ以上話すことなんてない」
健太がゆいなの腕つかんで、そのゆいながそっぽを向いて。
「あなたたち、こんな場所でみっともないわね。一体なにを揉めていると言うの?」
「ユイナがさ、マサト先輩相手にいまだイベントこなしてたから」
「しょうがないじゃん、まだゲームの時間軸なんだよ? イベントに突入したら強制参加でわたしにも止められないんだもん!」
おお、ゲームのことなんてすっかり忘れてた。
しかし強制力ってまだ残ってたんだな。
そのとき学園のチャイムが鳴り響いて。
「あ、エンディング・ベルだ……」
「エンディング・ベル?」
「ゲームのラストシーンで鳴らされるんです。このあと名場面スチルと一緒に、スタッフロールが流れ始めるんですけど……」
そこまで言って、ゆいなはポロポロと涙をこぼし始めた。
いつもなら演技おつって思うトコだけど。
なんだかマジ泣きしてるみたいで、わたしもちょっと面食らっちゃった。
「ゆ、ユイナ!? ごめん、俺が言い過ぎた!」
あわてた健太がゆいなのことを抱き寄せる。
否定するように、ゆいなは小さく首を横に振った。
「違う。いつもならここでゲームのオープニングに戻っちゃってたから……」
「え……ってことは」
「うん。わたし、ゲームのループから抜け出せたみたい」
涙の残る顔で、ゆいなはとびっきりの笑顔を見せた。
「ゆいな……!」
「健太くん……!」
さっきまでの険悪なムードはどこへやら、今度はいちゃこらタイムに突入だよ。
ま、ゆいなも健太もよかったね。これからはケンカするのはほどほどに、手を取り合ってしあわせになってよ。
「はいはい、分かったから。いちゃつくなら人目のないところでやってちょうだい」
「華子先輩……華子先輩がゲーム展開無視していっぱいやらかしてくれたから……ゆいな、無事にゲームを卒業できました」
「俺からも礼を言うよ。姉ちゃん、ポンコツな悪役令嬢でいてくれてホントありがとう」
それのどこが礼なんだっつうの!
ま、わたしも晴れてエンディング迎えたんだし?
ここは大目にみてやるとしますか。
「ともかく外で素を出すのはおよしなさい。ゲームは終わったのだから、これからはユイナもきちんと貴族として生きて行かなくてはね?」
「はぁい、ハナコお姉様」
「……ユイナは無事解決としてもさ、姉上の方はゲーム延長なんじゃないの?」
「は? 延長? ケンタ、あなた何を言って……」
「だってそうだろ。シュン王子が留年になって婚約者指名のイベントも延期になったんだから。もしかしたらこのままゲーム続行かもしれないじゃん」
ふぉっ!? そんなのってアリ!?
「え~、ハナコ様なら大丈夫だよ。シュン王子、ハナコ様にメロメロだもん」
「ま、それもそうだな。今さら姉上がギロチンエンド迎えるはずもないか」
「そんなことよりケンタさま、はやくふたりきりになれるトコ、いこ?」
「ゆ、ユイナ……」
「やん♡」
抱き合ったまま、ふたりは転移魔法でぱっとかき消えた。
くっそぉうっ、ひとをいたずらに不安におとしいれといてっ。
やっぱ別れろっ。
ドロドロの泥沼の果てに、最高の愛憎劇をもってその幕を閉じてしまえっ。
「よぉ、ハナコ」
ろ、ロレンツォ!
と、リュシアン様もいるし。
危ない危ない、いまのゲームの会話、ふたりに聞かれるところだったよ。
「ロレンツォ様、この度はご卒業おめでとうございます」
「ああ、これでようやく人質卒業だ。それにしてもハナコ、思ったより元気そうだな」
「かっかっか、若者の回復力は目を見張るものがありますのぅ」
わたしが大使に撃たれたってこともあり、イタリーノ旅行をドタキャンしたことは特に問題にはならなかったんだ。
リュシアン様なんかは、むしろ笑って許してくれたって感じ。
ロレンツォが文句を言ってこなかったのは、ちょっと意外だったけど。
「先生、先日はお見舞いの品をありがとうございました」
「本当は直接見舞いに行くつもりでおりましたがのう。シュン王子に止められてしまいましてな」
これも嫉妬のなせる技ですかの、なんてリュシアン様は笑ってる。
「ハナコは留年したそうだな」
「ええ、成り行きで。好きでそうなったわけはありませんけれど」
「まぁそう言うな。今度は弟がフランク学園に入学する。俺の代わりに可愛がってやってくれ」
ロレンツォの弟だったら、何気に美少年なんじゃない?
どんな子か会えるのがちょっとたのしみかも。
「そう言うことでしたら、懇意にして差し上げましてよ」
「ああ、頼む。俺はイタリーノでやることが山ほどある。シュンなどに負けていられないからな」
先日のテロ騒ぎは、イタリーノ国のマフィアが裏で暗躍してたらしくて。
本国に戻ったあとロレンツォは、王子としてそいつらと戦うことを決めてるみたい。
「で、だ。ハナコ、まだイタリーノに来る気が残っているなら、俺はいつでも待っているからな」
「よろしいんですの?」
「もちろんだ。観光でも留学でも、気が向いたらいつでも言ってくれ」
「ダメだ……!」
「しゅ、シュン様!?」
いきなり背後に現れた山田。
そのままぎゅっと抱き寄せられて。
「ダメだ、ハナコ。イタリーノへ行くなど、そんな危険な真似はさせられない」
「危険だなんて。冬にリュシアン様がイタリーノに行かれて、安全面は確認済みでございますでしょう?」
「それでもダメだ! ハナコが目の届かない遠くへ行くなど、わたしの気が狂いそうだ……!」
「ちっ、最後まで邪魔をしやがって」
「かっかっか、青春まっさかりじゃのう」
あきれ顔のロレンツォと、ニコニコ笑ってるリュシアン様を置いたまま、山田とわたしは一瞬でどこかへ転移した。
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