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第七章 いざ、最終決戦
王子VS悪役令嬢
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「それで姉ちゃん、シュン王子と魔法で勝負することになったの? 無謀だなぁ」
「しょうがないじゃない。リュシアン様の提案だったし、受けないと留学がパーになっちゃうんだから」
「リュシアン様……? なに姉ちゃん、いつの間に元国王までたらしこんでんの?」
「ちょっと、変なこと言わないでっ」
危ない危ない。保健医がリュシアン様だってことは、秘密にしとくって約束だった。
「にしてもさ、なにもわざわざ魔法対決にしなくても。ほかにいい方法あったんじゃないの?」
「どのみち山田には勉強もスポーツも太刀打ちできないんだから。だったら意表を突ける魔法の方がまだ勝算があるってもんでしょ」
「ワンチャン狙いってわけ? 国一番の魔力持ち相手に、姉ちゃん強気すぎだって」
こっちは必死なんだから、半笑いしてんじゃないっ。
「いいから健太も協力して。山田はわたしの魔法なんてポンコツだと思ってるだろうから、ソコを逆手にとって勝利をもぎ取るのよ」
名付けて、窮鼠猫を噛む作戦。
追い詰められたわたしの底力、山田に見せつけてやるんだから。
「こんなんで本当に上手くいくかなぁ。俺だってシュン王子には勝てる気しないってのに」
「大丈夫よ。ちゃんとハンデはもらうから」
能力で勝てなければ頭を使うしかないわけで。
姑息と言われようと、やるからには何が何でも勝ちに行くつもり。
「姉ちゃんどう? このくらいでいけそう?」
健太が手渡してきたのはパッと見小さめのピンポン玉。
実はコレ、ぎゅっと丸めたティッシュだったりする。
上達してきたとは言え、わたしが魔法で動かせるものはいまだにティッシュ一枚。だから健太の魔法でティッシュを極限まで圧縮してもらったんだ。
こうすれば重さが変わらないまま空気抵抗を減らせるし、飛距離と速度をマシマシにできるってワケ。
試しにひと粒魔法で飛ばしてみると、結構な速度で飛んでって。
壁を跳ね返ったボールは、とてもティッシュとは思えない仕上がりって感じ。
「うん、上出来じゃない」
「姉ちゃん、魔法の扱いすげー上達したじゃんか」
「まぁね。でもまだまだこれからよ」
もっと威力が増してくれないと、勝算が薄くなっちゃうし。
「でもさ、飛び道具なんか使って大丈夫なわけ?」
「そこはちゃんと確認したから」
リュシアン様に聞いたら、魔法さえ使えば何飛ばしても構わないって。もちろん刃物とかはダメって言われちゃったけど。
硬くしたティッシュとは言え、わたしの魔力じゃ殺傷能力は皆無だし。せいぜい当たったところが赤くなる程度だよね。
山田は多少痛い思いするかもしれないけど、そこはご愛敬ってことで許してもらおうっと。
とにかく、あとは練習あるのみ!
勝負までまだ時間があるから、魔法学の先生の力も借りてギリギリまで技を極めないと。
そしていよいよ約束の日がやってきて。
場所はお城の庭園。観客はビスキュイ一匹。レフェリーはもちろんリュシアン様で。
邪魔が入らないよう、リュシアン様が庭一帯に結界魔法を作ってくれた。
空調は山田が担当。
なにせ寒空の下の決闘だからね。試合中も魔法使って快適空間を維持するらしい。
これもハンデのひとつって、リュシアン様が決めたみたい。
「では始める前に、ルールを確認しておこうかの」
山田とわたしが無言で向き合う中、リュシアン様の落ち着いた声が響き渡る。
「まず使っていいのは魔法のみ。先に相手の両ひざを地面につけた方が勝者じゃ。よいな?」
問いかけにわたしと山田がうなずき返す。
「ハンデとして、試合開始五分間はハナコ嬢に先制攻撃の権利を与える。五分経過するまでは、シュン王子は一切の手出しを禁止とする」
最初の五分が、実質わたしの攻撃時間だ。この時間内で山田を仕留められなかったら、わたしの敗北は確実になるだろう。
今のわたしの実力じゃそんなバカスカ魔法を使えないし。
意表を突くことも勝つ条件に入ってるから、ネタバレしたあと二度目のチャンスはないと思ってる。
山田を地面に沈めるには、確実に一発でケリを付けなくちゃ。
「ふたりとも、準備は良いな?」
しっぽを振ってるビスキュイの横で、リュシアン様は大きく片腕を空にかかげた。
「では、試合開始!」
「わふんっ」
ビスキュイの鳴き声とともに、大きな砂時計がひっくり返った。
あの砂が落ち切ったとき、山田の魔法が解禁される。
慌てるな、華子。シミュレーション通りやれば、絶対にうまくいくハズ。
ただ不安材料はいくつかあって。
まずは風の存在。山田の空調魔法のおかげでこの心配はなくなった。
残りは下が芝生だってこと。ボールの素材がティッシュだけに、地面がぬれてなかったのはよかったけれど。硬い床の上ばかりで練習してきたのが今さらながら悔やまれる。
ま、言っていても仕方ないよね。ここまできたらやるしかないし。
立ち尽くす山田の後ろに回り込んで、歩幅で距離を確かめた。
何をしてるか分からないように、スカートの影でティッシュ玉を地面に置いて回った。
芝生のお陰で山田からは置いたボールが見えないみたい。これはかえって有利かも?
ボールの位置がカギだから、慌てないで慎重に。
落ち着け、落ち着け。大丈夫、まだ時間は残ってる。
配置し終わって、砂時計に目を向ける。
落ちた砂は半分以上。だいたい残り二分ってところかな。
下準備は完璧って感じだし、攻撃は一分あれば十分だ。
その間、山田は何もせずに姿勢よく立っていて。
その余裕の表情、いますぐ崩してやるから見てなさいよ。
正面に戻って、深呼吸で精神統一。
この勝負に勝ちさえすれば、ゲームの世界は終わるも同然。卒業イベントを待たずして、前倒しできるってことだから。
悪役令嬢として最後の聖戦、全身全霊かけてやったろうじゃないの!
覚悟を決めて、山田に向け両手をかざした。
「しょうがないじゃない。リュシアン様の提案だったし、受けないと留学がパーになっちゃうんだから」
「リュシアン様……? なに姉ちゃん、いつの間に元国王までたらしこんでんの?」
「ちょっと、変なこと言わないでっ」
危ない危ない。保健医がリュシアン様だってことは、秘密にしとくって約束だった。
「にしてもさ、なにもわざわざ魔法対決にしなくても。ほかにいい方法あったんじゃないの?」
「どのみち山田には勉強もスポーツも太刀打ちできないんだから。だったら意表を突ける魔法の方がまだ勝算があるってもんでしょ」
「ワンチャン狙いってわけ? 国一番の魔力持ち相手に、姉ちゃん強気すぎだって」
こっちは必死なんだから、半笑いしてんじゃないっ。
「いいから健太も協力して。山田はわたしの魔法なんてポンコツだと思ってるだろうから、ソコを逆手にとって勝利をもぎ取るのよ」
名付けて、窮鼠猫を噛む作戦。
追い詰められたわたしの底力、山田に見せつけてやるんだから。
「こんなんで本当に上手くいくかなぁ。俺だってシュン王子には勝てる気しないってのに」
「大丈夫よ。ちゃんとハンデはもらうから」
能力で勝てなければ頭を使うしかないわけで。
姑息と言われようと、やるからには何が何でも勝ちに行くつもり。
「姉ちゃんどう? このくらいでいけそう?」
健太が手渡してきたのはパッと見小さめのピンポン玉。
実はコレ、ぎゅっと丸めたティッシュだったりする。
上達してきたとは言え、わたしが魔法で動かせるものはいまだにティッシュ一枚。だから健太の魔法でティッシュを極限まで圧縮してもらったんだ。
こうすれば重さが変わらないまま空気抵抗を減らせるし、飛距離と速度をマシマシにできるってワケ。
試しにひと粒魔法で飛ばしてみると、結構な速度で飛んでって。
壁を跳ね返ったボールは、とてもティッシュとは思えない仕上がりって感じ。
「うん、上出来じゃない」
「姉ちゃん、魔法の扱いすげー上達したじゃんか」
「まぁね。でもまだまだこれからよ」
もっと威力が増してくれないと、勝算が薄くなっちゃうし。
「でもさ、飛び道具なんか使って大丈夫なわけ?」
「そこはちゃんと確認したから」
リュシアン様に聞いたら、魔法さえ使えば何飛ばしても構わないって。もちろん刃物とかはダメって言われちゃったけど。
硬くしたティッシュとは言え、わたしの魔力じゃ殺傷能力は皆無だし。せいぜい当たったところが赤くなる程度だよね。
山田は多少痛い思いするかもしれないけど、そこはご愛敬ってことで許してもらおうっと。
とにかく、あとは練習あるのみ!
勝負までまだ時間があるから、魔法学の先生の力も借りてギリギリまで技を極めないと。
そしていよいよ約束の日がやってきて。
場所はお城の庭園。観客はビスキュイ一匹。レフェリーはもちろんリュシアン様で。
邪魔が入らないよう、リュシアン様が庭一帯に結界魔法を作ってくれた。
空調は山田が担当。
なにせ寒空の下の決闘だからね。試合中も魔法使って快適空間を維持するらしい。
これもハンデのひとつって、リュシアン様が決めたみたい。
「では始める前に、ルールを確認しておこうかの」
山田とわたしが無言で向き合う中、リュシアン様の落ち着いた声が響き渡る。
「まず使っていいのは魔法のみ。先に相手の両ひざを地面につけた方が勝者じゃ。よいな?」
問いかけにわたしと山田がうなずき返す。
「ハンデとして、試合開始五分間はハナコ嬢に先制攻撃の権利を与える。五分経過するまでは、シュン王子は一切の手出しを禁止とする」
最初の五分が、実質わたしの攻撃時間だ。この時間内で山田を仕留められなかったら、わたしの敗北は確実になるだろう。
今のわたしの実力じゃそんなバカスカ魔法を使えないし。
意表を突くことも勝つ条件に入ってるから、ネタバレしたあと二度目のチャンスはないと思ってる。
山田を地面に沈めるには、確実に一発でケリを付けなくちゃ。
「ふたりとも、準備は良いな?」
しっぽを振ってるビスキュイの横で、リュシアン様は大きく片腕を空にかかげた。
「では、試合開始!」
「わふんっ」
ビスキュイの鳴き声とともに、大きな砂時計がひっくり返った。
あの砂が落ち切ったとき、山田の魔法が解禁される。
慌てるな、華子。シミュレーション通りやれば、絶対にうまくいくハズ。
ただ不安材料はいくつかあって。
まずは風の存在。山田の空調魔法のおかげでこの心配はなくなった。
残りは下が芝生だってこと。ボールの素材がティッシュだけに、地面がぬれてなかったのはよかったけれど。硬い床の上ばかりで練習してきたのが今さらながら悔やまれる。
ま、言っていても仕方ないよね。ここまできたらやるしかないし。
立ち尽くす山田の後ろに回り込んで、歩幅で距離を確かめた。
何をしてるか分からないように、スカートの影でティッシュ玉を地面に置いて回った。
芝生のお陰で山田からは置いたボールが見えないみたい。これはかえって有利かも?
ボールの位置がカギだから、慌てないで慎重に。
落ち着け、落ち着け。大丈夫、まだ時間は残ってる。
配置し終わって、砂時計に目を向ける。
落ちた砂は半分以上。だいたい残り二分ってところかな。
下準備は完璧って感じだし、攻撃は一分あれば十分だ。
その間、山田は何もせずに姿勢よく立っていて。
その余裕の表情、いますぐ崩してやるから見てなさいよ。
正面に戻って、深呼吸で精神統一。
この勝負に勝ちさえすれば、ゲームの世界は終わるも同然。卒業イベントを待たずして、前倒しできるってことだから。
悪役令嬢として最後の聖戦、全身全霊かけてやったろうじゃないの!
覚悟を決めて、山田に向け両手をかざした。
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