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第三章 イベントは危険な香り
人助けと自爆は紙一重
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明けて翌週。
今は馬車で通学中。
横には弟のケンタ。
下校は別々だけど、朝は大抵一緒に登校してるんだ。
(何気にケンタも攻略対象のひとりなんだよね……)
未希から聞かされてびっくりしたし。
でも急に態度を変えるのも変かなって、とりあえず今まで通り姉弟してる。
ケンタルートでの悪役はこのわたしなんだけど。
ストーリーは弟を溺愛しているハナコが、ヒロインとの間を徹底的に邪魔しにかかるって感じ。
最悪のルートをたどるとさ、ケンタに刺される未来が待ち受けている。
未希いわく串刺しエンド。
ってか、こわすぎるっ。
ケンタがあのユイナと結ばれるのはマジ勘弁だけど、弟にコロされるくらいなら姉ちゃん黙って耐え忍ぶよ。
まぁ未希の話では、今んとこケンタとユイナは大きなフラグは立ってないみたい。
ユイナにしたってわたしをお姉様とは呼びたくないだろうし?
そんなわけでケンタとはずっと普通に姉弟していけそうだ。経過を見守る必要はまだまだあるんだけどね。
そんなことを考えているうちに、馬車が学園の門をくぐった。
フランク学園はすごく広くて、徒歩だと校舎にたどりつくまで小一時間はかかる。
なのでみんな馬車通学してるんだ。歩いて来る変わり者なんて、散歩好きの人間くらいだし。
って、言ってるそばから誰かが歩いてた。制服着てないから、先生か誰かかな?
「止めて! わたくしここで降りるから」
なんか後ろから走ってきた男子生徒が、その先生を突き飛ばしやがった。
しかも財布かなんかをポケットからすったみたいに見えたんだけど。
「姉上、どうしたのいきなり?」
「いいからあなたは先に行ってて」
無理やり馬車を止め、わたしは追い越したふたりの方へ向かっていった。
先生の方は白髪のおじいちゃんだ。よろけてたけどなんとか転ばずに済んだみたい。
ご老人に狼藉を働くなんて許せぬ所業、このハナコ・モッリ様が成敗いたす!
「ちょっとあなた、ひとにぶつかっておいて謝りもしないなんて」
両手を広げ、走り去ろうとしていた男子の前に立ちふさがった。
「な、なんだよお前」
「それにあの方の持ち物を盗ったでしょう? 隠したものをすぐにお出しなさい。わたくしは寛大なの。今ならまだ許してあげてよ?」
「は? 知らねぇよ。それに誰だよお前、偉そうに」
あらら? わたしを知らないなんて。もしかしたら下級生なのかしら?
マズいわね。ハナコの威光が使えないんじゃ、何気にこっちが形勢不利なんじゃ。
でも今さら後には引けないし。
「いいからわたくしが笑っているうちに素直に言うことを聞きなさい」
「うるせぇ、おかしな言いがかりつけてくんな!」
スゴまれてちょっと怯みそうになった。
ってか、なんか掴みかかってきそうな勢いなんだけどっ。
振り上げられた拳に思わず目をつぶった。
しかし待てども痛みはこない。
恐る恐る目を開けると、間に入ったケンタが男子の腕をねじり上げていた。
「ケンタ……!」
「何するっ、離しやがれ!」
「暴行未遂に窃盗行為……こっちは現行犯だな」
男子生徒のポケットから、財布らしきものがひとりでに飛び出してくる。
それはふわふわと宙を浮いて、おじいちゃん先生のところまで飛んでいった。
「かっかっか、これはいつの間に。お若いの、礼を言いますぞ」
「濡れ衣だ! それは俺のモンだっ」
「黙れ、話ならあとでゆっくり聞いてやる。姉上は今すぐ馬車に戻って。いいね?」
それだけ言い残すと、男子生徒と一緒にケンタの姿がぱっとこの場から消え去った。
これは転移魔法だ。
(何気にケンタも優秀なのよね)
上級魔法なので使えるってだけでもすごいのに、他人も一緒に転移できる人間はさらにすごいって言われてるんだ。
自慢の弟で姉ちゃんもすごくうれしいよ。やっぱり串刺しエンドは全力で避けて通りたい。
「あの、お怪我はございませんか?」
「ご心配には及びませんぞ。日々散歩で足腰を鍛えておりますからな」
その割には足取りヨボヨボなんですけど。
「心意気には感謝しますがな、もう少しご自分を大事にしなされ。この老いぼれのせいで希望ある若者の未来が絶たれたとあっては、良心が痛みますゆえな」
「ご年配の方々がこれまで国を支え導いてくれたからこそ、今の平和があるのですわ。その方々を大事にしないわけには参りません」
「かーっかっか、これはうれしいことを言ってくださる。この国の未来は明るい、いや素晴らしきことかな」
このままじゃわたしはお先真っ暗だけどね。
「そろそろ授業が始まる時刻、もうお行きなされ。わしも散歩に戻るとしますのでな」
ヨタヨタと行ってしまったおじいちゃん先生を見送って、わたしも馬車に乗り込んだ。
ケンタが来てくれなかったら危なかったな。
これからはもうちょっと気をつけよう。
このあと普段通りに授業をこなして、そんなことがあったなんて忘れてしまっていたんだけど。
「いたっ」
「ハナコ様、どうかなさいまして!?」
「いえ、紙で指先を切ってしまったわ」
といってもちょっぴり血が出たくらい。
絆創膏でも貼っておけばすぐ治っちゃう感じの浅い傷だ。
「た、大変ですわっ、い、今すぐジュリエッタ様をお連れしますっ」
「大丈夫よ、これくらい」
「で、ですが、ハナコ様……」
そんな青い顔して大げさな。
ああ、以前のわたしなら些細な怪我で大騒ぎしてたもんね。
痛いのを他人のせいにして当たり散らしたりしてさ。
「ここからなら保健室に行った方が早いわね。心配しないで、ひとりでも行けるから」
ぽかんとする取り巻き令嬢を先に帰して、保健室に向かった。
これまでの言動と違い過ぎて周りも戸惑ってるんだろうな。
華子が当たり前になるように、地道に広報活動を行うしかなさそうだね。
「失礼いたします……わ?」
なんか語尾が疑問形になっちゃったけど。
だって保健室には、朝助けたおじいちゃん先生がいたんだもの。
やっぱりあのとき怪我でもしちゃってたのかな。
ん、でも先生、白衣着ているぞ? これってまさかだけど。
華子、嫌な予感。
「おや、朝のお嬢さん。保健室に何用ですかな?」
「指を怪我してしまいまして。大したことはないんですけれど」
「どれどれ、これはいけませんな。小さな傷とて甘く見てはいけませんぞ」
言うなり先生の手のひらがまぶしく光った。指先が温かい熱に包まれる。
それが収まったころには、傷は綺麗さっぱり消えていた。
「ありがとうございます、助かりましたわ。先生は校医でいらっしゃいましたのね」
戸惑いながらも、未希の言葉を思い出していた。
保健医は攻略対象だってこと。
やばっ、すっかり忘れてた!
このヨボヨボ、未希からは戦力外通告されてるから問題ないって思いたい!
「いやなに、頭と体が働くうちは、この老いぼれも人様の役に立とうと思いましてな」
かーっかっかと笑うと、おじいちゃん先生は意味深にわたしの顔をじっと見つめてきた。
え、なに? また変なフラグ立てちゃったとか?
ヨボじい相手にそんなまさかと、焦りの汗が背中を伝う。
「ところでお嬢さん、今日は保健室に何用ですかな?」
ってか、もうボケきとるやんっ。
ずっこけそうになったとき、壁の鳩時計がポッポーと鳴き出した。
「おおこれはいかん、職員会議に遅れるところでしたな。わしは行きますゆえ、これにて失礼をば」
言うなりおじいちゃん先生がその場から一瞬で掻き消える。
「て、転移魔法!?」
思わず叫んじゃったよ。
保健室から職員室までって、結構な距離があったはず。
転移魔法は魔力の消費も激しくて、能力に応じて移動できる距離も変わって来るんだ。
ヨボじい、何気にすごい人なのかも。
半分ボケちゃってるみたいだけどねっ。
「じっちゃん、いるか? また怪我しちゃってさ」
がらっとドアが開いて、慣れた様子で男子生徒が入ってきた。
ひぃいいいぃぃっ、マサト・コーガ!
なんであんたがこのタイミングで登場すんの!?
マサトはもうひとりの攻略対象だ。
一難去ってまた一難。
こりゃまた未希にどやされる!
今は馬車で通学中。
横には弟のケンタ。
下校は別々だけど、朝は大抵一緒に登校してるんだ。
(何気にケンタも攻略対象のひとりなんだよね……)
未希から聞かされてびっくりしたし。
でも急に態度を変えるのも変かなって、とりあえず今まで通り姉弟してる。
ケンタルートでの悪役はこのわたしなんだけど。
ストーリーは弟を溺愛しているハナコが、ヒロインとの間を徹底的に邪魔しにかかるって感じ。
最悪のルートをたどるとさ、ケンタに刺される未来が待ち受けている。
未希いわく串刺しエンド。
ってか、こわすぎるっ。
ケンタがあのユイナと結ばれるのはマジ勘弁だけど、弟にコロされるくらいなら姉ちゃん黙って耐え忍ぶよ。
まぁ未希の話では、今んとこケンタとユイナは大きなフラグは立ってないみたい。
ユイナにしたってわたしをお姉様とは呼びたくないだろうし?
そんなわけでケンタとはずっと普通に姉弟していけそうだ。経過を見守る必要はまだまだあるんだけどね。
そんなことを考えているうちに、馬車が学園の門をくぐった。
フランク学園はすごく広くて、徒歩だと校舎にたどりつくまで小一時間はかかる。
なのでみんな馬車通学してるんだ。歩いて来る変わり者なんて、散歩好きの人間くらいだし。
って、言ってるそばから誰かが歩いてた。制服着てないから、先生か誰かかな?
「止めて! わたくしここで降りるから」
なんか後ろから走ってきた男子生徒が、その先生を突き飛ばしやがった。
しかも財布かなんかをポケットからすったみたいに見えたんだけど。
「姉上、どうしたのいきなり?」
「いいからあなたは先に行ってて」
無理やり馬車を止め、わたしは追い越したふたりの方へ向かっていった。
先生の方は白髪のおじいちゃんだ。よろけてたけどなんとか転ばずに済んだみたい。
ご老人に狼藉を働くなんて許せぬ所業、このハナコ・モッリ様が成敗いたす!
「ちょっとあなた、ひとにぶつかっておいて謝りもしないなんて」
両手を広げ、走り去ろうとしていた男子の前に立ちふさがった。
「な、なんだよお前」
「それにあの方の持ち物を盗ったでしょう? 隠したものをすぐにお出しなさい。わたくしは寛大なの。今ならまだ許してあげてよ?」
「は? 知らねぇよ。それに誰だよお前、偉そうに」
あらら? わたしを知らないなんて。もしかしたら下級生なのかしら?
マズいわね。ハナコの威光が使えないんじゃ、何気にこっちが形勢不利なんじゃ。
でも今さら後には引けないし。
「いいからわたくしが笑っているうちに素直に言うことを聞きなさい」
「うるせぇ、おかしな言いがかりつけてくんな!」
スゴまれてちょっと怯みそうになった。
ってか、なんか掴みかかってきそうな勢いなんだけどっ。
振り上げられた拳に思わず目をつぶった。
しかし待てども痛みはこない。
恐る恐る目を開けると、間に入ったケンタが男子の腕をねじり上げていた。
「ケンタ……!」
「何するっ、離しやがれ!」
「暴行未遂に窃盗行為……こっちは現行犯だな」
男子生徒のポケットから、財布らしきものがひとりでに飛び出してくる。
それはふわふわと宙を浮いて、おじいちゃん先生のところまで飛んでいった。
「かっかっか、これはいつの間に。お若いの、礼を言いますぞ」
「濡れ衣だ! それは俺のモンだっ」
「黙れ、話ならあとでゆっくり聞いてやる。姉上は今すぐ馬車に戻って。いいね?」
それだけ言い残すと、男子生徒と一緒にケンタの姿がぱっとこの場から消え去った。
これは転移魔法だ。
(何気にケンタも優秀なのよね)
上級魔法なので使えるってだけでもすごいのに、他人も一緒に転移できる人間はさらにすごいって言われてるんだ。
自慢の弟で姉ちゃんもすごくうれしいよ。やっぱり串刺しエンドは全力で避けて通りたい。
「あの、お怪我はございませんか?」
「ご心配には及びませんぞ。日々散歩で足腰を鍛えておりますからな」
その割には足取りヨボヨボなんですけど。
「心意気には感謝しますがな、もう少しご自分を大事にしなされ。この老いぼれのせいで希望ある若者の未来が絶たれたとあっては、良心が痛みますゆえな」
「ご年配の方々がこれまで国を支え導いてくれたからこそ、今の平和があるのですわ。その方々を大事にしないわけには参りません」
「かーっかっか、これはうれしいことを言ってくださる。この国の未来は明るい、いや素晴らしきことかな」
このままじゃわたしはお先真っ暗だけどね。
「そろそろ授業が始まる時刻、もうお行きなされ。わしも散歩に戻るとしますのでな」
ヨタヨタと行ってしまったおじいちゃん先生を見送って、わたしも馬車に乗り込んだ。
ケンタが来てくれなかったら危なかったな。
これからはもうちょっと気をつけよう。
このあと普段通りに授業をこなして、そんなことがあったなんて忘れてしまっていたんだけど。
「いたっ」
「ハナコ様、どうかなさいまして!?」
「いえ、紙で指先を切ってしまったわ」
といってもちょっぴり血が出たくらい。
絆創膏でも貼っておけばすぐ治っちゃう感じの浅い傷だ。
「た、大変ですわっ、い、今すぐジュリエッタ様をお連れしますっ」
「大丈夫よ、これくらい」
「で、ですが、ハナコ様……」
そんな青い顔して大げさな。
ああ、以前のわたしなら些細な怪我で大騒ぎしてたもんね。
痛いのを他人のせいにして当たり散らしたりしてさ。
「ここからなら保健室に行った方が早いわね。心配しないで、ひとりでも行けるから」
ぽかんとする取り巻き令嬢を先に帰して、保健室に向かった。
これまでの言動と違い過ぎて周りも戸惑ってるんだろうな。
華子が当たり前になるように、地道に広報活動を行うしかなさそうだね。
「失礼いたします……わ?」
なんか語尾が疑問形になっちゃったけど。
だって保健室には、朝助けたおじいちゃん先生がいたんだもの。
やっぱりあのとき怪我でもしちゃってたのかな。
ん、でも先生、白衣着ているぞ? これってまさかだけど。
華子、嫌な予感。
「おや、朝のお嬢さん。保健室に何用ですかな?」
「指を怪我してしまいまして。大したことはないんですけれど」
「どれどれ、これはいけませんな。小さな傷とて甘く見てはいけませんぞ」
言うなり先生の手のひらがまぶしく光った。指先が温かい熱に包まれる。
それが収まったころには、傷は綺麗さっぱり消えていた。
「ありがとうございます、助かりましたわ。先生は校医でいらっしゃいましたのね」
戸惑いながらも、未希の言葉を思い出していた。
保健医は攻略対象だってこと。
やばっ、すっかり忘れてた!
このヨボヨボ、未希からは戦力外通告されてるから問題ないって思いたい!
「いやなに、頭と体が働くうちは、この老いぼれも人様の役に立とうと思いましてな」
かーっかっかと笑うと、おじいちゃん先生は意味深にわたしの顔をじっと見つめてきた。
え、なに? また変なフラグ立てちゃったとか?
ヨボじい相手にそんなまさかと、焦りの汗が背中を伝う。
「ところでお嬢さん、今日は保健室に何用ですかな?」
ってか、もうボケきとるやんっ。
ずっこけそうになったとき、壁の鳩時計がポッポーと鳴き出した。
「おおこれはいかん、職員会議に遅れるところでしたな。わしは行きますゆえ、これにて失礼をば」
言うなりおじいちゃん先生がその場から一瞬で掻き消える。
「て、転移魔法!?」
思わず叫んじゃったよ。
保健室から職員室までって、結構な距離があったはず。
転移魔法は魔力の消費も激しくて、能力に応じて移動できる距離も変わって来るんだ。
ヨボじい、何気にすごい人なのかも。
半分ボケちゃってるみたいだけどねっ。
「じっちゃん、いるか? また怪我しちゃってさ」
がらっとドアが開いて、慣れた様子で男子生徒が入ってきた。
ひぃいいいぃぃっ、マサト・コーガ!
なんであんたがこのタイミングで登場すんの!?
マサトはもうひとりの攻略対象だ。
一難去ってまた一難。
こりゃまた未希にどやされる!
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