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第二章 やんわりと嫌われましょう
わたくしは病弱な令嬢
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結果報告をすると、予想通り未希に大爆笑された。
王都で人気の並ばないと買えないスイーツを手土産にしていなかったら、未希と言えどしばき倒しているところだ。
「山田、また来週も来るって言っててさ。お願い、次こそは一緒に付き合って!」
「しょうがないわね。っていうか、あんた本気で具合悪くない?」
見舞いの口実で訪れた未希が、おでこに手を当ててくる。
あ、なんだかヒンヤリして気持ちいい。
「やっぱり。熱あるじゃない」
「え、そう? やけにふわふわすると思ったら。この前徹夜したせいかも」
「ところであんた、それでまっすぐ座ってるつもり?」
部屋の景色が斜めになって見える。
これって斜めになってるのはわたしの方ってことか。
「え? 未希、もう帰るの?」
「当り前よ。今締め切り前なの。風邪でもうつされちゃたまんないわ」
親友の体より、薄い本の方が大事なのねっ。
そう、未希は雑食系のおたくだ。
前世でもマンガ、アニメ、乙女ゲームからBLの薄い本作成に至るまで、ありとあらゆるものを網羅していた。
(この世界でも布教しているとは……)
どこにでも腐女子というものは存在するらしい。
未希はジュリエッタの兄を陰で操り、薄い本を印刷するための印刷所まで立ち上げた。
表ではまっとうな印刷物を請け負って、陰ではひと様には見せられないものを製造しているそうだ。いつか摘発されないことを祈ってる。
(内容はあえて聞くまい)
前世で山田と弟健太の薄い本を見せられた時には、しばらく健太の顔がまともに見られなかった思い出。
遠い目をしながら、わたしは寝室に担ぎ込まれた。
仕方ないので、しばらくはおとなしく寝込むことにした。
だるいし体痛いし頭痛もひどくなってきてる。
そのまま熱が下がらない日が何日か続いた。
メイドが世話をしてくれるけど、交代制で事務的に介護をするだけだ。
これは記憶を取り戻す前のハナコの言動のせいもあるんだけどね。
使用人なんて人とも思ってないフシが、以前のハナコにはあったから。
(うう、このままじゃ本当に断罪コースだよ……)
こうして華子として覚醒したけど、悪役令嬢的な振る舞いをしてきたハナコの影響はまだまだいっぱい残ってる。
未希が言ってたんだけど、「ゲームの強制力」ってもんが発動することがあるって話だ。
しつこいくらいにわたしにぐいぐい来る山田だけど、いつユイナに心を奪われてもおかしくないんだって。
そうなって来るとギロチン行きも回避できなくなっちゃうのかな。
ダメだ、熱に浮かされていると、心も弱って来ちゃう。
あれ以来、未希も見舞いに来てくんないし。
そのときおでこに冷たいタオルが乗せられた。
冷やっとして気持ちいい。
温まったタイミングで、タオルが引き上げられた。
氷の入った水がかき回される音がする。そんでタオルを絞る音。
あ、また冷たいタオルが戻ってきた。
懐かしいな。子供のころ、母親にこうして寝ずの看病してもらってたっけ。
今は両親も貴族やってるから、同じ顔してても看病とかはしてくれないんだけどね。
「寝汗をかいているな……」
うん、ちょっとべとべとして気持ち悪いや。
定期的に浄化魔法を掛けてもらってるけど、そろそろ湯船につかりたい。
「よし、ここはひとつわたしが拭いてやろう」
髪が張りついた汗ばんだ首筋を、そっと拭われるのを感じた。
ん? 今の声、どっかで聞いたことあるようなないような……?
「やまだっ」
がばっと起き上がって、襟元にあった手首をつかんだ。
お前、何さらしとんじゃ。ここはうら若き乙女の寝室やぞ。
「おお、ハナコ、目が覚めたか」
おお、じゃないわい。
繕う余裕もなくて、思わず山田を睨みつけた。
え? 山田なに鼻にタオル当ててるの?
もしかしなくても、それって今わたしの汗拭いてたタオルだよね?
(す、スンスンすなぁっ)
においをかいでいることが分かって、絶叫しそうになる。
くらくらしすぎて、幸か不幸か声にはならなかったけど。
うーあー、瓶底眼鏡の上に変態だとか、もうサイアクだ。
バタンとうしろに倒れ込んで、そのまま柔らかい枕に沈み込んだ。どうしたらこいつと縁が切れるんだ?
「可哀そうに。こんなに指もほっそりしてしまって」
ここんとこ水分しか摂ってなかったからね。
ってか、どさくさにまぎれて手の甲撫でてくんな!
ヤバい、余計に熱が上がってきた。酸欠で息も絶え絶えになってくる。
「苦しいか?」
ええ、とっても。
全部お前のせいだけどな。
「せめて回復魔法がかけられたらいいのだが……」
回復魔法は本人の生命エネルギーを利用して治癒を促すものだ。
わたしみたいに弱っている者に使うと、余計に症状を悪化させてしまう。
「何もしてやれない自分が不甲斐ない……ハナコ、本当にすまない」
悲痛な声を出す山田は、まるで人の死にぎわに立ち会っているかのようだ。
ち、縁起でもない。
でもそうか。何気にいい手を思いついちゃった。
作戦その四、「体が弱すぎる設定」だ。
「シュン様……わたくしはもうダメそうです……」
「何を言うのだ。大丈夫だ、ハナコ。わたしがついているぞ」
「いいえ、先日の怪我から随分と経つというのに、いまだ回復もできずこの体たらく……このままでは学園に復帰することはおろか、ベッドから出ることも叶わないことでしょう」
学園を休学してその流れで退学してしまえば、断罪イベントも起こりようがない。
学園の図書館、好きだったんだけどなぁ。
仕方ないけど、諦めるしかない。命あってのモノダネだ。
それに病弱な令嬢なんて、王子の結婚相手にふさわしくないだろう。
王妃には跡取りを設ける大役が待っているし、どう考えたって、健康でタフな令嬢の方がいいに決まってる。
「ああ、熱のせいで気が弱くなっているのだな。心配は無用だ。魔法医の見立てでは、あと数日もすれば回復する見込みだそうだ」
「ですが……」
こうなったら熱が下がっても、仮病を続けるしかない。
いつまで経っても回復しなければ、いくら山田でも見放してくるだろうし。
それはともかく、いい加減手を撫でくり回すのはヤメロ。
「そうか、不安か。よし、熱が下がるまでの間、二十四時間三百六十五日、わたしがつきっっっっっきりで看病してやろう」
なんか、っ、が多すぎない!?
てゆうか、そんな長期戦に付き合ってられるか――――っ!
この一時間後、気合いのみでわたしは一気に熱を平熱まで下げた。
王都で人気の並ばないと買えないスイーツを手土産にしていなかったら、未希と言えどしばき倒しているところだ。
「山田、また来週も来るって言っててさ。お願い、次こそは一緒に付き合って!」
「しょうがないわね。っていうか、あんた本気で具合悪くない?」
見舞いの口実で訪れた未希が、おでこに手を当ててくる。
あ、なんだかヒンヤリして気持ちいい。
「やっぱり。熱あるじゃない」
「え、そう? やけにふわふわすると思ったら。この前徹夜したせいかも」
「ところであんた、それでまっすぐ座ってるつもり?」
部屋の景色が斜めになって見える。
これって斜めになってるのはわたしの方ってことか。
「え? 未希、もう帰るの?」
「当り前よ。今締め切り前なの。風邪でもうつされちゃたまんないわ」
親友の体より、薄い本の方が大事なのねっ。
そう、未希は雑食系のおたくだ。
前世でもマンガ、アニメ、乙女ゲームからBLの薄い本作成に至るまで、ありとあらゆるものを網羅していた。
(この世界でも布教しているとは……)
どこにでも腐女子というものは存在するらしい。
未希はジュリエッタの兄を陰で操り、薄い本を印刷するための印刷所まで立ち上げた。
表ではまっとうな印刷物を請け負って、陰ではひと様には見せられないものを製造しているそうだ。いつか摘発されないことを祈ってる。
(内容はあえて聞くまい)
前世で山田と弟健太の薄い本を見せられた時には、しばらく健太の顔がまともに見られなかった思い出。
遠い目をしながら、わたしは寝室に担ぎ込まれた。
仕方ないので、しばらくはおとなしく寝込むことにした。
だるいし体痛いし頭痛もひどくなってきてる。
そのまま熱が下がらない日が何日か続いた。
メイドが世話をしてくれるけど、交代制で事務的に介護をするだけだ。
これは記憶を取り戻す前のハナコの言動のせいもあるんだけどね。
使用人なんて人とも思ってないフシが、以前のハナコにはあったから。
(うう、このままじゃ本当に断罪コースだよ……)
こうして華子として覚醒したけど、悪役令嬢的な振る舞いをしてきたハナコの影響はまだまだいっぱい残ってる。
未希が言ってたんだけど、「ゲームの強制力」ってもんが発動することがあるって話だ。
しつこいくらいにわたしにぐいぐい来る山田だけど、いつユイナに心を奪われてもおかしくないんだって。
そうなって来るとギロチン行きも回避できなくなっちゃうのかな。
ダメだ、熱に浮かされていると、心も弱って来ちゃう。
あれ以来、未希も見舞いに来てくんないし。
そのときおでこに冷たいタオルが乗せられた。
冷やっとして気持ちいい。
温まったタイミングで、タオルが引き上げられた。
氷の入った水がかき回される音がする。そんでタオルを絞る音。
あ、また冷たいタオルが戻ってきた。
懐かしいな。子供のころ、母親にこうして寝ずの看病してもらってたっけ。
今は両親も貴族やってるから、同じ顔してても看病とかはしてくれないんだけどね。
「寝汗をかいているな……」
うん、ちょっとべとべとして気持ち悪いや。
定期的に浄化魔法を掛けてもらってるけど、そろそろ湯船につかりたい。
「よし、ここはひとつわたしが拭いてやろう」
髪が張りついた汗ばんだ首筋を、そっと拭われるのを感じた。
ん? 今の声、どっかで聞いたことあるようなないような……?
「やまだっ」
がばっと起き上がって、襟元にあった手首をつかんだ。
お前、何さらしとんじゃ。ここはうら若き乙女の寝室やぞ。
「おお、ハナコ、目が覚めたか」
おお、じゃないわい。
繕う余裕もなくて、思わず山田を睨みつけた。
え? 山田なに鼻にタオル当ててるの?
もしかしなくても、それって今わたしの汗拭いてたタオルだよね?
(す、スンスンすなぁっ)
においをかいでいることが分かって、絶叫しそうになる。
くらくらしすぎて、幸か不幸か声にはならなかったけど。
うーあー、瓶底眼鏡の上に変態だとか、もうサイアクだ。
バタンとうしろに倒れ込んで、そのまま柔らかい枕に沈み込んだ。どうしたらこいつと縁が切れるんだ?
「可哀そうに。こんなに指もほっそりしてしまって」
ここんとこ水分しか摂ってなかったからね。
ってか、どさくさにまぎれて手の甲撫でてくんな!
ヤバい、余計に熱が上がってきた。酸欠で息も絶え絶えになってくる。
「苦しいか?」
ええ、とっても。
全部お前のせいだけどな。
「せめて回復魔法がかけられたらいいのだが……」
回復魔法は本人の生命エネルギーを利用して治癒を促すものだ。
わたしみたいに弱っている者に使うと、余計に症状を悪化させてしまう。
「何もしてやれない自分が不甲斐ない……ハナコ、本当にすまない」
悲痛な声を出す山田は、まるで人の死にぎわに立ち会っているかのようだ。
ち、縁起でもない。
でもそうか。何気にいい手を思いついちゃった。
作戦その四、「体が弱すぎる設定」だ。
「シュン様……わたくしはもうダメそうです……」
「何を言うのだ。大丈夫だ、ハナコ。わたしがついているぞ」
「いいえ、先日の怪我から随分と経つというのに、いまだ回復もできずこの体たらく……このままでは学園に復帰することはおろか、ベッドから出ることも叶わないことでしょう」
学園を休学してその流れで退学してしまえば、断罪イベントも起こりようがない。
学園の図書館、好きだったんだけどなぁ。
仕方ないけど、諦めるしかない。命あってのモノダネだ。
それに病弱な令嬢なんて、王子の結婚相手にふさわしくないだろう。
王妃には跡取りを設ける大役が待っているし、どう考えたって、健康でタフな令嬢の方がいいに決まってる。
「ああ、熱のせいで気が弱くなっているのだな。心配は無用だ。魔法医の見立てでは、あと数日もすれば回復する見込みだそうだ」
「ですが……」
こうなったら熱が下がっても、仮病を続けるしかない。
いつまで経っても回復しなければ、いくら山田でも見放してくるだろうし。
それはともかく、いい加減手を撫でくり回すのはヤメロ。
「そうか、不安か。よし、熱が下がるまでの間、二十四時間三百六十五日、わたしがつきっっっっっきりで看病してやろう」
なんか、っ、が多すぎない!?
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