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とある兄弟のお話
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幸せだった頃の記憶は少しはあった。
あとは、悲惨な記憶。
これが、走馬灯って奴か、、、
過去に戻った気分だ。
さっきまでお前と殺し合っていたのに満たされていく感じなんだ。
意識がだんだんと遠くなっていく。
これが死なのか?
走馬灯が駆け巡り俺の目の前には鮮やかな赤の血が綺麗に飛び散る。
あぁ、そんなに悲しそうな顔をしないでくれ
お前のそんな顔が見たかったわけじゃない。
折角、邪魔だった俺を倒したんだ、
もっと喜んでもいいんじゃないか?
視界が霞んで、声も遠い、
もう、俺はやっとこの世界から解放されるんだ。
心残りなのは、、、
最後に、お前の歌を聴きたかったな・・・
「・・さん、・・・いさん、・・やはお・・」
声が聞こえる
「はや・・・きて・・か・・に」
頬をペチペチ叩かれた。
「ねぇ、・・・さ・・・、」
体に衝撃が走った!
「ぐはっ!」
意識が痛みで覚醒する
目蓋を開くと、ドアップの弟の顔でようやく目が覚める。
「やっと、兄さん起きた!また、うなされて泣いてたけど大丈夫?」
また、夢を見たのか、、、。
「・・・あぁ、大丈夫。あと、稜重い退いて。」
流石に、馬乗りにされてると重くて起き上がりたくない。
「折角、うなされてる兄さんを起こしてあげたのに重いから退けは酷いよ!せめて、頭を撫でてお礼一つぐらい言ってキスして欲しいなぁ!」
はぁ、ここ最近変な夢を見始めてから弟の様子が変わった。
「・・・起こしてくれてありがとう。キスはしないぞ。」
お礼を言いながら頭をわしゃわしゃと撫でる。
「いーじゃん!別にキスの一つや二つ減るもんじゃないのに、、、まぁ、今日はこれで許してあげる。」と言いながら俺の目尻をぺろって舐める。
「塩っぱい」って言いながら俺の上から退いた。
ここ最近の、スキンシップが兄弟の域を超えてるような気がしてくる。
とても恥ずかしい。
弟はこんなの普通だよ!っていうが、
絶対おかしいと俺は思う。
「稜、あのな流石にこういう事は控えてくれ。」
お母さん達に見られたら心臓に悪い。
「んー、気が向いたらねw」
本当、弟はどうしたんだろうか、、、?
外を見るとまだ暗い、目を擦りながら時計を見ると夜の3時ちょっと過ぎ。
こんな時間に、俺がうなされてるからって起こしてくれるのは良いが寝なくていいのか?
と思い声をかける。
「稜、まだこんな時間だし寝たほうがいいぞ。」
「兄さんが寝たら僕も寝るよ。」
「いや、寝ろ!お前明日早いって言ってただろ?」
「そうだけど、僕の事より、兄さんの睡眠の方が大事だよー」
こんな兄想いの弟がいるだけで、泣けてくる…。
「はぁー、じゃあ俺が寝るまで一緒にいて良いから眠れそうな歌を歌って。」
弟の歌は心地がいい。
眠気を漂わす俺にとっての睡眠薬だ。
「珍しい!兄さんが僕の歌と添い寝を希望するなんてwww明日は頑張れそうだよ!」
笑顔で答える弟。
スキンシップは置いておいて、こんな兄の希望を答えてくれる弟を持って俺は嬉しく思う!
俺がベットの端に寄って弟が俺の布団に入り俺の方を向き寝転がる。
弟が真剣な目をして
「兄さん、僕の腕枕必要?」って言ってきた。
俺は尽かさず
「いらないから、早く歌ってくれ。」と答え、
「つれないなぁ、でも、兄さんの隣にいられるからいっか!」って言いながら歌を歌い始めた。
「~~~~~~~♪」
寝付けないと思っていたが、弟の歌を聞いて即寝した。
(もう寝たかな?)
「兄さんの寝顔可愛い!」
「今日の兄さんのファーストキス、僕がもらうね(小声)」ちゅっ
(他の奴らに兄さんは渡さない)
「おやすみ、兄さん。愛してるよ」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
ショートストーリーを書いてみました。
あとは、悲惨な記憶。
これが、走馬灯って奴か、、、
過去に戻った気分だ。
さっきまでお前と殺し合っていたのに満たされていく感じなんだ。
意識がだんだんと遠くなっていく。
これが死なのか?
走馬灯が駆け巡り俺の目の前には鮮やかな赤の血が綺麗に飛び散る。
あぁ、そんなに悲しそうな顔をしないでくれ
お前のそんな顔が見たかったわけじゃない。
折角、邪魔だった俺を倒したんだ、
もっと喜んでもいいんじゃないか?
視界が霞んで、声も遠い、
もう、俺はやっとこの世界から解放されるんだ。
心残りなのは、、、
最後に、お前の歌を聴きたかったな・・・
「・・さん、・・・いさん、・・やはお・・」
声が聞こえる
「はや・・・きて・・か・・に」
頬をペチペチ叩かれた。
「ねぇ、・・・さ・・・、」
体に衝撃が走った!
「ぐはっ!」
意識が痛みで覚醒する
目蓋を開くと、ドアップの弟の顔でようやく目が覚める。
「やっと、兄さん起きた!また、うなされて泣いてたけど大丈夫?」
また、夢を見たのか、、、。
「・・・あぁ、大丈夫。あと、稜重い退いて。」
流石に、馬乗りにされてると重くて起き上がりたくない。
「折角、うなされてる兄さんを起こしてあげたのに重いから退けは酷いよ!せめて、頭を撫でてお礼一つぐらい言ってキスして欲しいなぁ!」
はぁ、ここ最近変な夢を見始めてから弟の様子が変わった。
「・・・起こしてくれてありがとう。キスはしないぞ。」
お礼を言いながら頭をわしゃわしゃと撫でる。
「いーじゃん!別にキスの一つや二つ減るもんじゃないのに、、、まぁ、今日はこれで許してあげる。」と言いながら俺の目尻をぺろって舐める。
「塩っぱい」って言いながら俺の上から退いた。
ここ最近の、スキンシップが兄弟の域を超えてるような気がしてくる。
とても恥ずかしい。
弟はこんなの普通だよ!っていうが、
絶対おかしいと俺は思う。
「稜、あのな流石にこういう事は控えてくれ。」
お母さん達に見られたら心臓に悪い。
「んー、気が向いたらねw」
本当、弟はどうしたんだろうか、、、?
外を見るとまだ暗い、目を擦りながら時計を見ると夜の3時ちょっと過ぎ。
こんな時間に、俺がうなされてるからって起こしてくれるのは良いが寝なくていいのか?
と思い声をかける。
「稜、まだこんな時間だし寝たほうがいいぞ。」
「兄さんが寝たら僕も寝るよ。」
「いや、寝ろ!お前明日早いって言ってただろ?」
「そうだけど、僕の事より、兄さんの睡眠の方が大事だよー」
こんな兄想いの弟がいるだけで、泣けてくる…。
「はぁー、じゃあ俺が寝るまで一緒にいて良いから眠れそうな歌を歌って。」
弟の歌は心地がいい。
眠気を漂わす俺にとっての睡眠薬だ。
「珍しい!兄さんが僕の歌と添い寝を希望するなんてwww明日は頑張れそうだよ!」
笑顔で答える弟。
スキンシップは置いておいて、こんな兄の希望を答えてくれる弟を持って俺は嬉しく思う!
俺がベットの端に寄って弟が俺の布団に入り俺の方を向き寝転がる。
弟が真剣な目をして
「兄さん、僕の腕枕必要?」って言ってきた。
俺は尽かさず
「いらないから、早く歌ってくれ。」と答え、
「つれないなぁ、でも、兄さんの隣にいられるからいっか!」って言いながら歌を歌い始めた。
「~~~~~~~♪」
寝付けないと思っていたが、弟の歌を聞いて即寝した。
(もう寝たかな?)
「兄さんの寝顔可愛い!」
「今日の兄さんのファーストキス、僕がもらうね(小声)」ちゅっ
(他の奴らに兄さんは渡さない)
「おやすみ、兄さん。愛してるよ」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
ショートストーリーを書いてみました。
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