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後日談
ファ!?(抜けていた部分。詳細は近況ボードにて)
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ミシェルが父と一緒に応接間に向かうと、そこには男の姿に戻ったエドガーとルーカスがいた。
「エドガー……だよね?」
彼のすっぴんを見るのは初めてなので、一応疑問形にした。
「そうだよ。びっくりした?」
「ああ、うん」
驚いたと言えばそう。
化粧を落として着替えても、あまり変わらないことに驚いた。
過去に女友達から薄い顔の方が化粧で化ける、と聞いたので、てっきりエドガーもそのタイプかと思ったが違った。
化粧を落とした彼は、ぱっちりとした目元が印象的な、美少年だった。
身長も相まってか幼く見える。素でワンピースを着ても、あまり違和感がない顔立ちだ。
化粧によって顔に女性らしい柔らかな印象を与えたり、真珠のような肌とバラ色の頬を作り上げたりはしているが、それはあくまで底上げ。
エドガーは元々が整っているタイプだった。
(……なんだろう。負けた気がする)
言い方は悪いが、化粧をオフしてもあまり変わらないエドガーに、ミシェルは謎の敗北感を感じた。
学院から直接きたので、男装をしているミシェルは当然すっぴんだ。
エドガーと並んで、どちらが女に見えるか聞いたら、十人中十人がエドガーと答えそうだ。
「本日はご多忙の中お時間いただき、ありがとうございます。ミシェルさんとお付き合いさせていただいている、エドガーと申します」
「ちょっ、なにを!?」
開口一番、笑顔で暴露するエドガーにミシェルは目をむいた。
「……ミシェル、どういうことだ?」
父の声が硬い。
「ええと、偽装です。彼も家の事情で性別を偽って生活していて、僕……違った、私と付き合っているフリをしているんです!」
「一体全体、何のためにそんなことを!?」
「本当にな。『エリス』の性別は、一部を除いて周知の事実らしい。正体を知ってる連中は、ミハイルはエリスの正体を知らずに騙されてる派と、女装プレイを楽しんでるBL派にわかれてるそうだ」
「はああ!? あと、ビーエルってなんですか?」
エドガーに続き、ルーカスまで暴露した。
「男色」
「冗談じゃない!」
慌ててエドガーを見ると、彼はパチンとウィンクしてきた。
「なにそれ、男よけなんて必要なかったってこと?」
「一部は本気で、オレのこと女だと信じて口説いてくるから嘘じゃないよ。『夜も働ける可愛い女の子』は貴重だから、知ってる連中は見て見ぬふりしてくれるけど、知らないヤツにわざわざ『アイツ男だぞ』なんて野暮なこと言わないからね」
余計なことを言って、エドガーが女装を辞めてしまったら、あの小さな町で可愛い給仕のいる店はなくなってしまう。
エリス姿がデフォルトになっているが、近所の住民はエドガーの性別を知っている。
田舎町と言えば保守的な者が多いが、同時に親孝行を尊ぶ傾向もある。
女のふりをする、という頭の固い年配者にとっては屈辱的な格好をしてまで、実家のために働くエドガーは献身的な孝行息子で通っている。
勿論誰もが彼を好意的にみているわけではないが、マジョリティーがそうなのと、『エリス』のクオリティが凄いので、下手に難癖つけると自分が叩かれかねないので、表立って口にしない。
「付き合うメリットは、お互いに無いんだから、とっとと別れちまえ」
父親の前で脅すなんてできないだろう。伯爵を証人に、言質を取ってしまえとエドガーは迫った。
「えー。メリットはあるよ。まず外出日にカフェに行きやすいだろ。次に美容用品をシェアできるし、困ったときには協力するよ。オレは地元民だし、『エリス』は人気あるから、それなりに融通きくよ」
「そうだった!」
「おい、騙されるな脳筋娘。カフェくらい一人で行けよ。金に困ってねぇんだから、分け合う必要ねぇだろ」
「なに言ってるんですか。男一人でカフェなんて行けるわけないでしょう」
「チッ。そういう世界観かよ」
前世は男のスイーツ巡りくらい珍しくもなんともなかったが、この世界ではカフェでケーキを食べることすらはばかられるらしい。
バカバカしいが、当事者であるミシェルがそう考えているなら仕方が無い。
「一人で行きにくいなら、俺が一緒に行ってやる。とにかく、そこの性悪と手を切れ」
「え。嫌です」
「なんだと!?」
「男一人が、男二人に増えても、なにも好転しませんよ。それこそ男色疑惑もたれるじゃないですか」
ルーカスは公爵家の後継者だ。
男色疑惑によって、ミシェルに火の粉が降りかかったらたまらない。
「あとスキンケアって、新商品見かけたら、そっちを使いたくなるんですよ」
「だよねー。そっちが気になったら、使い切るまで我慢するのがストレスなんだよね」
「大瓶でしか売ってないから、一人だと使い切るのに何ヶ月もかかるんですよ」
女子トークを始めた二人に、ルーカスは「知るか!」とキレた。
「ええと、君達は一体何しにきたんだね?」
すっかり蚊帳の外に追いやられた伯爵が問いかけた。
「世間的には交際相手なので、親御さんに挨拶をして、安心していただこうと思いました。あと弟さんとも話してみたくて」
「……ご息女のルームメイト兼協力者なので、同じくご挨拶すべきかと。ご子息の話を色々聞いていたので、お力になれないかと思いました」
「おお……! それは、ありがたい」
伯爵が嬉しそうにルーカスを見た。
スコーティア公爵子息の噂は聞いていたが、騎士団長として社交界よりも現場に身を置くことが多い伯爵は、入学前のルーカスと交流がなかった。
初めて間近で見るルーカスの姿に、伯爵は「世間で言われるほど問題児では無い」と判断した。
このままだとミハイルは今後も引きこもりだろう。
親である伯爵はいずれ子供達を残して逝くことになる。
弟の人生を、娘に背負わせるわけにはいかない。
今のミシェルなら、何でもかんでも抱え込むことはないだろうが、もし同年代の権力者が力添えしてくれるのなら、これほど頼もしいことはない。
「ルーカス様。私はエリスの正体を知らないていで、今後も交際続けますから」
顔をほころばせる伯爵の隣で、ミシェルはさっさと結論を出した。
騙されたのはショックだが、よくよく考えればミシェルはあまり損をしていない。
どちらかと言えば、エドガーのメリットが少ないというだけの話だ。
「おい!」
「ルーカス様は、どうしてそんなに私たちを別れさせたいんですか?」
「それは……」
ルーカスにしては珍しく言い淀む。
「ふーん。そういうこと」
「違う!」
言葉につまる彼の姿に、エドガーはなにかを察したようだ。
「え? オレなにも言ってませんけど、なにを否定しようとしたんですか? 言ってくださいよ、答え合わせしますから」
「テメェ、俺を舐めるのも大概にしろよ」
「ストップ! ここは私の家です、これ以上は禁止!」
ルーカスが本気で怒ったら、平民のエドガーはひとたまりも無い。
いかに立ち回りが上手い彼だろうと、権力者に目をつけられれば一巻の終わりだ。
ミシェルは父を振り返ると、ルーカス達を弟の部屋へ連れて行くと告げた。
娘を取り巻く男達の様子を見ていた伯爵は、何故か複雑そうな顔をしていた。
「エドガー……だよね?」
彼のすっぴんを見るのは初めてなので、一応疑問形にした。
「そうだよ。びっくりした?」
「ああ、うん」
驚いたと言えばそう。
化粧を落として着替えても、あまり変わらないことに驚いた。
過去に女友達から薄い顔の方が化粧で化ける、と聞いたので、てっきりエドガーもそのタイプかと思ったが違った。
化粧を落とした彼は、ぱっちりとした目元が印象的な、美少年だった。
身長も相まってか幼く見える。素でワンピースを着ても、あまり違和感がない顔立ちだ。
化粧によって顔に女性らしい柔らかな印象を与えたり、真珠のような肌とバラ色の頬を作り上げたりはしているが、それはあくまで底上げ。
エドガーは元々が整っているタイプだった。
(……なんだろう。負けた気がする)
言い方は悪いが、化粧をオフしてもあまり変わらないエドガーに、ミシェルは謎の敗北感を感じた。
学院から直接きたので、男装をしているミシェルは当然すっぴんだ。
エドガーと並んで、どちらが女に見えるか聞いたら、十人中十人がエドガーと答えそうだ。
「本日はご多忙の中お時間いただき、ありがとうございます。ミシェルさんとお付き合いさせていただいている、エドガーと申します」
「ちょっ、なにを!?」
開口一番、笑顔で暴露するエドガーにミシェルは目をむいた。
「……ミシェル、どういうことだ?」
父の声が硬い。
「ええと、偽装です。彼も家の事情で性別を偽って生活していて、僕……違った、私と付き合っているフリをしているんです!」
「一体全体、何のためにそんなことを!?」
「本当にな。『エリス』の性別は、一部を除いて周知の事実らしい。正体を知ってる連中は、ミハイルはエリスの正体を知らずに騙されてる派と、女装プレイを楽しんでるBL派にわかれてるそうだ」
「はああ!? あと、ビーエルってなんですか?」
エドガーに続き、ルーカスまで暴露した。
「男色」
「冗談じゃない!」
慌ててエドガーを見ると、彼はパチンとウィンクしてきた。
「なにそれ、男よけなんて必要なかったってこと?」
「一部は本気で、オレのこと女だと信じて口説いてくるから嘘じゃないよ。『夜も働ける可愛い女の子』は貴重だから、知ってる連中は見て見ぬふりしてくれるけど、知らないヤツにわざわざ『アイツ男だぞ』なんて野暮なこと言わないからね」
余計なことを言って、エドガーが女装を辞めてしまったら、あの小さな町で可愛い給仕のいる店はなくなってしまう。
エリス姿がデフォルトになっているが、近所の住民はエドガーの性別を知っている。
田舎町と言えば保守的な者が多いが、同時に親孝行を尊ぶ傾向もある。
女のふりをする、という頭の固い年配者にとっては屈辱的な格好をしてまで、実家のために働くエドガーは献身的な孝行息子で通っている。
勿論誰もが彼を好意的にみているわけではないが、マジョリティーがそうなのと、『エリス』のクオリティが凄いので、下手に難癖つけると自分が叩かれかねないので、表立って口にしない。
「付き合うメリットは、お互いに無いんだから、とっとと別れちまえ」
父親の前で脅すなんてできないだろう。伯爵を証人に、言質を取ってしまえとエドガーは迫った。
「えー。メリットはあるよ。まず外出日にカフェに行きやすいだろ。次に美容用品をシェアできるし、困ったときには協力するよ。オレは地元民だし、『エリス』は人気あるから、それなりに融通きくよ」
「そうだった!」
「おい、騙されるな脳筋娘。カフェくらい一人で行けよ。金に困ってねぇんだから、分け合う必要ねぇだろ」
「なに言ってるんですか。男一人でカフェなんて行けるわけないでしょう」
「チッ。そういう世界観かよ」
前世は男のスイーツ巡りくらい珍しくもなんともなかったが、この世界ではカフェでケーキを食べることすらはばかられるらしい。
バカバカしいが、当事者であるミシェルがそう考えているなら仕方が無い。
「一人で行きにくいなら、俺が一緒に行ってやる。とにかく、そこの性悪と手を切れ」
「え。嫌です」
「なんだと!?」
「男一人が、男二人に増えても、なにも好転しませんよ。それこそ男色疑惑もたれるじゃないですか」
ルーカスは公爵家の後継者だ。
男色疑惑によって、ミシェルに火の粉が降りかかったらたまらない。
「あとスキンケアって、新商品見かけたら、そっちを使いたくなるんですよ」
「だよねー。そっちが気になったら、使い切るまで我慢するのがストレスなんだよね」
「大瓶でしか売ってないから、一人だと使い切るのに何ヶ月もかかるんですよ」
女子トークを始めた二人に、ルーカスは「知るか!」とキレた。
「ええと、君達は一体何しにきたんだね?」
すっかり蚊帳の外に追いやられた伯爵が問いかけた。
「世間的には交際相手なので、親御さんに挨拶をして、安心していただこうと思いました。あと弟さんとも話してみたくて」
「……ご息女のルームメイト兼協力者なので、同じくご挨拶すべきかと。ご子息の話を色々聞いていたので、お力になれないかと思いました」
「おお……! それは、ありがたい」
伯爵が嬉しそうにルーカスを見た。
スコーティア公爵子息の噂は聞いていたが、騎士団長として社交界よりも現場に身を置くことが多い伯爵は、入学前のルーカスと交流がなかった。
初めて間近で見るルーカスの姿に、伯爵は「世間で言われるほど問題児では無い」と判断した。
このままだとミハイルは今後も引きこもりだろう。
親である伯爵はいずれ子供達を残して逝くことになる。
弟の人生を、娘に背負わせるわけにはいかない。
今のミシェルなら、何でもかんでも抱え込むことはないだろうが、もし同年代の権力者が力添えしてくれるのなら、これほど頼もしいことはない。
「ルーカス様。私はエリスの正体を知らないていで、今後も交際続けますから」
顔をほころばせる伯爵の隣で、ミシェルはさっさと結論を出した。
騙されたのはショックだが、よくよく考えればミシェルはあまり損をしていない。
どちらかと言えば、エドガーのメリットが少ないというだけの話だ。
「おい!」
「ルーカス様は、どうしてそんなに私たちを別れさせたいんですか?」
「それは……」
ルーカスにしては珍しく言い淀む。
「ふーん。そういうこと」
「違う!」
言葉につまる彼の姿に、エドガーはなにかを察したようだ。
「え? オレなにも言ってませんけど、なにを否定しようとしたんですか? 言ってくださいよ、答え合わせしますから」
「テメェ、俺を舐めるのも大概にしろよ」
「ストップ! ここは私の家です、これ以上は禁止!」
ルーカスが本気で怒ったら、平民のエドガーはひとたまりも無い。
いかに立ち回りが上手い彼だろうと、権力者に目をつけられれば一巻の終わりだ。
ミシェルは父を振り返ると、ルーカス達を弟の部屋へ連れて行くと告げた。
娘を取り巻く男達の様子を見ていた伯爵は、何故か複雑そうな顔をしていた。
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