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3.両耳の水音
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忙しさのピークを過ぎたロビーは
静寂に包まれていた…
ただ、フロント内の3人を除いては。
首筋に沿う2つの唇…触れるか触れないか、
あまりに繊細な刺激は、ルリの身体を熱くさせていた。
「だ…だめ、なにしてるの」
「ルリさんこそ、耳まで真っ赤にしてどうしちゃったんですか?」
雪路が問いかける。
「そこで話さないで…っ」
2人がルリに話しかけるたびに、
動く唇が首筋に柔らかく触れている。
(また2人して私のことからかってるの…!?
こんなことしちゃだめでしょ…っ)
聞きたいことや言いたいことはたくさんあるのに、
ルリの口からは弱々しい吐息が溢れるばかりで、どうすることもできない。
「可愛いなぁ…。この時帯誰も通らないから大丈夫っすよ。まだシフト3回目ですけど、混雑する時間帯掴めてきたし」
池屋はくすっと笑うと、ちゅっと音を立ててルリの右の首筋に口付けた。
「あ…っ」
思わず甘い声が漏れてしまい、手で口を押さえる。
「キスされるの好きなんだ?」
池屋がニヤリと笑う。
雪路はルリが口に当てていた手をとって、
自分の指を絡ませる。
「声、我慢するのつらくないですか?」
綺麗な細い指だと思っていたが、絡め取られた手は意外にも大きく、男らしい。
今度は肩と首の境目あたりから、
耳に向かって舌で線を描く。
口を塞いでいた手を奪われ、
ルリは必死で声を出さないよう努める。
「ルリさんが可愛過ぎて…無理。すみません」
はむ、と左の耳たぶを噛まれた。
「ひゃあ…っ!?」
首から耳たぶへ、突然変わった刺激に
思わず大きな声が出てしまう。
「おっきな声出ちゃってるじゃん」
そう言いながら、池屋もルリの耳に舌先を触れさせる。
両方の耳を舌で舐められ、
ぐちゅぐちゅといやらしい音が響き、
2人の熱い吐息がかかる。
「脚、がくがくしちゃってる」
雪路が嬉しそうに微笑んだ。
「んんっ、そんなことな…っ」
「支えててあげますね」
池屋がたくましい腕をルリのウエストのあたりに回した。
池屋は噛み付くように耳を喰み、
雪路は繊細に舌を這わせる。
両耳の生々しい水音が頭の中にまで響いてくる…
まるで脳内を犯されているみたいだ。
(もぉ…やめて…っ)
雪路に手をとられ、
池屋に腰を抱きしめられ、
身体の自由を奪われてしまった。
「気持ちいいですか?」
「認めちゃう?」
ルリの耳を弄びながら、
煽る言葉をかける2人。
ルリは必死で耐えていた。
今にも認めてしまいそうなほど…
頭が真っ白になりそうなほど…
…気持ち良かったから。
静寂に包まれていた…
ただ、フロント内の3人を除いては。
首筋に沿う2つの唇…触れるか触れないか、
あまりに繊細な刺激は、ルリの身体を熱くさせていた。
「だ…だめ、なにしてるの」
「ルリさんこそ、耳まで真っ赤にしてどうしちゃったんですか?」
雪路が問いかける。
「そこで話さないで…っ」
2人がルリに話しかけるたびに、
動く唇が首筋に柔らかく触れている。
(また2人して私のことからかってるの…!?
こんなことしちゃだめでしょ…っ)
聞きたいことや言いたいことはたくさんあるのに、
ルリの口からは弱々しい吐息が溢れるばかりで、どうすることもできない。
「可愛いなぁ…。この時帯誰も通らないから大丈夫っすよ。まだシフト3回目ですけど、混雑する時間帯掴めてきたし」
池屋はくすっと笑うと、ちゅっと音を立ててルリの右の首筋に口付けた。
「あ…っ」
思わず甘い声が漏れてしまい、手で口を押さえる。
「キスされるの好きなんだ?」
池屋がニヤリと笑う。
雪路はルリが口に当てていた手をとって、
自分の指を絡ませる。
「声、我慢するのつらくないですか?」
綺麗な細い指だと思っていたが、絡め取られた手は意外にも大きく、男らしい。
今度は肩と首の境目あたりから、
耳に向かって舌で線を描く。
口を塞いでいた手を奪われ、
ルリは必死で声を出さないよう努める。
「ルリさんが可愛過ぎて…無理。すみません」
はむ、と左の耳たぶを噛まれた。
「ひゃあ…っ!?」
首から耳たぶへ、突然変わった刺激に
思わず大きな声が出てしまう。
「おっきな声出ちゃってるじゃん」
そう言いながら、池屋もルリの耳に舌先を触れさせる。
両方の耳を舌で舐められ、
ぐちゅぐちゅといやらしい音が響き、
2人の熱い吐息がかかる。
「脚、がくがくしちゃってる」
雪路が嬉しそうに微笑んだ。
「んんっ、そんなことな…っ」
「支えててあげますね」
池屋がたくましい腕をルリのウエストのあたりに回した。
池屋は噛み付くように耳を喰み、
雪路は繊細に舌を這わせる。
両耳の生々しい水音が頭の中にまで響いてくる…
まるで脳内を犯されているみたいだ。
(もぉ…やめて…っ)
雪路に手をとられ、
池屋に腰を抱きしめられ、
身体の自由を奪われてしまった。
「気持ちいいですか?」
「認めちゃう?」
ルリの耳を弄びながら、
煽る言葉をかける2人。
ルリは必死で耐えていた。
今にも認めてしまいそうなほど…
頭が真っ白になりそうなほど…
…気持ち良かったから。
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