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3章
スライムと久々に野宿です
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「今日はここまでにしよう」
「もう少し歩けるよ?」
「無理はいけないし、ここなら魔物も少ないから安全なんだよ。それでも今日中に着きたいなら、僕がユージンを抱えて行けば行けるけど」
「ここまででいいや。うん、俺疲れた」
「………」
なんか不服そうなイケメンが見えるけど、気のせい気のせい。街が見えなくなるくらいまで歩いた辺りから、過保護な神様が何度か心配して抱えようとするから別の意味では疲れそうにはなっていた。
今日だって日は沈みかけているけど、休憩かなり挟んだし、絶対、神様の過保護が発動しすぎて、予定より街にまで進んでいないと俺は思っている。
「召喚魔法発動……ユージン、スライムの上で横になっていて。お風呂とご飯の用意するから」
「いや、普通に座って待ってるけど」
「疲れてるでしょ。少し寝てもいいよ?」
至って健康なのにまるで病人扱い。あまりにじっと見られるし、神様に召喚されたスライムは準備万端と言わんばかりに伸びている。もう諦めて、横になった。
神様は満足そうにして視線を俺から外せば、風呂工事を始め、初日より大きめのお風呂を作った。神様なら前と全く同じのも作れそうだけど、何故野宿でそんな大きな風呂を?まあ、大きなお風呂は温泉気分でのびのびできそうだから別に構わないけど。外だから露天風呂でもあるかな?
完成したのか神様は一息つけば、お湯はまだ入れずにご飯が出される。サラダからスープからハンバーグ、ステーキ、餃子に、ラーメン、おむら……いや、どれだけ出すつもりだ?あ、漫画肉もある。
「ユージン、今日は頑張ったから好きなのを食べて」
もはや屋根がないだけで、宿より野宿の方が待遇がよすぎる。というか俺は小さい子供か!頑張ったも何も、ほとんど休憩だし!
「うまい……」
食べるけどね!異世界だから漫画肉みたいに独特な食材や料理があるかと思えば意外にも俺といた世界とあまり変わらない部分もあるし、なんなら俺の世界よりも美味しい。食の発達は明らかにこちらの世界の方が上だ。
ちなみにそれより上なのが神様に出される料理。スライムは人間とは違った隠し味でも持っているのだろうか?というよりこの料理いつ調達しているのか。
「ユージンが寝ている間、分離して、宿屋の人に厨房借りて作ってたんだよ」
「え、神様が分裂し出したら誰も倒せないんじゃ」
それこそ世界の終わりでもおかしくない。スライムが増える以上に難題じゃ?人間でレベル99がいたとして、果たして神様みたいなステータスを得られるのか。
「僕がしたのは分離だから。僕の一部をステータスを分け与えることで、引き離しただけ。増えたわけじゃないから役目が終われば、僕に戻るし、ステータスも戻るんだよ。僕だけの特別スキルみたいなもの」
「そ、そっか」
そこは考えるよね。神様の分裂なんて誰も止められそうにないし、最弱のスライムじゃなく、最強のスライムに出会った人なんかトラウマどころじゃない。
スライム討伐禁止令がなくなったとしても、神様の分裂体に遭遇する人が多ければ普通にスライムが恐ろしい魔物認定されそうだ。神様以外は最弱だろうに。
せめて亜種スライムって感じに色違いとかあれば、そのスライムだけが異常だになりそうだけど、スライム全部見た目同じだもんなぁ。
「ごちそうさま」
「お風呂入れてあるよ」
思考に耽っていれば、お腹が膨れる頃には神様がお風呂にお湯をいれてくれていた。神様のことだから絶対湯加減いいに決まっている。
服を脱いでいざ入ろうと思って入れば、何故かいつの間にか隣にいた神様がイケメン姿で全裸になって一緒に入ろうとしているじゃないか。
「え、あ、その姿で入るの!?」
「そうだけど。そのために広くしたし」
一緒に入るつもりとは全く考えなかった。スタイルのよさはわかっていたけど、無駄な肉もなければ無駄な筋肉もあるわけでなく、まさにモテる理想の身体。それに立派な・・・いや、よそう。
「す、スライム姿で入ったりは?」
「理想の身体なら見ていればいいよ」
「なんかもう、すみません」
心読まれてる。思わず謝ってしまった。
「? ユージンに見られるなら本望だよ。僕もユージンの身体見ていたいし」
「え」
どうしよう、俺。スライム相手にドキドキが止まらない。俺の顔、赤い?青い?誰か、助けて。とりあえず寒いし、お湯で身を隠そうと結局神様と一緒にお湯に浸かる。神様の視線が居たたまれなくて、ずっと俯いたまま、気がつけばのぼせるまで浸かってしまったのは言うまでもない。
あんなに見られてたら出にくいんだよ!
「もう少し歩けるよ?」
「無理はいけないし、ここなら魔物も少ないから安全なんだよ。それでも今日中に着きたいなら、僕がユージンを抱えて行けば行けるけど」
「ここまででいいや。うん、俺疲れた」
「………」
なんか不服そうなイケメンが見えるけど、気のせい気のせい。街が見えなくなるくらいまで歩いた辺りから、過保護な神様が何度か心配して抱えようとするから別の意味では疲れそうにはなっていた。
今日だって日は沈みかけているけど、休憩かなり挟んだし、絶対、神様の過保護が発動しすぎて、予定より街にまで進んでいないと俺は思っている。
「召喚魔法発動……ユージン、スライムの上で横になっていて。お風呂とご飯の用意するから」
「いや、普通に座って待ってるけど」
「疲れてるでしょ。少し寝てもいいよ?」
至って健康なのにまるで病人扱い。あまりにじっと見られるし、神様に召喚されたスライムは準備万端と言わんばかりに伸びている。もう諦めて、横になった。
神様は満足そうにして視線を俺から外せば、風呂工事を始め、初日より大きめのお風呂を作った。神様なら前と全く同じのも作れそうだけど、何故野宿でそんな大きな風呂を?まあ、大きなお風呂は温泉気分でのびのびできそうだから別に構わないけど。外だから露天風呂でもあるかな?
完成したのか神様は一息つけば、お湯はまだ入れずにご飯が出される。サラダからスープからハンバーグ、ステーキ、餃子に、ラーメン、おむら……いや、どれだけ出すつもりだ?あ、漫画肉もある。
「ユージン、今日は頑張ったから好きなのを食べて」
もはや屋根がないだけで、宿より野宿の方が待遇がよすぎる。というか俺は小さい子供か!頑張ったも何も、ほとんど休憩だし!
「うまい……」
食べるけどね!異世界だから漫画肉みたいに独特な食材や料理があるかと思えば意外にも俺といた世界とあまり変わらない部分もあるし、なんなら俺の世界よりも美味しい。食の発達は明らかにこちらの世界の方が上だ。
ちなみにそれより上なのが神様に出される料理。スライムは人間とは違った隠し味でも持っているのだろうか?というよりこの料理いつ調達しているのか。
「ユージンが寝ている間、分離して、宿屋の人に厨房借りて作ってたんだよ」
「え、神様が分裂し出したら誰も倒せないんじゃ」
それこそ世界の終わりでもおかしくない。スライムが増える以上に難題じゃ?人間でレベル99がいたとして、果たして神様みたいなステータスを得られるのか。
「僕がしたのは分離だから。僕の一部をステータスを分け与えることで、引き離しただけ。増えたわけじゃないから役目が終われば、僕に戻るし、ステータスも戻るんだよ。僕だけの特別スキルみたいなもの」
「そ、そっか」
そこは考えるよね。神様の分裂なんて誰も止められそうにないし、最弱のスライムじゃなく、最強のスライムに出会った人なんかトラウマどころじゃない。
スライム討伐禁止令がなくなったとしても、神様の分裂体に遭遇する人が多ければ普通にスライムが恐ろしい魔物認定されそうだ。神様以外は最弱だろうに。
せめて亜種スライムって感じに色違いとかあれば、そのスライムだけが異常だになりそうだけど、スライム全部見た目同じだもんなぁ。
「ごちそうさま」
「お風呂入れてあるよ」
思考に耽っていれば、お腹が膨れる頃には神様がお風呂にお湯をいれてくれていた。神様のことだから絶対湯加減いいに決まっている。
服を脱いでいざ入ろうと思って入れば、何故かいつの間にか隣にいた神様がイケメン姿で全裸になって一緒に入ろうとしているじゃないか。
「え、あ、その姿で入るの!?」
「そうだけど。そのために広くしたし」
一緒に入るつもりとは全く考えなかった。スタイルのよさはわかっていたけど、無駄な肉もなければ無駄な筋肉もあるわけでなく、まさにモテる理想の身体。それに立派な・・・いや、よそう。
「す、スライム姿で入ったりは?」
「理想の身体なら見ていればいいよ」
「なんかもう、すみません」
心読まれてる。思わず謝ってしまった。
「? ユージンに見られるなら本望だよ。僕もユージンの身体見ていたいし」
「え」
どうしよう、俺。スライム相手にドキドキが止まらない。俺の顔、赤い?青い?誰か、助けて。とりあえず寒いし、お湯で身を隠そうと結局神様と一緒にお湯に浸かる。神様の視線が居たたまれなくて、ずっと俯いたまま、気がつけばのぼせるまで浸かってしまったのは言うまでもない。
あんなに見られてたら出にくいんだよ!
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