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まず一人目。その一人目はそこまで酷くするつもりはないと母は言っていた。もちろん理由はある。
「その節は申し訳ありません……っ私、どうしてもお金が必要で……」
「それは親の借金よね?」
その平民の女性の家に着いて尋ねれば、彼女はすぐはっとし、私たちを家に招いたのは数分前のこと。彼女よりも少し幼い子供に部屋には入らないようだけ言いつけると、彼女はすぐ私たちに謝罪をした。理由とともに。しかし、その理由を母はあらかじめ知っていたという態度でじっと彼女を見た。
「はい……浮気に付き合ってくれれば借金返済を助けてくれると……。婚約者のいる方相手によくないことはわかっていたんです。でも、他の方と違って性的なものまでは求めない約束の上だったので、借金が少しでも減るならと」
これに関してはここに来るまで詳しいことを母に聞いていた。彼女は所謂お金で買われたようなものだったのだ。彼女には先程見た子供……双子の弟と妹がいるのだが、彼女の親はかなりのクズのようでギャンブルに酒とで借金を抱えているらしい。
ただ借金取りはそれなりに情のある人で取り立てる相手は親とし、子供である双子と私相手にはかなり優しくしてくれ、ご飯ひとつまともに用意しない親に代わって、彼女が幼いときからひそかにご飯を用意してくれたりとその親切さのおかげで生き延びてこれたようだ。
少しでも将来のためになるよう平民の貴族プロジェクトの参加を取り計らってくれたのも、その借金取りであったらしい。なんともできた人である。
片や借金取りでありながら借金のある家庭の子供の面倒を見てきた男と、片や浮気の相手を見繕うために借金返済につけこんで誘う男………随分対応に差があるものだわ。
でも不思議なのは、借金取りが彼女の親相手にしか取り立てをしなかったはずなのに、何故彼女がそんな不誠実な行いをしてまで浮気相手になろうとしたのか。下手をすれば貴族の反感を買い、借金どころではなくなる場合もあると彼女なら気づけたんじゃないかと事情を知った今と目の前の彼女を見てそう思う。
あの時は初めての浮気で浮気の事実にしか目がいっていなかったけれど。とはいえ、初めてに限らず二度目も似たようなものだった。それはステイを信用していたからこそ浮気相手にまで意識がいかなかったのだろう。
本当に今では何故あれだけ信用していたのかと自分がバカに思えて仕方ない。
「言い分は理解したけれど、何故、貴女が借金を気にするの?」
「親の借金が減らないから……リュウガさんが……あ、借金取りがリュウガさんと言う名前なんですが、担当が変わるかもしれないって聞いて………。もう、リュウガさんと会えなくなったらって考えたら私……っだから、借金を少しでも減らせば今まで通りリュウガさんの担当で変わらないかなって……焦っちゃって……!本当に申し訳ありませんでした!目先のお金に釣られるなんてあっちゃいけないってリュウガさんにも教えられてきたのに……っわた、し……!」
目先のお金に釣られちゃいけないと借金取りであるリュウガさんとやらが言ったのか……。借金取りがそれを教育するってどうなんだろう?とは思うけれど、教育としては間違っていない。
それに、彼女を見る限りリュウガさんを親代わりというより、恋した少女に見える。聞いている話からリュウガさんとは年の差がありそうだけれど、そんなことは関係ないのだろう。彼女はただ大事な人と会えなくなることを恐れて判断を間違えたのだ。
それを理解しているからこそ後悔がかなり伝わってくる。それでも厳しいことを言うとその道を選んだのは彼女だ。その事実は覆らない。
「反省は理解したわ。こちらでも調べたけれど実際性的な接触……と言えば触れる程度のキスという認識でいいのかしら?」
「は、い………っ」
彼女にとって思い出したくないのかキスという言葉に唇を噛み締めた。もしかすると彼女にとってファーストキス……だったのかもしれない。好きでもない人とのそれが。
「そこでやめたいとは思わなかったの?キスくらい……と軽く考える人もいるけれど、恋する乙女にとっては大事なことよね?特に貴女は顔に出るくらい後悔が見える。抵抗はなかったの?」
「ありました………ありましたよ……っ高望みするなら初めてはリュウガさん……好きな人がよかったです。純潔を失うよりはマシだと自分に言い聞かせても、その日はたくさん泣きました……っやっぱりと抵抗もありました……けど、お金はいらないの?そう言われたら……リュウガさんと会えなくなったら?と考えてしまって………。正直いつか純潔さえも失う場面になったらって毎日が怖かったです。ですから、この関係が終わりと知ったときお金がもらえなくなることより、気持ちがほっとして………同時にお金以上に大切なものを失った実感も押し寄せてきました。おかげで借金は減らせましたが……それを不審に思ったリュウガさんに何があったと問い詰められたんです。私を心配してくれたんでしょう。私、もういっぱいいっぱいで話したら怒られました。婚約者に浮気される相手の気持ちは考えたかと、お金はプラスにしろ、マイナスにしろ一生ついてくるけど、自分の人生は一度きりなんだぞって。人生に同じようなことはあっても同じものはないんだって。こんなこと言っては無礼にあたるかもしれませんが、そんなお金で誘うようなクズを相手にするだけ人生の無駄だと思えって言われました……」
彼女はたくさん後悔して悩んだのだろう。母の質問に溢れんばかりの言葉で返された。リュウガさんに叱られたことまで話すのは、自分を落ち着かせるキーワードが彼女にとってリュウガさんという存在だからと彼女自身理解しているのがわかる。
リュウガさんの話しに変わるとだんだんと高ぶった様子が落ち着いた様子だったから。
クズを相手にするだけ人生の無駄、か。
ステイの浮気相手になったことで私を傷つけた一因となった彼女への複雑な想いよりも、リュウガさんのような人に出会えた彼女が心底羨ましい。
きっとリュウガさんのような方なら自分の愛した人を裏切るような真似はしないだろうから。
「ネア!無事か!」
「リュウガさん!?」
ああ、本当に羨ましい。心配でここまで乗り込んできただろう男……リュウガさんを見れば一目瞭然。明らかに両想いじゃないか。あの瞳は。
「無事か……なんて、まるで私たちが悪役のようね。借金取りのリュウガさん?」
「あ………これは、申し訳ありません……マダム」
来る前には思いも寄らなかった展開。正直私にもネアと呼ばれた彼女に対する罰をどうするべきか考え付かない。それはもうステイへの想いがないせいなのか、もう過去のことと自分の中で片付いてしまっているからか……もしくは両方か。
でも私とは違い、母には母の考えがあるだろうから母にこのまま任せようと思う。決して彼女がどんな環境下で世間的には大した浮気ではないと言われようと、貴族の婚約者に手を出した事実は消えない。
まあ、ステイに多くの原因はあるけれど了承した時点で同罪。そこまで重いものをする必要はないと思うけれど、ここで簡単に許すのはよくないだろう。私たちが貴族社会で浮気は許されるものになる例にあげられてはたまったものではないから。
スカーレットが危惧したように、この流れは止めるべきだ。些細なことも許すべきではない。浮気に傷ついてきた令嬢たちのためにも。
だからこそその領分を理解しているだろう母に任せるのが私の中で一番だと思う。母に判断を委ねられたとき、その時こそ私はよく考えるべきなのだ。
「その節は申し訳ありません……っ私、どうしてもお金が必要で……」
「それは親の借金よね?」
その平民の女性の家に着いて尋ねれば、彼女はすぐはっとし、私たちを家に招いたのは数分前のこと。彼女よりも少し幼い子供に部屋には入らないようだけ言いつけると、彼女はすぐ私たちに謝罪をした。理由とともに。しかし、その理由を母はあらかじめ知っていたという態度でじっと彼女を見た。
「はい……浮気に付き合ってくれれば借金返済を助けてくれると……。婚約者のいる方相手によくないことはわかっていたんです。でも、他の方と違って性的なものまでは求めない約束の上だったので、借金が少しでも減るならと」
これに関してはここに来るまで詳しいことを母に聞いていた。彼女は所謂お金で買われたようなものだったのだ。彼女には先程見た子供……双子の弟と妹がいるのだが、彼女の親はかなりのクズのようでギャンブルに酒とで借金を抱えているらしい。
ただ借金取りはそれなりに情のある人で取り立てる相手は親とし、子供である双子と私相手にはかなり優しくしてくれ、ご飯ひとつまともに用意しない親に代わって、彼女が幼いときからひそかにご飯を用意してくれたりとその親切さのおかげで生き延びてこれたようだ。
少しでも将来のためになるよう平民の貴族プロジェクトの参加を取り計らってくれたのも、その借金取りであったらしい。なんともできた人である。
片や借金取りでありながら借金のある家庭の子供の面倒を見てきた男と、片や浮気の相手を見繕うために借金返済につけこんで誘う男………随分対応に差があるものだわ。
でも不思議なのは、借金取りが彼女の親相手にしか取り立てをしなかったはずなのに、何故彼女がそんな不誠実な行いをしてまで浮気相手になろうとしたのか。下手をすれば貴族の反感を買い、借金どころではなくなる場合もあると彼女なら気づけたんじゃないかと事情を知った今と目の前の彼女を見てそう思う。
あの時は初めての浮気で浮気の事実にしか目がいっていなかったけれど。とはいえ、初めてに限らず二度目も似たようなものだった。それはステイを信用していたからこそ浮気相手にまで意識がいかなかったのだろう。
本当に今では何故あれだけ信用していたのかと自分がバカに思えて仕方ない。
「言い分は理解したけれど、何故、貴女が借金を気にするの?」
「親の借金が減らないから……リュウガさんが……あ、借金取りがリュウガさんと言う名前なんですが、担当が変わるかもしれないって聞いて………。もう、リュウガさんと会えなくなったらって考えたら私……っだから、借金を少しでも減らせば今まで通りリュウガさんの担当で変わらないかなって……焦っちゃって……!本当に申し訳ありませんでした!目先のお金に釣られるなんてあっちゃいけないってリュウガさんにも教えられてきたのに……っわた、し……!」
目先のお金に釣られちゃいけないと借金取りであるリュウガさんとやらが言ったのか……。借金取りがそれを教育するってどうなんだろう?とは思うけれど、教育としては間違っていない。
それに、彼女を見る限りリュウガさんを親代わりというより、恋した少女に見える。聞いている話からリュウガさんとは年の差がありそうだけれど、そんなことは関係ないのだろう。彼女はただ大事な人と会えなくなることを恐れて判断を間違えたのだ。
それを理解しているからこそ後悔がかなり伝わってくる。それでも厳しいことを言うとその道を選んだのは彼女だ。その事実は覆らない。
「反省は理解したわ。こちらでも調べたけれど実際性的な接触……と言えば触れる程度のキスという認識でいいのかしら?」
「は、い………っ」
彼女にとって思い出したくないのかキスという言葉に唇を噛み締めた。もしかすると彼女にとってファーストキス……だったのかもしれない。好きでもない人とのそれが。
「そこでやめたいとは思わなかったの?キスくらい……と軽く考える人もいるけれど、恋する乙女にとっては大事なことよね?特に貴女は顔に出るくらい後悔が見える。抵抗はなかったの?」
「ありました………ありましたよ……っ高望みするなら初めてはリュウガさん……好きな人がよかったです。純潔を失うよりはマシだと自分に言い聞かせても、その日はたくさん泣きました……っやっぱりと抵抗もありました……けど、お金はいらないの?そう言われたら……リュウガさんと会えなくなったら?と考えてしまって………。正直いつか純潔さえも失う場面になったらって毎日が怖かったです。ですから、この関係が終わりと知ったときお金がもらえなくなることより、気持ちがほっとして………同時にお金以上に大切なものを失った実感も押し寄せてきました。おかげで借金は減らせましたが……それを不審に思ったリュウガさんに何があったと問い詰められたんです。私を心配してくれたんでしょう。私、もういっぱいいっぱいで話したら怒られました。婚約者に浮気される相手の気持ちは考えたかと、お金はプラスにしろ、マイナスにしろ一生ついてくるけど、自分の人生は一度きりなんだぞって。人生に同じようなことはあっても同じものはないんだって。こんなこと言っては無礼にあたるかもしれませんが、そんなお金で誘うようなクズを相手にするだけ人生の無駄だと思えって言われました……」
彼女はたくさん後悔して悩んだのだろう。母の質問に溢れんばかりの言葉で返された。リュウガさんに叱られたことまで話すのは、自分を落ち着かせるキーワードが彼女にとってリュウガさんという存在だからと彼女自身理解しているのがわかる。
リュウガさんの話しに変わるとだんだんと高ぶった様子が落ち着いた様子だったから。
クズを相手にするだけ人生の無駄、か。
ステイの浮気相手になったことで私を傷つけた一因となった彼女への複雑な想いよりも、リュウガさんのような人に出会えた彼女が心底羨ましい。
きっとリュウガさんのような方なら自分の愛した人を裏切るような真似はしないだろうから。
「ネア!無事か!」
「リュウガさん!?」
ああ、本当に羨ましい。心配でここまで乗り込んできただろう男……リュウガさんを見れば一目瞭然。明らかに両想いじゃないか。あの瞳は。
「無事か……なんて、まるで私たちが悪役のようね。借金取りのリュウガさん?」
「あ………これは、申し訳ありません……マダム」
来る前には思いも寄らなかった展開。正直私にもネアと呼ばれた彼女に対する罰をどうするべきか考え付かない。それはもうステイへの想いがないせいなのか、もう過去のことと自分の中で片付いてしまっているからか……もしくは両方か。
でも私とは違い、母には母の考えがあるだろうから母にこのまま任せようと思う。決して彼女がどんな環境下で世間的には大した浮気ではないと言われようと、貴族の婚約者に手を出した事実は消えない。
まあ、ステイに多くの原因はあるけれど了承した時点で同罪。そこまで重いものをする必要はないと思うけれど、ここで簡単に許すのはよくないだろう。私たちが貴族社会で浮気は許されるものになる例にあげられてはたまったものではないから。
スカーレットが危惧したように、この流れは止めるべきだ。些細なことも許すべきではない。浮気に傷ついてきた令嬢たちのためにも。
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