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1章ー幼少期ー
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それはそうとしてどういう状況なのか、外が気になるのは仕方ないと思う。
「おじさん、おじさん、おそとみたいです」
「はい、どうぞ!けど、気を付けてくださいね」
僕を抱えるおじさんにお願いすれば快く窓を開けてくれるおじさん。スピードがあがり、がたがた揺れるためかおじさんが僕を支えてくれる。
「うおぉい!何してんだぁ!?」
「そとがきになりまして」
「だからってなぁ……!おい、てめぇ、しっかり抱えてろ!何好き勝手させてんだ!」
「僕がおねがいしたんです!」
「誘拐したやつの言う通りにする誘拐犯とか前代未聞だぞ!?」
「おじさんはいいこなんです!」
「おい、そこ!嬉しそうにしてんじゃねぇ!」
何故だかおじさんを叱るばかりする悪いリーダーの人。きっとカルシウムが足りてないんでしょう。よく怒る人はそうだと先生が言ってましたから。
「ひっひっひっショタに褒められるとか羨ましいぃぃ!ひぃーっひっひっひっ」
「ふえぇぇぇん!たすけてえぇっ!」
「あ……せん………せいじゃないです!?」
聞いた覚えのある声が鮮明に聞こえ、そちらに顔を向ければそこには四角のぐるぐる眼鏡をした長髪のわかめ頭の人と、エリーナとばかり思っていた泣き声は二つ結びをしたピンク頭の少女だった。ひとりは先生にすごく似ているけどもうひとりは明らかに違う女の子。
エリーナは決してピンクと目立つ髪色ではない。それはそれとしてそれなら先生じゃない先生によく似たあの人とあの女の子は一体………助けてと叫ぶ少女を見る限りあれも誘拐犯の可能性がある。
誘拐犯が誘拐犯を追いかける理由って………?
「ったく……あの馬あんな速くなかっただろぉが!」
まさか!誘拐犯を誘拐したい誘拐犯!?先生は言ってました。世界には変な趣味をした変態がいると。きっとあの先生に似た人のことに違いない。
「ちちうえ、たいへんです!へんたいさんです!」
「そうか、助けが来たか。あの先生ならまあ無事に済むだろう」
「ちがいます!せんせいじゃないです!ゆうかいはんです!」
全く先生を変態と認識するような言い方をするなんて父上は酷い。先生が変態な訳がないのに。でも今はそれどころじゃない。
「既に誘拐されているだろう?」
何を言っているんだ?とばかりに父上が首を傾げる。話をわかってくれない父上にイラッとする僕もカルシウムが足りてないんだろうか?
「そうじゃなくてせんせいににたひと、しかくのぐるぐるめがねのひとがね、たすけてっていうおんなのこをもってわらってるんです!」
「四角のぐるぐる眼鏡………?まさか……それは正真正銘の変態だ。狙いは間違いなくキリアスに違いない。それならこのままこやつらに誘拐された方がマシだ」
「え?」
急に父上が真面目な顔つきになった。知り合いなのだろうか?僕たちを白昼堂々と誘拐した誘拐犯の方がマシとはどういうことか僕にはよくわからない。
「おい、私の縄を外せ」
「無理だな」
何かを決意したかのような父上がおじさんに縄を解くように命令するものの、即答で拒否するおじさん。
「キリアス」
「おじさん、だめ?」
「わかりました」
拒否された父上になんとかしてくれと頼まれた気がしたので、お願いしてみれば先程とは違いあっさりと了承され父上の縄が解かれる。
「私の息子は調教が早いなぁ……」
「?」
縄を解かれ楽になった様子の父上がとたんに何かを呟いたようだったが、僕には聞こえなかった。
「おじさん、おじさん、おそとみたいです」
「はい、どうぞ!けど、気を付けてくださいね」
僕を抱えるおじさんにお願いすれば快く窓を開けてくれるおじさん。スピードがあがり、がたがた揺れるためかおじさんが僕を支えてくれる。
「うおぉい!何してんだぁ!?」
「そとがきになりまして」
「だからってなぁ……!おい、てめぇ、しっかり抱えてろ!何好き勝手させてんだ!」
「僕がおねがいしたんです!」
「誘拐したやつの言う通りにする誘拐犯とか前代未聞だぞ!?」
「おじさんはいいこなんです!」
「おい、そこ!嬉しそうにしてんじゃねぇ!」
何故だかおじさんを叱るばかりする悪いリーダーの人。きっとカルシウムが足りてないんでしょう。よく怒る人はそうだと先生が言ってましたから。
「ひっひっひっショタに褒められるとか羨ましいぃぃ!ひぃーっひっひっひっ」
「ふえぇぇぇん!たすけてえぇっ!」
「あ……せん………せいじゃないです!?」
聞いた覚えのある声が鮮明に聞こえ、そちらに顔を向ければそこには四角のぐるぐる眼鏡をした長髪のわかめ頭の人と、エリーナとばかり思っていた泣き声は二つ結びをしたピンク頭の少女だった。ひとりは先生にすごく似ているけどもうひとりは明らかに違う女の子。
エリーナは決してピンクと目立つ髪色ではない。それはそれとしてそれなら先生じゃない先生によく似たあの人とあの女の子は一体………助けてと叫ぶ少女を見る限りあれも誘拐犯の可能性がある。
誘拐犯が誘拐犯を追いかける理由って………?
「ったく……あの馬あんな速くなかっただろぉが!」
まさか!誘拐犯を誘拐したい誘拐犯!?先生は言ってました。世界には変な趣味をした変態がいると。きっとあの先生に似た人のことに違いない。
「ちちうえ、たいへんです!へんたいさんです!」
「そうか、助けが来たか。あの先生ならまあ無事に済むだろう」
「ちがいます!せんせいじゃないです!ゆうかいはんです!」
全く先生を変態と認識するような言い方をするなんて父上は酷い。先生が変態な訳がないのに。でも今はそれどころじゃない。
「既に誘拐されているだろう?」
何を言っているんだ?とばかりに父上が首を傾げる。話をわかってくれない父上にイラッとする僕もカルシウムが足りてないんだろうか?
「そうじゃなくてせんせいににたひと、しかくのぐるぐるめがねのひとがね、たすけてっていうおんなのこをもってわらってるんです!」
「四角のぐるぐる眼鏡………?まさか……それは正真正銘の変態だ。狙いは間違いなくキリアスに違いない。それならこのままこやつらに誘拐された方がマシだ」
「え?」
急に父上が真面目な顔つきになった。知り合いなのだろうか?僕たちを白昼堂々と誘拐した誘拐犯の方がマシとはどういうことか僕にはよくわからない。
「おい、私の縄を外せ」
「無理だな」
何かを決意したかのような父上がおじさんに縄を解くように命令するものの、即答で拒否するおじさん。
「キリアス」
「おじさん、だめ?」
「わかりました」
拒否された父上になんとかしてくれと頼まれた気がしたので、お願いしてみれば先程とは違いあっさりと了承され父上の縄が解かれる。
「私の息子は調教が早いなぁ……」
「?」
縄を解かれ楽になった様子の父上がとたんに何かを呟いたようだったが、僕には聞こえなかった。
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