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天使?のショタ編ー完結ー

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「あのね、おねえしゃまはぼくがおおきくなったらけっこんしゅるの!だからね、とりゃないで……?」

「く………っは、い!」

「ありがちょぉ!」

「ぐふ………っ」

それなりにいた婚約候補を降りてもらうのは案外簡単だったし、そこまでの人数もいない。恐らくアマリアの父親がある程度選別してくれているのだろう。

何かと近場の候補が多いのは、娘を遠くにやりたくないという親心かもしれない。おかげで今日中に終わりそうだけど。

お願いすれば何故か口を押さえながらも了承してくれる人ばかり。しっかり選別されているだけあり、なんて優しい人たちだろうか。

「さすが、殿下ですわね……」

「こんなこと……いいのだろうか………?いいのだろうか……?」

「幼くして一途な愛とは!誠に素晴らしい!」

それぞれで何やら言いながらも、最後まで着いてきた三人。まあ、仕事だから当然なんだけれど。

「こんかいはいいけど、これからさき、ライバルを10ねんはなんとかしなければいけないから、さんにんともきょうりょくしてくれる?」

その延長上として、城に戻る前に頼めることは頼んでおかないと。今回は邪魔できたけれど、今後も僕ひとりでは難しいし。協力者が必要だ。

「え、怖いのはちょっと……」

「きゅうりょうあっぷ」

「任せてください!最近ほしい化粧水があったので助かりますわ!」

女々しくぶりぶりと怖がるフリをしたかと思えば給料アップと言ってやればこれ。いくらあげるかは言ってないし、問題はない。僕の従者はまだまだ中身が甘いね。

「うむぅ……私はこの筋肉を鍛え上げる時間を削るわけには……」

「きんとれグッズのしきゅう」

「むむっ!私の筋肉が殿下の希望を叶えよ!と申しております!」

筋肉って喋るんだ……。なんか暑苦しい人だけど、役に立つ……かなぁ?でも協力者は多い方が助かるわけで………。

「い、嫌な予感しかしないので………!わ、私は……」

「レオナさん」

「え?」

「レオナさん」

「な、なな、なななんで………!?」

………事前情報って大事だよね!

「2しゅうかんにいっかいデートできるよ?」

「ほ、本当ですか?」

「ぼく、うそつかないよ?」

「く……っ協力、しますが……今日みたいな、その、非常識なことはなしで……」

「うんうん」

このショーさんは只今青春中らしい。レオナさんというメイドに恋をしているようだ。だからか、少しめんどくさい性格だとは思うけど、アマリアに恋をしている僕としては応援してあげたいと思う。

優先は僕とアマリアの仲だけどね!
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