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天使?のショタ編ー完結ー
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「ニヤーリカ、ぢがうよなああああっ?」
なーんて思ってたら一人では限界を迎えてしまったのだろう。不貞相手にまで頼り始めた。さっき庇うのに失敗して、より結果をひどくした女を頼るなんて自滅好きかな?変わった趣味だよね~。
「いや、鼻水つくから近寄らないでよ」
うーん、気持ちはわかるけど仮にもヒロイン気取るならそれはどうかと思うよ?少し兄なんかに同情しちゃったじゃないか。
「そういえば……そこの娼婦もリバース殿下で性欲を満たそうとしたとも言われてましたね」
「ちょ………!」
その罰が当たったんだろうね。急な告げ口。いい感じにヒロインも巻き込まれるのだから、天も僕の味方に違いない。アマリアの敵は決して兄だけじゃないしね?
「どうやら似た者同士のようだな………?リバーがトラウマになり、不能にでもなったらどうする気だ?」
そんな告げ口に、僕の父は即座に反応してくれた。中々いい仕事である。今度お礼に、ひげじょりじょりを甘んじて受け入れてあげることにしよう。
「へ、陛下、恐れながら何か誤解があるようで………リバース殿下は何か伝え間違いか、もしくは相手を間違えてるのかと……ほ、ほら、あの悪役………こほん、アマリア嬢と仲が良いようですし、命令されて言っているとか………」
今、アマリアを悪役令嬢と言いかけたこと……僕は見逃さなかった。しかも僕を嘘つき呼ばわりだなんて……!僕ほど正直な子供はいないよ!?
これはもっと懲らしめなきゃいけないな。売られた喧嘩は買う主義だもの。
「ぼく、うそいってないもん!おとうしゃま……ぼくのことしんじてくれりゅ………?」
「もちろん信じるとも!真実を偽ろうとしたばかりかリバーを嘘吐き呼ばわりとは!」
うんうん、さすがお父様。僕は嘘吐いてないよ!なーんか二人がしそうなことを言ってみたら、みんなが真実だと思ってるんだもの。それは真実だよね!じゃなきゃ4歳の子供の言葉なんて戯れ言でしかないしね!
え?さっきから言ってたことと違う?気のせいじゃないかな?僕、4歳だから気分もころころ変わっちゃうんだ。遊ぶおもちゃを変えるようにね?
「い、いえ、そんな……そうではなく、アマリア嬢が………」
なんて思ってたら、僕に喧嘩売ったのが間違いだって気づいたのかな?でも、次はアマリアを攻撃しようとするなんて………変態の称号だけじゃ足りないみたいだね!
「おねえしゃまをいじめるわるものめ!ぼくしってるもん!あのひとがおねえしゃまいじめてたこと!」
これは、嘘じゃない。アマリアはアマリアがしてないいじめをしたなんて、冤罪をかけられていじめられていたのだから。
「ん?リバー何か見たのか?」
見たかどうかに返事はしない。ここからは僕の想像である。
「おねえしゃまのほんやぶったりね」
しそうでしょ?
「おねえしゃまにおみずかけたりね」
あのヒロインならするよね。
「おねえしゃまをしゅうだんでわるくいったりね」
想像だけでも許せないなぁ。
「おねえしゃまをかいだんからおとしたりしたんだよ!」
もう殺人未遂だよね!想像だけど!
「ちょ……それこそそれを私にしたのがアマリア嬢です!」
僕の想像したことがなんでアマリアがしたことになるのだろう?
見たなんて一言も言ってないのにね?
なーんて思ってたら一人では限界を迎えてしまったのだろう。不貞相手にまで頼り始めた。さっき庇うのに失敗して、より結果をひどくした女を頼るなんて自滅好きかな?変わった趣味だよね~。
「いや、鼻水つくから近寄らないでよ」
うーん、気持ちはわかるけど仮にもヒロイン気取るならそれはどうかと思うよ?少し兄なんかに同情しちゃったじゃないか。
「そういえば……そこの娼婦もリバース殿下で性欲を満たそうとしたとも言われてましたね」
「ちょ………!」
その罰が当たったんだろうね。急な告げ口。いい感じにヒロインも巻き込まれるのだから、天も僕の味方に違いない。アマリアの敵は決して兄だけじゃないしね?
「どうやら似た者同士のようだな………?リバーがトラウマになり、不能にでもなったらどうする気だ?」
そんな告げ口に、僕の父は即座に反応してくれた。中々いい仕事である。今度お礼に、ひげじょりじょりを甘んじて受け入れてあげることにしよう。
「へ、陛下、恐れながら何か誤解があるようで………リバース殿下は何か伝え間違いか、もしくは相手を間違えてるのかと……ほ、ほら、あの悪役………こほん、アマリア嬢と仲が良いようですし、命令されて言っているとか………」
今、アマリアを悪役令嬢と言いかけたこと……僕は見逃さなかった。しかも僕を嘘つき呼ばわりだなんて……!僕ほど正直な子供はいないよ!?
これはもっと懲らしめなきゃいけないな。売られた喧嘩は買う主義だもの。
「ぼく、うそいってないもん!おとうしゃま……ぼくのことしんじてくれりゅ………?」
「もちろん信じるとも!真実を偽ろうとしたばかりかリバーを嘘吐き呼ばわりとは!」
うんうん、さすがお父様。僕は嘘吐いてないよ!なーんか二人がしそうなことを言ってみたら、みんなが真実だと思ってるんだもの。それは真実だよね!じゃなきゃ4歳の子供の言葉なんて戯れ言でしかないしね!
え?さっきから言ってたことと違う?気のせいじゃないかな?僕、4歳だから気分もころころ変わっちゃうんだ。遊ぶおもちゃを変えるようにね?
「い、いえ、そんな……そうではなく、アマリア嬢が………」
なんて思ってたら、僕に喧嘩売ったのが間違いだって気づいたのかな?でも、次はアマリアを攻撃しようとするなんて………変態の称号だけじゃ足りないみたいだね!
「おねえしゃまをいじめるわるものめ!ぼくしってるもん!あのひとがおねえしゃまいじめてたこと!」
これは、嘘じゃない。アマリアはアマリアがしてないいじめをしたなんて、冤罪をかけられていじめられていたのだから。
「ん?リバー何か見たのか?」
見たかどうかに返事はしない。ここからは僕の想像である。
「おねえしゃまのほんやぶったりね」
しそうでしょ?
「おねえしゃまにおみずかけたりね」
あのヒロインならするよね。
「おねえしゃまをしゅうだんでわるくいったりね」
想像だけでも許せないなぁ。
「おねえしゃまをかいだんからおとしたりしたんだよ!」
もう殺人未遂だよね!想像だけど!
「ちょ……それこそそれを私にしたのがアマリア嬢です!」
僕の想像したことがなんでアマリアがしたことになるのだろう?
見たなんて一言も言ってないのにね?
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