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天使?のショタ編ー完結ー
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「はぁ……いじめてなどいない。寧ろそやつがニヤーリカをいじめたから言っているんだ」
アマリアとせっかく話してたのに余裕ぶった表情で話してきた兄。そんなことアマリアがするはずもないのに何を言っているのか。まあ、バカに何を言っても無駄だろうけど。
「おねえしゃまいじめるならぼく、おにいしゃまがいうなっていったあのこといっちゃうもん!」
だからこそ、バカにはバカにも通用する方法で断罪返し……してあげるね?
「なんのことだ」
これは僕からの兄への卒業祝い。きっと泣いて喜んでくれると思うんだ。たくさん考えてきたから、ね?
「おにいしゃまがそのおんなのひとと、きもちわるいことして、ぼくにみせてきたこと!」
僕がそう叫ぶ。なんのこと?誰もがそう思うことだろう。だけどわざわざわかりやすくする必要はない。寧ろわかりやすく伝えることは、時に真実味に欠けるのだ。
「リバース殿下、気持ち悪いこととは?」
望んでた質問。アマリアなら必ず聞いてくれると思ってた。
「えっとね、ふたりが、ふくぬいでね、んとんと」
二人して服を脱ぐことですることなんてひとつしかない。だからこそアマリアは顔つきを変えた。あの二人はいいけど真剣に怒るのがわかるだけにアマリアだけには嘘が申し訳ない気持ちになる。
「正気ですか!?殿下!」
「ち、違う!私にそんな趣味はない!」
だけど、アマリアには隙を見てちゃんと真実を話すよ。好きな人に嘘をつき続けたくはないからね。アマリアから信用を失うようなことを僕はしたくない。だけど今は兄を追い詰める作業に集中しなくては。
まあ、当然否定するよね?
「うそだ!おにいしゃま、これがせーきょういくだぁ!っていってたもん!ぼく、きもちわるかったけど、おにいしゃまがみてろって………ううっ」
だけどこれは否定すればするほど自分を苦しめる結果になる。僕をこの場からすぐ追い出さなかった時点で兄はもうクモの巣に引っ掛かった獲物でしかない。
「あんなに幼い殿下に……」
「トラウマでも植え付けるつもりだったのかしら……」
「最低ですわ………」
「同じ男だと思いたくないな」
話せるようになってから演技みたいな毎日。泣くのも笑うのもあざとくするのも僕の得意分野だ。兄は素直だから僕みたいなタイプとは合わないだろう。だからこそやりやすい。
「出鱈目言うな!そんなことするはずがっ!何故離れていく!?私は何も………!」
そうそのまま否定し続けたらいい。必死になって罪を否定する人を見た時、周りは逆に疑心暗鬼になる。こんなに必死に否定するってことは……?ってね。素直な兄は動揺すると顔に出るから余計怪しまれやすい。本当に、単純で扱いやすいバカだ。
「そうよ!殿下はそんな趣味の悪いことなさらないわ!」
と笑いそうになるのを耐えていればなんかうるさい女が混じってきた。確かあれが妹がしていた乙女ゲームのヒロインだったはず。正直アマリアの方がヒロインだったと言われた方が信じられる。
「なんでしないとわかるんですか?」
「それは私と殿下は二人のときしか………!い、いえ、ちが……」
なるほど、兄とは似た者同士だから惹かれあったのか、助けるどころか墓穴を掘るのだからあほらしい。ヤってたと認めるようなものだ。
後々片付けようと思ったけど、死に急ぎたいみたいだから、せっかくだしヒロインもしっかり巻き込んであげようかな。
「それに、そのおんなのひとね、ぼくに、ふくぬげってさわられて………ふえぇぇん」
予定になくともこれくらいはお手のもの。
「情婦でもそれはないわ……」
「リバース殿下お可哀想に………」
僕に同情の目、ヒロインには軽蔑の視線が突き刺さる。大人は子供に甘い部分があるから本当に扱いやすくて助かった。このために僕はアマリアより後に生まれたのかななんて。
「ち、ちが………!いくら私でもこんな子供に手は出さないわよ!」
「子供以外には手を出されるのです?」
「まあイケメンであれば……って何言わせて………」
なんて思考してる内にヒロインとやらよっぽどのビッチそうな発言。もはやこれがヒロインだなんて誰もがいやがるだろう。
「どういうことだ!ニヤーリカ!」
「え?違うわ!誤解よ!イケメンは殿下だもの!私は殿下としか愛し合っていないわ!」
世界一興味のない痴話喧嘩が始まった。ろくでもない選手権なら二人して優勝確実だろうね!
そんなわけで周囲もそちらに視線がとられた隙にアマリアに話しかける。
「おねぇしゃま」
「ん?」
くいくいとアマリアのドレスの裾を引っ張って
「あれね、ぜーんぶうそだからね?」
とネタばらし。
「え?」
驚くアマリアが可愛らしくて思わず笑みが出た。
「あら、アマリア嬢がリバース殿下を励ましたのかしら?涙が消えておりますわ」
「よかったですね。アマリア嬢がいじめたというのは嘘の可能性が高そうです」
「まあ、幼い子供に酷いことをする人たちが言うことですからね……」
「あやうく騙されるところでしたわ」
そしてそれを都合よく解釈してくれる周り。順調すぎるほどに順調だ。アマリアがいいのだろうか?みたいな顔をするから
「おねえしゃまいじめたのがわるいんだよ?すっきりした?」
気にする必要はないと伝えたくて遠回しに言ってみたけど
「まあ……そうですね」
なんだか微妙な顔をされた。おかしいなぁ、断罪から逃れられそうだと喜んでくれると思ったのに。まだ不安なのかもしれない。
そう思い僕はまだまだ兄を追い詰める算段を頭に思い描くのだった。
アマリアとせっかく話してたのに余裕ぶった表情で話してきた兄。そんなことアマリアがするはずもないのに何を言っているのか。まあ、バカに何を言っても無駄だろうけど。
「おねえしゃまいじめるならぼく、おにいしゃまがいうなっていったあのこといっちゃうもん!」
だからこそ、バカにはバカにも通用する方法で断罪返し……してあげるね?
「なんのことだ」
これは僕からの兄への卒業祝い。きっと泣いて喜んでくれると思うんだ。たくさん考えてきたから、ね?
「おにいしゃまがそのおんなのひとと、きもちわるいことして、ぼくにみせてきたこと!」
僕がそう叫ぶ。なんのこと?誰もがそう思うことだろう。だけどわざわざわかりやすくする必要はない。寧ろわかりやすく伝えることは、時に真実味に欠けるのだ。
「リバース殿下、気持ち悪いこととは?」
望んでた質問。アマリアなら必ず聞いてくれると思ってた。
「えっとね、ふたりが、ふくぬいでね、んとんと」
二人して服を脱ぐことですることなんてひとつしかない。だからこそアマリアは顔つきを変えた。あの二人はいいけど真剣に怒るのがわかるだけにアマリアだけには嘘が申し訳ない気持ちになる。
「正気ですか!?殿下!」
「ち、違う!私にそんな趣味はない!」
だけど、アマリアには隙を見てちゃんと真実を話すよ。好きな人に嘘をつき続けたくはないからね。アマリアから信用を失うようなことを僕はしたくない。だけど今は兄を追い詰める作業に集中しなくては。
まあ、当然否定するよね?
「うそだ!おにいしゃま、これがせーきょういくだぁ!っていってたもん!ぼく、きもちわるかったけど、おにいしゃまがみてろって………ううっ」
だけどこれは否定すればするほど自分を苦しめる結果になる。僕をこの場からすぐ追い出さなかった時点で兄はもうクモの巣に引っ掛かった獲物でしかない。
「あんなに幼い殿下に……」
「トラウマでも植え付けるつもりだったのかしら……」
「最低ですわ………」
「同じ男だと思いたくないな」
話せるようになってから演技みたいな毎日。泣くのも笑うのもあざとくするのも僕の得意分野だ。兄は素直だから僕みたいなタイプとは合わないだろう。だからこそやりやすい。
「出鱈目言うな!そんなことするはずがっ!何故離れていく!?私は何も………!」
そうそのまま否定し続けたらいい。必死になって罪を否定する人を見た時、周りは逆に疑心暗鬼になる。こんなに必死に否定するってことは……?ってね。素直な兄は動揺すると顔に出るから余計怪しまれやすい。本当に、単純で扱いやすいバカだ。
「そうよ!殿下はそんな趣味の悪いことなさらないわ!」
と笑いそうになるのを耐えていればなんかうるさい女が混じってきた。確かあれが妹がしていた乙女ゲームのヒロインだったはず。正直アマリアの方がヒロインだったと言われた方が信じられる。
「なんでしないとわかるんですか?」
「それは私と殿下は二人のときしか………!い、いえ、ちが……」
なるほど、兄とは似た者同士だから惹かれあったのか、助けるどころか墓穴を掘るのだからあほらしい。ヤってたと認めるようなものだ。
後々片付けようと思ったけど、死に急ぎたいみたいだから、せっかくだしヒロインもしっかり巻き込んであげようかな。
「それに、そのおんなのひとね、ぼくに、ふくぬげってさわられて………ふえぇぇん」
予定になくともこれくらいはお手のもの。
「情婦でもそれはないわ……」
「リバース殿下お可哀想に………」
僕に同情の目、ヒロインには軽蔑の視線が突き刺さる。大人は子供に甘い部分があるから本当に扱いやすくて助かった。このために僕はアマリアより後に生まれたのかななんて。
「ち、ちが………!いくら私でもこんな子供に手は出さないわよ!」
「子供以外には手を出されるのです?」
「まあイケメンであれば……って何言わせて………」
なんて思考してる内にヒロインとやらよっぽどのビッチそうな発言。もはやこれがヒロインだなんて誰もがいやがるだろう。
「どういうことだ!ニヤーリカ!」
「え?違うわ!誤解よ!イケメンは殿下だもの!私は殿下としか愛し合っていないわ!」
世界一興味のない痴話喧嘩が始まった。ろくでもない選手権なら二人して優勝確実だろうね!
そんなわけで周囲もそちらに視線がとられた隙にアマリアに話しかける。
「おねぇしゃま」
「ん?」
くいくいとアマリアのドレスの裾を引っ張って
「あれね、ぜーんぶうそだからね?」
とネタばらし。
「え?」
驚くアマリアが可愛らしくて思わず笑みが出た。
「あら、アマリア嬢がリバース殿下を励ましたのかしら?涙が消えておりますわ」
「よかったですね。アマリア嬢がいじめたというのは嘘の可能性が高そうです」
「まあ、幼い子供に酷いことをする人たちが言うことですからね……」
「あやうく騙されるところでしたわ」
そしてそれを都合よく解釈してくれる周り。順調すぎるほどに順調だ。アマリアがいいのだろうか?みたいな顔をするから
「おねえしゃまいじめたのがわるいんだよ?すっきりした?」
気にする必要はないと伝えたくて遠回しに言ってみたけど
「まあ……そうですね」
なんだか微妙な顔をされた。おかしいなぁ、断罪から逃れられそうだと喜んでくれると思ったのに。まだ不安なのかもしれない。
そう思い僕はまだまだ兄を追い詰める算段を頭に思い描くのだった。
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