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3章
友達二人目、赤い貴族
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「神様、知らなかった、の?」
調子の戻った神様は今、依頼ボードを見て早くランクアップするために難易度の高いものを探している。そんな中ふと思った。神様はこの街のことを知らなかったのかと。だって神様だよ?
「神が管理するのは何もこの世界だけじゃない。ここに来る前に最低限の情報を収集してから人間の姿をとって降り立ったけど、村や街までは頭に入れてない。昔巡回した記憶はあるけど、何百年も経ってしまうとさすがに変わるね。」
何百年・・・神様、一体何歳?
「さあ?年なんて忘れたよ。それにしても声をかけられる心配はないみたいだね」
神様が落ち着いてからも誰も来たばかりの神様に声はかけない。でも今思えば、ギルドカードを見るか、戦い方を見るかでもしないと職業はわからないし、興味は持たないか。なんて思うけど、神様の美形を見て女の人が群がることもない。
「やあやあ、見ない顔だね?私の名は」
「ユージン、依頼はこの2つにしようか」
「うん」
話していればまさかの声をかけられる。神様は知らない振りをすることにしたようだ。それもそうだろう。話しかけてきた人は、糸すらも赤い弓を持ち、髪から羽根つき帽子、服装、靴、見えている靴下・・・いや、タイツかな?まで全身赤。
「私の名はぁ!アカノ・アーカだ!」
「この依頼二つ受けます」
「かしこまりました。ここは初めてですね。依頼受諾の前にお二人のギルドカードを拝見させていただきます。」
諦めが悪いのか、俺たちに近寄ってまで名を名乗る。名前と姓があることから貴族とわかるけど、名前から姓まで赤なのか。
神様は相変わらず無視で、今回はお兄さんであるギルドの受け付けの人もスルーしている。
「・・・私の話を聞けー!お兄様もスルーしないでいただきたい!」
「はぁ・・・アーカ様、僕はアカノ家から縁を切ったのですから、もう兄ではないんですよ?」
まさかこの赤い人がギルド受け付けのお兄さんとは・・・え、普通の兄だ。なのに、弟はただただ赤い。
縁を切ったとは言っても兄弟なんだよね?に、似てない!
「お兄様はお兄様だ!それといい年した子どもを抱っこしたままのお前!私を無視するとはいい度胸だ!私はアカノ家次期当主の・・・」
「カミサマ様、ユージン様、ギルドカードをお返しします。依頼も受諾しました。ランクDの場所は街の北出入り口から北西にある森林神殿です。いってらっしゃいませ」
赤い人を最後まで無視してギルドのお兄さんの言葉と共に神様は依頼場所へと移動した。散々無視されても話そうとする姿はすごいと思う。俺には無理だ。
「あれは、面倒なタイプだね」
「あか、い、から?」
「いや、まあ、赤すぎて変だけど、あれの内心が必死すぎて見てられない」
「?」
「まああんなんだからぼっちなんだろうね。自分の兄を、ああ見えて尊敬している様子だし、貴族として威張ろうとしながら本当は友達がほしいみたいだ。でも調子乗られても困るからさっきは無視したけど、今は無視されきって弱ってるだろうから、帰ったらユージン、友達になってもらうかい?あの赤だらけは君とも仲良くしたいみたいだ。意外に子ども好きだよ」
「とも、だち・・・二人、目?」
「あれは貴族らしくない貴族だろうから」
神様が言うならいい友達になれるんだろう。でも神様のときみたいにうまく言えるだろうか?
「帰ったら向こうから素直に言うだろうから、大丈夫」
さすがは神様、人を見ただけで何をすればどうなるか予測なんて簡単なんだろう。相変わらずの猛スピードで依頼をこなして帰れば、泣きべそをかいた赤い貴族の人が土下座をして言った。
「どもだぢになっでぐだざい~っ!」
「ね?僕の言う通りだろう?」
「うん!」
貴族が土下座なんて想像すらしてなかったけど、この様子はどう見ても悪い人には見えないから、俺から了承すれば、涙と鼻水でぐちゃぐちゃの赤い人は笑ってありがとうとお礼を言ってくれた。
ありがとうは俺の方なのにな。とは思うけど、調子に乗らせると面倒らしいからあえて言わない。神様は面倒ではあるけど悪い貴族ではない。そう判断したみたいだ。
「完了した依頼だよ。」
「早かったですね。それと、アーカ様とお友達になっていただきありがとうございます」
「僕はユージンがいいならそれでいい。一番の友達はユージンだから」
なんか照れるなあ・・・。それにしても、ギルドのお兄さん、やっぱりアーカくんが弟だからなのか嬉しそうだ。
「あ、お友だちなんですね。てっきりご兄弟かと」
「俺、小さい、から」
「子どもだから当たり前だ!私なんて成人しているのに、この身長だ。お兄様みたいになりたいのに・・・」
「・・・15歳くらいだと思ったよ」
あれから落ち着いたアーカくんは成人していることが判明。身長さすがに俺よりは高いけど、まさか成人してたなんて・・・神様は絶対に知ってた顔だ。まあ15歳くらいに見えるけど。
「アーカ様、可愛らしくていいと思いますよ」
「お兄様がそういうならいいか・・・?」
可愛いと言われても兄ならいいのかな。なんか友達になれてから、アーカくんはやっぱり貴族らしくない雰囲気だなと思ってしまう。
「アーカ、くん」
「ん?なんだ?」
「登録、者、なの?」
「あ、そうだぞ!これ、ギルドカード!」
【アカノ・アーカ
職業魔法狩人
レベル50
ランクA】
「すご、い」
というか、もうもっと下かと思ってた。
「一人で頑張ったんだ!お兄様の弟だし!」
友達、俺と神様が初めてだもんね。親近感あるなぁ。
「魔法も使える狩人は珍しいんですよ。まだ魔法剣士の方が多いくらいです。」
「カミサマとユージンのギルドカードも見たい!」
「あ・・・」
見せてもいいのかな?
「大丈夫ですよ。アーカ様は言いふらしたりしませんから」
「神様・・・」
「友達なら構わないよ。ユージンも隠したくはないでしょ?」
「うん」
ギルドのお兄さんは仕方ないからいいとして、神様にどうするべきか見つめれば、あっさり了承される。確かに友達になったアーカくんに隠し事はしたくない。
「特殊職業なのか?言いにくいなら私の家で見せてくれ」
「え?」
「今日は私の家に招待する。お兄様もどうですか?」
「仕方ないですね。縁切り者が行くのはあれですが、アーカ様初の友達パーティには招かれましょう」
縁切ってるのにギルドのお兄さんが行ったらまずいんじゃ・・・でも二人が気にする様子はない。アーカくんが誘うくらいだし、お父さん、お母さん、今日たまたまいないとか?
「ユージン、招かれようか」
「うん」
まあ、考えても仕方ない。友達の家に行くのも、泊まるのも初めてだから。すごくどきどきする。アーカくん貴族なら家も立派なのかな?どきどきするなぁ。
その後、依頼達成の処理、素材の換金をした後、ギルドのお兄さんの交代の時間を待ち、俺たちはアーカくんの案内の元アカノ家に向かった。
調子の戻った神様は今、依頼ボードを見て早くランクアップするために難易度の高いものを探している。そんな中ふと思った。神様はこの街のことを知らなかったのかと。だって神様だよ?
「神が管理するのは何もこの世界だけじゃない。ここに来る前に最低限の情報を収集してから人間の姿をとって降り立ったけど、村や街までは頭に入れてない。昔巡回した記憶はあるけど、何百年も経ってしまうとさすがに変わるね。」
何百年・・・神様、一体何歳?
「さあ?年なんて忘れたよ。それにしても声をかけられる心配はないみたいだね」
神様が落ち着いてからも誰も来たばかりの神様に声はかけない。でも今思えば、ギルドカードを見るか、戦い方を見るかでもしないと職業はわからないし、興味は持たないか。なんて思うけど、神様の美形を見て女の人が群がることもない。
「やあやあ、見ない顔だね?私の名は」
「ユージン、依頼はこの2つにしようか」
「うん」
話していればまさかの声をかけられる。神様は知らない振りをすることにしたようだ。それもそうだろう。話しかけてきた人は、糸すらも赤い弓を持ち、髪から羽根つき帽子、服装、靴、見えている靴下・・・いや、タイツかな?まで全身赤。
「私の名はぁ!アカノ・アーカだ!」
「この依頼二つ受けます」
「かしこまりました。ここは初めてですね。依頼受諾の前にお二人のギルドカードを拝見させていただきます。」
諦めが悪いのか、俺たちに近寄ってまで名を名乗る。名前と姓があることから貴族とわかるけど、名前から姓まで赤なのか。
神様は相変わらず無視で、今回はお兄さんであるギルドの受け付けの人もスルーしている。
「・・・私の話を聞けー!お兄様もスルーしないでいただきたい!」
「はぁ・・・アーカ様、僕はアカノ家から縁を切ったのですから、もう兄ではないんですよ?」
まさかこの赤い人がギルド受け付けのお兄さんとは・・・え、普通の兄だ。なのに、弟はただただ赤い。
縁を切ったとは言っても兄弟なんだよね?に、似てない!
「お兄様はお兄様だ!それといい年した子どもを抱っこしたままのお前!私を無視するとはいい度胸だ!私はアカノ家次期当主の・・・」
「カミサマ様、ユージン様、ギルドカードをお返しします。依頼も受諾しました。ランクDの場所は街の北出入り口から北西にある森林神殿です。いってらっしゃいませ」
赤い人を最後まで無視してギルドのお兄さんの言葉と共に神様は依頼場所へと移動した。散々無視されても話そうとする姿はすごいと思う。俺には無理だ。
「あれは、面倒なタイプだね」
「あか、い、から?」
「いや、まあ、赤すぎて変だけど、あれの内心が必死すぎて見てられない」
「?」
「まああんなんだからぼっちなんだろうね。自分の兄を、ああ見えて尊敬している様子だし、貴族として威張ろうとしながら本当は友達がほしいみたいだ。でも調子乗られても困るからさっきは無視したけど、今は無視されきって弱ってるだろうから、帰ったらユージン、友達になってもらうかい?あの赤だらけは君とも仲良くしたいみたいだ。意外に子ども好きだよ」
「とも、だち・・・二人、目?」
「あれは貴族らしくない貴族だろうから」
神様が言うならいい友達になれるんだろう。でも神様のときみたいにうまく言えるだろうか?
「帰ったら向こうから素直に言うだろうから、大丈夫」
さすがは神様、人を見ただけで何をすればどうなるか予測なんて簡単なんだろう。相変わらずの猛スピードで依頼をこなして帰れば、泣きべそをかいた赤い貴族の人が土下座をして言った。
「どもだぢになっでぐだざい~っ!」
「ね?僕の言う通りだろう?」
「うん!」
貴族が土下座なんて想像すらしてなかったけど、この様子はどう見ても悪い人には見えないから、俺から了承すれば、涙と鼻水でぐちゃぐちゃの赤い人は笑ってありがとうとお礼を言ってくれた。
ありがとうは俺の方なのにな。とは思うけど、調子に乗らせると面倒らしいからあえて言わない。神様は面倒ではあるけど悪い貴族ではない。そう判断したみたいだ。
「完了した依頼だよ。」
「早かったですね。それと、アーカ様とお友達になっていただきありがとうございます」
「僕はユージンがいいならそれでいい。一番の友達はユージンだから」
なんか照れるなあ・・・。それにしても、ギルドのお兄さん、やっぱりアーカくんが弟だからなのか嬉しそうだ。
「あ、お友だちなんですね。てっきりご兄弟かと」
「俺、小さい、から」
「子どもだから当たり前だ!私なんて成人しているのに、この身長だ。お兄様みたいになりたいのに・・・」
「・・・15歳くらいだと思ったよ」
あれから落ち着いたアーカくんは成人していることが判明。身長さすがに俺よりは高いけど、まさか成人してたなんて・・・神様は絶対に知ってた顔だ。まあ15歳くらいに見えるけど。
「アーカ様、可愛らしくていいと思いますよ」
「お兄様がそういうならいいか・・・?」
可愛いと言われても兄ならいいのかな。なんか友達になれてから、アーカくんはやっぱり貴族らしくない雰囲気だなと思ってしまう。
「アーカ、くん」
「ん?なんだ?」
「登録、者、なの?」
「あ、そうだぞ!これ、ギルドカード!」
【アカノ・アーカ
職業魔法狩人
レベル50
ランクA】
「すご、い」
というか、もうもっと下かと思ってた。
「一人で頑張ったんだ!お兄様の弟だし!」
友達、俺と神様が初めてだもんね。親近感あるなぁ。
「魔法も使える狩人は珍しいんですよ。まだ魔法剣士の方が多いくらいです。」
「カミサマとユージンのギルドカードも見たい!」
「あ・・・」
見せてもいいのかな?
「大丈夫ですよ。アーカ様は言いふらしたりしませんから」
「神様・・・」
「友達なら構わないよ。ユージンも隠したくはないでしょ?」
「うん」
ギルドのお兄さんは仕方ないからいいとして、神様にどうするべきか見つめれば、あっさり了承される。確かに友達になったアーカくんに隠し事はしたくない。
「特殊職業なのか?言いにくいなら私の家で見せてくれ」
「え?」
「今日は私の家に招待する。お兄様もどうですか?」
「仕方ないですね。縁切り者が行くのはあれですが、アーカ様初の友達パーティには招かれましょう」
縁切ってるのにギルドのお兄さんが行ったらまずいんじゃ・・・でも二人が気にする様子はない。アーカくんが誘うくらいだし、お父さん、お母さん、今日たまたまいないとか?
「ユージン、招かれようか」
「うん」
まあ、考えても仕方ない。友達の家に行くのも、泊まるのも初めてだから。すごくどきどきする。アーカくん貴族なら家も立派なのかな?どきどきするなぁ。
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