初めての友達は神様でした!~神様はなんでもありのチートです~

荷居人(にいと)

文字の大きさ
1 / 30
1章

神様に殺されました

しおりを挟む
「いってきます」

返ってこない言葉を気にせず今日も学校へ。行くも地獄、帰るも地獄。今のお世話になっている親戚はお酒を飲むと人が変わり、暴力者になる。

俺はその生け贄となり、毎日お酒を飲む人なので、今日も顔と身体は傷だらけ、学校へ行けばさらに増えることだろう。

ジロジロと見られても誰も助けてはくれない。人と話すことに飢えた俺だが、うまく話せず人をいらいらさせてしまう。

『何かあったの?怪我大丈夫?』

『あ・・・その・・・』

そう聞かれたこともあったが急にかけられた声に混乱して言葉が出ず、最終的に。

『私がいじめてるみたいじゃない、感じ悪いわね』

という感じになり、いつしか悪いのは俺のように見られている。こんな時俺を理解する友達がいれば庇ってくれたんだろうか。

そんな甘い妄想に囚われる。

気がつけば学校で、まだ俺をいじめる中心人物が来ていないため、軽く息を吐き、席に座る。この間は孤立こそしているが、何も起こらない安息の時間。

この時間で、いつか友達ができたとき少しでも自分から話題を出せるようにとクラスメイトの話を盗み聞きする毎日。

「最近はまってる本があってさ、冒頭で願い事なんでも叶えるみたいな展開があったんだけど、お前らならなんて言う?」

「回数無制限とか、か?」

「さすがにそれなし!」

「ずるすぎだろ、それ!俺なら億万長者とか?」

「ありきたり。モテるとか」

「それもありきたりじゃね?」

願い事、なんでもか・・・俺なら友達がほしい。いや、いっそ友達になってくださいの方が通るだろうか?友達がほしいなんて言われたら探すの大変だろうし。

でも友達になってくださいも叶える方からして迷惑だろうか?でも言うだけならただだよなぁ。

そんな盗み聞きをした罰だろうか、いじめの中心人物が来て安息の時間は終わりを告げ、授業も終わり、気がつけば放課後。

いつもなら公園で時間を潰して安息の時間を増やすのに費やしたがそうはいかなかった。なぜなら赤信号を無視したトラックが俺に向かってくるのだから。

ああ、友達がいないまま人生が終わるのか。目を瞑って衝撃に耐えるつもりが中々来ない。

不思議に思い目を開けると、目の前には見たこともないイケメンの青年。もさっとした俺とは大違い。

顔だけでなく、背も高ければスタイルもいい。あまりの綺麗さに見惚れてしまうほどに神々しいオーラを感じる。

「あー、僕神様ね。質問は聞かない。間違えて君殺しちゃったんだよね。悪いとは思わないけど?神の失敗はお詫びする決まりだから、あの世界で生き返る以外なら1つなんでも叶えてあげる。」

「と、友達になってください!」

「は?」

声も聞き惚れるほどのいい声で、聞き逃さないとばかりに聞いてみれば、なんでも叶えると夢の話が。

これだけ綺麗なら神様と言われて疑う気にもならない。俺は神様に殺されてしまったらしいが、気にならない。だって死んだおかげで友達ができるかもしれないのだから。
しおりを挟む
感想 11

あなたにおすすめの小説

伝説のS級おじさん、俺の「匂い」がないと発狂して国を滅ぼすらしいい

マンスーン
BL
ギルドの事務職員・三上薫は、ある日、ギルドロビーで発作を起こしかけていた英雄ガルド・ベルンシュタインから抱きしめられ、首筋を猛烈に吸引。「見つけた……俺の酸素……!」と叫び、離れなくなってしまう。 最強おじさん(変態)×ギルドの事務職員(平凡) 世界観が現代日本、異世界ごちゃ混ぜ設定になっております。

転生したようだけど?流れに身を任せていたら悪役令息?として断罪されていた――分からないまま生きる。

星乃シキ
BL
発作の後に目覚めたら、公爵家嫡男の身体だった。 前世の記憶だけを抱えたまま生きるレイは、ある夜、男の聖女への嫌がらせの罪で断罪される。 だが図書室の記録が冤罪を覆す。 そしてレイは知る。 聖女ディーンの本当の名はアキラ。 同じ日本から来た存在だった。 帰りたい聖女と、この身体で生きるレイ。 秘密を共有した二人は、友達になる。 人との関わりを避けてきたレイの人間関係が、少しずつ動き始める。

転生したら、主人公の宿敵(でも俺の推し)の側近でした

リリーブルー
BL
「しごとより、いのち」厚労省の過労死等防止対策のスローガンです。過労死をゼロにし、健康で充実して働き続けることのできる社会へ。この小説の主人公は、仕事依存で過労死し異世界転生します。  仕事依存だった主人公(20代社畜)は、過労で倒れた拍子に異世界へ転生。目を覚ますと、そこは剣と魔法の世界——。愛読していた小説のラスボス貴族、すなわち原作主人公の宿敵(ライバル)レオナルト公爵に仕える側近の美青年貴族・シリル(20代)になっていた!  原作小説では悪役のレオナルト公爵。でも主人公はレオナルトに感情移入して読んでおり彼が推しだった! なので嬉しい!  だが問題は、そのラスボス貴族・レオナルト公爵(30代)が、物語の中では原作主人公にとっての宿敵ゆえに、原作小説では彼の冷酷な策略によって国家間の戦争へと突き進み、最終的にレオナルトと側近のシリルは処刑される運命だったことだ。 「俺、このままだと死ぬやつじゃん……」  死を回避するために、主人公、すなわち転生先の新しいシリルは、レオナルト公爵の信頼を得て歴史を変えようと決意。しかし、レオナルトは原作とは違い、どこか寂しげで孤独を抱えている様子。さらに、主人公が意外な才覚を発揮するたびに、公爵の態度が甘くなり、なぜか距離が近くなっていく。主人公は気づく。レオナルト公爵が悪に染まる原因は、彼の孤独と裏切られ続けた過去にあるのではないかと。そして彼を救おうと奔走するが、それは同時に、公爵からの執着を招くことになり——!?  原作主人公ラセル王太子も出てきて話は複雑に! 見どころ ・転生 ・主従  ・推しである原作悪役に溺愛される ・前世の経験と知識を活かす ・政治的な駆け引きとバトル要素(少し) ・ダークヒーロー(攻め)の変化(冷酷な公爵が愛を知り、主人公に執着・溺愛する過程) ・黒猫もふもふ 番外編では。 ・もふもふ獣人化 ・切ない裏側 ・少年時代 などなど 最初は、推しの信頼を得るために、ほのぼの日常スローライフ、かわいい黒猫が出てきます。中盤にバトルがあって、解決、という流れ。後日譚は、ほのぼのに戻るかも。本編は完結しましたが、後日譚や番外編、ifルートなど、続々更新中。

悪役令息ですが破滅回避で主人公を無視したら、高潔な態度だと勘違いされて聖人認定。なぜか溺愛ルートに入りました

水凪しおん
BL
BL小説『銀の瞳の聖者』の悪役令息ルシアンに転生してしまった俺。 原作通りなら、主人公ノエルをいじめ抜き、最後は断罪されて野垂れ死ぬ運命だ。 「そんなの絶対にお断りだ! 俺は平和に長生きしたい!」 破滅フラグを回避するため、俺は決意した。 主人公ノエルを徹底的に避け、関わらず、空気のように生きることを。 しかし、俺の「無視」や「無関心」は、なぜかノエルにポジティブに変換されていく。 「他の人のように欲望の目で見ないなんて、なんて高潔な方なんだ……!」 いじめっ子を視線だけで追い払えば「影から守ってくれた」、雨の日に「臭いから近寄るな」と上着を投げつければ「不器用な優しさ」!? 全力で嫌われようとすればするほど、主人公からの好感度が爆上がりして、聖人認定されてしまう勘違いラブコメディ! 小心者の悪役令息×健気なポジティブ主人公の、すれ違い溺愛ファンタジー、ここに開幕!

家を追い出されたのでツバメをやろうとしたら強面の乳兄弟に反対されて困っている

香歌奈
BL
ある日、突然、セレンは生まれ育った伯爵家を追い出された。 異母兄の婚約者に乱暴を働こうとした罪らしいが、全く身に覚えがない。なのに伯爵家当主となっている異母兄は家から締め出したばかりか、ヴァーレン伯爵家の籍まで抹消したと言う。 途方に暮れたセレンは、年の離れた乳兄弟ギーズを頼ることにした。ギーズは顔に大きな傷跡が残る強面の騎士。悪人からは恐れられ、女子供からは怯えられているという。でもセレンにとっては子守をしてくれた優しいお兄さん。ギーズの家に置いてもらう日々は昔のようで居心地がいい。とはいえ、いつまでも養ってもらうわけにはいかない。しかしお坊ちゃん育ちで手に職があるわけでもなく……。 「僕は女性ウケがいい。この顔を生かしてツバメをしようかな」「おい、待て。ツバメの意味がわかっているのか!」美貌の天然青年に振り回される強面騎士は、ついに実力行使に出る?!

美少年に転生したらヤンデレ婚約者が出来ました

SEKISUI
BL
 ブラック企業に勤めていたOLが寝てそのまま永眠したら美少年に転生していた  見た目は勝ち組  中身は社畜  斜めな思考の持ち主  なのでもう働くのは嫌なので怠惰に生きようと思う  そんな主人公はやばい公爵令息に目を付けられて翻弄される    

聖獣召喚に巻き込まれた俺、モフモフの通訳をしてたら冷徹騎士団長に外堀を埋められました

たら昆布
BL
完璧っぽいエリート騎士×無自覚な愛され系

処理中です...