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2章次に無駄なプライドをへし折るとしましょう
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なんと醜く、なんと愚かで、なんと気色の悪いことか。気づいてないのは本人のみ。
奴隷はあの日以来私を怖がってか私を見るととたんに真っ青になる。それでもまだ立ったまま私を見れる辺り調教は必要ねと判断して1ヶ月。今は私を見てはすぐ頭を下げて私を様づけできるようにはした。
ちなみに奴隷が私の奴隷になったことを知るのは一部の者たちだけ。今だあの奴隷を殿下と慕うバカたちが面白いこと。いるだけで国を腐らせる屑たちはプライドだけは無駄に高い。
それがただの奴隷に媚びへつらう姿は見ものよね。あれらの前では私にかしこまる必要はないと許可はしている。
目では私に怯えながらもそれをあれらの前で出さず以前の屑さを見せる奴隷は腐っても王族の血を持つ者というべきだろうか。やるべきことはやれる。
本当真面目に生きていれば私もここまではしなかったのだけど。奴隷は努力型の天才。努力さえすればできる子なのだ。演技だろうと、勉強だろうと、運動だろうと。
バカ以下の阿呆な屑に成り果てたのは努力を怠るだけでなく、すべきことをせず我が儘だけで何もしなくなったから。
だから余計に腹が立つのだけど。まあこれから教育はしていくつもりだ。今は私に逆らえないよう調教をするだけだけど。
そうしてあの人の役に立てるかもしれないと思えば一度解放された怒りが再び沸き上がることはない。
そんな中で奴隷を調教する日々で、ふとそろそろかと思い足を向けた先はあのビッチのいる牢屋。牢屋に続く扉の中に入ったとたんあまりの臭さに見張りに申し訳なくなった。これからは扉の外で見張ればいいと言ってあげるべきだろうか。
今更ビッチを手助けするバカも、ビッチに逃げるようなこともできることはないだろうから。
そしてようやく見えたビッチの姿に笑みが思わず出た。男をたぶらかすあのビッチの姿はそこにはなかったのだから。
「ごきげんよう?アハーン嬢?」
「きさまあぁぁっ!」
今なら誰もが誘惑されようと引くだろう容姿に本人は気づいているのかしら?目は相変わらず汚れているようだけど。
私から見てもスタイルはよかった身体は醜く太りお腹も段ができている。ある程度の男は簡単に誘惑できた私には理解できない魅惑を醸し出す顔は肌が荒れ、口の周りはソースなんかでべとべととさせて頬はつきについた肉のせいか垂れている。髪は洗ってないせいかちりぢりでぼさぼさでつやもない。なんなら半分白髪になっている辺り今の生活がかなりのストレスなのが理解できるわ。
たった1ヶ月でよくこうも変化したものだわ。
その急激な変化の理由はカロリーの高い料理をさらにカロリー加算させるような料理とお菓子の時間も与えるようした私の命令によるもの。
牢屋では対して体も動かせず脂肪は増えるばかり。あらゆる急激なストレスで肌も荒れるのはもちろんだろうし、ストレスによってさらに太りやすい体に………本当ストレスってよくないわよ
ね。
「あらあら怖いわ」
ある意味で前より迫力があるわね。
「コエデル嬢様、あまり近寄っては危険です」
「これ以上は………」
見張りが私を庇うようにしてビッチに近づかないようにする。どちらにしろ私自身これ以上近づく気はない。
だってこの距離でもかなりの臭いよ?これは地獄ね。臭いが移りそう………いや、手遅れかもしれないわね。
にしても私に向ける殺意は立派なものだと思う。食事に困らないだけという点で意思を強く持っているのだろう。何より彼女は恐らく自分の今の姿を理解していないのだから。
だって私聞いちゃったもの………
『最初の内はともかく今ではあんな化け物みたいな不細工に誘惑されてもなぁ』
『臭いだけでも吐きそうだってのに』
そう交代で出てきただろう見張りが愚痴っていたところを。今だに見張りを誘惑して脱走を企てようと考えている様子があるだけに中々に図太い女だと思ったものよ。ある意味感心したわ。
今の姿を見たら余計にね。
「なんで、なんでなんで!あんたがそこで笑ってんのよぉおぉぉ!」
元気のいいこと。扇子で口の笑みを隠すも笑っていることはバレバレだろう。このビッチは私こそその牢屋に入れたいと願っているでしょうね。
女に非道をするやり方はたくさんある。それこそ目の前の女のような生活だったり、輪姦だったり、毎日痛みつける。色んなやり方が。
とはいえ、ビッチは特殊。本来なら食事をとれる環境はまずないのだから。
これは私なりのビッチへの罰になりうるのだから構わないけれど。本人が気づかない内は幸せ者ね。
「私は貴女に売られた喧嘩に勝っただけですわ。それとね、アハーン嬢。貴女もそんなヒステリックに叫ばなくても牢屋生活は終わりよ。私はそこに入る気はないけど」
「………え?」
私の言葉にきょとんとするビッチ。たった一ヶ月で解放されると考えていなかったのだろう。もう少し牢屋にいさせる気だったけど、あまりの醜さに予定より早くやりたいことが実行できそうだ。
1ヶ月大変だったでしょうけど、貴女の絶望は今からよ?
奴隷はあの日以来私を怖がってか私を見るととたんに真っ青になる。それでもまだ立ったまま私を見れる辺り調教は必要ねと判断して1ヶ月。今は私を見てはすぐ頭を下げて私を様づけできるようにはした。
ちなみに奴隷が私の奴隷になったことを知るのは一部の者たちだけ。今だあの奴隷を殿下と慕うバカたちが面白いこと。いるだけで国を腐らせる屑たちはプライドだけは無駄に高い。
それがただの奴隷に媚びへつらう姿は見ものよね。あれらの前では私にかしこまる必要はないと許可はしている。
目では私に怯えながらもそれをあれらの前で出さず以前の屑さを見せる奴隷は腐っても王族の血を持つ者というべきだろうか。やるべきことはやれる。
本当真面目に生きていれば私もここまではしなかったのだけど。奴隷は努力型の天才。努力さえすればできる子なのだ。演技だろうと、勉強だろうと、運動だろうと。
バカ以下の阿呆な屑に成り果てたのは努力を怠るだけでなく、すべきことをせず我が儘だけで何もしなくなったから。
だから余計に腹が立つのだけど。まあこれから教育はしていくつもりだ。今は私に逆らえないよう調教をするだけだけど。
そうしてあの人の役に立てるかもしれないと思えば一度解放された怒りが再び沸き上がることはない。
そんな中で奴隷を調教する日々で、ふとそろそろかと思い足を向けた先はあのビッチのいる牢屋。牢屋に続く扉の中に入ったとたんあまりの臭さに見張りに申し訳なくなった。これからは扉の外で見張ればいいと言ってあげるべきだろうか。
今更ビッチを手助けするバカも、ビッチに逃げるようなこともできることはないだろうから。
そしてようやく見えたビッチの姿に笑みが思わず出た。男をたぶらかすあのビッチの姿はそこにはなかったのだから。
「ごきげんよう?アハーン嬢?」
「きさまあぁぁっ!」
今なら誰もが誘惑されようと引くだろう容姿に本人は気づいているのかしら?目は相変わらず汚れているようだけど。
私から見てもスタイルはよかった身体は醜く太りお腹も段ができている。ある程度の男は簡単に誘惑できた私には理解できない魅惑を醸し出す顔は肌が荒れ、口の周りはソースなんかでべとべととさせて頬はつきについた肉のせいか垂れている。髪は洗ってないせいかちりぢりでぼさぼさでつやもない。なんなら半分白髪になっている辺り今の生活がかなりのストレスなのが理解できるわ。
たった1ヶ月でよくこうも変化したものだわ。
その急激な変化の理由はカロリーの高い料理をさらにカロリー加算させるような料理とお菓子の時間も与えるようした私の命令によるもの。
牢屋では対して体も動かせず脂肪は増えるばかり。あらゆる急激なストレスで肌も荒れるのはもちろんだろうし、ストレスによってさらに太りやすい体に………本当ストレスってよくないわよ
ね。
「あらあら怖いわ」
ある意味で前より迫力があるわね。
「コエデル嬢様、あまり近寄っては危険です」
「これ以上は………」
見張りが私を庇うようにしてビッチに近づかないようにする。どちらにしろ私自身これ以上近づく気はない。
だってこの距離でもかなりの臭いよ?これは地獄ね。臭いが移りそう………いや、手遅れかもしれないわね。
にしても私に向ける殺意は立派なものだと思う。食事に困らないだけという点で意思を強く持っているのだろう。何より彼女は恐らく自分の今の姿を理解していないのだから。
だって私聞いちゃったもの………
『最初の内はともかく今ではあんな化け物みたいな不細工に誘惑されてもなぁ』
『臭いだけでも吐きそうだってのに』
そう交代で出てきただろう見張りが愚痴っていたところを。今だに見張りを誘惑して脱走を企てようと考えている様子があるだけに中々に図太い女だと思ったものよ。ある意味感心したわ。
今の姿を見たら余計にね。
「なんで、なんでなんで!あんたがそこで笑ってんのよぉおぉぉ!」
元気のいいこと。扇子で口の笑みを隠すも笑っていることはバレバレだろう。このビッチは私こそその牢屋に入れたいと願っているでしょうね。
女に非道をするやり方はたくさんある。それこそ目の前の女のような生活だったり、輪姦だったり、毎日痛みつける。色んなやり方が。
とはいえ、ビッチは特殊。本来なら食事をとれる環境はまずないのだから。
これは私なりのビッチへの罰になりうるのだから構わないけれど。本人が気づかない内は幸せ者ね。
「私は貴女に売られた喧嘩に勝っただけですわ。それとね、アハーン嬢。貴女もそんなヒステリックに叫ばなくても牢屋生活は終わりよ。私はそこに入る気はないけど」
「………え?」
私の言葉にきょとんとするビッチ。たった一ヶ月で解放されると考えていなかったのだろう。もう少し牢屋にいさせる気だったけど、あまりの醜さに予定より早くやりたいことが実行できそうだ。
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