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本編(完結)
とある教師の話3~サイ視点~
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サイ・ミーウンの特技は催眠術。とはいえ、よく同人誌とかにありそうな望むままに好きなように好きなだけ動かすような便利さはない。強い嫌悪感や意思の強すぎるものには効きづらいものがあったりする。
ゲームの裏設定ではサイは常に自分と関わった生徒の記憶を封じる形で謎めいた教師キャラでいた。理由?特にない。ミステリアスさが出るかなと思って。
「ミーウン先生、何をお運びすれば?」
そして決行した最初の犠牲者の令嬢は教材を運ぶのを手伝ってほしいと言えばのこのこついてきた。さすが攻略対象だけあって今や私であるサイは中々にモテるためやりやすい。
「その前に私の目を見てくれるかな?」
「目?」
「そう、目。君は今から私の合図があるまで私の目から目が離せない、そうだね?」
「はい……」
この返事がある時点で既に催眠は始まっている。成功する時点でやはりゲームの設定は裏であろうとキャラの能力的なものは失われずにいることがわかった。
「目を離せば私のことも私の言ったことも忘れるから安心しなさい」
「はい……」
「貴女はこれからピンクを纏うのです。ピンクにできるところは全てピンクに、そしてクウリを正気に戻しなさい」
考えたのは新たなるヒロインもどきの量産。本物のヒロインは初等部であるのと、ヒロインを使うことでクウリが惹かれてしまえば本末転倒。あくまでクウリが惚れるのは私でいいのだから。
それでも私が赴くわけにはいかない。私ではさらにゲームの流れから外れる可能性にある。ヒロインもどきを仕掛けることで本来のクウリを取り戻せないかと、ゲームの流れに戻せないかと考えたのだ。
そしてクウリがクウリになった時に改めて私はクウリを手に入れればいい。クウリにかける言葉はわかっているのだから。
なのに、なのになのになのになのになのになのになのになのになのになのになのになのになのになのになのになのになのに!量産にも邪魔が入り、中々クウリに辿り着けない。その邪魔者であるシエルとヒロインの邪魔が入らないよう初等部にも仕掛けていれば、次はまたもやヒロインの姉がまたクウリに近づこうとしていたためそれを阻止するのに手間取り量産するのはすぐにはできなかった。嫌でもピンクを目に入れることで流れをクウリ自身を取り戻すために考えた作戦は思った以上に難しい。元々ヒロインをピンクにしたのは嫌でも目立つヒロインにクウリが気にかけるきっかけを与えるため。
今や私が現実にいる今、ヒロインすら私の恋敵だが。ゲーム内でヒロインは自分ではどうしようもない女という性別でそれを自分として動かせていたからこそ許せていただけ。
別個体になった時点でヒロインに盗られたなら仕方ないとは思わない。だが、どうしてかある日気がついた時にはクウリの目がレウルを離さない。いつから?ピンク量産を決意したヒロインの姉のことがあった日から行動に移したため見逃していた間に一体。
何故レウル?何故私にその目を向けない?いやいや気のせいかもしれないと現実逃避しつつピンクの量産が望めるようになった頃にはクウリは中等部二年となり、また担任になれなかったどころか新人教師にその座を獲られて悔しく思いつつピンクを大量に解放して様子を見ていれば目の前に見えたのはクウリとレウルのキスシーン。
もはや現実逃避はできなかった。レウルのその場所は私でなければいけないのにと。怒りでおかしくなりそうだった。
だから私は強引な方法をとることにした。
ゲームの裏設定ではサイは常に自分と関わった生徒の記憶を封じる形で謎めいた教師キャラでいた。理由?特にない。ミステリアスさが出るかなと思って。
「ミーウン先生、何をお運びすれば?」
そして決行した最初の犠牲者の令嬢は教材を運ぶのを手伝ってほしいと言えばのこのこついてきた。さすが攻略対象だけあって今や私であるサイは中々にモテるためやりやすい。
「その前に私の目を見てくれるかな?」
「目?」
「そう、目。君は今から私の合図があるまで私の目から目が離せない、そうだね?」
「はい……」
この返事がある時点で既に催眠は始まっている。成功する時点でやはりゲームの設定は裏であろうとキャラの能力的なものは失われずにいることがわかった。
「目を離せば私のことも私の言ったことも忘れるから安心しなさい」
「はい……」
「貴女はこれからピンクを纏うのです。ピンクにできるところは全てピンクに、そしてクウリを正気に戻しなさい」
考えたのは新たなるヒロインもどきの量産。本物のヒロインは初等部であるのと、ヒロインを使うことでクウリが惹かれてしまえば本末転倒。あくまでクウリが惚れるのは私でいいのだから。
それでも私が赴くわけにはいかない。私ではさらにゲームの流れから外れる可能性にある。ヒロインもどきを仕掛けることで本来のクウリを取り戻せないかと、ゲームの流れに戻せないかと考えたのだ。
そしてクウリがクウリになった時に改めて私はクウリを手に入れればいい。クウリにかける言葉はわかっているのだから。
なのに、なのになのになのになのになのになのになのになのになのになのになのになのになのになのになのになのになのに!量産にも邪魔が入り、中々クウリに辿り着けない。その邪魔者であるシエルとヒロインの邪魔が入らないよう初等部にも仕掛けていれば、次はまたもやヒロインの姉がまたクウリに近づこうとしていたためそれを阻止するのに手間取り量産するのはすぐにはできなかった。嫌でもピンクを目に入れることで流れをクウリ自身を取り戻すために考えた作戦は思った以上に難しい。元々ヒロインをピンクにしたのは嫌でも目立つヒロインにクウリが気にかけるきっかけを与えるため。
今や私が現実にいる今、ヒロインすら私の恋敵だが。ゲーム内でヒロインは自分ではどうしようもない女という性別でそれを自分として動かせていたからこそ許せていただけ。
別個体になった時点でヒロインに盗られたなら仕方ないとは思わない。だが、どうしてかある日気がついた時にはクウリの目がレウルを離さない。いつから?ピンク量産を決意したヒロインの姉のことがあった日から行動に移したため見逃していた間に一体。
何故レウル?何故私にその目を向けない?いやいや気のせいかもしれないと現実逃避しつつピンクの量産が望めるようになった頃にはクウリは中等部二年となり、また担任になれなかったどころか新人教師にその座を獲られて悔しく思いつつピンクを大量に解放して様子を見ていれば目の前に見えたのはクウリとレウルのキスシーン。
もはや現実逃避はできなかった。レウルのその場所は私でなければいけないのにと。怒りでおかしくなりそうだった。
だから私は強引な方法をとることにした。
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