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本編(完結)
忘れていた記憶2
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残業残業残業残業残業残業残業残業残業残業残業残業残業残業残業残業残業残業残業残業残業残業残業残業残業残業残業……誰もが自分も巻き込まれないようにと素通りするため、増えていく仕事。そんな状態でろくに眠れない中、妹の料理なんかも作って自由な時間はあっという間になくなった。
それを繰り返せば妹の、ただひとりの家族のために……そう励んできた俺にも限界は来る。助けを求めたくても俺には誰もいない。そんなことに追い詰められてようやく気づいた。
精神が病めば過去の幸せな時間も不幸のうちのひとつだと悪い方へ考えが行き、とたんにまたもや気づく。
いつだって俺は親に褒められることがひとつもなかったと。なんてことはないことかもしれない。それに親は優しい人たちだった。けど、俺ができたことには何も言わずに妹がそれをできると褒める。今思えば男の俺ができるのは当然で、妹ができたらすごいことだったのだろう。
考えようによっては妹がバカにされていると感じるが、確かに親は妹の頭を撫で俺もまた撫でる側だった。親が妹を褒めるから俺もまた妹をちょっとしたことで褒める。
それが当たり前だったから何も感じはしなかった。でも羨ましくなかった訳じゃない。頑張っても頑張っても次も頑張れと励ます親を思い出して余計苦しくなる。
大好きな家族が一瞬で嫌いになりそうだと。いつまで?どこまで俺は頑張ればいい?俺ずっと頑張ってきたんだよ?
頑張ることが、できようとするのが当たり前の俺に仕事から逃げる選択はもうすでになかった。ふと思い出した過去はより俺に励めという。そこにもういいよ、よく頑張ったねと望む声は、言葉は、誰もくれようとはしなかった。
そんな日々である日の帰宅時。俺はもう妹に心配させまいと家ではなるべく明るくいようとしていたというのに疲れが溜まりすぎてそれが無理になってきたのだろう。
「お兄ちゃん、大丈夫?」
ついに妹から心配そうな声が。しかし、このとき既にもうその言葉に優しく返す余裕もなかった。
「うるさい!」
限界が来ていた俺はついに感情が爆発し、気がつけば妹を突き放すような言葉を出しているではないか。
「お兄ちゃん………っ?」
妹に初めて怒鳴った俺に対して、妹はショックを受けた表情を見せる。すぐにはっとしたのは妹を大事にする心がまだ残っていたからだろうか。
「……っごめん」
「お兄ちゃん!」
現状を理解すれば、妹の声を聞かないフリをして家を出た。目的地などなくただ走って無意識に行った場所は親の亡くなった場所。
「なあ、俺もう頑張らなくていい……?」
車が次々に通るそこで俺は気がつけばそんなことを呟いていた。
褒められないと気づくことで、褒めてこられなかった自分は褒められるようなことをせず出来て当たり前のことから逃げてはだめだと言われてるようなそんな呪縛のように感じて。
ー作者のコメントー
もう一話前世話続きます。
こんなことで病む?と思われるかもしれませんが人は褒められること、褒めることが一度でもあるとそれが励みになることだってあると思うんです。
人は褒めると伸びるというのは褒められて嬉しかったからもっと頑張りたいという気持ちがあって初めてよりいい結果になると思ってます。
では逆に褒められたことのない人はそれに気づくと自分の存在価値がないように思え、諦めるか、より頑張ろうとするかになるでしょう。どちらにしろ暗くなるものです。頑張りすぎは一種の病気だと思っています。人間好きなことはいくらできても、義務でやることなど興味ないけどやらなくてはならないものを頑張り続けることは無理ですからね。例え生きるためにする仕事だとしても。
この話で何か思うところがあれば家族、職場の人、友達、他人でも知り合いでも、色んな人のいいところを見つけて褒めてあげてください。時にそれが人を救うと私は思っています。もちろん子供に関しては甘やかしてはろくなことにならないので叱るのも大切ですが、ちゃんとやることやったら後で褒めることが大事です。子供いませんけどね、私。これは職場の人、学校でもそうだと思います。上司、部下や先輩、後輩の関係とかね。
褒めることは難しいことです。それは同時に褒められることも難しいのかもしれません。
「いやー、さっすが○○さん!もうここができてる!」
細かいことでも構いません。大袈裟に褒めたっていいんです。そうすれば笑う人が増えて世の中の幸せに繋がるんじゃないかなと思います。病は気から、笑顔は病を和らげます。笑顔が増えれば最近増えた犯罪も減るんじゃと私はそう思いたい。
何言ってるかわからなかったらごめんなさい。ただこれは、そういった気持ちが伝えたい場面となっています。まるであとがきみたいなコメントでした。以上。
それを繰り返せば妹の、ただひとりの家族のために……そう励んできた俺にも限界は来る。助けを求めたくても俺には誰もいない。そんなことに追い詰められてようやく気づいた。
精神が病めば過去の幸せな時間も不幸のうちのひとつだと悪い方へ考えが行き、とたんにまたもや気づく。
いつだって俺は親に褒められることがひとつもなかったと。なんてことはないことかもしれない。それに親は優しい人たちだった。けど、俺ができたことには何も言わずに妹がそれをできると褒める。今思えば男の俺ができるのは当然で、妹ができたらすごいことだったのだろう。
考えようによっては妹がバカにされていると感じるが、確かに親は妹の頭を撫で俺もまた撫でる側だった。親が妹を褒めるから俺もまた妹をちょっとしたことで褒める。
それが当たり前だったから何も感じはしなかった。でも羨ましくなかった訳じゃない。頑張っても頑張っても次も頑張れと励ます親を思い出して余計苦しくなる。
大好きな家族が一瞬で嫌いになりそうだと。いつまで?どこまで俺は頑張ればいい?俺ずっと頑張ってきたんだよ?
頑張ることが、できようとするのが当たり前の俺に仕事から逃げる選択はもうすでになかった。ふと思い出した過去はより俺に励めという。そこにもういいよ、よく頑張ったねと望む声は、言葉は、誰もくれようとはしなかった。
そんな日々である日の帰宅時。俺はもう妹に心配させまいと家ではなるべく明るくいようとしていたというのに疲れが溜まりすぎてそれが無理になってきたのだろう。
「お兄ちゃん、大丈夫?」
ついに妹から心配そうな声が。しかし、このとき既にもうその言葉に優しく返す余裕もなかった。
「うるさい!」
限界が来ていた俺はついに感情が爆発し、気がつけば妹を突き放すような言葉を出しているではないか。
「お兄ちゃん………っ?」
妹に初めて怒鳴った俺に対して、妹はショックを受けた表情を見せる。すぐにはっとしたのは妹を大事にする心がまだ残っていたからだろうか。
「……っごめん」
「お兄ちゃん!」
現状を理解すれば、妹の声を聞かないフリをして家を出た。目的地などなくただ走って無意識に行った場所は親の亡くなった場所。
「なあ、俺もう頑張らなくていい……?」
車が次々に通るそこで俺は気がつけばそんなことを呟いていた。
褒められないと気づくことで、褒めてこられなかった自分は褒められるようなことをせず出来て当たり前のことから逃げてはだめだと言われてるようなそんな呪縛のように感じて。
ー作者のコメントー
もう一話前世話続きます。
こんなことで病む?と思われるかもしれませんが人は褒められること、褒めることが一度でもあるとそれが励みになることだってあると思うんです。
人は褒めると伸びるというのは褒められて嬉しかったからもっと頑張りたいという気持ちがあって初めてよりいい結果になると思ってます。
では逆に褒められたことのない人はそれに気づくと自分の存在価値がないように思え、諦めるか、より頑張ろうとするかになるでしょう。どちらにしろ暗くなるものです。頑張りすぎは一種の病気だと思っています。人間好きなことはいくらできても、義務でやることなど興味ないけどやらなくてはならないものを頑張り続けることは無理ですからね。例え生きるためにする仕事だとしても。
この話で何か思うところがあれば家族、職場の人、友達、他人でも知り合いでも、色んな人のいいところを見つけて褒めてあげてください。時にそれが人を救うと私は思っています。もちろん子供に関しては甘やかしてはろくなことにならないので叱るのも大切ですが、ちゃんとやることやったら後で褒めることが大事です。子供いませんけどね、私。これは職場の人、学校でもそうだと思います。上司、部下や先輩、後輩の関係とかね。
褒めることは難しいことです。それは同時に褒められることも難しいのかもしれません。
「いやー、さっすが○○さん!もうここができてる!」
細かいことでも構いません。大袈裟に褒めたっていいんです。そうすれば笑う人が増えて世の中の幸せに繋がるんじゃないかなと思います。病は気から、笑顔は病を和らげます。笑顔が増えれば最近増えた犯罪も減るんじゃと私はそう思いたい。
何言ってるかわからなかったらごめんなさい。ただこれは、そういった気持ちが伝えたい場面となっています。まるであとがきみたいなコメントでした。以上。
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