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選択肢はなし!?
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さすがに飽きて諦めた。話が進まないのもある。
「じゃあ、転生について話すけど、君は乙女ゲームを知ってる?」
「知ってるけど………」
「だよね」
知ってることを知ってる上で聞いたみたいだ。この神様とやらは。こうなんか一々腹の立つ神だな、おい。
「まあよくある乙女ゲーム転生だよ!不思議とさ、別世界の未来が見えちゃう人間がいてああいった実はあるんだなこれがという現実世界のゲームつくっちゃうんだから人間って面白いよね」
「ねぇ、もしかして私って悪役令嬢だったりする?」
「ラノベあるあるパターン大正解!」
だあぁっ!ヒロインなんて生易しいパターンはなかった!でもラノベでは破滅回避ってよくあるパターンだし!
「どうあがいても強制的処刑運命の悪役令嬢になりたくない?」
「生まれながらに死ねと?嫌だよ!」
前向きに考えようとしてたというのに、この神は希望を粉々に砕いてくれた。
「ま、拒否権ないけどさ。悪役令嬢でも美人だし身分も申し分ないし、モブならひっかけられるからモブ恋愛人生を楽しむなり、人生謳歌しなよ。成人前に死ぬけど」
「ふざけんなー!」
失恋大魔王と言われてきた私!付き合えても最長三日、最短一日で別れるという記録は変わることなくいつか結婚して幸せな家庭を夢見ていたのに!夢さえ見られないとかなんなのー!
「ま、命ひとつ亡くなるだけだよ?すぐまた転生さ」
「命の重さ舐めんな~!」
この神命あるもの全員にフルボッコされるべきだと私は思う。笑いながら避けまくりそうだけど!
「うんうん、君面白いよね。やっぱり好きだなぁ」
何がやっぱりかわかんないけど、私は神を笑わせたいわけじゃない!でも、変えられない運命っていうならその後のことをどうにかすればいい!
「もう、一度死んだんだし、死ぬ覚悟をすることにする!」
「それくらいしかできないよねー」
「黙って聞いて!死ぬ覚悟はするから私のお願いひとつ聞いてほしいの!」
「処刑をなしにするとかは無理だよ?」
「わかってる!でも一度生き返らせるならできる?できるなら生き返らせて!本来ない生き返りなら運命なんてないんじゃないの?」
転生する度この神なら運命を知らせてきそうな気がしなくもない。ならば、運命のない人となればどうなるかなんて神にもわからないよね!
死ぬと決まっている運命は変えられない。でも死んだ後の運命は?決まってないからこそ生き返りもありなんじゃ?一度は死んだわけだし。
「うーん、できなくはないね、でも………」
「なら、して!」
私の運命は私で決めてやるんだから!恋して、結婚もして末永く一緒に愛し合う運命の相手探してやるんだから!
「まあ、君ならいいかな。元々そうするつもりだったし」
「何のこと?」
「後でわかるよ。じゃ、転生いってらっしゃーい」
「え、まだ心の準備………」
どこまでも勝手な神様。まだ一殴りもしてないのに!
これからの出来事も知らずに私は結局思考がそっちへいってしまうのだった。
「じゃあ、転生について話すけど、君は乙女ゲームを知ってる?」
「知ってるけど………」
「だよね」
知ってることを知ってる上で聞いたみたいだ。この神様とやらは。こうなんか一々腹の立つ神だな、おい。
「まあよくある乙女ゲーム転生だよ!不思議とさ、別世界の未来が見えちゃう人間がいてああいった実はあるんだなこれがという現実世界のゲームつくっちゃうんだから人間って面白いよね」
「ねぇ、もしかして私って悪役令嬢だったりする?」
「ラノベあるあるパターン大正解!」
だあぁっ!ヒロインなんて生易しいパターンはなかった!でもラノベでは破滅回避ってよくあるパターンだし!
「どうあがいても強制的処刑運命の悪役令嬢になりたくない?」
「生まれながらに死ねと?嫌だよ!」
前向きに考えようとしてたというのに、この神は希望を粉々に砕いてくれた。
「ま、拒否権ないけどさ。悪役令嬢でも美人だし身分も申し分ないし、モブならひっかけられるからモブ恋愛人生を楽しむなり、人生謳歌しなよ。成人前に死ぬけど」
「ふざけんなー!」
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「ま、命ひとつ亡くなるだけだよ?すぐまた転生さ」
「命の重さ舐めんな~!」
この神命あるもの全員にフルボッコされるべきだと私は思う。笑いながら避けまくりそうだけど!
「うんうん、君面白いよね。やっぱり好きだなぁ」
何がやっぱりかわかんないけど、私は神を笑わせたいわけじゃない!でも、変えられない運命っていうならその後のことをどうにかすればいい!
「もう、一度死んだんだし、死ぬ覚悟をすることにする!」
「それくらいしかできないよねー」
「黙って聞いて!死ぬ覚悟はするから私のお願いひとつ聞いてほしいの!」
「処刑をなしにするとかは無理だよ?」
「わかってる!でも一度生き返らせるならできる?できるなら生き返らせて!本来ない生き返りなら運命なんてないんじゃないの?」
転生する度この神なら運命を知らせてきそうな気がしなくもない。ならば、運命のない人となればどうなるかなんて神にもわからないよね!
死ぬと決まっている運命は変えられない。でも死んだ後の運命は?決まってないからこそ生き返りもありなんじゃ?一度は死んだわけだし。
「うーん、できなくはないね、でも………」
「なら、して!」
私の運命は私で決めてやるんだから!恋して、結婚もして末永く一緒に愛し合う運命の相手探してやるんだから!
「まあ、君ならいいかな。元々そうするつもりだったし」
「何のこと?」
「後でわかるよ。じゃ、転生いってらっしゃーい」
「え、まだ心の準備………」
どこまでも勝手な神様。まだ一殴りもしてないのに!
これからの出来事も知らずに私は結局思考がそっちへいってしまうのだった。
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