弟のために悪役になる!~ヒロインに会うまで可愛がった結果~

荷居人(にいと)

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番外編R18

番外編~中編・南国の強制ラブの罠~

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トアにキスをすれば、次第に熱くなる身体は海で冷えるようなことにはならず、より興奮を増し、互いに舌を絡め、目も瞑らず互いを蕩けつつある瞳で見つめ合う。

「んぅ・・・ふぁ」

「はぁ・・・んっ」

互いの吐息が交ざり合い、互いのモノが水着越しにぶつかるのがわかる。性犯罪に利用されると怖い海だが、愛の海であるならば、そこは引き離されたりご都合主義みたいのがありそうだ。

性犯罪に利用されるような場所ならトアが気づいて愛の海とは名ばかりと知って、連れてくるはずもない。こうして貸し切りで来れようとも。

「んぅっ」

張り付く胸同士、トアの胸で擦れる俺の胸の突起物の感覚に強く感じてしまう。びくりと大袈裟に感じてしまったのがバレたのか、トアの唇が離れ驚いたようにこちらを見た。

「兄上は、ここが感じやすいのですか?」

「あ・・・っちがふうぅ・・・っ」

くりくりとさらけ出された胸の飾りを捻ったり、押さえたりとトアの指が弄ぶ。否定するも限界を知らないとばかりに今だ熱くなりつつある身体がそれを許さず、我慢もできずに感じて声をあげてしまう。

必死で隠してきた弱味を暴かれるような感覚。こんなところが一番敏感に感じてしまうなんて恥ずかしくて言えず自らの中に誘うことで隠してきたというのに。さすがにバレてしまっただろう。

自分はそこを今までにないくらい集中的に、いつの間にか増えた手で両方の突起をいじられ余裕がないと言うのに、トアは嬉しそうに笑っている。これでは今度から誘って誤魔化して、そこから離れさせるなんてできないのは確実だ。

さすがは愛の海と言うべきだろうか。誘って誤魔化す余裕もなかった。

「ふっアアッ・・・あっうっ」

「これだけで、イきそうですね。兄上は」

「っあ・・・したは、だめぇっ」

片方がトアの舌で転がされる。空気を読むように海が少し引き、海からもさらけだされた飾りを舐めるのに、トアは容赦せず執拗にそこを片方の飾りを触る手と同時進行で攻める。

抵抗する俺の力の籠ってない手はトアの空いた手により二つ同時に封じられて、こちらを見上げるトアにどきりとした。

そこには可愛い弟のトアはおらず、俺を真っ直ぐと見て、ただひとりの愛しい者を自分のものにすべく逃がさないとぎらりと光る瞳を向ける独占欲を高めた男の顔。

弱い部分を攻められる俺の方が早くも余裕をなくすのは当然で、いつもと真逆。いつも俺の余裕をなくそうと必死なトアは、序盤から俺より余裕なのが伺える。

腰が抜けそうになっても、俺の手を上に掲げて片手で持つトアが、それだけで俺を支えるのだから、すごいなと感心せざる終えない。

「あ・・・あぁっ」

せめて思考をそこからずらせばと考えていたけど、与える刺激に抗えるはずもなくイったのがわかる。

きっと俺の顔はこの身体を熱くナニカとは別の意味でも真っ赤になっているに違いない。それを見上げるトアは気のせいか腫れてきたような俺の突起物を舐めるのをやめず、満足げだ。

しかし、頬が赤らんでいるのを見るに、身体が熱くなってきているのは俺だけでないとわかる。慣れるどころかより感度がよりよくなったようなそこを攻められ続けて、開発すらされそうな異常な感覚に、服が着れなくなったらどうしようと考えるひそかの余裕すらもついに消え去る。

「あ・・・っああ・・・アアアアッ」

「あに、うえ・・・もっと、こわしたい」

もう既におかしくなっているくらいの狂いすら生む快感にこれ以上何をと思う感情はさらなる快感の恐怖とさらに快感に乱れたいという欲の悦び。

ようやく自分をおかしくさせるそこから、手と口を離される。離されないのは俺を立たせるための手のみ。飾りから離れた手を腰に添え、俺の両手はついに解放されるが、だらりと下へ落ちるだけ。

抵抗なんて弱くともとっくにできないくらいに腰どころか、身体全体の力が抜け落ちている。されるがままに、空いた手で水着から俺のモノを出され、トアのもまた、トア自身がトアのモノを水着から取り出した。

透き通ったピンクの海でそれが隠されることはない。もし、人がいたなら、海に入っていようと丸見えだ。こんな場所で貸し切りにせず他の人はどう愛を育んだというのか疑問だ。

そういえば側近たちは朝から見ないが海に来るのだろうか?なんてことはトアが、俺のモノと自分のモノを擦り付け合い始めたことで、少しできた思考も消され、渦巻く快感にまた恐怖と悦びで胸が高まるのを感じた。
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