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お気に入り数突破記念(R18)
お気に入り900記念!~季節シリーズ後編・終わらないハロウィンの逆襲(セトア視点)~
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少し満たされた僕は、ズチュリと、最後まで結局奥まで入れることにした。ひそかに兄上が満足そうに笑みを浮かべたのが見える。でもね、僕は奥まで入れるだけだよ、兄上。
「ん・・・っと、あ?」
奥を突いた感覚に感じる声を漏らしながら動こうとしない僕に兄上が呼び掛ける。
「兄上、僕は入れただけです。抜く許可はもらってません」
実際そうだ。膨らんで抜けづらくなったのかと思えば、抜けない。その間にも逃がさないとばかりに最後まで入った僕のモノを締め付けて刺激するのだからたまらない。
「・・・っ」
兄上が悩んでいる。抜けば次こそ自分が余裕なくなるまで入れてもらえないのではと。僕に抱かれる時点で欲に身を任せ、我が儘を言ってくれたなら、すぐにでも許可をもらい次第、存分に犯してあげるのに。
弟じゃなければ兄上は迷わず甘えて僕がほしいと、感じたいと欲に乱れてくれただろうか?本気で甘えるように願えば兄上は甘えてくれるかもしれない。
でもそれは弟に頼まれたから仕方なくした兄上でしかない。こういうとき弟であることを捨て、ひとりのリーアベルを思う男になれていたならと、せめて僕が兄であればと思ってしまう。
どうしても僕はこの人の弟で、依存し、執着するのは僕ばかりで、兄上はいつも兄であろうとし、僕の思うままにさせようと動く。今回は少し違うみたいだが、やはり僕に余裕が出ると、主導権を握ろうとして自らの欲を自ら誘うことで隠そうとする。
誘って余裕をなくした僕を見て、ようやく兄上は欲に溺れる。これでは僕が兄上に最後まで甘えてしまっているだけ。
僕は僕に余裕がある内から僕に溺れる兄上を見たいのに。もしできるならそれはどんなに素晴らしい光景だろうか、僕のためでなく、自分のために求める兄上の誘いは極上に違いない。
「兄上、手で兄上に、触れる許可を」
「ああ、うん・・・いやっまっ」
「ありがとう、ございます」
与えられなくなった刺激に余裕ができ、考え込みすぎた兄上にすかさずほしかった許可をとる。もう気づいても遅い。
僕は兄上のモノを握り、ある一点を手で押さえる。そして兄上が考える間締め付けられ続けて我慢ならないそれを奥に打ち付けるようにイく。
「あぁっあっやぁっ」
抜かずして望んだ刺激に喜ぶのもつかの間、兄上はイけなように押さえた僕の指をイきたいがために外そうとする。けど、快感に震える兄上の抵抗の手は弱く、意味をなさない。
作戦変更だ。快感を我慢させるやり方じゃ僕の望む兄上は見れない。なら我慢させないよう快感を与え、イけないようにするまでだ。快感ばかり与えられ、イけないそれに兄上はどうするだろうか?
「兄上、抜かしてくれたら快感をお約束します・・・。今も締め付けられて辛いですから」
快感は快感で、兄上の指を外してやるわけじゃないと兄上は気づかないだろうか?
「・・・っん・・・ぬいて、いいよ・・・おれを、すきにして」
まだ、誘う余裕があるんですね?兄上。
回されていた足も外され、ようやく抜けたソレをまた奥まで一気に突く。ぐちゅっぐちゅっと中にある精液と共に音が鳴り響く。イきたいとばかりに膨らんだ兄上のモノをイかせる気はまだない。
「あ・・・っああっなん、でぇっ!」
「イけないだけで、気持ちいいでしょう?」
ピストンを繰り返す度、兄上のモノを掴みイくことを防ぐ指を外そうとする手が弱まり力尽きていく。快楽とイけない辛さで喘ぎながら、耐えようとしてか足を閉じようとし始めたため、残っている手で片方の足を無理矢理広げる。
ふいに、足を広げるために手に取ったふくらはぎから足首に持ち手を変え、暇な自分の口に足を持ってきて『足裏の汗あるしょっぱい指を舐めあげる』。
「ふぅっんっはぁぁっ」
足裏を感じているのかどうかはまたの機会になりそうだ。ただ確信した。ようやく身体の自由を僕は手に入れたようだ。兄上は許可なしに足裏を舐めれたことにただイくことを考えているのか、気づいてない様子だ。
随分手強い魔法だったけど、僕に解けない魔法はないようだ。もしまた僕にここの魔法が発動してもすぐに解ける自信もある。でも、兄上にこの魔法の対象者へ移動することはできなかった。
拷問部屋だからこそ、一番あったらいけないやり返しは拷問者が対象者にされそうになった瞬間、強制拘束魔法で、魔法を封じられるどころか、操られることはなさそうでも、手足が封じられるだろうそれに慌てて中止した。
対象者を移そうと考えなければそれはないようなので、そこはしっかり考えられているなと感じた。さらに、僕みたいに身体は解いてしまってもどうにもベットから出るというのは無理だと判断する。さすが拷問部屋、逃がさないことを一番に重きに置いた魔法のようだ。
身体を操るという魔法は真似しようと思ってできるものじゃない。だからこそどうしても強制力をあげにくく、解かれる心配もあり、いくらでも習えばいくらでも強化できる拘束魔法をもしものときのように、それこそ多大な人数で強化したのがわかる。
さすがに僕の魔力を越えた人数分は解けそうにない。力が分散して隙を与えないよう特定条件によって発動するようだ。拷問者を人質にできないよう殺そうとした瞬間拘束もあるだろう。
けど、されるがままのこの状況には発動しない。あくまで快楽に身を委ねるのはこの拷問の心理だから邪魔する気はないのか。もしくはこれを作った本人が人様のえっちを見るのが趣味でこういう展開を望むに辺り、ベットの上にいる限りは拷問者に犯されようが、犯そうが、そこに快楽があれば拘束対象にはならないのかもしれない。
場合によってはベットでの形勢逆転が許されるわけだから、拷問者からすればたまったものじゃないだろう。
「あっふっ・・・せて・・・」
「? 兄上?」
思考に思い耽っていれば、兄上から喘ぎ声以外のかすかな声。兄上の今の表情は扇情的だが、作られたわけでなく、イけないのと与えられる強い刺激に耐えかねできた赤みのある爛れた表情に自然となったものだと掠れつつある声でわかる。
「イか、せて・・・っイき、たい・・・とあぁっ」
「あ、に・・・うえっ!」
甘やかす瞳は兄上にはない。ただただイきたくて求める兄上がそこにいる。必死に求めて、いつの間にか兄上自らの胸に手を置き、突く度反応して手を握る理性を失い壊れた兄上がそこにいた。
これでこそ僕が求めていた兄上。
そこからは早かった。興奮の加速と比例するようにピストンも速め、掠れつつある声で未だに甘い声を出す兄上の激しくなる喘ぎとイかせてと鳴く声に自分がイく瞬間、兄上の欲を止めていた指を離す。
「くぅ・・・っ」
「あぁあぁぁぁんっ」
まだそんな声が出たのかとばかりに止まっていた欲を散らし、目の前の僕に振りかける。スッキリとし、余裕を見させない内に振りかかるそれを気にせず、また動きを開始する。
片手は兄のモノを上下に擦り、もう一方は兄上の惚けつつもまた快楽に身を委ね喘ぐ顔の頬に滑らせ、自らの顔についた兄上の精液すら気にせず自らの口を兄上の喘ぐ口へ持っていく。
「んふっふぅっんんっ」
喘ぎ開く口に舌を絡ませれば三点の刺激にお腹へ兄上の欲がぶつけられるのを何度も感じる。僕も我慢などせず、自ら望む兄上の中へ孕めとばかりに吐き出した。
互いに出すもの全て出し終わってぐったりした後は、スイレンから聞いていた拷問者すら唯一操られる映像時間。魔法の声は相変わらずないが、これは僕が自ら自由になったとしても実行されるようだ。
疲れて互いに横になっていたそのとき、映像開始と共に兄上が僕へ股がり、その手で勃たせては自らそれを呑み込む。
「も・・・っこわれ、りゅぅ・・・あぁんっ」
余裕などまだできてないのがよくわかる。動けない身体を操られてか、先程まで疲れきっていた身体が嘘のように手を僕の胸下辺りに置き、自らピストンを開始する。望まずともするその姿に興奮しないわけがない。膨らんでいく自分のモノ。それに比例して兄上の掠れた喘ぎも大きくなる。
映像は僕の痴態を映し兄上はその映像から目が離せないため、横を向いてこちらを向かないのが残念で仕方ない。見る余裕あるなし関係なく兄上の視線は映像から離されず、その横顔は目が潤み、迫り来る快感に追い付けない蕩けた表情。
もちろん僕はその映像は無視だ。兄上の痴態は満遍なく見るけどね!
でもそれさえも見る余裕はなくなる。いや見れなくなった。自らピストンをしながら薄くなりつつあった兄上の液は、ついに僕の上で潮を噴いた。
「やあぁぁっ」
潮を噴いた後その映像に何故か切り替わり、何度も何度も繰り返し兄上の潮吹き映像。視線を逸らせない兄上は、今だ動くピストンなる動きで得た快楽の喘ぎか、見たくなくとも見せられる己の繰り返す痴態を見てか、見たくない、もうイきたくないともとれない喘ぎが広がる。
既に兄上は空イきで、僕もそれに近い。しかし、聞いていた話と違う映像に切り替わり、兄上がイかせてとついに言ったあの場面を見られなかったのは残念だけど、何度も見れる兄上の潮吹き映像には満足だ。
まるで拷問者の拷問。スイレンからはそんな話聞かなかったが、恐らく拷問される者をベットの上だけとはいえ自由にした失敗した罰も含めての拷問者への辱しめかもしれない。
この後の後処理の辱しめはどうなるのだろうか?と思っていたが、兄上が気を失ってしまうことで映像は切れ、最後の魔法の力か、気を失っているはずの兄上は僕の上から退いて、ベットに寝かせられる。
気がつけば服も、ベットも新品同様の元通り。これは聞いていた通りだった。
最初こそ兄上にされっぱなしではあったけど、思わぬ映像も楽しめたことなので、僕は大満足だ。ベットで眠る兄上を抱き、二人の部屋へ連れ帰る。
目を覚ました兄上は恥ずかしさが上回ったのか、仕方ないなと甘やかす兄上がまだ戻ることはなく、ああっもう!と枯れきった声で悶える姿が見れたので今日は知らない兄上ばかり見れたと心は満たされすぎたくらいに満たされるのだった。
作者より
お気に入り900突破記念ありがとうございます!いやはや、私、お気に入り数最高記録ですよ!
皆様いつもありがとうございます!後編短くなってしまい申し訳ないです。ワンパターンになってないか不安ですが、楽しんでいただけたならと思います。
ネタ提供ありましたらぜひお願いします!
「ん・・・っと、あ?」
奥を突いた感覚に感じる声を漏らしながら動こうとしない僕に兄上が呼び掛ける。
「兄上、僕は入れただけです。抜く許可はもらってません」
実際そうだ。膨らんで抜けづらくなったのかと思えば、抜けない。その間にも逃がさないとばかりに最後まで入った僕のモノを締め付けて刺激するのだからたまらない。
「・・・っ」
兄上が悩んでいる。抜けば次こそ自分が余裕なくなるまで入れてもらえないのではと。僕に抱かれる時点で欲に身を任せ、我が儘を言ってくれたなら、すぐにでも許可をもらい次第、存分に犯してあげるのに。
弟じゃなければ兄上は迷わず甘えて僕がほしいと、感じたいと欲に乱れてくれただろうか?本気で甘えるように願えば兄上は甘えてくれるかもしれない。
でもそれは弟に頼まれたから仕方なくした兄上でしかない。こういうとき弟であることを捨て、ひとりのリーアベルを思う男になれていたならと、せめて僕が兄であればと思ってしまう。
どうしても僕はこの人の弟で、依存し、執着するのは僕ばかりで、兄上はいつも兄であろうとし、僕の思うままにさせようと動く。今回は少し違うみたいだが、やはり僕に余裕が出ると、主導権を握ろうとして自らの欲を自ら誘うことで隠そうとする。
誘って余裕をなくした僕を見て、ようやく兄上は欲に溺れる。これでは僕が兄上に最後まで甘えてしまっているだけ。
僕は僕に余裕がある内から僕に溺れる兄上を見たいのに。もしできるならそれはどんなに素晴らしい光景だろうか、僕のためでなく、自分のために求める兄上の誘いは極上に違いない。
「兄上、手で兄上に、触れる許可を」
「ああ、うん・・・いやっまっ」
「ありがとう、ございます」
与えられなくなった刺激に余裕ができ、考え込みすぎた兄上にすかさずほしかった許可をとる。もう気づいても遅い。
僕は兄上のモノを握り、ある一点を手で押さえる。そして兄上が考える間締め付けられ続けて我慢ならないそれを奥に打ち付けるようにイく。
「あぁっあっやぁっ」
抜かずして望んだ刺激に喜ぶのもつかの間、兄上はイけなように押さえた僕の指をイきたいがために外そうとする。けど、快感に震える兄上の抵抗の手は弱く、意味をなさない。
作戦変更だ。快感を我慢させるやり方じゃ僕の望む兄上は見れない。なら我慢させないよう快感を与え、イけないようにするまでだ。快感ばかり与えられ、イけないそれに兄上はどうするだろうか?
「兄上、抜かしてくれたら快感をお約束します・・・。今も締め付けられて辛いですから」
快感は快感で、兄上の指を外してやるわけじゃないと兄上は気づかないだろうか?
「・・・っん・・・ぬいて、いいよ・・・おれを、すきにして」
まだ、誘う余裕があるんですね?兄上。
回されていた足も外され、ようやく抜けたソレをまた奥まで一気に突く。ぐちゅっぐちゅっと中にある精液と共に音が鳴り響く。イきたいとばかりに膨らんだ兄上のモノをイかせる気はまだない。
「あ・・・っああっなん、でぇっ!」
「イけないだけで、気持ちいいでしょう?」
ピストンを繰り返す度、兄上のモノを掴みイくことを防ぐ指を外そうとする手が弱まり力尽きていく。快楽とイけない辛さで喘ぎながら、耐えようとしてか足を閉じようとし始めたため、残っている手で片方の足を無理矢理広げる。
ふいに、足を広げるために手に取ったふくらはぎから足首に持ち手を変え、暇な自分の口に足を持ってきて『足裏の汗あるしょっぱい指を舐めあげる』。
「ふぅっんっはぁぁっ」
足裏を感じているのかどうかはまたの機会になりそうだ。ただ確信した。ようやく身体の自由を僕は手に入れたようだ。兄上は許可なしに足裏を舐めれたことにただイくことを考えているのか、気づいてない様子だ。
随分手強い魔法だったけど、僕に解けない魔法はないようだ。もしまた僕にここの魔法が発動してもすぐに解ける自信もある。でも、兄上にこの魔法の対象者へ移動することはできなかった。
拷問部屋だからこそ、一番あったらいけないやり返しは拷問者が対象者にされそうになった瞬間、強制拘束魔法で、魔法を封じられるどころか、操られることはなさそうでも、手足が封じられるだろうそれに慌てて中止した。
対象者を移そうと考えなければそれはないようなので、そこはしっかり考えられているなと感じた。さらに、僕みたいに身体は解いてしまってもどうにもベットから出るというのは無理だと判断する。さすが拷問部屋、逃がさないことを一番に重きに置いた魔法のようだ。
身体を操るという魔法は真似しようと思ってできるものじゃない。だからこそどうしても強制力をあげにくく、解かれる心配もあり、いくらでも習えばいくらでも強化できる拘束魔法をもしものときのように、それこそ多大な人数で強化したのがわかる。
さすがに僕の魔力を越えた人数分は解けそうにない。力が分散して隙を与えないよう特定条件によって発動するようだ。拷問者を人質にできないよう殺そうとした瞬間拘束もあるだろう。
けど、されるがままのこの状況には発動しない。あくまで快楽に身を委ねるのはこの拷問の心理だから邪魔する気はないのか。もしくはこれを作った本人が人様のえっちを見るのが趣味でこういう展開を望むに辺り、ベットの上にいる限りは拷問者に犯されようが、犯そうが、そこに快楽があれば拘束対象にはならないのかもしれない。
場合によってはベットでの形勢逆転が許されるわけだから、拷問者からすればたまったものじゃないだろう。
「あっふっ・・・せて・・・」
「? 兄上?」
思考に思い耽っていれば、兄上から喘ぎ声以外のかすかな声。兄上の今の表情は扇情的だが、作られたわけでなく、イけないのと与えられる強い刺激に耐えかねできた赤みのある爛れた表情に自然となったものだと掠れつつある声でわかる。
「イか、せて・・・っイき、たい・・・とあぁっ」
「あ、に・・・うえっ!」
甘やかす瞳は兄上にはない。ただただイきたくて求める兄上がそこにいる。必死に求めて、いつの間にか兄上自らの胸に手を置き、突く度反応して手を握る理性を失い壊れた兄上がそこにいた。
これでこそ僕が求めていた兄上。
そこからは早かった。興奮の加速と比例するようにピストンも速め、掠れつつある声で未だに甘い声を出す兄上の激しくなる喘ぎとイかせてと鳴く声に自分がイく瞬間、兄上の欲を止めていた指を離す。
「くぅ・・・っ」
「あぁあぁぁぁんっ」
まだそんな声が出たのかとばかりに止まっていた欲を散らし、目の前の僕に振りかける。スッキリとし、余裕を見させない内に振りかかるそれを気にせず、また動きを開始する。
片手は兄のモノを上下に擦り、もう一方は兄上の惚けつつもまた快楽に身を委ね喘ぐ顔の頬に滑らせ、自らの顔についた兄上の精液すら気にせず自らの口を兄上の喘ぐ口へ持っていく。
「んふっふぅっんんっ」
喘ぎ開く口に舌を絡ませれば三点の刺激にお腹へ兄上の欲がぶつけられるのを何度も感じる。僕も我慢などせず、自ら望む兄上の中へ孕めとばかりに吐き出した。
互いに出すもの全て出し終わってぐったりした後は、スイレンから聞いていた拷問者すら唯一操られる映像時間。魔法の声は相変わらずないが、これは僕が自ら自由になったとしても実行されるようだ。
疲れて互いに横になっていたそのとき、映像開始と共に兄上が僕へ股がり、その手で勃たせては自らそれを呑み込む。
「も・・・っこわれ、りゅぅ・・・あぁんっ」
余裕などまだできてないのがよくわかる。動けない身体を操られてか、先程まで疲れきっていた身体が嘘のように手を僕の胸下辺りに置き、自らピストンを開始する。望まずともするその姿に興奮しないわけがない。膨らんでいく自分のモノ。それに比例して兄上の掠れた喘ぎも大きくなる。
映像は僕の痴態を映し兄上はその映像から目が離せないため、横を向いてこちらを向かないのが残念で仕方ない。見る余裕あるなし関係なく兄上の視線は映像から離されず、その横顔は目が潤み、迫り来る快感に追い付けない蕩けた表情。
もちろん僕はその映像は無視だ。兄上の痴態は満遍なく見るけどね!
でもそれさえも見る余裕はなくなる。いや見れなくなった。自らピストンをしながら薄くなりつつあった兄上の液は、ついに僕の上で潮を噴いた。
「やあぁぁっ」
潮を噴いた後その映像に何故か切り替わり、何度も何度も繰り返し兄上の潮吹き映像。視線を逸らせない兄上は、今だ動くピストンなる動きで得た快楽の喘ぎか、見たくなくとも見せられる己の繰り返す痴態を見てか、見たくない、もうイきたくないともとれない喘ぎが広がる。
既に兄上は空イきで、僕もそれに近い。しかし、聞いていた話と違う映像に切り替わり、兄上がイかせてとついに言ったあの場面を見られなかったのは残念だけど、何度も見れる兄上の潮吹き映像には満足だ。
まるで拷問者の拷問。スイレンからはそんな話聞かなかったが、恐らく拷問される者をベットの上だけとはいえ自由にした失敗した罰も含めての拷問者への辱しめかもしれない。
この後の後処理の辱しめはどうなるのだろうか?と思っていたが、兄上が気を失ってしまうことで映像は切れ、最後の魔法の力か、気を失っているはずの兄上は僕の上から退いて、ベットに寝かせられる。
気がつけば服も、ベットも新品同様の元通り。これは聞いていた通りだった。
最初こそ兄上にされっぱなしではあったけど、思わぬ映像も楽しめたことなので、僕は大満足だ。ベットで眠る兄上を抱き、二人の部屋へ連れ帰る。
目を覚ました兄上は恥ずかしさが上回ったのか、仕方ないなと甘やかす兄上がまだ戻ることはなく、ああっもう!と枯れきった声で悶える姿が見れたので今日は知らない兄上ばかり見れたと心は満たされすぎたくらいに満たされるのだった。
作者より
お気に入り900突破記念ありがとうございます!いやはや、私、お気に入り数最高記録ですよ!
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久々に読み返すとやっぱこの2人好きだなぁってほっこりしました笑 時の流れとは早いもので投稿日時を見てそんなに時間経ったのかと驚いています笑
ほんとですね汗今リアル仕事入れすぎて時間とれないんですが、時間見て見直した上で考えてみます!
ここまで増えるとは思っていなかったので(笑)
いや、本当に早いものですw
失礼ですが、こちらの番外編の本編はなんという題名でしょうか。
あーわかりづらいタイトルですみません!こちら本編と番外編一体作品となっております。同じ作品の二本立てはガイドラインに引っ掛かり消されるため、別作品にできないんです。
そういうオチでした(笑)