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番外編R18
番外編~何事もほどほどに~
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王宮の王の部屋は無駄に広い。寝室も広ければベットもでかく、俺とトアが一緒に寝ても余裕があるし、俺がたまに使うけど、王族なら本来使うことのないだろうキッチンもやはり広く、トイレも洗面台もやはり無駄に広い。
中でも脱衣所は前世でいう温泉でも来たかのような広さだし、お風呂もまた温泉として開いてもおかしくない広さ。これが二人貸しきりなんだから贅沢である。
まあ本来なら俺は使えないわけだが、そこは王の多大なる愛を受けているし、離れるなと言う王命が消されることはないので使えて当たり前な状況である。そんな贅沢に『飽きた』と言い出したのは国一番贅沢を許される王様こと、俺の可愛い弟セトア・クレット。
セトアこと、トアはやろうと思えばなんでもできる天才だ。まあ俺に関しては余裕はない子だけれど。これにはどうしたものかと考えたが、要は贅沢をしなければいいだけである。
つまりは遠回しに平民生活を味わいたいのだろう、この可愛い王様は。と思ったが久々にトアに関する勘が外れたようだ。
「僕の部屋は広すぎる。狭い部屋に作り替えて」
「いや、無茶ですよ」
何言ってるんだとばかりに即答したのは黒い袋を被る黒人。王命でプライベート以外外す許可が降りないらしい。でも息苦しいのか、たまに人目のないとこで外しているのをトアは知っている。あえて気づかないように言わないのは、ふざけた王命だと本人も理解してはいるんだろう。
トアは王命をなんだと思っているのか。まあ、王様の特権だから誰も何もいうことはないが。しかし、王の部屋を作り替えるとは大胆すぎる。
代々使われてきた王の部屋を狭くするなど前代未聞である。不機嫌になって余計無茶を言い出す前に、解決方法を言うべきだろう。
「トア、思い出の部屋壊すのか?」
「兄上?」
「あそこは俺が初めて抱かれた部屋もあるのに」
初めてどころか何十回と抱かれた場所だけど。
「それは・・・」
「だから狭い部屋がいいなら客室を使おう?あそこなら狭いから。一気に小さくなりすぎだと思うかもしれないけど。」
客室は前世で言う2LDKくらいの部屋。キッチンからお風呂からどれも一般くらいの広さで、ベットも俺と二人で寝るには狭いだろうが、くっつけばなんとか寝れるくらいに小さくなった。俺としては慣れてきていたとはいえ、そっちの方が落ち着く気もするので文句はない。
「黒人と準備してきます」
「すぐご用意しますので、残りの仕事を片付けておいてください」
「・・・わかった」
さすが選ばれた二人の側近の行動は早い。何も言わせてもらえずトアは了承するしかないだろう。王が自らの王宮で客室なんて変な話だが、王の我が儘を聞くのも仕事の内だ。でも急にどうしたものか。
「トア、急にどうしたんだ?」
「お風呂が広いと、兄上と一緒なのにもの寂しいんです。ベットも余裕があるからか、朝離れてる時があって、なんか・・・狭くなれば兄上ともっと近くなれるかなと」
随分可愛らしい理由だった。
しかし、一緒にいながら寂しい思いをさせてしまうとは、だめな兄だ。今日はうんと甘やかそう。兄魂に火がついた。
その日は仕事を終わらせ、手を繋いで用意された客室に側近の案内の元、向かった。手を繋ぐのは何気にあまりすることがないので、普段もっとすごいことをしているのに恥ずかしそうにするトアが、これまた可愛かった。たまには手を繋ぐよう心がけようと決めた瞬間である。
「お風呂も既にお湯が溜めてあります」
「お食事はいかがしますか?」
レンが済んでいることを話、どうするべきかの質問を黒人が行う。迷うところだが、手料理をごちそうしたい気もしたが、その際離れることになるのでまた今度にすべきか。
「食事は1時間後、二人のどちらかが持ってくるように。毒味も二人に任せるからよろしく。ちょっと王様を甘やかしてくる」
「「はっ」」
「僕の側近なのに・・・」
まだ照れているのか、隠すかのように拗ねた態度をとる。トアが許した側近に、俺がどんな命令をしても、トアが気にするはずもない。まあ、あの二人にどこか心を許しつつあるのはきっと本人も自覚していないだろう。
うまくいっているようならわざわざ自覚させることもない。自覚して兄から自立する姿勢を見せられたらそれこそ俺が寂しくなる。
「トーア、動かないでね~」
「え、あの、兄上?」
まあ何はともあれ、まずはお風呂に入って身体を癒すべきだろう。いつもより狭い脱衣所、でも二人くらいなら普通に狭すぎるとまではいかない。脱がしてあげようとすれば、普段ない行動に戸惑いを見せるトア。でもいつもと違い、逃げる場所はない。なんせ、扉は俺の後ろだからね!俺をすり抜けて逃げることができるほど広くはないのだから。
「よし、ちょっと待ってね」
なんとも脱がしにくい服ではあったけど、抵抗はなかったので、なんとか脱がしてやり俺も慣れた衣装をさっさと脱いでしまう。まあお風呂で全裸は毎日なことなので、そこは冷静なトア。手を繋ぐのは恥ずかしがっていたというのに。まあいいけど。
「これが、お風呂ですか・・・?」
「そうだよ。うーん、浴槽は二人ギリギリだな。まあまずはお湯につかろうか」
「どうやって二人で?」
いつも温泉並のお風呂なのだから、まさかここまで狭いお風呂があるとは思わなかったのだろう。大の男ひとりが足をなんとか伸ばせるくらいの浴槽。まあ、体育座りで座って縮こまるように入ることもできるけど、普段やらない入り方をしようか。
「先にトアが浴槽に入って足、少し開けて伸ばしてくれる?」
「は、はい」
言う通りにするトア。トアが子供だったなら両脇に手をやって抱き上げて入れてやっていただろうが、なんせ、目の前のトアは大人だし、俺より背が高い今、横抱きならなんとかできても、余裕ではないし、風呂だから危ない。
俺よりも力のあるトアなら俺を簡単に抱き上げそうだが。うん、俺を余裕で抱き上げるトアはかっこいいかもしれない。
「兄上・・・?」
つい思考があらぬところへ行き、いつまでも動かない俺を呼ぶ弟の声は、やはり幼いときよりも低く、大人の男性であることをよりはっきりさせる。トアは浴槽の端に背をつけ、言われた通りに足を開けては伸ばしきることはなく、少し膝を立てて浸かっている。トアのモノがこちらから丸見えだが、興奮した様子はない。今からすることにトアはどうするだろうとにやけそうになったが、なんとか抑える。
「狭いと確かに近くなるな。」
「え、あ、兄上!?」
トアの間に座るように浸かり、背はトアの胸から腹に密着し、たらんと垂れたようなトアのモノを、お尻で軽く挟んでやる。まあ、すぐに膨んできてはいるけど。興奮するの早いなぁ、トア。
向かい合って入ると思っていたのだろう。お風呂でここまで密着することはなかったし、トアのモノが俺のお尻に当たることなんて今まではなかった。肩が触れる程度には広い浴槽ではあったものの近くで浸かってはいたけど。
「ほら、手もそんなところに置かないで、俺を味わって?」
「あ、兄上、お、お風呂ですよ?」
お風呂だからシちゃいけないなんてことはない。両脇に置かれた腕を拾って、片方を俺の胸に、もう片方をトアの膨らむモノを感じて勃ちつつある俺のモノに触れさせる。
「そうだね、お風呂だよ?だから何したらだめなんてことはない。ほら、手で、指で、トアので、俺を好きにして」
「・・・っあにうえ」
トアの舌足らず。興奮が抑えられなくなりつつあるのを理解する。もう立派にトアのものは、俺のお尻で阻止はされても、勃とうとして俺の蕾へ入りたがっているのがわかる。少しでも動けば、今日は全く慣らしてないけど、すんなり入ってしまいそうだ。
「ん・・・アッ」
俺の胸にある突起物を摘まんで引っ張り、クリクリと回すように刺激を始めるトアの指と、俺のモノを上下に擦るトアの手。急な二つの刺激に声が漏れ出る。狭いお風呂にそんな声は反響するかのようによく響いていつもより恥ずかしさを感じた。
耳元に、トアの荒い息が吹き掛けられ、それさえも快感と変わるように、ついには、ズンッと急に、遠慮などしないとばかりに俺の中に入ろうと、蕾をトアのモノでこじ開けズルズルと入れられ奥を強く突かれる。
「あぁんっ」
まるで女の声のように甘く、それでいて、男であると主張するように低さのあるそんな悲鳴のような感じる声がお風呂に響く。いつもより通る声に興奮してか、トアの指が、手が、息が、より荒く、刺激するように動き、奥を突いたままのモノは膨らみを広げて刺激を与えてくる。
全身一斉に犯される気分で、お湯の熱さか、トアに快感を与えられた俺の身体の熱さか、興奮するトアの身体の熱さか、大きな刺激と駆け巡る熱に、さすがの俺もどうにかなりそうだ。
「はぁ・・・はぁ・・・んんっ」
「アッあぁっ」
ついに熱を出すように互いのモノが弾ける。俺は浴槽の中で、トアはもちろん、俺の中で。
「兄上・・・」
少し落ち着いた様子のトアの声。でもぐったりとし、慣れないお風呂の行為に珍しく疲れた様子だ。まあ、仕事終わりで疲れを癒すためのお風呂で、こんなことをすればそうなるのも仕方ない。いつもならお風呂でゆっくりしてからヤるなら寝室で、が定番だったから。
ある意味体力を取り戻すお風呂で体力をなくすのだから、俺以上に疲れているトアはぐったりせざる終えない。仕方なしに自らトアのモノを抜いて浴槽を出る。トアの精液が流れ出す俺の蕾に、視線を向けてくるトア。そんな疲れてるだろうに、いやらしい弟の視線を向けられたら期待に答えるしかないだろ?
「トア見てて、ね?」
「っ!?」
トアにお尻を向け上半身を曲げて片腕をお風呂の壁につける。もう片方の手で俺の蕾から溜まっているトアの精液を掻き出す。
「んふ・・・っああ・・・ひゃぅ」
声を我慢しないで出すままに。恥ずかしいぐらいに響いて余計興奮を促す。トアに見られていることが何よりの熱をあげる刺激で、また性懲りもなく俺のモノが勃ちあがっていく。
ザブンッと後ろからお湯の音。トアが浴槽から出た?と振り向いて見れば、さっきのぐったりとしたトアはどこに行ったのか、目をギラつかせ、今だに精液を掻き出す俺の手を退かせ、俺の腰辺りにトアの手が触れた瞬間、まだトアの精液が残る俺の中に、またもやトアのモノを入れられる。
次は立っているために、容赦なく抜き差しされ、お湯の中じゃないためにぐちゅぐちゅといやらしい音がこれでもかと響き渡る。
「はぁ・・・はぁ・・・」
一言も喋らず興奮しきった野獣のような荒い息だけがトアから聞こえるも、それをかき消すような俺の声。
「あっんっやぁっあぁぁぁ・・・っま・・・って!・・・むりぃっ」
響き渡る音と先ほどと比べ物にならないぐらいの攻められようは、俺の予想を遥かに越えてトアが理性を壊しきり、疲れなど知らないとばかりにイってもイっても終わらず、俺の中はトアの精液が何度も何度も吐き出される。
吐き出される度に滑りやすくなり、吐き出される度何度も突かれる腰の動きは速くなり、吐き出される度にいやらしき音はよりいっそう音を響かせる。
足がガクガクと震えるのに、腰を掴むトアの手はそれを許さないとばかりに俺を支え、座り込むことはさせてもらえない。疲れてるが故にいつもより理性が緩んでもいたのだろうか?
こんなトアは初めてだ。俺がやられっぱなしなんて、トアも知らない内に成長しているんだなと思い耽りたいがそんな余裕はない。
「と、あぁぁぁ・・・っも、ほん・・・と・・・あっんん・・・っふぅっむりぃ・・・おなか、いっぱ・・・ひゃうぅっ」
また吐き出される精液に、俺のお腹破裂するんじゃないか?と快感と共に恐怖すら感じる。俺のモノは既にイきすぎて空イきになるのも時間の問題である。プシャアアッと潮吹きのようで、お風呂での熱さがなくても顔が真っ赤なのは間違いないくらいに恥ずかしい。
「も・・・でにゃ・・・あぁん・・・っふぁっ!?」
もう何度イったのかわからない。せめて何か言ってと思っていれば、急に腰にある手が弱まり、トアが離れ、俺は崩れ落ちて四つん這いのような格好に。
「あたま、ぐらぐら、します」
「のぼ、せ・・・んぅっ」
のぼせたのかと言おうとしようにも、ただでさえトアに支えられていたから立てていた身体は動かないし、大量に吐き出された精液は漏れ出るどころか、ドパーッと流れるように出て来て、その流れ出るそれさえも感じてしまう。四つん這いのまま、お尻を突き出すような姿勢で、嫌でもわかる流れ出る精液は、トアからよく見えることだろう。
自ら誘った時と似た状況とはいえ、今は見られたくない。物凄く隠れたい。
なのに、逆上せただろうトアは動けないわけではなかったのだろう。トアに顔を向けられない俺に容赦なく、指を俺の中に突っ込んだ。
「ひゃあっ」
ほぼ床に伏せたような四つん這いで動けない俺が抵抗できるはずもなく、グチョリと精液をより早く掻き出そうとしてくれるのがわかる。俺の反応をできるだけ見たいのか、残りの腕だけで俺の中に指を入れたまま、それを感じている俺を横に倒し、片足だけトアの肩に乗せられれば、あっという間に仰向けの姿勢に変えられる。少し浮かせるのは俺の中にある精液を指で掻き出しやすいようにするためだろう。
どうせ力もないが、足を閉じることもできず、トアには背以外全てが丸見え状態だ。何度も快感を与えられた俺の中はいつも以上に敏感で、精液が流れ出るそれすら感じていた俺にとって、トアの指は凶器でしかない。
「あっんっあぁ・・・っ」
「潮、噴いてます」
「みな、い・・・でえぇっ」
のぼせつつはあるが、理性が戻りつつあるトアは冷静にその状況を言う。丸見えで、隠したくても腕ひとつ動かせないくらいに疲れきった俺は、まるで見せつけるように、潮をトアに吹き掛けてしまう。もう自分ものぼせてきたのか、ぐらぐらしてきた頭に、そのまま気絶したいと強く願ってしまった。
「・・・これで、涼しいでしょう?待っていてください」
それを見越したのか、トアものぼせて辛かったのか、トアの指は一度抜かれ、肩にある足を降ろして足を広げさせた状態にされれば、お風呂の扉が開かれる。涼しい風に少しばかり頭のぐらつきが治まる気がした。
持ち忘れていた二つのタオルを、ふらつきながらも脱衣場から持ってきたトアは、一気に身体を冷やすはめにならないようにか、浴槽に向かって打ち付けたシャワーでタオルを濡らし、ひとつは自分の頭に被せ、もうひとつのタオルで俺の身体を拭き始める。
水で濡らされたタオルは熱くなった俺の身体には本来気持ちいいものだが、敏感になっている俺には刺激にもなる。今だ食べてくださいとばかりの仰向けの俺を、トアがタオルで拭きつつ、意地悪でもするように力の強弱をつけ、俺の胸の突起物を刺激したりするが抵抗はできず、ピクピクと震え、声を漏らすくらいしかできそうにない。ただ感じることだけを許された俺がそこにいる。
のぼせている割には余裕そうだななんて嬉しそうにしているトアを見るも、やめる気はなさそうだ。身体も冷やされつつあり、俺ののぼせて気絶の希望は、薄らいでいっている。トアも実際余裕が出てきているのは間違いない。
「ここも冷やさないとですね」
「ちょ・・・いら、ふあぁっ」
拭く必要のない場所。俺のモノをタオルで包むようにして優しく擦られる。冷たさだけでも大きな刺激で、恐らくも何も、普段と違い、俺より優位に立てていると理解して調子に乗っているようだ。
「兄上ついに空イきですね。中のものも片付けましょうね」
「も・・・じ、ぶん・・・でぇっ」
「だめです。できないでしょう?」
出るものさえついになくなった。また片足をあげられ、蕾に指を入れられる。抵抗なく入った指は、減ったとはいえ、まだまだ残る精液を掻き出してくれる。しかし、ときどき思い出したかのように抜き差しをして、刺激を与える必要はないと思う。
確かに腕ひとつ動かせそうにない今の俺は自分で後処理はできないが、治癒魔法の疲労回復を使ってくれればできるというのに、それをしないのは、この状態を逃す気はないということ。
俺はひそかに使って見るものの疲労回復は苦手分野。腰の痛みは和らげたものの、余計疲れて動けなくなっただけである。まな板の鯉状態。しかし、感じることはできる俺がトアは楽しくて仕方ないみたいだ。
「ん・・・っふ、あんっ」
口すら塞げず、飽きずに勃つソレを隠すこともできず、されるがまま。だんだんと流れ出る精液が減っていくのを感じ、ようやく指が抜かれた。
「終わりました、兄上」
ようやくか、と思うも立ち上がるトアから見えるトアのモノはそれこそ飽きもせず勃起している。
まさかまだ続けるのかと目を見開けば、トアが申し訳なさそうな顔をした。
「これ以上はあまりよくないと思うので、その、フェラを・・・」
「ふぅ・・・いいよ、おいで」
さすがにまたすれば次はのぼせるだけじゃすまないと理解しているようだ。マシにはなったが、ふらつきがないわけではない。結局動けない俺でも、最後に甘えるのはトアで、甘やかすのは俺である。
「あ、あに、うえっ」
王様のトアが四つん這いになって、ぱかりと開いた俺の口にモノを入れ、まるで俺の中を犯すように上下させる。苦しいが、また俺の中に入れられて犯されるよりかはいい。
何度も吐き出したトアのモノが多少時間が経とうと今さら閉まることもなく、すぐに俺の口へ液が出される。出されても口の中から出されないトアのモノは、仰向けの俺には飲む以外できず、ごくりと必死に鼻で息をしつつ飲み込む。
まさかその後薄い味とはいえ、三回も続けて飲まされるとは思わなかった。窒息死しなかったのが奇跡である。
最後は疲労回復の治癒魔法をかけてもらい、互いの身体を隅々まで洗って、お風呂をようやく出れば、用意された冷めた食事。かなりの時間を費やしたようだ。
甘やかすつもりでいたことを忘れてない俺は、先程のことなどなかったように照れるトアに食べさせてやり、狭いベットで緊張している様子のトアの頭を胸に抱き、頭を撫でているうちにお互いぐっすりと眠ることとなった。
どうにもトアは変に照れるところがあるなと改めて実感したその晩。
朝になって、ベットから落ちていた俺にトアが慌て、さらに熱を出した俺に、お風呂が原因だろうと互いに理解すれば、それを反省に、いつもの王の部屋に結局戻ることになったのは、トアが俺のことを考えてくれた結果である。
それを返すためにも、トアが寂しがらないよう、今後王の部屋でもぴったりくっつこうではないか。トアが益々絶倫になり、回数が増えることをこのときの俺は考えていなかった。
中でも脱衣所は前世でいう温泉でも来たかのような広さだし、お風呂もまた温泉として開いてもおかしくない広さ。これが二人貸しきりなんだから贅沢である。
まあ本来なら俺は使えないわけだが、そこは王の多大なる愛を受けているし、離れるなと言う王命が消されることはないので使えて当たり前な状況である。そんな贅沢に『飽きた』と言い出したのは国一番贅沢を許される王様こと、俺の可愛い弟セトア・クレット。
セトアこと、トアはやろうと思えばなんでもできる天才だ。まあ俺に関しては余裕はない子だけれど。これにはどうしたものかと考えたが、要は贅沢をしなければいいだけである。
つまりは遠回しに平民生活を味わいたいのだろう、この可愛い王様は。と思ったが久々にトアに関する勘が外れたようだ。
「僕の部屋は広すぎる。狭い部屋に作り替えて」
「いや、無茶ですよ」
何言ってるんだとばかりに即答したのは黒い袋を被る黒人。王命でプライベート以外外す許可が降りないらしい。でも息苦しいのか、たまに人目のないとこで外しているのをトアは知っている。あえて気づかないように言わないのは、ふざけた王命だと本人も理解してはいるんだろう。
トアは王命をなんだと思っているのか。まあ、王様の特権だから誰も何もいうことはないが。しかし、王の部屋を作り替えるとは大胆すぎる。
代々使われてきた王の部屋を狭くするなど前代未聞である。不機嫌になって余計無茶を言い出す前に、解決方法を言うべきだろう。
「トア、思い出の部屋壊すのか?」
「兄上?」
「あそこは俺が初めて抱かれた部屋もあるのに」
初めてどころか何十回と抱かれた場所だけど。
「それは・・・」
「だから狭い部屋がいいなら客室を使おう?あそこなら狭いから。一気に小さくなりすぎだと思うかもしれないけど。」
客室は前世で言う2LDKくらいの部屋。キッチンからお風呂からどれも一般くらいの広さで、ベットも俺と二人で寝るには狭いだろうが、くっつけばなんとか寝れるくらいに小さくなった。俺としては慣れてきていたとはいえ、そっちの方が落ち着く気もするので文句はない。
「黒人と準備してきます」
「すぐご用意しますので、残りの仕事を片付けておいてください」
「・・・わかった」
さすが選ばれた二人の側近の行動は早い。何も言わせてもらえずトアは了承するしかないだろう。王が自らの王宮で客室なんて変な話だが、王の我が儘を聞くのも仕事の内だ。でも急にどうしたものか。
「トア、急にどうしたんだ?」
「お風呂が広いと、兄上と一緒なのにもの寂しいんです。ベットも余裕があるからか、朝離れてる時があって、なんか・・・狭くなれば兄上ともっと近くなれるかなと」
随分可愛らしい理由だった。
しかし、一緒にいながら寂しい思いをさせてしまうとは、だめな兄だ。今日はうんと甘やかそう。兄魂に火がついた。
その日は仕事を終わらせ、手を繋いで用意された客室に側近の案内の元、向かった。手を繋ぐのは何気にあまりすることがないので、普段もっとすごいことをしているのに恥ずかしそうにするトアが、これまた可愛かった。たまには手を繋ぐよう心がけようと決めた瞬間である。
「お風呂も既にお湯が溜めてあります」
「お食事はいかがしますか?」
レンが済んでいることを話、どうするべきかの質問を黒人が行う。迷うところだが、手料理をごちそうしたい気もしたが、その際離れることになるのでまた今度にすべきか。
「食事は1時間後、二人のどちらかが持ってくるように。毒味も二人に任せるからよろしく。ちょっと王様を甘やかしてくる」
「「はっ」」
「僕の側近なのに・・・」
まだ照れているのか、隠すかのように拗ねた態度をとる。トアが許した側近に、俺がどんな命令をしても、トアが気にするはずもない。まあ、あの二人にどこか心を許しつつあるのはきっと本人も自覚していないだろう。
うまくいっているようならわざわざ自覚させることもない。自覚して兄から自立する姿勢を見せられたらそれこそ俺が寂しくなる。
「トーア、動かないでね~」
「え、あの、兄上?」
まあ何はともあれ、まずはお風呂に入って身体を癒すべきだろう。いつもより狭い脱衣所、でも二人くらいなら普通に狭すぎるとまではいかない。脱がしてあげようとすれば、普段ない行動に戸惑いを見せるトア。でもいつもと違い、逃げる場所はない。なんせ、扉は俺の後ろだからね!俺をすり抜けて逃げることができるほど広くはないのだから。
「よし、ちょっと待ってね」
なんとも脱がしにくい服ではあったけど、抵抗はなかったので、なんとか脱がしてやり俺も慣れた衣装をさっさと脱いでしまう。まあお風呂で全裸は毎日なことなので、そこは冷静なトア。手を繋ぐのは恥ずかしがっていたというのに。まあいいけど。
「これが、お風呂ですか・・・?」
「そうだよ。うーん、浴槽は二人ギリギリだな。まあまずはお湯につかろうか」
「どうやって二人で?」
いつも温泉並のお風呂なのだから、まさかここまで狭いお風呂があるとは思わなかったのだろう。大の男ひとりが足をなんとか伸ばせるくらいの浴槽。まあ、体育座りで座って縮こまるように入ることもできるけど、普段やらない入り方をしようか。
「先にトアが浴槽に入って足、少し開けて伸ばしてくれる?」
「は、はい」
言う通りにするトア。トアが子供だったなら両脇に手をやって抱き上げて入れてやっていただろうが、なんせ、目の前のトアは大人だし、俺より背が高い今、横抱きならなんとかできても、余裕ではないし、風呂だから危ない。
俺よりも力のあるトアなら俺を簡単に抱き上げそうだが。うん、俺を余裕で抱き上げるトアはかっこいいかもしれない。
「兄上・・・?」
つい思考があらぬところへ行き、いつまでも動かない俺を呼ぶ弟の声は、やはり幼いときよりも低く、大人の男性であることをよりはっきりさせる。トアは浴槽の端に背をつけ、言われた通りに足を開けては伸ばしきることはなく、少し膝を立てて浸かっている。トアのモノがこちらから丸見えだが、興奮した様子はない。今からすることにトアはどうするだろうとにやけそうになったが、なんとか抑える。
「狭いと確かに近くなるな。」
「え、あ、兄上!?」
トアの間に座るように浸かり、背はトアの胸から腹に密着し、たらんと垂れたようなトアのモノを、お尻で軽く挟んでやる。まあ、すぐに膨んできてはいるけど。興奮するの早いなぁ、トア。
向かい合って入ると思っていたのだろう。お風呂でここまで密着することはなかったし、トアのモノが俺のお尻に当たることなんて今まではなかった。肩が触れる程度には広い浴槽ではあったものの近くで浸かってはいたけど。
「ほら、手もそんなところに置かないで、俺を味わって?」
「あ、兄上、お、お風呂ですよ?」
お風呂だからシちゃいけないなんてことはない。両脇に置かれた腕を拾って、片方を俺の胸に、もう片方をトアの膨らむモノを感じて勃ちつつある俺のモノに触れさせる。
「そうだね、お風呂だよ?だから何したらだめなんてことはない。ほら、手で、指で、トアので、俺を好きにして」
「・・・っあにうえ」
トアの舌足らず。興奮が抑えられなくなりつつあるのを理解する。もう立派にトアのものは、俺のお尻で阻止はされても、勃とうとして俺の蕾へ入りたがっているのがわかる。少しでも動けば、今日は全く慣らしてないけど、すんなり入ってしまいそうだ。
「ん・・・アッ」
俺の胸にある突起物を摘まんで引っ張り、クリクリと回すように刺激を始めるトアの指と、俺のモノを上下に擦るトアの手。急な二つの刺激に声が漏れ出る。狭いお風呂にそんな声は反響するかのようによく響いていつもより恥ずかしさを感じた。
耳元に、トアの荒い息が吹き掛けられ、それさえも快感と変わるように、ついには、ズンッと急に、遠慮などしないとばかりに俺の中に入ろうと、蕾をトアのモノでこじ開けズルズルと入れられ奥を強く突かれる。
「あぁんっ」
まるで女の声のように甘く、それでいて、男であると主張するように低さのあるそんな悲鳴のような感じる声がお風呂に響く。いつもより通る声に興奮してか、トアの指が、手が、息が、より荒く、刺激するように動き、奥を突いたままのモノは膨らみを広げて刺激を与えてくる。
全身一斉に犯される気分で、お湯の熱さか、トアに快感を与えられた俺の身体の熱さか、興奮するトアの身体の熱さか、大きな刺激と駆け巡る熱に、さすがの俺もどうにかなりそうだ。
「はぁ・・・はぁ・・・んんっ」
「アッあぁっ」
ついに熱を出すように互いのモノが弾ける。俺は浴槽の中で、トアはもちろん、俺の中で。
「兄上・・・」
少し落ち着いた様子のトアの声。でもぐったりとし、慣れないお風呂の行為に珍しく疲れた様子だ。まあ、仕事終わりで疲れを癒すためのお風呂で、こんなことをすればそうなるのも仕方ない。いつもならお風呂でゆっくりしてからヤるなら寝室で、が定番だったから。
ある意味体力を取り戻すお風呂で体力をなくすのだから、俺以上に疲れているトアはぐったりせざる終えない。仕方なしに自らトアのモノを抜いて浴槽を出る。トアの精液が流れ出す俺の蕾に、視線を向けてくるトア。そんな疲れてるだろうに、いやらしい弟の視線を向けられたら期待に答えるしかないだろ?
「トア見てて、ね?」
「っ!?」
トアにお尻を向け上半身を曲げて片腕をお風呂の壁につける。もう片方の手で俺の蕾から溜まっているトアの精液を掻き出す。
「んふ・・・っああ・・・ひゃぅ」
声を我慢しないで出すままに。恥ずかしいぐらいに響いて余計興奮を促す。トアに見られていることが何よりの熱をあげる刺激で、また性懲りもなく俺のモノが勃ちあがっていく。
ザブンッと後ろからお湯の音。トアが浴槽から出た?と振り向いて見れば、さっきのぐったりとしたトアはどこに行ったのか、目をギラつかせ、今だに精液を掻き出す俺の手を退かせ、俺の腰辺りにトアの手が触れた瞬間、まだトアの精液が残る俺の中に、またもやトアのモノを入れられる。
次は立っているために、容赦なく抜き差しされ、お湯の中じゃないためにぐちゅぐちゅといやらしい音がこれでもかと響き渡る。
「はぁ・・・はぁ・・・」
一言も喋らず興奮しきった野獣のような荒い息だけがトアから聞こえるも、それをかき消すような俺の声。
「あっんっやぁっあぁぁぁ・・・っま・・・って!・・・むりぃっ」
響き渡る音と先ほどと比べ物にならないぐらいの攻められようは、俺の予想を遥かに越えてトアが理性を壊しきり、疲れなど知らないとばかりにイってもイっても終わらず、俺の中はトアの精液が何度も何度も吐き出される。
吐き出される度に滑りやすくなり、吐き出される度何度も突かれる腰の動きは速くなり、吐き出される度にいやらしき音はよりいっそう音を響かせる。
足がガクガクと震えるのに、腰を掴むトアの手はそれを許さないとばかりに俺を支え、座り込むことはさせてもらえない。疲れてるが故にいつもより理性が緩んでもいたのだろうか?
こんなトアは初めてだ。俺がやられっぱなしなんて、トアも知らない内に成長しているんだなと思い耽りたいがそんな余裕はない。
「と、あぁぁぁ・・・っも、ほん・・・と・・・あっんん・・・っふぅっむりぃ・・・おなか、いっぱ・・・ひゃうぅっ」
また吐き出される精液に、俺のお腹破裂するんじゃないか?と快感と共に恐怖すら感じる。俺のモノは既にイきすぎて空イきになるのも時間の問題である。プシャアアッと潮吹きのようで、お風呂での熱さがなくても顔が真っ赤なのは間違いないくらいに恥ずかしい。
「も・・・でにゃ・・・あぁん・・・っふぁっ!?」
もう何度イったのかわからない。せめて何か言ってと思っていれば、急に腰にある手が弱まり、トアが離れ、俺は崩れ落ちて四つん這いのような格好に。
「あたま、ぐらぐら、します」
「のぼ、せ・・・んぅっ」
のぼせたのかと言おうとしようにも、ただでさえトアに支えられていたから立てていた身体は動かないし、大量に吐き出された精液は漏れ出るどころか、ドパーッと流れるように出て来て、その流れ出るそれさえも感じてしまう。四つん這いのまま、お尻を突き出すような姿勢で、嫌でもわかる流れ出る精液は、トアからよく見えることだろう。
自ら誘った時と似た状況とはいえ、今は見られたくない。物凄く隠れたい。
なのに、逆上せただろうトアは動けないわけではなかったのだろう。トアに顔を向けられない俺に容赦なく、指を俺の中に突っ込んだ。
「ひゃあっ」
ほぼ床に伏せたような四つん這いで動けない俺が抵抗できるはずもなく、グチョリと精液をより早く掻き出そうとしてくれるのがわかる。俺の反応をできるだけ見たいのか、残りの腕だけで俺の中に指を入れたまま、それを感じている俺を横に倒し、片足だけトアの肩に乗せられれば、あっという間に仰向けの姿勢に変えられる。少し浮かせるのは俺の中にある精液を指で掻き出しやすいようにするためだろう。
どうせ力もないが、足を閉じることもできず、トアには背以外全てが丸見え状態だ。何度も快感を与えられた俺の中はいつも以上に敏感で、精液が流れ出るそれすら感じていた俺にとって、トアの指は凶器でしかない。
「あっんっあぁ・・・っ」
「潮、噴いてます」
「みな、い・・・でえぇっ」
のぼせつつはあるが、理性が戻りつつあるトアは冷静にその状況を言う。丸見えで、隠したくても腕ひとつ動かせないくらいに疲れきった俺は、まるで見せつけるように、潮をトアに吹き掛けてしまう。もう自分ものぼせてきたのか、ぐらぐらしてきた頭に、そのまま気絶したいと強く願ってしまった。
「・・・これで、涼しいでしょう?待っていてください」
それを見越したのか、トアものぼせて辛かったのか、トアの指は一度抜かれ、肩にある足を降ろして足を広げさせた状態にされれば、お風呂の扉が開かれる。涼しい風に少しばかり頭のぐらつきが治まる気がした。
持ち忘れていた二つのタオルを、ふらつきながらも脱衣場から持ってきたトアは、一気に身体を冷やすはめにならないようにか、浴槽に向かって打ち付けたシャワーでタオルを濡らし、ひとつは自分の頭に被せ、もうひとつのタオルで俺の身体を拭き始める。
水で濡らされたタオルは熱くなった俺の身体には本来気持ちいいものだが、敏感になっている俺には刺激にもなる。今だ食べてくださいとばかりの仰向けの俺を、トアがタオルで拭きつつ、意地悪でもするように力の強弱をつけ、俺の胸の突起物を刺激したりするが抵抗はできず、ピクピクと震え、声を漏らすくらいしかできそうにない。ただ感じることだけを許された俺がそこにいる。
のぼせている割には余裕そうだななんて嬉しそうにしているトアを見るも、やめる気はなさそうだ。身体も冷やされつつあり、俺ののぼせて気絶の希望は、薄らいでいっている。トアも実際余裕が出てきているのは間違いない。
「ここも冷やさないとですね」
「ちょ・・・いら、ふあぁっ」
拭く必要のない場所。俺のモノをタオルで包むようにして優しく擦られる。冷たさだけでも大きな刺激で、恐らくも何も、普段と違い、俺より優位に立てていると理解して調子に乗っているようだ。
「兄上ついに空イきですね。中のものも片付けましょうね」
「も・・・じ、ぶん・・・でぇっ」
「だめです。できないでしょう?」
出るものさえついになくなった。また片足をあげられ、蕾に指を入れられる。抵抗なく入った指は、減ったとはいえ、まだまだ残る精液を掻き出してくれる。しかし、ときどき思い出したかのように抜き差しをして、刺激を与える必要はないと思う。
確かに腕ひとつ動かせそうにない今の俺は自分で後処理はできないが、治癒魔法の疲労回復を使ってくれればできるというのに、それをしないのは、この状態を逃す気はないということ。
俺はひそかに使って見るものの疲労回復は苦手分野。腰の痛みは和らげたものの、余計疲れて動けなくなっただけである。まな板の鯉状態。しかし、感じることはできる俺がトアは楽しくて仕方ないみたいだ。
「ん・・・っふ、あんっ」
口すら塞げず、飽きずに勃つソレを隠すこともできず、されるがまま。だんだんと流れ出る精液が減っていくのを感じ、ようやく指が抜かれた。
「終わりました、兄上」
ようやくか、と思うも立ち上がるトアから見えるトアのモノはそれこそ飽きもせず勃起している。
まさかまだ続けるのかと目を見開けば、トアが申し訳なさそうな顔をした。
「これ以上はあまりよくないと思うので、その、フェラを・・・」
「ふぅ・・・いいよ、おいで」
さすがにまたすれば次はのぼせるだけじゃすまないと理解しているようだ。マシにはなったが、ふらつきがないわけではない。結局動けない俺でも、最後に甘えるのはトアで、甘やかすのは俺である。
「あ、あに、うえっ」
王様のトアが四つん這いになって、ぱかりと開いた俺の口にモノを入れ、まるで俺の中を犯すように上下させる。苦しいが、また俺の中に入れられて犯されるよりかはいい。
何度も吐き出したトアのモノが多少時間が経とうと今さら閉まることもなく、すぐに俺の口へ液が出される。出されても口の中から出されないトアのモノは、仰向けの俺には飲む以外できず、ごくりと必死に鼻で息をしつつ飲み込む。
まさかその後薄い味とはいえ、三回も続けて飲まされるとは思わなかった。窒息死しなかったのが奇跡である。
最後は疲労回復の治癒魔法をかけてもらい、互いの身体を隅々まで洗って、お風呂をようやく出れば、用意された冷めた食事。かなりの時間を費やしたようだ。
甘やかすつもりでいたことを忘れてない俺は、先程のことなどなかったように照れるトアに食べさせてやり、狭いベットで緊張している様子のトアの頭を胸に抱き、頭を撫でているうちにお互いぐっすりと眠ることとなった。
どうにもトアは変に照れるところがあるなと改めて実感したその晩。
朝になって、ベットから落ちていた俺にトアが慌て、さらに熱を出した俺に、お風呂が原因だろうと互いに理解すれば、それを反省に、いつもの王の部屋に結局戻ることになったのは、トアが俺のことを考えてくれた結果である。
それを返すためにも、トアが寂しがらないよう、今後王の部屋でもぴったりくっつこうではないか。トアが益々絶倫になり、回数が増えることをこのときの俺は考えていなかった。
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