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「き、君はジーメッツに近づくために私に近づいたのか!私を利用するなんて……!君のためにいじめの証拠だって………」
「まあ証拠は証拠でもそれはジーメッツ様がやった証拠ではないですし、そもそも話聞いてました~?近寄ってきたのは殿下ですし、殿下が近寄ってくるせいでジーメッツ様を見守る時間が減ったんですよ~?身分とかなければ無視もしましたのに~………」
裏を返せばツッコン殿下のおかげでジーメッツへのスから始まる行為は控えられたということ。いいのか、悪いのかわかったものではない。
「で、殿下!私、婚約破棄承りますわ!どうぞ、ポヤン様とお幸せに!」
「「ジーメッツ(様)!?」」
何はともあれ、ジーメッツは逃げることにした。ツッコン殿下には気持ちが冷めたし、ストーカー女装男に惚れるわけもなく、いじめについては平行線なわけで………結局、一番最初に言われた婚約破棄を認め、二人を祝福すれば自分は逃げられると都合よく考えることにしたのだ。
もう厄介者同士お似合いではないかと。
「ジーメッツ!ふざけるな!世継ぎが必要な私に男と結婚など………!」
「そもそも僕はジーメッツ様が好きなのであって殿下はゴミ同然です!こんなのと幸せになどなれません!」
「貴様!不敬だぞ!」
「身分以前に婚約者を大切にしないクズ男に不敬も何もあるか!」
「着いてこないでくださいませええええ!」
その日、公爵令嬢を追いかける皇太子と女装男による追いかけっこは、事情を知った陛下の命令によって兵士たちに止められるまで続いたという。
その後どうなったのかは救世主のみぞ知る…………。
END
あとがき
次は本当に終わりです。想像に任せます。気まぐれに書いたものですが読んでくださりありがとうございました!
「まあ証拠は証拠でもそれはジーメッツ様がやった証拠ではないですし、そもそも話聞いてました~?近寄ってきたのは殿下ですし、殿下が近寄ってくるせいでジーメッツ様を見守る時間が減ったんですよ~?身分とかなければ無視もしましたのに~………」
裏を返せばツッコン殿下のおかげでジーメッツへのスから始まる行為は控えられたということ。いいのか、悪いのかわかったものではない。
「で、殿下!私、婚約破棄承りますわ!どうぞ、ポヤン様とお幸せに!」
「「ジーメッツ(様)!?」」
何はともあれ、ジーメッツは逃げることにした。ツッコン殿下には気持ちが冷めたし、ストーカー女装男に惚れるわけもなく、いじめについては平行線なわけで………結局、一番最初に言われた婚約破棄を認め、二人を祝福すれば自分は逃げられると都合よく考えることにしたのだ。
もう厄介者同士お似合いではないかと。
「ジーメッツ!ふざけるな!世継ぎが必要な私に男と結婚など………!」
「そもそも僕はジーメッツ様が好きなのであって殿下はゴミ同然です!こんなのと幸せになどなれません!」
「貴様!不敬だぞ!」
「身分以前に婚約者を大切にしないクズ男に不敬も何もあるか!」
「着いてこないでくださいませええええ!」
その日、公爵令嬢を追いかける皇太子と女装男による追いかけっこは、事情を知った陛下の命令によって兵士たちに止められるまで続いたという。
その後どうなったのかは救世主のみぞ知る…………。
END
あとがき
次は本当に終わりです。想像に任せます。気まぐれに書いたものですが読んでくださりありがとうございました!
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完結(?)お疲れさまでした。
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属に見えてくるし、ジーメッツ嬢は冷静になればちゃんとマトモな令嬢だったのですね。
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陛下が救世主として纏めてくれる事を祈っています(ノ゚ロ゚)ノ<祈祈祈祈
本当は続きをと言いたい所ですが、●想してみたいと思います
それでは、失礼します((( (-h-) ))) ドロン!
✧̥⋆°*°⋆。⋆°*°⋆。⋆°*°⋆✧̥
投稿者の身心の安全のため、想像してみたいと一部自動的に伏せ字処置とさせていただいております。
読みづらい点等ご了承下さい。
✧̥⋆°*°⋆。⋆°*°⋆。⋆°*°⋆✧̥
お気遣いありがとうございます!先の話はすべて救世主(読者)様に託しております。
それを楽しんでいただければ光栄です!
わたしが陛下ならば、皇太子には王命の政略結婚や民のために生きる支配者の使命のなんたるかを泣きが入ろうと骨身に染みるまで老練な教育係軍団を揃えて叩き込むでしょう。
ポヤンには今回の騒動の主原因(ある意味被害者であろうと)である事と、皇太子の婚約者にスから始まる行為をした罰もかねてムキムキマッチョが集う修道院での強請修行が妥当でしょうか…哀れな事になるかも知れぬが(-人-)ナムー
ジーメッツも相手が平気でも虐めの罰で暫くの修道院生活かな。
あなたが救世主でしたか………!
陛下と呼ぶべきですか?
誰もが幸せから程遠いend(笑)
いやいや、自分通りすがりの一般人読者ですので救世主など出来ません(笑)
救世主様……それは誰か適任者様に
╰(`・ω・)╮ −−==≡≡≡卍 シュッ!
自分は遠くから見守っています
~♡
∧∞∧
(◑᎑◑๑)⌒>
ととニ ~⌒つ =3==3
╭⌒╭⌒╮╭⌒╮~ ,
︶︶︶︶,''︶~~
╬ ╱◥███◣
╬ ︱田︱田 田 ︱╬╬╬
♡*:.。.▶▪◀.。.:*♡
『通りすぎの救世主』とタイトルを変える力はありますから遠慮なさらず(笑)
おうちに帰らないでえええw