28 / 29
2章元婚約者と旦那様
結婚おめでとうございます!プレゼントはざまぁです!
しおりを挟む
「今日は祝いに来てくれたこと感謝しよう!普段では味わえないような豪華な式だろうが気を遣うことはない!存分に楽しんで…………」
「これが豪華……?」
「まあ、それなりではあるが……」
自信満々に言い放つ元婚約者だが、私たちの結婚式を知るものはこの周囲に多数いる今。この規模で、高位貴族が見られない式では霞んで見えるのは仕方ないだろう。
お金をかけ具合からしても旦那様が用意してくれた式と比べればこの式は雀の涙とも言えるだろうから劣って見えて当たり前だ。あんだけ威張って元婚約者だったことが恥ずかしいのなんの。
「なんだ!誰だ!今言ったやつは!」
「はいはーい!」
「お前は………キース!貴様!よくものこのこと!」
言ってもないのに進んで手を上げて自己申告したお馬鹿は犬さん。怒り出せば油に火を注ぐようにやれと言われてこの通り。まあお得意だろうなぁとは思っていたけどさすがである。
まあ、殿下を振る強者だものね。
「? ノコノコなんて人いませんよ?誰です?愛人ですか?結婚してすぐ愛人作りなんてさっすがっすねー!」
これは素だな?凄く自然すぎるぞ?
「きぃぃぃすぅぅぅ!」
うわぁ、自分の結婚式くらい短気な性格なんとかできないものか。いや、元々短気だったかどうかなんて忘れたけど、お前とは婚約破棄だー!いじめるなー!とか叫んでばかりなイメージだからつい………ミリーナに対してだけじゃなかったんだなぁと思うとね?
「まあまあ、殿下ったら結婚式で不貞暴露なんてさすが不貞王子と噂されるだけありますわね!」
まあ、それはそれとして?私はもちろん見ているだけじゃなく挑発に参戦いたします!まあ嘘じゃないし?
「どうせ貴様が流したんだろう!イルミナをいじめるだけでは飽きたらずよくもやってくれているものだ!」
「ええ?私そんな殿下ごときの不貞広めるほど暇じゃないんですよ?先日旦那様との結婚式もありましたし?」
まあ、用意は全て旦那様がしてくれていたわけだが。私たちの結婚式なのでノープロブレム!
「はんっ!所詮伯爵家の結婚式などこの規模と比べれば大したことはないだろう?」
ようし、バカ一名引っ掛かりましたー!と思ったら旦那様に引っ張られ、あれよあれよと旦那様の胸の中。
「旦那様?」
「あまりバカ殿とはいえ、他の男と話しては妬いてしまうよ?」
「はぅっ」
もうもうもう!こんな時にまで私をきゅんきゅんさせて!ざまぁなんてどうでもよくなってしまいそうだわ!
「不細工同士お似合いじゃないか」
よし、バカ殿、表へ出ろ?ざまぁどころか自慢の顔ぼこぼこにしてあげるから。旦那様と比べたら月とすっぽんのあんたが何を意気がっているのかしら?
「これが豪華……?」
「まあ、それなりではあるが……」
自信満々に言い放つ元婚約者だが、私たちの結婚式を知るものはこの周囲に多数いる今。この規模で、高位貴族が見られない式では霞んで見えるのは仕方ないだろう。
お金をかけ具合からしても旦那様が用意してくれた式と比べればこの式は雀の涙とも言えるだろうから劣って見えて当たり前だ。あんだけ威張って元婚約者だったことが恥ずかしいのなんの。
「なんだ!誰だ!今言ったやつは!」
「はいはーい!」
「お前は………キース!貴様!よくものこのこと!」
言ってもないのに進んで手を上げて自己申告したお馬鹿は犬さん。怒り出せば油に火を注ぐようにやれと言われてこの通り。まあお得意だろうなぁとは思っていたけどさすがである。
まあ、殿下を振る強者だものね。
「? ノコノコなんて人いませんよ?誰です?愛人ですか?結婚してすぐ愛人作りなんてさっすがっすねー!」
これは素だな?凄く自然すぎるぞ?
「きぃぃぃすぅぅぅ!」
うわぁ、自分の結婚式くらい短気な性格なんとかできないものか。いや、元々短気だったかどうかなんて忘れたけど、お前とは婚約破棄だー!いじめるなー!とか叫んでばかりなイメージだからつい………ミリーナに対してだけじゃなかったんだなぁと思うとね?
「まあまあ、殿下ったら結婚式で不貞暴露なんてさすが不貞王子と噂されるだけありますわね!」
まあ、それはそれとして?私はもちろん見ているだけじゃなく挑発に参戦いたします!まあ嘘じゃないし?
「どうせ貴様が流したんだろう!イルミナをいじめるだけでは飽きたらずよくもやってくれているものだ!」
「ええ?私そんな殿下ごときの不貞広めるほど暇じゃないんですよ?先日旦那様との結婚式もありましたし?」
まあ、用意は全て旦那様がしてくれていたわけだが。私たちの結婚式なのでノープロブレム!
「はんっ!所詮伯爵家の結婚式などこの規模と比べれば大したことはないだろう?」
ようし、バカ一名引っ掛かりましたー!と思ったら旦那様に引っ張られ、あれよあれよと旦那様の胸の中。
「旦那様?」
「あまりバカ殿とはいえ、他の男と話しては妬いてしまうよ?」
「はぅっ」
もうもうもう!こんな時にまで私をきゅんきゅんさせて!ざまぁなんてどうでもよくなってしまいそうだわ!
「不細工同士お似合いじゃないか」
よし、バカ殿、表へ出ろ?ざまぁどころか自慢の顔ぼこぼこにしてあげるから。旦那様と比べたら月とすっぽんのあんたが何を意気がっているのかしら?
6
お気に入りに追加
2,007
あなたにおすすめの小説
軽いノリでチョコレートを渡したら、溺愛されまして
夕立悠理
恋愛
──俺だってずっと、君をみてた。
高倉理沙(たかくらりさ)には好きな人がいる。一つ年上で会長をしている東藤隆(とうどうりゅう)だ。軽い気持ちで、東藤にバレンタインの友チョコレートをあげたら、なぜか東藤に好意がばれて、溺愛され──!?
さらには、ここが、少女漫画の世界で、理沙は悪役だということを思い出して──。
ヤンデレ腹黒先輩×顔がきつめの後輩
義弟の為に悪役令嬢になったけど何故か義弟がヒロインに会う前にヤンデレ化している件。
あの
恋愛
交通事故で死んだら、大好きな乙女ゲームの世界に転生してしまった。けど、、ヒロインじゃなくて攻略対象の義姉の悪役令嬢!?
ゲームで推しキャラだったヤンデレ義弟に嫌われるのは胸が痛いけど幸せになってもらうために悪役になろう!と思ったのだけれど
ヒロインに会う前にヤンデレ化してしまったのです。
※初めて書くので設定などごちゃごちゃかもしれませんが暖かく見守ってください。
ヤンデレお兄様から、逃げられません!
夕立悠理
恋愛
──あなたも、私を愛していなかったくせに。
エルシーは、10歳のとき、木から落ちて前世の記憶を思い出した。どうやら、今世のエルシーは家族に全く愛されていないらしい。
それならそれで、魔法も剣もあるのだし、好きに生きよう。それなのに、エルシーが記憶を取り戻してから、義兄のクロードの様子がおかしい……?
ヤンデレな兄×少しだけ活発な妹
転生したので猫被ってたら気がつけば逆ハーレムを築いてました
市森 唯
恋愛
前世では極々平凡ながらも良くも悪くもそれなりな人生を送っていた私。
……しかしある日突然キラキラとしたファンタジー要素満載の異世界へ転生してしまう。
それも平凡とは程遠い美少女に!!しかも貴族?!私中身は超絶平凡な一般人ですけど?!
上手くやっていけるわけ……あれ?意外と上手く猫被れてる?
このままやっていけるんじゃ……へ?婚約者?社交界?いや、やっぱり無理です!!
※小説家になろう様でも投稿しています
長女は悪役、三女はヒロイン、次女の私はただのモブ
藤白
恋愛
前世は吉原美琴。普通の女子大生で日本人。
そんな私が転生したのは三人姉妹の侯爵家次女…なんと『Cage~あなたの腕の中で~』って言うヤンデレ系乙女ゲームの世界でした!
どうにかしてこの目で乙女ゲームを見届け…って、このゲーム確か悪役令嬢とヒロインは異母姉妹で…私のお姉様と妹では!?
えっ、ちょっと待った!それって、私が死んだ確執から姉妹仲が悪くなるんだよね…?
死にたくない!けど乙女ゲームは見たい!
どうしよう!
◯閑話はちょいちょい挟みます
◯書きながらストーリーを考えているのでおかしいところがあれば教えてください!
◯11/20 名前の表記を少し変更
◯11/24 [13] 罵りの言葉を少し変更
死んだはずの悪役聖女はなぜか逆行し、ヤンデレた周囲から溺愛されてます!
夕立悠理
恋愛
10歳の時、ロイゼ・グランヴェールはここは乙女ゲームの世界で、自分は悪役聖女だと思い出した。そんなロイゼは、悪役聖女らしく、周囲にトラウマを植え付け、何者かに鈍器で殴られ、シナリオ通り、死んだ……はずだった。
しかし、目を覚ますと、ロイゼは10歳の姿になっており、さらには周囲の攻略対象者たちが、みんなヤンデレ化してしまっているようで――……。
ヤンデレ旦那さまに溺愛されてるけど思い出せない
斧名田マニマニ
恋愛
待って待って、どういうこと。
襲い掛かってきた超絶美形が、これから僕たち新婚初夜だよとかいうけれど、全く覚えてない……!
この人本当に旦那さま?
って疑ってたら、なんか病みはじめちゃった……!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる